午前中ラジオ。 昨日行われた東京マラソンで日本人最高位の3位でゴールした、川内優輝選手の快挙を番組内の「スポーツトピックス」でも紹介。並みいるプロを押しのけ、本職は定時制高校事務員という「市民ランナー」の分際(ホメています)で、8月の世界選手権代表内定を手にしたわけだ。 人が一つの仕事だけで食えるのは、近代になってからのことであるまいか。昔の人は「雑務の併せ技」で糊口をしのいできた。「百姓」とは、百の姓を持つ者、つまり百種類にも及ぶ専門職の肩書きを持つ者だと、ある社会運動家から聞いたことがある。ハンドボールなどのノンプロ、たとえば湧永レオリックも、普段は製薬工場で白衣を着てニンニク臭にまみれながら「キョーレオピン」を作ったりしている。 個々の生活の中で、やりたいことに没頭する時間を懸命に捻出する。そこに強い集中力が生まれることもあるだろう。川内選手はゴール直後、痙攣を起こして運ばれたらしいが、今日はもうスーツ姿で定時制高校入学願書の受付業務に戻るとか。世界選手権出場には「有給休暇」がネックになると。このお茶目具合がカッコエエね。
|