Far East Lounge 三代目春駒小林一彦オフィシャル 小林一彦イラスト

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2011年01月の日記

呼吸は深く (2011.01.31)

午前中、ラジオ。

午後より通常業務。
途中、息抜きに、道場の北側勝手口の鉄製ドアにすきま風防止テープを張る。
夕方から道場でSさん指導。早速テープ効果あって、室内がまんべんなく暖まる。もっと早くやっておけばよかった。

2種類の季刊誌のための全取材&執筆が、いよいよピークへ向かいつつある。それと平行して某自治体主宰のライターのためのセミナー講師や、武術指導、ラジオ、レコーディングがあり、気合い入ります。でも、リラックスしています。心体育道入門と同時に修練に組み込まれているヨガをやりはじめて10数年。深い呼吸を維持したまま、苛烈なスケジュールを楽しんでこなせるようになった。
レコーディング初日 (2011.01.30)


午前中から我が町にも牡丹雪が舞う。山のあたりは白くかすんでまったく見えず。

午後より、椎名さん宅にて、ミニアルバムのためのレコーディング初日。
椎名さんからもオペレーターのマー坊からも、ツボ突きまくりのナイスなアイデアが提案され、嬉し過ぎて取り乱しそうになるのを懸命にこらえる(笑)。
夕方までかかって、3曲分のピアノパートと仮歌を録り終える。っつーか「録っていただいた」だな。なんとも贅沢なひとときだよ。しつこくミュージシャンやっててよかったよ。椎名さん&マー坊には、感謝感激ラララのラだよ。俺のオリジナルが、彼らの魔法でアヒルからハクチョウに変身しそうな気配。
いろいろ書きたいのだが、まだ内緒(笑)。
型破りの酒蔵 (2011.01.29)


終日、某季刊誌の執筆業務。
情報が無いのも困るが、今案件のように、あり過ぎても脳が欲張ってしまって捌ききれぬ。いや、一昨日訪問した酒蔵は、業界で異端扱いされているのが素人目にもハッキリわかる、良い意味でのパイオニアであった。当主は涼しげな表情で言い切った。
「我々は創業以来守り続けているものなどないし、世のニーズも追いかけていません。ただ、良い酒を造るためなら、なんだってやる覚悟です」と。
「杜氏制度」を廃止したり、地元山口ではなく東京や海外を市場としたり、「秘伝」を最新機器を使って数値化し製造工程の標準化&共有化を押し進めたり、思いも寄らないアイデアで業界の枠を次々と突破してみせた。
それで肝心の酒はどうかと。
バツグンに旨い。国内市場の縮小が続くなか、毎年増産・増収を達成しているのだから、マニアック受けしているわけでもない。福屋の本店と広島駅前店に置いてあるので、興味ある人は是非。おっと、酒銘は「純米大吟醸・獺祭(だっさい)」だ。
喪失から始まった巨大な奔流 (2011.01.28)

午前中、当道場にてJ氏指導。
午後よりIさん指導。

さて、昨日の当日報で予告した、映画「ソーシャルネットワーク」のレビューです。
世界最大のSNS「facebook」の勃興をベースにして描いたフィクション。事実のパーセンテージは不明なれど、今やチェニジアやエジプトなどの独裁政権をも揺るがす強力な伝播力がいかにして生み出されたのか、そのプロセスに人生の教訓的あれやこれやが巧妙に仕込んであり、とても楽しめましたとさ。

新しいシステムが生み出されるきっかけは、かなり個人的な「喪失」からスタートするケースが少なくないということ。
そのシステムが魅力的かつパワフルであればあるほど、最初は必ず、より大きな既存の勢力にツブされるということ。
ツブされても「捨てる神あれば拾う神あり」で、すかさず支持者が出てくるということ。
それにより、前案を上回るさらに冴えたアイデアがもたらされるということ。
勢力拡大の節目には、係る資金を調達してくれる気軽なパトロンが必要であるということ。
そしてヒットして有名人になれば、最初に嗅ぎ付けてチヤホヤしてくれるのは、きまってエロいネーチャンであるということ。
別の事業で成り上がった「キレ者」がサポートを申し出てくるということ。
「とんでもなくカネになる」とわかったとたん、友情に亀裂が入り、やがては訴訟問題に発展するということ。
富と名声を手に入れたところで男は結局「やっぱり最初の平凡なあの子が一番よかった」とメソメソすること。

、、、、といった具合。ある意味ブラックジョークではある。
フラれた直後から、思い詰めた表情で新サイト立ち上げに取りかかる主人公の背後で、ソファーにだらしなく寝転んでビールを飲んでいるルームメイトも意図的に配されたものだろう。「いつもの習慣」から抜け出せないヤツと、取り憑かれたように新しいことに打ち込むヤツとでは、同じ空間でのたった数時間の過ごし方の差が、いずれ二人の人生に遥かな隔たりをもたらすことがある、ということか。
それにしても、SNSや動画投稿サイトが世界に激震を与えていることを、本来ならその任を担うはずの存在である新聞やテレビは、どう思っているのだろうか。それから、そのような世情にまるで「疎い」ニッポンの政治家連中。っつーか、とっくに愛想つかされることにも気付かないで狭い部屋の中で罵り合ってばかりいる哀れさよ。マスコミも偽物オンリーの政治家も、どうにも止められないリアルパワーの奔流に、キレイさっぱり吹っ飛ばされる日も近い。

寒さへの順応、、、美意識、、、 (2011.01.27)


午前中、某季刊誌の仕事で白島町のスーパーを訪問取材。
「今日も寒いですね」が、最近の挨拶だが、俺はすっかり寒波へ順応したようで、ほとんどツラさを感じなくなった。体調も良く、1年以上も風邪ひいとらん。よし、明日からアロハシャツ+半パン生活だ(ウソです)。

今年一年、自分自身に課すトレーニングプログラムがまとまった。これまでやってきたメニューに加え、さらなる深度を目指して身体、脳それぞれに新しいエクササイズを課す。俺は「鍛錬フェチ」であるからして、気に入れば2年でも10年でもヘーキで続けられるのである。よく人から「3日坊主にならないためにはどうすれば良いか」と相談されるけど、途中で諦めるのは、それをやることで得られる喜びにリアルな臨場感を持てないのだから、他人の俺はなんのアドバイスもできません。俺は高校生の頃、中年太りの親戚のオッサンから
「おまえ、ワシのハラを『みっともないのう』ゆう眼で見よるがの、ワシくらいの歳になりゃ、どうあがいても結局こうなるんじゃ。わはははは!」
と言われたことがある。あれから30年。俺の肉体は相変わらずドーベルマンのような精悍さを保っとるぜ。要するに美意識の問題と思う。俺は「たるんだハラ」を選ばなかった。ただそれだけのことで、決して根性があるわけではないのだ。

夜、マイカルワーナーで「ソーシャルネットワーク」を観る。最高におもろかった。映画のレビューは明日にでも。

稽古三昧 (2011.01.26)


午前中、執筆業務。

午後より夕方までぶっ通して、当道場にてSさん、Yクンを連続指導。疲労感はゼロ。時間が許せば、このあと一人で稽古をしたいくらいパワーが余っている。
先日、県外の男性から、当道場への入門の問い合わせが寄せられた。広島まで週一で通うのは難しいので、2カ月に一度程度というのが希望のようであるが、それならこちらも対応できそうなので、前向きに検討したい。
わかりやすさ、、、ニーズは追求しない、、、 (2011.01.25)


午前中、約2カ月ぶりに馴染みの散髪屋へ。前回と同じく「矢沢永吉」にしてもらう(笑)。
カットしてもらいながら同世代の店長言うには
「70年代後半から80年代はヨカッタですよ。今は意味不明の気持ち悪い連中が多過ぎ。アキバ系のオタクっぽい連中なんて考えられなかったもん」。
良い悪いは別にして、俺らが20代の頃は、自分の生き様に対するそれなりの美学があったように思う。だから素直に喜び、ハラもたてる。実にわかりやすかったのは確かだ。

午後より通常業務。
仕事しながら、昨日訪問した旭酒造の社長のコメントが時おりフラッシュバック。
「我々は社会のニーズではなく、良い商品を作るのに現時点でのベストを追求している」
原稿のタイトルは、このニュアンスでいこう。

夜、サッカーアジアカップ、日本vs韓国。マスコミは「宿命の対決」とはやし立てるが、今夜の試合を見る限りでは、日本選手達がそのような狭小な了見でピッチに立っているのではないことを如実に物語る素晴らしい試合だった。彼らもまた現段階でのベストを追求しつつ、同時にもっと先をも見ているようだった。

*馴染みの散髪屋。この角度からだと「世界一どハデな内装」は想像できんでしょうな。

旭酒造、、、甥っ子の快挙、、、 (2011.01.24)


午前中ラジオ。
放送終了後、局まで迎えに来てくれたカメラマンA氏の「デリンジャー2世号」に乗り込み、一路、岩国は山あいの郷にある気鋭の酒蔵「旭酒造」へ。日本酒に詳しい人ならわかると思うが、この時期はどの酒蔵も仕込みでてんてこ舞い。っつーか、一年で一番気も体も張ってる状態なのであるが、我々の取材オファーを二つ返事で快く引き受けてくださり、それゆえにエエ記事書かにゃバチあたる!と気合い入れまくっての訪問なのであった。いかにこちらが日本酒業界のパイオニアであるかなど、詳細は雑誌の発行を待ってもらうとして、ミッション終了後、我々取材クルーはただの酒好きに戻り「頑張った自分用に」などとテレ笑いを浮かべつつ、こちらの旗艦酒「獺祭(だっさい)」を購入するのであった(笑)。

その帰途、オタマからメールがあり、甥っ子が某高校の先行試験にうかったことを知る。感無量。彼は昨年春に俺のアドバイスを聞き入れ、以来10カ月間、単身の孤独に耐えながら心身を一から鍛え直してきた。今回の合格は彼が自分の手でつかみ取った初めての確かな成果。というか、彼のマネを同年代の子ができるとは到底思えない。大げさでなく数千人に一人いるかいないか。それほどに過酷なものだった。試練で男は磨かれる。
ファミリー (2011.01.23)


午前中、明日のラジオと、岩国の某酒蔵取材のための下ごしらえ。

午後、俺の家族、椎名さん母娘、ボヤッキー梶山の面子で、廿日市の久保直樹宅にてFarEastLoungeの新年会。もやは我らは音楽ユニットの範疇を越え、丸ごと「ファミリー」と化した感がある。呼吸するがごとく、酒を酌み交わすがごとく。
行きはJRだったが、帰りは久保の実弟H氏が十数人乗りのマイクロバスを用意し、各家まで送り届けてくれた。バスの中で意味もなくはしゃぐ私たち(笑)。ふと、このままツアーに出れたらさぞかしい楽しいだろうと思ったのは、正月に見たDVD「フェスティバル・エクスプレス」の1シーンと非常に似通っていたこともあるだろう。今年はFarEastでツアー、ってのも、あるかもです。

*写真:セガレの合格祝いを買いにトイザらスに行った際、うっかり「眼」が合ってしまい、その他人とは思えぬ面構えに自分用にゲットした「ケロコマ」。背中から手を突っ込み、口をパクパク動かせるので、今後は俺の代わりにプレゼンやセミナーの講演をやらせてみようかと。

小学校合格、、、驚異の身体能力、、、 (2011.01.22)

午前中、雑務。ひび割れたピックガードの交換(15年で2回目)を頼んでいた愛器「八丁念仏(テイラー610)」がキサダ楽器から戻って来た。ベッコウ柄は同じだが、今回のはかなり明るめで、面構えが若々しくなった感じ。

昼前に広島大学附属東雲小学校の受験結果を見に行っていたオタマから、セガレが合格したとの連絡。同じ広大附属でも翠町にあるほうはすべったので、先日東雲小を受け直していたのだ。親としては、いわゆる「お受験」というような偏った無理強いはまったくしとりません。あくまで本人のペースを尊重した実にのんびりしたもので、俺もたまにゲーム感覚の勉強に付き合った。ま、聖母幼稚園も広大附属も選んだのはオタマであって、俺は事後報告を受け「ホゥ」とフクロウのようにこたえるだけという(笑)。

夜、廣原先生宅にて心体育道黒帯の新年会。先生はじめ、菅原さん、山本さん、奥田さんら、兄弟子が50歳になるとな。里さん、上岡さんにいたってはすでに越えている。皆さん、身体能力の衰えを感じるどころか、さらに向上している気配。術理の正しさを雄弁に物語る生きた証。

社会貢献、、、女子ハンドボール、、、 (2011.01.21)

午前中、某役所の方2名来宅。来月はじめ、その役所主導で複数名のアマチュアライター対象に効果的な文章表現のミニセミナーをやることになっており、その事前説明のため。俺も一市民としての社会貢献の一環というココロでオファーをお受けした。

午後は執筆業務〜武術指導。この一見相反するルーティーンもすっかり馴染んできた。適度に体が動かせるのでかえって調子がいい。

夕方はセガレと道場生のIさんの3人で東区スポーツセンターにて女子ハンドボール全日本総合選手権の準決勝「広島メイプルレッズvsソニーセミコンダクタ九州」を観戦。先日の湧永レオリックの試合を見てハンドボールがすっかり好きになったが、女子の戦いも凄まじかった。っつーか、パワーやスピードは男子に劣るが「情念」では女子が上か(笑)。メイプルレッズは惜しくも2点差で敗退。今後、ハンドボール観戦はライフワークにしたい。読者諸兄、一緒に応援に行きませんか?

jump so high! (2011.01.20)


午前中、当道場にてJ氏指導。

午後より、怒濤の執筆業務。
夕方、2011年最初の難関(たった2ページだが、先方から構成上の無理難題があったもので)を乗り切った途端、感極まって野獣のような雄叫びが勝手に噴出。てへへ。ほかのライターにゃ、ちょっと無理だったろうよ(ウソウソ)。
この調子なら今年も寸止め無しでイケそうだ。俺の場合、義務とか食うためとかで、この仕事はやってない。本能的に跳べた。

それぞれの響き (2011.01.19)


午前中、執筆業務。今年最初の、まとまった量の原稿に気が昂る。

夕方、当道場にてSさん指導。
夜はMACにて恒例の新年会ライブにFarEastLoungeで出演。毎年このイベントのみで顔を会わすミュージシャンもいる。それぞれのスタンスで、自分が気に入るように歌ったり演奏したり。ここに居ると、コビトとなって、長いこと弾き込んだギターの内部に居るような。
優しい響きにくるまれて、夜はふけゆく。

*写真:あいかわらず絶好調の我が家のハイビー達。はっきり言って、夏より咲きまくっている。オーナーに似て、天の邪鬼。

アンドロイドは電気羊の夢を見る (2011.01.18)


起床後、ペントハウスにて日課となった「日の出を見つつの秘伝功」。元旦二日の時点では、黄金山名物の二つの山頂の谷間部分から昇っていたのだが、今では左の山裾あたりに移動。時間も早まり、徐々に陽が長くなっているのを実感。

午前中、雑務。
午後より、某季刊誌の取材で、西区〜安佐南区の2カ所を訪問。

取材先の事前情報入手に関しては「ハンターの心得」として、銀河系最高レベルを自負している。最近はGoogleのストリートビューを使い、バーチャル上の現地に「着地」し、目的地だけでなく、その周辺環境も確認。俺がライターになった約20年前は、想像すら出来なかったことだ。リドリー・スコット監督の「ブレードランナー」が描くところの近未来(2019年)には遥かに及ばないが、部分的には超えてもいる。主演のハリソン・フォード演ずるリック・デッカードはケイタイではなく「公衆電話」を使っていたしな(笑)。
それはともかく「ブレードランナー」は好きな映画だ。戦闘用アンドロイド「ネクサス6型」の親玉、ルトガー・ハウアー最高。原作となったSF小説のタイトル「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」っつーのが、またいいね。
間にあう男、再び (2011.01.17)

午前中ラジオ。チャリで2号線を舟入までぶっ飛ばし、そこから本川沿いの川土手を遡って局のある中国新聞社ビルへ、といういつものルートであるが、あまりの寒さに舟入手前で指が完全にかじかみ、ブレーキレバーを握れなくなるほど。
本日のゲストは、女子ハンドボールの名門「広島メイプルレッズ」のコーチ兼任選手の青戸あかねさん。身長165センチながら日本リーグ11シーズン得点559点(歴代4位)の猛者である。

午後イチ、当道場にてIさん指導。基本動作がかなりサマになってきたので、軽めの組手にも挑戦してもらう。
夕方から、明日からの企業取材(3社分)のインタビューシートづくり。昨年のピーク並みに、複数のプロジェクトがパラレル状態で同時進行。今年から使い始めたNIMESの手帳がスケジュール管理に役立ちまくっている。っつーか、使ってなかったらヤバかったか。いつも思うのだ、俺はどうにかこうにか間にあうように出来ているのだと?!
プロジェクト始動 (2011.01.16)


この冬一番冷え込んだ朝。俺の住む南区には珍しく、うっすらと積雪。好きではないが、やはり冬は寒くないと調子狂う。

午後イチ、椎名サンちを子連れで訪問。娘のスーちゃんにセガレを預かってもらい、俺は椎名さんとレコーディングの件で打ち合わせ。コンセプトを伝え、互いのアイデアを交換す。詳細は内緒。けど、エエもんできそうな気配濃厚。うひひ。

あ、ライブ3本分の詳細を当HP「LIVE 36.5°」にアップしたので、お時間ある方は是非。

*写真:スーちゃんとセガレのコラボによる雪だるま。スーちゃんありがとね。また遊んでやってね。

二人の息子 (2011.01.15)


午前中は、ひたすた惚け、午後より身体鍛錬。
ペントハウス(屋上の3帖ほどの棟屋)での筋トレのBGMは、数年前亡くなった魂友Tさんが、20年前(!)に誕生日プレゼントとしてくれたRachelle Ferrellのデビューアルバム。7オクターブある声域をたっぷり情感を込め縦横無尽に使いこなす表現力は、限りなく「鳥」に近い。
過去〜現在〜未来の時間軸を越えて、イメージしたなにものかの存在(霊とかそういうのじゃなくて)を自在に感じ取れるような妙な能力が、最近備わった。臨場感をさらに高めれば、もっと深部までイケそうな気がしている。

午後、甥っ子が某高校の面接試験を終えて結果報告に来た。昨日、俺が面接官役となって綿密なシミュレーションをやった成果があったようだ。
この半年の彼の成長ぶりは凄まじいものがある。身長はイッキに175センチくらいに達し筋骨逞しく、毎朝10キロの走り込みを軽々とこなし、学力テストや作文も得意。少しだがドラムも叩く。なにしろ自分の考えをデカイ声で明快に伝えられるようになったことがえらい。すべては肚をくくって厳しくも愛ある指導者の元で特訓に励んだ成果なり。少し前、俺の事を「これからも父親と思っていいか」と手紙をよこして来た。もちろんだ。彼が片親になった14年前から、そのつもりで接してきた。俺には息子が二人いるのだ。
茶の道 (2011.01.14)


終日、雑務&企画業務。

夕方、五日市の若手茶道家「獺庵(だつあん)」さん宅を訪問し、彼に監修を依頼している某季刊誌の茶道特集の打ち合わせ。京都裏千家の家元に住み込み修行した経験を持つ彼の、茶道というツールを使う事で可能な、五感の感度を高める様々なスキルは古いようで新しく、真の伝統芸能が格式のみに迎合せず、常に時代の新しい息吹をどん欲に取り込んでいることに驚嘆する。かなり面白い誌面になりそうだ。話は、武術、音楽など、とめどなく展開し、気が付けば午前3時(笑)。

秒殺が大前提 (2011.01.13)

午前中、当道場にてJ氏指導。

午後より、昨日に引き続いて取材調整。俺のケイタイは鳴らん時は一日中沈黙したままだが、取材ラッシュが迫ると一転、どエライ騒ぎになる。さらに今年は幸先よく新規案件が舞い込んだりして、先日「毎日が5倍デー」などとオチャラけた自分が恨めしい。いやいや、ありがたいことでごんす。

取材は足元が肝心。ということで、より動きやすく、タフで、脱ぎ履きがしやすいシューズ(食品関連企業は土足厳禁のフロア多し)を新調。こればっかりは見た目より機能。

夕方、当道場にてSさん指導。入門から一年ちょいの彼女には初めてとなる本格的な組手をやらせてみたところ、かなりサマになっており指導の手応えを感じた。
先日、本屋の格闘技コーナーで「3秒で倒すためのテクニックうんぬん」みたいな新刊を見かけた。高い実戦性を謳ういくつかの著名な格闘家が、それぞれの術理を活かし相手を秒殺するために特別に考案したオリジナルスキルを紹介するというもの。「特別に考案」せねばならんということろが、すでに実戦からかけ離れた格闘技の証拠ではないのか。護身に特化した心体育道は「秒殺」が大前提にある。3秒以上かかるものはスポーツ競技であって武術とは違う気がする。
心体育道の投げ技、、、取材段取り、、、 (2011.01.12)


午前中、当道場にてIさん指導。彼女には初となる本格的な投げ技を伝授。柔道のそれと違い心体育道独自の「掴まず投げる」技術は、コツがわかると面白いように軽々と相手を吹っ飛ばせるようになるので、気がつくとIさんにも笑みが(笑)。楽しんでやると上達も早い。

午後より、複数の取材日程や段取りを調整。今月中旬から、怒濤の取材&執筆業務のゴングが高らかに打ち鳴らされるのである。予定していた岡山県牛窓のオリーブ園取材は先方の都合で中止となったが、海外からも注目されている岩国の某酒蔵を訪問することが急遽決まった。今年はどんな人々と出会えるのだろうか。ワクワクする。

夕方、再び当道場にてYクン指導。現段階ではスジが良いとはいえないが、毎回自宅での修練の成果が垣間見え、こっちも気合いが入る。「武術は稽古のプロセスこそが大事」廣原先生の言葉だ。
粛々と往け (2011.01.11)


午前中、某企業にてヒアリング業務。

午後より通常業務。息抜きに俺の庭である「ゆめタウン」をパトロール。と、3人連続で知人に会う。うち一人はオフクロだったが(笑)。

昨年立ち上げたプライベート・インターネットラジオ局「ミミクル」。スタッフのヤマサワ君が新年早々にUstreamのアカウントを取ってくれた。これにより、数年前、某企業に提案したものの先方の資金面の都合が付かず、お蔵入りになっていた一つのプロジェクトが息を吹き返す可能性が出てきた。世の中は明治維新など問題にならんくらい劇的に変動している。「勝ち組」「負け組」あるいは「あちら側」「こちら側」なんつー被害妄想的な価値観での線引きはどうでもよろしい。俺はもう面白い事しかやらん、と決めている。

*写真:寒波もなんのその、連日豪快に咲き乱れる我が家のド根性ハイビー。

毎日が5倍デー (2011.01.10)


午前中ラジオ。今年1回目の放送で、最初のゲストはカープの廣瀬純選手の奥方である桃子さん。放送枠を「アスリートの妻たち」と命名す(笑)。

午後からは通常企画業務。昨年実施して成果のあった「頼まれもしないのに勝手に企画を考えて持ち込む」作戦は、今年はさらに加速させる。
音楽活動やシーカヤックのエクスペディション、島旅など、やりたいけど時間が足りずにゲームオーバー、みたいなことも防ぎたく、そうなればある程度の計画性が必要と、今年はついに「手帳」を購入した。この業界に身を投じて約20年、俺は手帳を持たない生活を送ってきた。スケジュールは毎年「広島信用金庫」がくれる細長い縦型のカレンダーにすべて書き込んで一元化する。こうすれば、手帳に記入した情報の書き写し漏れを防止できるからだ。
しかし、年々仕事量が増えていくなかで、昨年は小さなスペース一杯に書き込み過ぎて判読不能になったり(アホか)、面白い閃きをメモした紙を紛失したりで、この方法の限界を痛感。毎日業務の開始と終了時に、手帳とカレンダーを照合する習慣を新しいレギュレーションとすることで記入漏れもなくなるだろう。
これで昨年よりさらに濃い〜時間をチュバチュバと味わい尽くす所存なり。毎日が「5倍デー」じゃ。

*写真:フランスっぽい「ニーム」の手帳。縦20センチ、横14センチで大きすぎず、小さすぎず。超シンプルかつ思いつきを書き込むスペースが充分あり、見た目もポップでビジネス臭さがないのが気に入ったのだが、たぶん女子用?!(笑)。ちなみに「ニーム」を立ち上げた土田久雄さんは、敬愛する石津謙介さんのVAN JACKに居た人のようである。中学時代「VAN」は憧れのブランドだった。昔、中区の本通にも店舗があり、友達を誘って「見るだけショッピング」を楽しんだものだ。あの頃、俺らの小遣いで買えるのはVANのステッカーだけでしたな(笑)。

美意識 (2011.01.09)


午前中一杯、気功、ヨガ、筋トレ。自分で言うのもなんだが、この歳でこのパワフルさは規格外。先日、NHKで郷ひろみサンのドキュメンタリーをやっていた。60近いのに、なんとも凄まじいトレーニングをやりなさる。
彼いわく「3日で手に入れたものは3日で無くなる。1週間で手に入れたものは1週間で無くなる。けど、長い間かけて続けてきたものは簡単には無くならない」と。「継続は力」というよりは「力があるから継続できる」ではないだろうか。この場合の「力」とは「強い想い」だ。それと美意識。中年太りという生き方を俺は選びたくなかったからね(笑)。
技量のチェック、、、凧揚げデビュー、、、 (2011.01.08)


午前中、道場にこもって独り稽古。やはりマットは正解だった。過酷な環境での稽古を奨励する人もいるが、それだと術理を深く吟味する事が難しくなる。今日は思いっきり没入でき、指導者としてではなく、一武道家としての技量が現在どの程度のものかを確認。「教える側に立つと、自分の技術も向上する」という廣原先生の話は本当だ。まだ未熟なれど、少し進化しているのがわかって嬉しいス。

午後、セガレを連れ、宇品の港公園で凧揚げ。俺は小学生時代、この遊戯に関しては達人の域にあり、手作りのヤツで近所の腕自慢の鼻を次々とへし折ったものである。なにしろ凧が揚がり過ぎて、本体は空に吸い込まれて見えなくなり、糸だけが空に向かって延びているという。
そんなわけでセガレにレクチャーしてやると、たちまちコツを飲み込んで凧はみるみる上空へ。夢中になっている彼の背中を見ながら、俺もこんなだったのかと。ハイテクではなく昔ながらのローテクの遊びも、積極的にトライさせたい。

常住坐臥、、、貸し切り映画館、、、 (2011.01.07)


午前中、当道場にてJ氏指導。
彼にもマットが好評。リノリウムと違い、多少足が引っかかるが、靴を履いて一般道を歩く摩擦感に近く「路上における実戦想定仕様」とも言える。
空手道拳道会の創始者にして生きる伝説、中村日出夫先生は、空手演武で試し割りをしくじった高弟が「床が濡れていたので滑ってしまって」と言い訳したとき「バカもん!なぜ常日頃から床に水を撒いて稽古せんかったか!」と一喝したという。そのほかにも中村先生は、自分が「試し割りを見せて欲しい」と某漫画家に要望された際には、背広を着たまま準備体操もせず、しかもスリッパを履いたままで硬い建築用角材を手刀でまっぷたつにしたそうだ。しかもこのとき80歳を越えていたと。
常住坐臥。一事が万事。心体育道とは術理もコンセプトも違うが、中村先生も日本を代表する武人として尊敬している。

夕方、幼稚園の冬休みが今日で終わるセガレを連れマイカルワーナーで「ウルトラマンゼロ/超決戦!ベリアル銀河帝国」を見る。正月フィーバーが去ったためか、観客は俺ら二人のみ。それでも映画はサイコーだった(笑)。「スターウォーズ」「エヴァンゲリオン」「ガンダム」「2001年宇宙の旅」「ミッション・トゥ・マーズ」などで見たことのあるシーンを巧みに取り込み、オッサンでも思わず身を乗り出す極上スペースファンタジーに仕上がっている。他に観客がいないのをいいことに「でたっ、ベリアルじゃ!」「おー、グレンファイヤーすげぇ!」「あ、あれはウルトラマンノア!」などと、いちいち声をあげて驚喜するセガレ。っつーか、映画よりこっちのほうが楽しめましたとさ。

*写真:数日前から我が家の上空でも度々目撃される飛行船。冬の飛行船は「ハウルの動く城」を思い起こさせる。セガレも俺のように映画好きになるのだろうか。

道場リニューアル、、、社会貢献、、、夢の列車、、、 (2011.01.06)


朝、追加注文していたトレーニングジム用マット3枚が届いたので、午前中一杯かけて計9枚を切り貼りして道場に敷き詰める。いやぁ、イッキに道場らしゅうなったわいの。材料費のみで1万数千円。見た目は丈夫そうなのだが、最低でも3年はもってくれよ。

広島市の某部署から「効く文章表現のコツを講演して欲しい」とのオファーをいただいた。聴衆は市民40名(すでに決定済み)とのこと。社会貢献のチャンスであるからして、喜んでお引き受けしますとも。

以前、ロケン屋(ロックンローラー)山口洋くんに勧められたDVD「フェスティバル・エクスプレス」をやっと手に入れた。1970年、ジャニス・ジョプリン、グレイトフルデッド、バディ・ガイ、ザ・バンドその他そうそうたるトップ・ミュージシャンがチャーターした列車に乗り込み、カナダをツアーするドキュメンタリーだが、各地でのライブよりも、連日連夜、寝る間も忘れて繰り広げられる列車内セッションに感涙。ミュージシャンなら誰もが憧れる夢のような瞬間が、北米大陸を西へ西へとひた走る線路上に現出していたのだ。「酒がなくなった」との理由で最寄りの駅で列車を止めさせて買い出しに走ったりするシーンもたまりません(笑)。いつか俺も。

メンタルの重要性 (2011.01.05)


午後より、レギュラー季刊誌の仕事で某企業会議室にてカープの廣瀬純選手を取材。優れた守備力に加え、昨年はメンタルコーチング効果もあって打撃でもしっかり数字を出し、見事ゴールデングラブ賞を手中に。はたして、実際に彼に話を伺ってみると、人間的にもきわめて誠実で、高い品格を備えた御仁であった。それと、高いセルフイメージを持って挑み続ける事の重要性も再認識。彼の受けたメンタルコーチングの手法は、昨年トータル10数冊読みまくった苫米地英人さんの著作内容と重なる部分が多く、話を聞いていると、そのメソッドを日常に組み込んでいる俺の背中を後押ししてもらっているような気すらした。

もうひとつ。インタビュー終了時に廣瀬選手が「あなた(俺)の声、ボクがよく行く<ひまわり>という焼き肉屋の大将にソックリなんですよ」と。<ひまわり>の大将の声に似た男が、今、自作曲「向日葵」のレコーディングの準備をしている。ちょっとこじつけですかね?(笑)

*写真:廣瀬選手のインタビューシーン。撮影:芥川博之氏。

始動 (2011.01.04)


午前中に義母、オタマの姉ナオチャン、忠犬ラドを吉浦まで送り届け、午後より仕事始め。
明日の午後予定しているカープのH選手のインタビューシートづくりと今週のその他のスケジューリング。
やはり、ボ〜ッと過ごすより断然こっちのほうが俺らしくて心地いい。取材&執筆、PRコンサル、音楽、武術。それぞれのフィールドに対する一歩踏み込んだセルフイメージの臨場感はすでに相当高まってきている。近日に岡山県牛窓、6月あたりには島根県の隠岐や沖縄も訪問する予定。
全国津々浦々、ライブのお誘いも募集中。「ぜひこっちでやって」というご要望があれば、遠慮なくご連絡を。「前向き」を越えた「前のめり」で検討させていただきます。
弾丸オヤジ (2011.01.03)


7時半起床。新年2回目となる「秘伝功」(元日はお休みしました)は、初の試みとして屋上棟で。開始から10分で黄金山の頂上付近より太陽が顔を出したと思ったら、全身がたちまち金色の暁光に包まれ、たとえようもない心地よさ。明日からここでやろう(笑)。

昼過ぎ、廿日市の友人宅へ。
彼オススメ、矢沢永吉の欧州バイクツーリングの爆笑映像を鑑賞す。「ニーグリップ?知るかそんなもん」といわんばかりにガニ股おっぴろげスタイルでウヒョウヒョとアウトバーンをぶっ飛ばす永チャン。5日間でイギリス〜ドイツ間2000キロを走り切るパワーは並ではない。まいりましたっ!
来客歓待 (2011.01.02)


午後より、親族と比治山神社に初詣。

その後、吉浦の義母&忠犬ラド(老マルチーズ)や、名古屋から新幹線で里帰りしてきたオタマの姉ナオチャンを駅に迎えにいったりと、正しい正月を過ごす。
今回のように複数の客人やワンコが泊まりに来ても、ゲストルームがあるし、足りなければスタジオ(防音仕様だから静かに寝れますぜ!)や、いざとなればペントハウス(屋上棟の2.5畳スペース)も使えるので問題無し。この新居に越して来て2度目の正月、俺の設計が見事に機能しておりますな、今のところは(笑)。

明けまして毒針殺法、、、「不景気」の正体、、、 (2011.01.01)


2011年、銀河新年!
明け方、夢で見たビジョンは「肘打ちの型」であった(笑)。これは当道場の女性門下生用に現在新しく考案中のもので、心体育道の正規の基本稽古には無いものである。女性が護身術を必要とする局面は、男性のそれとはかなり状況が違うらしいことが、当道場の20代女性門下生2名を指導しつつ話をするうちに見えてきた。前後左右からいきなり「触られる」「抱きつかれる」「押し倒されそうになる」ケースがほとんどだ。つまり、それに対するカウンター攻撃は超接近での展開となる。とくれば、女性が扱いやすいより小さな動きで、暴漢には大きなダメージを与える事ができる「肘打ち」が有効と考えた。
前後左右から襲われた場合を想定し、4方向それぞれ1種類ずつ、肘打ちメインの3連撃で構成される計4種の型。夢で見たのはそのうちの2種類。暴漢氏が襲ったことを強烈な痛みでもって後悔すること必至の「覚悟しいや!by岩下志麻」的なグレードを目指したい。もちろん「ユニバーサルデザイン」の発想でいけば、非力な女性や高齢者にも使いやすいものは、高い身体能力を備えた者には、さらに強力な武器になるはずだ。

夜、コタツに寝転んでTVの経済番組見ているとエコノミストの藻谷浩介なる御仁いわく「うまくいっていない企業が、景気低迷を言い訳にした瞬間、完全な思考停止に陥る」と。心の底より共感。景気の低迷がイコール業績悪化の主原因という図式の「常識」は、マスコミおよび政治屋(「政治家」と呼べるレベルにない連中が多過ぎる)の流すガセネタによる洗脳と俺は思う。敬愛するハンター、齋藤令介さんの「原始思考法」で読み解くと、答えは簡単だ。冴えてる企業&個人事業者は、獲物(ターゲット)の習性を熟知し、行動エリアなどの鮮度の高い情報を集め、的確に狩っている、ということ。心を澄まし、眼を広くひらいておきたいね。
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