Far East Lounge 三代目春駒小林一彦オフィシャル 小林一彦イラスト

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2008年11月の日記

祭りの準備 (2008.11.30)

昨夜、原さん&山根さんと別れたあと、一人でPICOに寄って結局5時まで飲んでたもんで、本日は昼まで爆睡。
それにしてもオモロい飲み会であった。某市長とマブダチである原さんからは彼が環境面でいかに大きな貢献をしてきたかを知らさせる。ただ、どんなに実績をあげようとも、その具体的内容が一般人にはほとんど届いてはいないのが残念だ。俺はこの先「環境問題のエキスパート」になるつもりはないのだが、知れば知るほど物騒きわまりない原発や、一方的に流されるエコ施策についても監視していきたい。子孫に負の遺産を残してはいかんのだ。

気がつけば明日から12月突入か。有り難いことに、執筆業務やらイベントやら、多忙な残り一カ月を過ごせそうである。俺にしては珍しく、年明けから取りかかるつもりの目標を現時点ですでに掲げている。望む望まないに関わらず、国内も世界も混乱の度を高めていくのは間違いないけど、あえて俺はこれを「好機」と捉えたい。
武器と楽器 (2008.11.29)

事務処理諸々。
肉体と脳に汗して稼いだ尊いマネーが、右から左へスルーしていくことの儚さよ、嗚呼、儚さよ。
しかして、そのわずかな間隙を縫って確保せしめた微銭を握りしめつつ、食い入るように見入ったのは、某護身道具専門サイトの「ヌンチャクコーナー」。ようし、この鈍い銀色に輝く<メタルヌンチャク>をポチッとな。さて、こんなモンをなんに使うかはまだ秘密。決して犯罪には使用致しませんのでご心配なく。うひひ。

それともうひとつ、前々から目をつけていた特殊な鍵盤楽器をK楽器O店長に発注す。この製品、とある楽器メーカーが随分昔、おそらくは子供向けに開発したものであるが人気が出ず廃盤。その不思議な音色に魅せられたオトナミュージシャン(それもほとんどがプロ)からのリクエストで、昨年遂に復刻したという逸品。もちろん俺は鍵盤楽器など弾けるはずもなく、奏者はオタマになるであろう。よければ椎名女史にも手に入れてもらおうと(笑)。FarEastLoungeに似合うかも。

夜、古い友人であるところの原さん、山根さんと、居酒屋「山人(さんと)」へ。料理、酒ともに唸るほどの美味。面白いハナシもいろいろ聞けた。
目指せ、地名の名付け親 (2008.11.28)

午前中ラジオ。
「はじめチョロチョロ、中パッパ、赤子泣いたらハダカ踊り」の炊飯技術口伝にもあるように(ないっつーの)、1時間45分の枠内で、同様の段取りに従って徐々にテンションがアップしていく俺。エンディング・トークはたいてい「シモネタ」となる。本日も「アマゾンの健康飲料グイッと飲んで、朝起きたら股間が『おい、きたろうっ!(目玉オヤジの声で)』になっていたらどうしましょう」などと意味不明のコメントで締めくくったところ、続く生プログラム(朝にふさわしい爽やかな番組なんじゃコレが)のH女史は笑いをこらえてのオープニングを強いられたようだ(だって声ふるえてましたもん)。

午後からは通常執筆業務。某広告代理店さんからは久しぶりに某エリア専用サイトのタイトルネーミングのオファー。もしこれが採用されれば、俺は広島の某地における「名士」となることが約束されたも同然!、、、、なのか?(笑)。
突き指ドラゴン (2008.11.27)

通常執筆業務。
昨日の道場稽古にて、俺の不注意で右手中指を捻挫。第二関節あたりが倍近くに腫れ上がり「もしかして骨いったかな?」とオタマと大笑いしたのだが、本日午後にはほとんど腫れも引き、片方30kgのダンベルの上げ下ろし、指立て伏せ、コンパチ(笑)も問題なし。外傷に関しては相変わらずトカゲ並みの回復力。

今日、11月27日はブルース・リーの誕生日。生きていれば68歳か。彼の映画と、梶原一騎作「空手バカ一代」の導きがあってこそ、俺は現在までに続く「武の道」に踏み込むことができたのだ。ああ、久しぶりに「燃えよドラゴン」「ドラゴン危機一髪」「ドラゴンへの道」が観たくなってきたど。セガレにはまだ早いか?(笑)
新しい習慣 (2008.11.26)

午前中1時間ほど、「スタジオDUCK」の貸しスタジオにて熱唱。週2回、あたりはばかることのない防音スタジオにて出力200%のフルパワー大絶叫(広島弁では「おらぶ」という)が、これまでほぼ毎夜「喫茶こばやし」で実施し続けた歌い込みに匹敵することが確認できた。「量より質」といったところか(笑)。まずはひと安心。

夕方、道場へ。心体育道に入門して約10年、平日の稽古に参加したのはこれが初。初めて見る若手の色帯たちと並んで鏡の前に立つと、なんとカンロクが出てきたのだろうか。っつーか、オッサンもいいところである(笑)。週2回スタジオDUCK早朝絶叫、毎週水曜道場稽古。この2つを習慣化させたい。
絶倫空手家 (2008.11.25)

仕事に出たオタマに代わり、午前中はセガレの子守り(幼稚園も休みだったもので)。
相撲をとったりゲームをしたり、男同士は遠慮がないのでホンマにラクだ(笑)。

午後より、西区の某広告代理店へ出向き、新規案件の打ち合わせ。その帰り、チャリを漕ぎながら頭の中にコトバが降りて来て、家に着いた頃には先ほどもらったばかりの仕事が片付いておりましたとさ。

ほかの案件に関しても返事待ち状態なので、することがなくなり、これ幸いと心体育道の独り稽古。BGMは新良幸人「月虹」。沖縄発祥の空手の稽古には八重山民謡がよう似合う。CD1枚分の約60分、ノンストップでみっちり動く。
半分まで読み進んだ、佐野眞一「沖縄・だれにもかかれたくなかった戦後史」には、2001年に八十九歳で死去した沖縄史上最強の空手家と呼ばれたらしい、「スヤーサブロー(本名:宮城嗣吉)」なる人物の記述がある。強かったのはケンカだけではなかったようで、13人の子供をすべて別の女性から産ませたというからアッチも相当なもんだったのは間違いない(笑)。来年こそは「沖縄空手博物館」を訪ねてみたいなぁ。
沖縄のダイナミズム (2008.11.24)

先日納品した案件に関しプロダクションとメールでギャラの交渉したり、今後の仕事の展開を夢想したり、今の自分に足りないものはナンだ?と自問したり。
昨日の当日報にも書いたが、結局は、「アクシデント」以外、自分の想い描いた通りの道しか歩めない。30代の半ばで、なんとなくそうではないかと思い始め、今は確信となっている。だから人生変えたいと思えば変えられるし、逆に環境や他人のせいにしてモンクばっか言ってるうちは絶対無理なんだろう。

アマゾンから届いた佐野眞一さんの新著「沖縄・だれにも書かれたくなかった戦後史」が面白くてたまらん。沖縄関連書籍は、たぶん50冊以上読んでいるけど、現時点では新川明「新南島風土記」と並んでNo.1。大江健三郎の「沖縄ノート」、小林よしのり「沖縄論」、この対極に位置する2冊のどちらにも属さない第三のスタンス。近年、大江さんや筑紫哲也さんにより「搾取・陵辱されつづけた被害者としての沖縄」が強調され過ぎたきらいがある。事実、佐野さんが取材する中で大江&筑紫両氏の名を挙げるたび「我々ウチナンチューを<ホメ殺し>するのはいいかげんヤメてくれ」というようなリアクションが数多くあったとか。
この点、俺は「ヒロシマ」においても同様の金太郎あめ的な眼差しにとまどうことが度々だ。たしかに原爆投下はおぞましい記憶だし、被爆者は今なお苦しんでいる。だが、決して「やられっぱなし」じゃなかろ? 反核団体や平和運動家、マスコミの多くは、あくまで「いたいけなヒバクシャ」をアピールしたいようで、あの災厄を生き抜いた比類なきダイナミズムを語ることは、あまり歓迎しないのである。俺の「その男ヨシオ」が彼らにまったくといっていいほど評価されないのも、そこらへんに理由があるのかも。ただ、被爆者や親族を失った人、つまり「当事者」は「よくぞ歌うてくれた!」と涙を流しながら喜んでくれるのでそれで充分。
っつーことで、ハナシが脱臼したけど、「お約ごと」を徹底的に排したこの本はオススメです。たぶん沖縄がもっと好きになることでせう。

夕方、両親の仮住まいに寄ったあと実家の前を通ると、「喫茶こばやし」どころか、すべてが完全に瓦礫と化していた。来月から着工し来年6月、ここに新しく建つのだな、俺が基本設計をしたブッ飛び3F住宅が。ホンマに俺の案でよかったのかどうか、今頃になって心配になったりして。いや、うまくいけば、それこそ俺の伝説に新しい1ページが加えられるのだ。イメージの細部をありありと想い描き、全力で突っ切るべし。
イメージ次第 (2008.11.23)

セガレの七五三参りで、家族+両親の5人で近所の比治山神社へ。
昼からは本を読んだり、TVで相撲や「サザエさん」を見たり。っつーか、「サザエさん」のオープニングテーマのエンディングあたり、急に音程が2〜3ヘルツ下がるのはなぜでせう? 聴いてて気持ち悪くなったんですけど。

ところで本日11月23日は、結婚記念日ですな。夫婦関係は順風なれど(たぶん。笑)、激動の6年であった。振り返ると、俺の意識の流れが俯瞰できる。結局俺は、物心ついてから自分の好きなようにしか生きていないのだ。だから、世の中に対してさほどの不満はない。結局は、そこに自分自身で描く「絵」にかかっている。これからも想像力もしくは創造力をより逞しくして生きたいもんだ。
音源 (2008.11.22)

昼まで爆睡。
その後は仕事に出たオタマに代わってセガレの子守り。BGMは、昨日手に入れたエピちゃんの「N'NA nin N'FA」。ライブですごく感動すると、音源聴いても物足りなさがあるものだが、コレは実に良くできている。アフリカンミュージックに興味なくとも、たとえばクラシックやジャズファンにも楽しめそうな洗練された仕上がり。っつーか、感心ばかりしてないで、俺もとっととレコーディングしろっての。はい、わかりました。
アフリカの黒い楽聖、降臨す (2008.11.21)

夜、PICOにてEpizo Bangoura氏とジョイントライブ。
まず、ヨーコちゃんの3人組ユニット(すまん、名前を失念)が2曲、続いてFarEastLoungeが7曲やって、エピゾ君登場。ギニア共和国において世襲制の職業音楽家「グリオ」の家系に生まれた彼、バラフォン、トーキングドラム、コラ(アフリカンハープ)、ジェンベととっかえひっかえ、この世のものとは思えぬ超華麗にして壮絶な音を奏で、俺は立ったまま10回以上失禁しかけた。使う楽器は確かに土着の手作りっぽさがあったが、フランスにもしばらく住んでいたからなのか、コラでは西洋音楽、特にクラシックのテイストが香り、「バッハ」を思わせるナンバーもあったり、また打楽器に関してもツンチャンをして「ワシが今まで見たジェンベの中では文句なしにイチバン!」と言わしめるほどの神業。いや<神>そのものであった。チャントのようなスピリチュアルさを感じさせる歌もよかったし、今夜は見れなかったが、踊りの名手でもあるとか。
「正直、今まで聴いたなかでブッチギリに最高のミュージシャン」これがFarEastLoungeメンバーのほぼ一致する感想。嗚呼、賛辞は尽きぬ。
ライブ終了後は、そのまま打ち上げに突入。「あんな小さい楽器(ウクレレのこと)でグルーブを出せる人は見たことがない」とエピゾ君からもお褒めのコトバ。居合わせた客も「そういやFarEastもすげぇヨカッタ」と言ってくれる、思い出したように(笑)。
もう、勝った負けたのレベルではない。アフリカの黒い楽聖には、ただ平伏すしかなかろ?
買ったCD「N'NA nin N'FA」には漢字で「恵比蔵(えぴぞう)」とサインするお茶目さにも感服。エピちゃんよ、また広島に降臨してくれたまえ。アンタの演奏、もっといろんな連中に聴いてもらいたいからね。
フリーランスの特権 (2008.11.20)

昨日に続き、午前中1時間ほどスタジオDUCKで歌い込み。きょうはウクレレも持参し、例によって出力120%で絶唱。これはもうスタジオというより「ジム」だな。朝から晩まで執筆やってると、歌い込みや武道の稽古の時間がとれるかどうかだんだんと不安になっていくが、先にやってしまうと気分も随分ラクになるし、必然的に業務にも集中できる。まぁ、これがフリーランスの特権。いろいろと試してみようではないか。

ところで、午後よりクシャミ連発。気のせいか節々も痛いような。こんな時には経験上、筋トレがいい。というわけでみっちりやって汗をかき、焼酎の湯割り+蜂蜜入りを飲んで早々に就寝す。
いで湯のスタジオ (2008.11.19)

午前11時から1時間ほど、「スタジオDUCK」で歌い込み。ここは当日予約に限り、スタジオが空いていれば個人練習1時間500円で借りることができるシステムになっている。ウチからはチャリで5分の距離だし、まずこの時間帯にスタジオを使用する者がほとんどいないというのも有り難い。
スタジオとはいえ、俺はマイクもアンプも使わない完全なるアンプラグド。「はよせにゃ、1時間なんかあっちゅー間じゃぞ!」と逸る気持ちのまんま、ギターを掻きむしりつつ屋根も飛べよと吠えまくり、バラードも絶叫(笑)。で、きっちり1時間後、火照った顔でスタジオを出て、主であるところのチカちゃんに思わず言ったセリフが
「はぁ、エエお湯でござった〜」。
温泉かっつーの。ここでビールをプッシュといけば、さぞかし気持ちよかろうて。いや、そんだけ満ち足りた気分、好感触なり。喫茶こばやしスタジオより、さらに遠慮なく声が出せるのが素晴らしい。予定では週3回程度ここを使い、あとは同じく近所にあるカラオケ屋か、比治山(笑)。

昼過ぎ、クルマで喫茶こばやし前を通ったのだが、パワーショベルの手で、すでに店舗の大半と2Fの元・俺の部屋が消えていた。これで退路は絶たれたな(笑)。実にすがすがしいど。
染み付いた習慣、、、手袋、、、 (2008.11.18)

終日、通常業務。
夜になり、「さて歌い込みでもするか」と立ち上がりかけて、すでに喫茶こばやしスタジオが存在しないことに気付いて苦笑い。約30年続いた習慣ゆえ、しょうがないですわな。っつーことで明日はこれまた10数年ぶりに正規の貸しスタジオへまいりましょう、ああ、そうしましょう。

それにしても急に寒くなりよった。用があって鷹野橋までチャリで行ったんだが、その帰り、ゆめタウンのユニクロでおもわず1000円手袋買っちまったスよ。なんでかわからねど、今年の冬は、いろいろ楽しい事が続きそうな予感。こんな気持ちは生涯初。
ある種の境地 (2008.11.17)

午前中、某環境月刊誌の実質的な編集長からデンワがあり、雑誌の方向性についてのアドバイスを求められる。俺はこのメディアに関しては表紙のイラスト描き以上の関わりを持つつもりは今のところないし、物理的にも不可能。だが、2、3の気付きを伝えた方がいいかもしれないと思い、後日、会って話す時間を作ることを約束す。
今、2つの企業季刊誌の企画・取材・編集を手がけさせてもらっており、そのうち一つは創刊2年を迎えた。俺がプロダクションに在籍していた当時であれば、ここまでクオリティの高いもの(クライアントさんがそう言ってくださるので自画自賛じゃございません)をカタチにすることはできなかったと思う。というか、その頃経験した数えきれない「失敗」が、今の成果に結びついていると思うのだ。テニスのクルム伊達公子さんが、長いブランクがありながら16年ぶりに全日本チャンピオンの座を射抜いたのも、若い頃にはなかった特別な技術や高い精神性を手にしているからだ。っつーか、そういう境地が実在することを彼女はまさに体現してくれている。新しい指針だね。

甥っ子のナイフが盗まれた先日の件の続報。
盗んだ少年は、約束通り本日、甥っ子に「そっと」返してくれたようである。まずはひと安心。こういうのって、オトナが早めに手を打つにかぎる。今後も様子を見守りたい。
「喫茶こばやし」は永遠に不滅です (2008.11.16)

午後より、喫茶こばやしスタジオにて最後の歌い込み。約30年間、夜毎俺のドでかい声が響き続けたこの空間そのものが<楽器>と化し、力強い低域から伸びやかな高域までバランス良く鳴ってくれた。っつーか、ここで一体何人のミュージシャン達とセッションしただろうか。竹添、橋場と組んだ「NO-SIDE」、梶山、永利、美由記ちゃん、森澤さんとの「southside avenue band」、田町さん、カヤコちゃんとの「B.B.TROOPS」、久保直樹との「やしがに兄弟」あれやこれや。バンドだけじゃなく、ライブも何回かやったし、心体育道の稽古場としても使わせてもらった。つまり、このスペースなくして今の俺はありえんのだよ。そしてもちろん、俺の部屋も。怒りをコントロールできなかったティーンエイジャーの頃、殴りつけたコブシの型そのまんまに空いた穴が、今も壁に残っている。ケンシロウかっつーの(笑)。新しい家ができたら、また次の記憶が刻まれるのだろうね。
今はただ、感謝あるのみ。
最初が肝心 (2008.11.15)

午前中、中一の甥っ子からデンワ。先日、彼の友人3人を自宅に招いたところ、そのうちの1人が引き出しの中からナイフを盗んだ、とのこと。数日後、そいつが「もらったもんね〜」と学校に得意げに持って来たらしい。そのナイフは甥っ子の12歳の誕生日に「男はナイフの正しい使い道を知りなさい」と俺がプレゼントしたスイスアーミーナイフ。彼が「返してくれ」と言っても「もらったものは返さないもんね〜」などとほざくのだとか。コドモのケンカに親が出るのはみっともないが、金品がからんでくるとハナシは別。このテのガキは最初は「モノ」で、次に「カネ」を要求し、そしてカネが無くなると「盗み」を強要してくる。放っておくとロクなことにならん。そこで盗んだ少年に即デンワ。
「ナイフはどうしたの?」
「、、、、も、もらいました」
「あれ、おかしいな。直樹(甥っ子の名)はキミに盗られたといってるよ。あのナイフはね、俺が誕生日に送ったプレゼントでね、これから頻繁にアウトドアに連れ出して正しい使い方を教える約束をしとるんじゃが。そんな大切な道具を人がくれぇ言うたぐらいでカンタンに手渡すとは思えんのじゃがのう。どうな?」
「はい」
「なにが『はい』なの?、具体的にどうすんのかね?」
「、、、返します」
「いつ」
「月曜日です」
「よっしゃ。ほいじゃ、その方向で、ヨ・ロ・シ・ク!」
ここで肝心なのは、俺は「返しやがれ」みたいなオドシや強制は一切していないということ。「返すこと」を決めたのはあくまで盗んだ本人だ。最近はバカ親が多く、こちらに一切非が無いとはいえ強く出すぎると、しばしばややこしい状況に発展する。なのできわめて紳士的に「返さざるを得ない雰囲気」に誘導したが、まったくやりにくい世の中になったもんだ。これで少し様子を見てみる。
持たない生活 (2008.11.14)

午前中ラジオ。カープコーナー「コイの手ほどき」のゲストは、中国新聞のスポーツ担当カメラマンのS氏。現在7割方工事が進んでいる新球場にも何度か足を運び、来シーズンに向けてシューティングリハーサルをやっているとのこと。俺はこういう「現場」のリアルなハナシが大好きなんじゃよ。っつーわけで、トークの予定時間を大幅にオーバー(笑)。

午後より通常業務。その合間、実家を片付けた際に出た大量のLPレコードや、最後に残ったバイク(一時期は4台を同時所有)「ヤマハTT250R」を処分すべく、それぞれの買取業者にデンワ。今後は、できるだけ「所有しない」人生を志向したい。などと言いつつ、来年6月には「家」を手に入れることになるのだが、どっちかというと家というよりは、俺やオタマの表現を全方位に勢いよく発射するための「基地」だな、サンダーバードの<トレーシー・アイランド>みたいな。よって、これ見よがしなゴージャスさなど皆無。「材」にこだわるなんざ「しゃらくせぇ!」の世界なり。使いこなしてナンボの超実戦的妄想空間なんダスよ(意味不明)。
読書の日 (2008.11.13)

某季刊誌の入稿が済んだようなので、はぁ今日はもう仕事せんで!と一人吠え、読書に埋没。敬愛するノンフィクションライター佐野眞一さんの新刊「目と耳と足を鍛える技術」を読んでいるうち、ここに紹介してある未読の書籍が猛烈に欲しくなり、「業界紙諸君!」「沖縄・だれにも書かれたくなかった戦後史」の2冊をアマゾンで注文。「業界紙〜」と9月に出たばかりの「沖縄〜」とのタイムラグは約20年あるが、彼の著作は古いものであっても内容が色褪せず期待を裏切ることがない。さて、「目と耳〜」は佐野流のノンフィクションライターの心得をレクチャーしたもの。ちょっと嬉しいことに、俺はかなりの部分をすでに実践し、自分の血肉としていることが判明。やはり「現場でどれだけ五感やイマジネーションをはたらかせているか」が肝心で、それの程度がオリジナリティとクオリティのグレードを大きく左右する。
インタビュアー心得 (2008.11.12)

通常業務。
午後より、某季刊誌のチェック原稿があちこちから戻ってくる。インタビューページで取材させていただいた某国立大学副学長で、エチゼンクラゲ研究の世界的権威でもあるU教授からは
「相当良く原稿を書いてくださいましたね。海を熟知した人間の証明です」
とのお褒めのメールが。毎回、その道のプロフェッショナルに話をうかがうにあたり、事前調査は徹底的に行う。そうでないと「え、こんなことも知らずにインタビューに来たの?」と言われかねないし、なにしろ忙しい時間を割いて取材に応じてくれた相手に失礼だ。よって、「100点」を狙うだけでは甚だ不充分。150点か200点を狙うくらいの情熱があってこそ、ようやっと及第点ラインにタッチダウンできる可能性が生まれる。ま、俺の場合は楽しんでやっているから、さほど苦ではない。喜んでもらえりゃ、なお嬉しいってもんです。快くインタビューに応じていただいた皆さん、あらためて感謝申し上げます。
新しいフレーズ (2008.11.11)

まったり執筆。
BGMは昨日からずっとアコースティックギター一本でレコーディングされたものばかり。山口 洋「made in ASO」、藤井一彦「Lazy Fellow」、豊田道倫「Sing a song」、KEISON「acoustick circus」、ジャクソン・ブラウン「solo acoustic1・2」etc。
と、ふと、2年くらい歌っていない俺の某オリジナル(あるサーファーをモチーフにしたやつ)が耳の奥から立ち上がって来て、サビの部分でその頃には思いつかなかったコトバが新しいフレーズとして自然に差し替わった。なるほど、悪くないかも。これを「歌え」ということか?
たったひとこと、コトバが違うだけでまったく別物の歌になることがある。音楽もまた絶妙なバランスのうえに成り立っているス。
ヤシマイシン、、、コビトのおかげ?、、、 (2008.11.10)

午前中、某環境月刊誌の表紙イラスト描き。今号は、「ヤシマイシン」をチョイス。上関原発計画予定地の長島地区に生息している世界的に希少な貝の一種である。俺が上関原発に反対するのは、このような多彩な生態系が構成されている海を埋め立てることへの反発だけでなく、近い将来、明らかに時代遅れとなるであろう原子力発電システムへの不信感が大きい。っつーか、こんなもん今の時代にすらそぐわない<すでに過去の遺物>と言い切ってやります。ここんとこ、二酸化炭素が随分と悪玉に仕立て上げられているけど、原発がクリーンどころか比較にならんほど悪質な放射性物質を排出することを忘れてはいかん。原子力発電は調べれば調べるほどに、子孫へやっかいな宿題を押し付ける、矛盾だらけのシステムなのだ。

午後より、先週金曜日にデザイン事務所にメールで納品した某IT関連パンフのレイアウトがPDFでぞくぞくと送られてくる。正確にいうとパンフが6種、A1サイズのパネルが一枚。これだけの文量をたったの2日で書き上げるとは、自分で言うのもなんだが、人間ワザではない。おそらく、俺が夜寝ている間にコビトが出て来て仕上げてくれたんだろう。次回も頼んだぞ。
階段トレーニング (2008.11.09)

午後から喫茶こばやしへ。
昨日、2Fの元の俺の部屋から降ろしておいたウエイトトレーニング用のベンチ、ダンベル4個をクルマに積み込み我が家へ運ぶ。しかし当セレブマンションには、住民の健康促進を考えエレベーターがないのであった。1個の重量が25〜30kgあるダンベルを抱きかかえて3Fまで4往復。さすがにキツかったが、全身の細胞が活性化したというか、なんともいえぬ爽快感。基本的に体を動かすのが好きな人間でえかったわい。
ところでこの数年はヨガ式筋トレがメインでウエイトを使ったトレーニングなどほとんどやっておらんのだが、どうしてもダンベルだけは手放せない。これくらい軽い負荷(一般人にゃ充分重いかも)を使ったシンプルなトレーニングはストレス解消になる。これからは執筆の合間やムシャクシャしたとき、すぐやれるっつーのがウレシイじゃん。
過ぎ去りし日々よ (2008.11.08)

喫茶こばやしの解体時期が一週間早まり来週半ばからとなりそうなので、午後から最後の掃除にとりかかる。俺の痕跡を示すものなど、もうほとんどないと思っていたのに、見過ごしていた場所から、でるわでるわ恥ずかしいモノどもが(笑)。特にイカンのが、十代後半の写真だ。いやぁ、勘違いしまくっとったわい。それがはっきり顔や服装に出とる。当時付き合いのあった人々は、さぞかし持て余したことであろう。
さて、とっぷり陽も暮れた頃ようやくフィニッシュ。生活の機能をほとんど失ってガランとした空間が闇に包まれた途端、すげぇ不気味になっちゃったじゃないの。家って不思議だ。
カープ私設応援団の大親分、、、最速伝説再び、、、 (2008.11.07)

午前中ラジオ。
カープコーナー「コイの手ほどき」には、待ち望んだスペシャルゲスト、新藤邦憲さんが登場。カープのみならず全12球団の私設応援団長の中でも一番熱いオヤジ。広島人であれば「某住宅展示場TVCMに出てきた広島弁丸出しの八百屋のオッサン」で一度は見たことあるはずだ。もちろんあれはCMでの役どころだが、実際も青果市場卸しのビジネスを展開中の実業家、わかりやすく言えば「社長サン」なのである。
「わしゃあね、見てもろうたらわかるように、<新井>のジャンバー着てきたんよ。ほりゃ、後ろにはサインも入っとろ?あの子はほんまにエエ子なんじゃ。あれが阪神のユニフォーム着て市民球場に戻って来た時、カープファンから大ブーイングが起こってねぇ、わしゃあ涙が出たでよ。かわいそうじゃた、、、、」
おそらく彼には「今、ラジオでオンエア中」などという意識はなかったと思う。っつーか、完全に「素(す)」の状態だった。愛すべき広島のオヤジ、出会えて俺もうれしいで。

午後より、猛然と執筆モード。
そして午後8時。難攻不落と思えた例の案件が、なんと終わってしまったではないかいな。早速某プロダクション担当氏に電話すると、彼も絶句(笑)。はは。また伝説作ってしまったようだな。

筑紫哲也サン、逝く。ニュース23はよく見ていたけど、結局あなたがどのような世界を夢想していたか俺にはわからなかった。今夜、とあるジャーナリストがあなたを「民衆の座標軸であった」と評したことで、少しだけ納得した。どうか安らかに。
最速と呼ばれる男 (2008.11.06)

昨夜、すごくお世話になっている某デザインプロダクションから緊急案件が舞い込んできた。IT関連のパンフレットの原稿であるが専門知識を要するうえに、ページ数がフタ桁を超えている。しかも締め切りは金曜日。通常のライターなら間違いなく断っていただろうし、いくらアジア最速をウリにしている俺でも物理的に無理。結局月曜日の朝まで締め切りを延ばしてもらい、とりあえず引き受けさせてもらった。
で、今朝から頭をフルスロットルでぶん回して組み付いてみると、意外にも、、、、、いや、まだ進捗状況は明かせないな、クライアントさんがこの日報見てるとヤバイので(笑)。
とにかく、週明けまではお待たせしません。できれば今週中に(あ、言うてしもうた)。
伝えるためのスキル (2008.11.05)

昨日の続き。
新居プロジェクトに併せ、俺自身のスキルアップにもいくつか取り組んでみようと思っている。
その1、マジでDTPを習いたい。これまでもアートディレクションは数多くこなしてきたし今もやってはいるが、状況によっては自分でデザインもやってしまうほうがハナシが早そうだと気付いた。
プロダクション在籍時代は同僚デザイナーを差し置いて俺の提案した手描きのラフデザインが採用されたことも少なくない。当時の社長M氏は俺のセンスを見込んでか、あるいは単に人手が足りなかったからなのか不明なれど、幾度となく「デザイナーもやってみんか」と持ちかけたもんである(これ以上忙しくなってはたまらんと、そのときは固辞したですが)。
できれば半年くらいで基本的なテクを習得し、余力があれば「その2」としてWebデザインにもチャレンジしたい(笑)。コピーライターやアートディレクションだけでなく、ラジオパーソナリティ、CMナレーションもやってきたので、平面やら音声やら映像やら、表現それぞれの長所短所は大方見きわめている。クライアントや制作者が良いと思ってやっていても、実は気付いていない意外な落とし穴をうまく補えそうな気がするのだ。そしておそらくは、それこそが俺の仕事のウリになるのではないか。っつーか、器用貧乏と呼ぶのはもうカンベンしてくれなのだ(笑)。

余談。
かなり前、某環境問題に関わっているグループが、とあるシンポジウムのチラシを制作し、俺に意見を求めて来た。かなり凝ったデザインであることは認めるが、字が小さいうえ、それがどんなテーマに基づいて行われるシンポなのかよ〜く読み込まないとわからない、だいいち手にとってみようという気にならない、と正直な感想を伝えたところ、そばにいたグループのメンバーの一人が「この人だれ?」と回りの人間に聞き、俺が広告デザイン業界人とわかると露骨にイヤな顔をした。彼はこのチラシにかなりの愛着があったのだろう。しかしな、チラシは一枚や二枚じゃないんだろ? 情報が伝わりにくいものだったら、それこそ作るだけ紙のムダ=環境破壊ではないかな?(笑) 
そんなわけで、良いデザインは地球に優しい。地球を救うのは「愛」だけにあらず。思い入れがあるだけじゃダメなんだよ。伝えるための努力を惜しんでどうする。だから俺も常にスキルアップを考えているんだよ。
実家の引っ越し (2008.11.04)

実家の引っ越し。両親の仮住まいはそこから徒歩1分の路地を一本隔てたマンションの1LDK。いよいよ今月中旬より「喫茶こばやし」解体工事がスタートし、来年6月あたりには同じ場所に俺のオフィス兼自宅を3Fに設けた新居が建つ予定。
ギリギリまで練習スタジオとして使わせてもらうつもりで俺の楽器やアンプは置きっぱなしだが、オフクロいわく、そこから500mほど離れた場所に確保した我が家の倉庫スペース(某市会議員の選挙事務所跡)を新たな稽古場にしてはどうかと。たしかに広さは充分だし、隣は駐車場と空き家だ。昼過ぎに仕事の手が一瞬空いたので、行ってみて発声テスト。

「おりゃああああああ!」

、、、、、、鼓膜が破れるかと思うたで。自分で言うのもなんだが、なんというバカでかい声。喫茶こばやしのブ厚い壁と20坪の余裕があって、はじめて中和されるのか、この10坪程度では声が充満して耳が痛ぇス。ここじゃ無理だわい。近所迷惑もいいとこ。はぁ、やっぱり正規の貸しスタジオか、あるいは、、、、、比治山だな(笑)。
不明の判明、、、焼き肉懇親会、、、、 (2008.11.03)

午前中、例の外付けHDとマイPCを持って、デオデオコンプマートへ。1FのPC相談員といろいろ話し合った結果、なぜ外付けHDへPCから自動的にデータが流れ込んでいたかだけでなく、律儀に「更新」されていたか、そしてその能力が突然失われてしまったか、すべての原因がまったく不明であることが判明。わからんことがわかったという、、、、。
「お客様のMacBook10.4にはそのようなアプリケーションは含まれておりませんし、設定のしようもないんです」
との一点張り。だども、オラ、この外付けHDのデスクトップ上のアイコンをクリックしては、定期的にデータが更新されてるのをほぼ毎日確認していたんだべさ。ほんとなんだって。おねげぇだ信じてけろ!
ますます相談員が困惑の表情を浮かべるので、それ以上詰問するのは辞めて4FのMac売り場へ。女性店員の丁寧な説明によると現在のMacBookはすべて10.5で、外付けHDと連想させることで自動データ保存&更新が可能なタイムナントカというアプリケーションが付いているのだという。考えてみれば俺のような稼業のモンが、すべてをノートPC一丁でこなしているのが異常なのである。しかたねぇな。必要経費ですな。

夜は、中区基町の某焼肉店にて、とある家族と懇親会。いい意味で「サバンナの草食動物家族」であった。親族や仲間との強くてあたたかな絆。俺の目指したいオトーサン像かも。
世にも不思議な話 (2008.11.02)

某デオデオに修理に出していた外付けHDが治ったとの連絡があったので受け取りに行く。が、しかし、帰ってPCに接続してみると、、、、、なんも治っとらん! 買って一年も経たんのに壊れるのもハラたつが、修理に出してこの仕打ちたぁ一体どこ見とんじゃいと怒り心頭。
もう何度もこの日報に書いたと思うが、俺の手にした家電の故障率、不良品率というのはハンパではない。特に荒っぽい使い方をしてるわけでもないのに、今年だけでも某デオデオの修理カウンターに持ち込んだものは冷風扇、炊飯器、そして今回の外付けHDの3件。この数年を遡ると、電話機の子機(計3回)、TV、室内灯とそのリモコン、CDラジカセ(2回)、PC2台エトセトラ。すでに俺の中に「日本製品=優秀」という認識は無い(Macはアメリカ製か)。まったく無傷なもののほうが見当たらないほどだ。
とにかくハラの虫が収まらんので、デオデオコンプマートにデンワし、事情を話すと、予想もしなかった事実が判明。俺のMacは、設定をしないとデータの児童読み込み&更新はありえない、と担当者は言うのであった。これを買った時、俺はただ繋いだだけだ。なんの設定もしていない。じゃあなんで今までスイスイ読み込みしていたんだ?Macの中に「こびと」でもいるってのか? 
ふむ、どうやらオカルトの世界に立ちってしまったようである。原因は、明日、Macと外付けHDを一緒に持ち込んでの調査となる。
全休符 (2008.11.01)

魂のレッドゾーン月間であった10月が終わった途端、炎上轟沈。昼まで起き上がれず。
この一カ月のフントーが「ただの消費」とならず、人の心のスクリーンになんらかのビジョンを映し出してくれることを願いたい。できれば、鮮やかでハッピーな。
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