Far East Lounge 三代目春駒小林一彦オフィシャル 小林一彦イラスト

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2011年02月の日記

二足のわらじを履く者の集中力 (2011.02.28)


午前中ラジオ。
昨日行われた東京マラソンで日本人最高位の3位でゴールした、川内優輝選手の快挙を番組内の「スポーツトピックス」でも紹介。並みいるプロを押しのけ、本職は定時制高校事務員という「市民ランナー」の分際(ホメています)で、8月の世界選手権代表内定を手にしたわけだ。
人が一つの仕事だけで食えるのは、近代になってからのことであるまいか。昔の人は「雑務の併せ技」で糊口をしのいできた。「百姓」とは、百の姓を持つ者、つまり百種類にも及ぶ専門職の肩書きを持つ者だと、ある社会運動家から聞いたことがある。ハンドボールなどのノンプロ、たとえば湧永レオリックも、普段は製薬工場で白衣を着てニンニク臭にまみれながら「キョーレオピン」を作ったりしている。
個々の生活の中で、やりたいことに没頭する時間を懸命に捻出する。そこに強い集中力が生まれることもあるだろう。川内選手はゴール直後、痙攣を起こして運ばれたらしいが、今日はもうスーツ姿で定時制高校入学願書の受付業務に戻るとか。世界選手権出場には「有給休暇」がネックになると。このお茶目具合がカッコエエね。
凛と響く (2011.02.27)

午後イチ、当道場にてIさん指導。
稽古終了後、オタマのバイオリンの生徒でもあるIさんを車に乗せ、「凛の部」のコンサートを聴きに安芸区民センターへ。
「凛の部」は、オタマと、その音楽仲間の大中雅也さん(ピアノ)、柳井智子さん(ピアノ)、部谷智美さん(チェロ)の4人が出演するイベントで、今日がその一回目。披露されたベートーヴェン、ショパン、シューマン、シューベルトの楽曲は、これを選んだ個々の思い入れがじんわり伝わってくるもので、かなり楽しめた。1000円は安い。

終了後は、我が家から徒歩20秒の某焼き肉屋で打ち上げ。隣に座った調律師B氏と話し込んでいると、突然、強い確信。
「ひょっとして、最近Bさんは椎名まさ子さんのピアノを調律されませんでしたか?」
ビンゴ。
繋がってるなぁ。調律とは、単なる音程併せにあらず。一カ月前「ピアノが生まれ変わったから早めにレコーディングを」とコーフンして連絡して来た椎名さん。その蘇生術を施したのがBさんだったと。俺も気合い入れて歌入れせねば。
民が主のコミュニティ (2011.02.26)


午前中、当道場にてSさん指導。

昼過ぎ、セガレのリクエストに応え、二人でマリーナホップへ。しかしここも「場末」の雰囲気がすっかり板についてきたようである。くどいようであるが、活性化案は俺の中にある。それはここだけでなく、広島西飛行場、リバークルーズ事業をも巻き込み、観光客誘致に大きな効果をもたらすものだ。旧市民球場跡地、さらには原発立地で揺れる上関町に対しても、本当の意味で持続可能なプランが見えている。今年はこれらをどうやって形にしていくかを踏み込んで探りたい。話は例によってワープするが<官僚大国ニッポン>を改善するのにもっとも効果的な手段は「道州制」の導入がベストと考える。民が主のコミュニティづくり。次の世代が未来に希望を持てるような。政治家にならずとも、やれることはあるような気がする。

情熱あればこそ (2011.02.25)

終日雑務。
暖かさのせいか、体がやけにムズムズするので合間に筋トレなど。

夜、我が師匠、廣原先生に帯同し、世界最大の某空手団体広島県本部長にしてバリバリの現役師範であるIさんと飲む。プロのキックボクサーの経験もあるIさんは、俺が高校時代に通っていた極真会芦原道場広島支部で同期であったことがわかり、当時がリアルによみがえった。平和公園の青空道場でのあれやこれや。今から30年以上も前のことなのに、まるで昨日のことのようにも感じる。
で、思うのだ。武道も格闘技も、日々変化&進化しているのだから「昔やっていた」というのは我々にとってまったく意味が無い。現在進行形だから、こうして一本のライン延長線上に立ち、互いに共通言語として語り合えるのだ。継続こそ力。されど、その前に力(あるいは情熱)なくして継続はありえないのだ。
年明けからの一区切り (2011.02.24)


午前中、当道場にてJ氏指導。
午後からは完全なオフ。振り返れば、年明けから休日らしいものはほとんど取らずに、凄まじい密度のスケジュールをこなしてきたもんだ。創造(=ライブ)の荒野。その数々の極面において、見事なプロフェッショナルぶりを発揮し俺をサポートてくれたカメラマン、デザイナー、メディアクリエイター、インテリアコーディネーター、代理店担当者、ナレーター、ミュージシャンに心より感謝。ホンマに。次のステージへいけそうです。

*写真:五十嵐大介「海獣の子供」第3巻読了。生命の根源をめぐる海洋冒険ファンタジー。最高ッス!

今月最大のピークポイントに倒れること無く到達した夜 (2011.02.23)


午前中、某季刊誌のレイアウトチェック。
午後より今夜のライブの準備。選曲やら、機材のチェックやら。昨年末に「ジューク」でやったとき、お客さんの何人から、俺らのパフォーマンス以外のいくつかに関し貴重な意見をいただいた。その中のひとつ、ギターとウクレレの出力不足対策として、2種類のプリアンプを持ち込んで試してみる事に。また、リハで会場を動き回りながら出音をチェックできるよう、プリアンプ機能を備えたワイヤレスセットも用意した。

5時過ぎ「ジューク」入り。早速、ギターとウクレレをプリアンプに通し、念入りにサウンドチェック。
8時過ぎ、予定より約10分遅れでライブスタート。前回同様、2部構成とし、終了は10時過ぎ。アンコールではお客さんからのリクエストの3曲にくわえ、「上を向いて歩こう」の替え歌「横を向いて歩こう」を初披露。
インプロビゼーションを主体とする私達。例によってメンバーそれぞれから、至福のインサートがあり、思わず聴き入って歌詞が飛びそうになる。FarEastLoungeのメンバーで居ることの、とびきり贅沢な瞬間だ。

ライブ終了後は、我々ユニットには珍しく、某居酒屋で打ち上げ&反省会。こうしてメンバーの意見を拝聴するのもたまにはいい。次への過大はてんこ盛りなれど、ワクワクするような気持ちで挑めそうだ。今夜、俺が通常の数倍ハイだったのは、咳止めなど各種薬物摂取によるものではけっしてない。ただ単純に「はしゃいでいた」ことが、家に帰ってわかった。
今夜会場に来ていただいたすべてお客さんと、来るつもりで来れなかった方、いつも応援してくれるそこのアナタ、マネージャーの久保にも最大の謝辞を。今後もよろしくねっ!

*写真:迷いに迷ったあげく、テイラー610ではなく、出力に勝る314をチョイス。

大地の癒し (2011.02.22)


午前中、当道場にてIさん指導。
午後より、通常業務。デザイン事務所からメールで送られてきたレイアウト原稿のチェック。

夕方、椎名さん宅でミニアルバム「P.S」の二回目のレコーディング。本日は「向日葵」のチェロパートを、以前個人リサイタルを聴きにいって感動した小林玲奈さんに弾いてもらった。この部分のメロディは、曲を作っている最中、脳内に同時進行で響いてきた旋律。楽器はチェロだった。忘れないよう俺が「口三味線」でワメいたものを、オタマに写譜させたのだ。で、イメージでしかなかったものが、今こうして本物のチェロで再現されている。っつーか、想像以上の柔らかさ、深さ、温もり、膨らみ。すげぇ楽器だわ。「セロ弾きのゴーシュ」で、野ネズミの子の病気が治ったのがわかる。ピアノは「森羅万象」、ヴァイオリンは「光と闇」、チェロは「大地」だ。
それはいいのだが、オペレーターのマー坊の見事なディレクションもあり、とんでもなくグレードの高いオケができあがってしまいましたね。埋もれる事無く、歌えるのかよ、俺(笑)。

ランドセル (2011.02.20)

午前中、家族と両親とで、学生服屋、ショッピングセンターを回り、セガレの小学校の制服とランドセルを買ってもらう。この任を担うのは、伝統的に祖父母の役目らしい。俺もランドセルは祖母である初代春駒だった。

午後イチ、キサダ楽器へ愛器「テイラー610/八丁念仏」を持って行き、はがれ落ちてしまったサンライズ製ピックアップの内部ジャックをしっかり固定し直してもらう。最近「ギターの弾き方が少しオトナになったね」と各方面から声をいただく事が増えた私だが、それでも通常ではまずありえんトランブルが続いているのである。「八丁念仏」はペグをゴトー製に替え、サンライズを装着してからはライン出しの音がさらに神懸かってきた。今週水曜のライブでは、昨年春に手に入れたテイラー「314ce/花鳥風月」とどっちを使うか迷ってます。スタジオで鳴らしまくっているローランドの「アコースティック・コーラス100」も、いつかライブで使いたい気はあるが、デカいし重過ぎ。

*ヴィレッジヴァンガードで見つけたワインオープナーのMr.マーヴィン。股間がアレです。もちろん「起こして」使います。別名「バージンキラー」だそうで。

選択する (2011.02.19)


昼まで爆睡。
午後よりヨロヨロと執筆業務。夕方までに2本の原稿をアップ。

盲目の米国大学教授、シーナ・アイエンガー「選択の科学」と、マンガ2冊(五十嵐大介「海獣の子供」、白井弓子「WOMBS」)購入。全弾命中。
「選択の科学」は、20年以上におよぶ実証的研究によって解き明かされた「選択」に関する意外な事実を論説したもの。

*社長の平均寿命は、従業員の平均寿命より長い。その理由は裁量権つまり選択権の大きさにある。
*動物園の動物の寿命が、野生動物よりはるかに短いのは「選択」の余地がないから。
*スーパーで品揃えを豊富にすると、売り上げは逆に下がる。
*人は他人と同じに見られたくないため、あえて不利益な選択をしてしまう。

、、、など。まだ途中だが、「人は興味の無い事しか見えない。逆に“ありありと見えたもの”に関しては、成就する可能性がきわめて高い」という、俺の持論と符合するのかも。後半が楽しみ。
多忙につき (2011.02.18)


午前中、某企業にてインタビュー業務。
午後より執筆。
息抜きにボイトレ。ここまで多忙を極めると、ただ本能に従って漫然とやるだけでは効率が悪いことにようやく気付き、最近はとあるボイトレ教本に従って短時間(30分)集中的に声を出す方式にチェンジした。これがなかなかに良いようである。

夜、スマトラタイガーにて「西が八」のライブ。歌、セミアコ、キーボードだけのシンプルなブルーズに心がほぐれる。この一週間、激務だった。体はヘーキでも魂がまいっていたかも。

*写真:オタマの美人生徒Fさんからカメチョコをもらって喜ぶセガレ。

(2011.02.17)


午前中、アリ塚と化した資料の山を整理。

午後より、当道場にてSさん指導。その様子を若手茶道家のD氏が見学。Sさんは入門から1年半。非力な女性でも、心体育道の理にかなった術理を用いれば、これだけ流麗で実戦的なパフォーマンスが出来るということを、合気道の経験もあるDさんに見てもらえたらと。
で、稽古終了後「今までの空手のイメージとはまるで別ものでした」とDさん。ということで、次回は見学ではなく体験入門されることが決まった。
「茶道は5感を開発するためのツール」と定義するDさんに興味を持った俺だが、こんな形で展開していくとは面白い。心体育道もまた、脳を含む身体と精神のその先を拓いてくれるツールであることを体験上知っている。先日、某雑誌の仕事でDさんを取材させてもらったおり、彼のカッコ良過ぎるお手前の一部始終を目の前30センチというありえん距離でじっくり拝見させてもらった。すでに「伝統の型」を高いレベルで体得している彼は、心体育道のエッセンスとどう融合するのか。今から楽しみです。

妄想家がゆく (2011.02.16)

朝から怒濤の執筆モード。
午前中に1本仕上げてメールで送信。
午後からは雑務、ときどきスタジオで絶唱&絶弾。
夕方から再び2P分の原稿に取りかかり、日付の変わる1時間前にアップ。メール送信。

ネットTV「ゲストハウス・そら屋」を3月から放送開始するにあたり、スタジオとして使用するビアテラスを南国リゾート風に模様替えすることにした。本日はネットでフラミンゴのかっこいい置物を発見。また階下の庭に通じる吹き抜けの壁にビーチの絵を描くというアイデアも飛来。沖縄風、それともモルジブ、東南アジアもええのう。う〜む、バティックアーティストのIクンに頼んでみたりして。ナンボでやってくれるだろ?(笑)

*写真:ビアテラスのフェンス越しに見える部分(約2m四方)が壁画スペースにぴったり。嗚呼、妄想がとまりませぬ。

そら屋まもなくオープンします、、、時には水先案内人、、、 (2011.02.15)

午前中、当道場でIさん指導。
午後イチ、クリエイターチーム「×α(バイアルファ)」の相棒にして映像&ネットメディア担当のヤマサワ君がやってきて、ネットラジオ「ミミクル」に続く映像メディア立ち上げのためのミーティング。やはりUSTREAMをメインで使う事に決定(アカウントは取得済み)。
番組名は「ゲストハウスそら屋(仮称)」。当アジトのオフィス横のビアテラスを中継スタジオとし、毎回違うゲスト(ミュージシャン、小説家、アスリート、起業家、声優などすでに数十名をリストアップした)とビールやカクテルを飲みつつ楽しい話を展開する。BGなどの音源は著作権に抵触しない、オリジナル音源を使うか、「生演奏者」をフィーチャーする案も検討中。
ノリとしては所サンの「世田谷ベース」に近い? うーむ、わからん。二番煎じではなくオリジナリティたっぷりに、もっと面白くします。
オンエアーは3月スタート。乞うご期待。

夕方、舟入の某映像プロダクションで「ナレーターズネット広島(通称ナネット)」のデモ音源
新規レコーディングに立ち会う。俺は前回のデモ音源をそのまま使用するので出番はないのだが、俺がナネットへのエントリーを勧めたシンガーソングライター、カワちゃん初のナレ録りには、やはりアドバイザーとしてそばに居た方が彼も安心だろうと。
まず、彼がギターでBGのインストを弾き、俺がそのサイズにあわせてナレ原稿のリライトをやって本番。
結果、居合わせたナネット幹部やメンバーも大絶賛するクオリティのデモが完成。彼の声はナレーション向き、という俺のカンはドンピシャだった!
俺が今、声優として仕事ができているのは、20代後半、俺にアナウンススクールへの入会を勧めてくれた人が居たからだ。1年のカリキュラムを終了後、ほどなくCMナレの初仕事がきて、プロデビュー。そんなこともきっかけとなり、29歳で広告業界へコピーライターとして入ることになるのだが、ナレーション原稿を自分で書く日常訓練が、そのままライターとしての感性を養ってくれた部分は大きいのですよ。
その恩返し、というわけじゃないが、ターニングポイントでいつも誰かが現れニッコリ笑いながら俺の背中を押してくれたように、俺もまた他の誰かの新しい扉を開く手助けがしたい。そんな気持ちはいつも持っている。

*写真:ライブが1週間後に迫ったので、風邪・花粉対策にマスク着用を励行しとります。

仏教の根本 (2011.02.14)


まず業務連絡。
当メールサーバに不具合が発生しました。
14日夜から15日朝にかけて、私にメールを送っていただいた方、申し訳ないですが再送願えませんか?よろしくお願いします。
以下は昨日分の日報です、、、、。

午前中ラジオ。
放送終了後、そのまま馴染みのI耳鼻咽喉科へ。先々週、セガレの風邪の余波か、インフル直撃は免れたものの声ガレや空咳が続き、ライブも近いので用心してここへ来たのが1週間前。薬の服用により、この数日でほぼ終息。念のため、あと数日分の薬を処方してもらった。今後、ライブ一カ月前からはマスク着用をレギュレーションとしたい。

昨日、山口洋&細海魚のライブを見たあと、久保と市内某所でメシ食ったとき、「戒名」やら「墓」に関するハナシで盛り上がった。そもそも釈迦が開いた仏教では、「葬式」「位牌」「戒名」などすべてが不必要なのである。日本へ伝来した仏教が、中国を経由する過程で道教の強い影響を受けたためによるアクシデントに過ぎん。同様に「輪廻転生」「天国と地獄」「他力」「自力」なんてのも、釈迦の教えとは無関係。
っつーか、仏教は宗教ですらない。哲学であり科学である。
確かなのは「一人、一宇宙」であるということ。俺の歌詞にある「世界は一つ」は、皆で共有するただ一つのもの、という意味ではない。一人に付き一個ずつ与えられた、かけがえの無い世界に対する畏敬と尊厳の念を込めたものだ。

夜、某NHKの「プロフェッショナル」は、敬愛するデザイナー、石岡瑛子さんの特集だった。40過ぎて日本でのすべての仕事を捨て去り、単身渡米。あれから30年。この間の輝かしい実績に興味は無く、71歳になった今もぶっちぎりの最前線。かっちょええのなんの。
彼女の比類なきダントツぶりを見るにつけ、俺はまだまだ甘ちゃんだと、考え直させる部分、きわめて多し。
SPEECHLESS (2011.02.13)


午前中、風呂場の排水口を手始めに、あちこち掃除。
午後は雑務。

夜、十日市のヲルガン座にて、山口洋&細海魚のライブ。今回のライブツアーは、二人で制作されたアルバム「SPEECHLESS」の発表に併せて組まれたものであるが、洋の通常のソロとは違い、MCはほとんどなく、魚氏との「音」のやりとりで絶妙なフレーズが間断なく編み込まれていく。まさに言葉の無いSPEEACHLESSな、だけど描かれるファンタジーは饒舌という、近年まれに見る凄まじくも美しい刹那の連なりに息をのんだ。奇を衒うでなく、ほかの何者かをシャレるでもない。ただ淡々と壮絶に、己の抱える闇と向き合いながら、この世を「Yse」と肯定するにふさわしいなにかを求めて、音の狼煙をあげ続けるヘンな男たちだ(ホメてます)。
楽器を弾いている、というよりは体自体を鳴らしているコオロギとスズムシだった。
いいもん見せてもらった。ありがとう。
幼稚園最後の発表会、、、レーザー思考、、、 (2011.02.12)


時ならぬ寒波襲来で、この冬最大級の牡丹雪(セガレに言わせると「ハトのフンくらいの大きさ」とか)が横殴りに吹雪く中、幼稚園へ行き、園児たちの発表会を見る。年一回のこのイベントも今年で最後。で、いよいよ次は小学校かい。俺やオヤジの母校「皆実小学校」ではなく、東雲にある某国立大学附属小学校に決まってしまったが、面白いと感じた事は他人様に迷惑かけん程度に力一杯やりなはれよ。

午後からは完全にオフ、、、にするつもりが、気がつきゃ某季刊誌の特集面のレイアウトラフを描いておりました(笑)。こうやって、俺の頭の中にある絵なり情景なりを形にすると、たいていのことは実現してしまうのだ。ありありと手に取るようにイメージできたなら、ほぼ間違いなくイケる。時に、夢想したビジョンレベルを上回る事もあるくらいが、逆にいえば、ビジョンが見えないものに対して「脳内コンパス」が機動することは絶対ありえない。俺は今年、人間誰もが備えているはずのこの天然ナビの精度&威力を「レーザービーム砲」並に高めるつもりだ。

*写真:我が子が壇上に登場すると、一糸乱れぬ早業でカメラを構える親バカの皆さん(笑)。

記念日だよおっかさん (2011.02.11)


建国記念日? あそう、みたいな感じで終日怒濤の執筆業務。
ほんっと、アタマぐらっぐらっなるくらい粘って、PM9時あたりに渾身の4ページを書き上げましたとさ。
友よ、今のこの国の形が、キミには掴めているかい?今の俺にはさっぱり不明だ。政治家の卑屈きわまりない顔見ると気分が悪くなるので最近はニュースも付けないようにしている。俺はこれからも歌いたい歌を歌い、文章を書き、酒を飲み、武術の腕を磨く。要するに好きなように生きるわけだ。ま、年中言うとるが。
だがね、一つ新しい目標ができた。子供や若い連中が、未来に希望を抱けるような「あ、なんか楽しそうじゃん?」と思えるような何かをしたい(政治家にはならんのでご安心を)。今現在機能している、オトナ達が作ったシステムの大半は新しい時代にそぐわない最悪かつ最低のシロモノだ。だから建て直そうと思う。方法は今から考える。「建国」というのは嘘くさい。「ケッコウ」でいく。ケッコウ記念日なり。
北欧住宅、、、中高年向けフリーペーパー、、、 (2011.02.10)


午前中、当道場にてJさん指導。
午後より、牛田の住宅展示場内にある北欧スタイルのお洒落なモデルルームを借り、某季刊誌の取材。今日は数日ぶりの強い寒波到来で、えらい冷え込んだが、モデルルームの中はムラなく暖かく、Tシャツ一枚でも過ごせそうな感じ。高い断熱性のおかげで、床暖房は必要なく、少ない数のエアコンだけでこうなるんだとか。

撮影が終わって、モデルルームのスタッフの方に出していただいたコーヒー飲んで寛いでいると、ふいにひらめく。環瀬戸内海エリアの中高年向けフリーペーパーを発刊するというのはどうだろう。ジジ臭いものではなく、メチャ尖ったやつ。アグレッシブな40代50代へと、読者を惹起、啓蒙するような。浮世離れしまくっている素晴らしいネタは俺の廻りにいくらでもある。制約が多いはずの現行2種類の企業季刊誌でも、プランナー&エディター&ライターとして、これだけのことがやれているんだ。今年からコピーライターの「無記名記事」よりフリーライターあるいはジャーナリストとしての「記名記事」を増やしたいと思ってたところだし。どうニャ?
俺の予感 (2011.02.09)

終日、怒濤の執筆業務。
夕方、当道場にてYクン指導。
夜は、市内某レストランにて、俺の所属するフリランスナレーターのネットワーク「ナネット広島」の懇親会。前々から「ナレーター向き」と目をつけていたシンガーソングライターKちゃんを連れて行き、メンバーに紹介。これまで声優としての正規のトレーニングをまったく受けていない彼ではあるが、メンバーの誰もが決して出せない雰囲気を持っている。かつて「ニュースステーション」で故・立松和平氏が北関東なまりの独特のトーンで、映像の中のコアを声で引き出してみせてくれたように、ハマれば面白い事になると確信する。

アンタが市長 (2011.02.08)

秋葉市長が次の市長選不出馬を発表したことを受け、さまざまな勢力が候補の擁立に向けて動いている。先日も古い付き合いのある社会運動家からデンワがあった。
「**党なんぞ、天下り官僚のとんでもない男を候補に押し上げようとしとる。こっちも力のある候補を立てにゃあ、市政はドロドロになりかねん。ほいで、だれかエエ人おらんかと思うたら、目の前におったんじゃわ」
それはアンタです。と言われるのかと一瞬焦ったが、違った(笑)。彼いわく、その御仁を推すにあたり、署名に名を連ねてもらえんかと。
俺は思うに、政治家に夢や希望を託す時代は終わった気がしている(名古屋の河村サンには注目している)。
社会の悪さを政治家や景気のせいにしたとたん、人は思考停止に陥る。それよりまずは、民がパワーを発揮するしかないのだ。民が冴えたアイデアと圧倒的な実行力で時代を引っ張り始めれば、必然的に政治家も追従せざるをえないのだ。政治主導ではなく、民主導。一人ひとりが市長になった気持ちで、日々を工夫するんだよ。以上、ニッポン春駒党政権放送でした(笑)。
自分を放り込む (2011.02.07)


午前中ラジオ。

午後からの仕事はオフにしてひたすら惚ける。

先週の日曜、椎名さん宅で録ったミニアルバム収録予定3曲分のピアノパートに仮歌を入れた音源を毎日聴いている。時間の経過とともに、これはひょっとすると、ひょっとするかもしれん、、、とザワザワ感が高まるばかり。今月末に予定している二度目のレコーディングで、全貌が見えてくるだろう。俺を良く知っている人でさえ、気持ちよくタマゲてくれる気がする。冒険?その通りだとも。慣れ親しんだやり方ではないからイイのだよ。信頼出来る人にテメエのケツを思いっきり蹴飛ばしてもらうことで拓ける地平があるのだ。ああ、もっと語りたいが、今は我慢だ、ジョー!

タフと単純 (2011.02.06)


終日、執筆業務。
先週日曜からのスケージュルを振り返ると、、、

日:椎名さん宅でミニアルバムのためのレコーディング初日。
月:午前中ラジオ生放送。午後、執筆のち武術指導。
火:終日執筆。
水:某企業にてヒアリング業務。のち執筆。
木:某季刊誌の仕事で五日市の茶道家取材。
金:某季刊誌の仕事で鳥取市の幼稚園を取材。広島〜島根〜鳥取〜兵庫〜岡山と一日で5県(約800km)を巡る。
土:広島市主宰のセミナーで講師担当。

っつー具合だ。本日はさすがに脳も体も「早過ぎた巨神兵」のごとく崩壊しそうになり、夕方、激烈に筋トレ敢行。嘔吐寸前まで追い込んで、ようやく平静さを取り戻す。俺の辞書では「タフ」と「単純」は同義語である。実に便利にできてます。

夜、BSで、ブータン農村部に住む、大家族の暮らしを追ったドキュメンタリーを見る。
母親が幼い息子に、村に古くから伝わることわざを教えていた。

「良い花の香りは、いつまでもつづく」

良い心を持ちなさい。それは他人を幸せにする一生の財産になるのだから、と。

たまらず、寝室へ行き、気持ち良さげに眠っているセガレの頭をナデナデする俺であった(笑)。

セミナー講師 (2011.02.05)

午後、広島市メッセコンベンションホール会議室にて、広島市民パブリシストのためのセミナー実施。タイトルは「ブログタイトルの付け方」である。
「市民パブリシスト」とは、広島市の日常の面白さを専用サイトにアップする、一般公募で選出されたボランティアのブロガー集団。俺は与えられた1時間のなかで、文章内容に則した簡潔かつ魅力的なタイトルの考案法をレクチャー。本当は、広告的手法やクリエイターの日常訓練等、1週間ぐらいかけてじっくりやりたいところだが、ダイジェストであっても効果のある実戦向きスキルを公開。皆さん、真剣に聴き入ってくれた。
その後、場所を移して懇親会。俺のセミナーも概ね好評だったようでひと安心。
鳥取日帰り取材 (2011.02.04)


某季刊誌の取材で、カメラマンA氏の「デリンジャー2世号」に乗り込み、鳥取市郊外にある某幼稚園を訪問。
この時期の中国山地越えは要注意である。しかも雪に慣れているはずの山間の人々でさえ、突然の雪に立ち往生する今冬のこと、もっとも安全・確実なルートを選んだはいいが、ちょっと用心し過ぎたのかもしれず(笑)、午前9時に広島を出て、現着が3時でした。
5時にインタビューと撮影を終え、帰りは現地の人が教えてくれた近道ルートを採用。俺らは知らなかったのだが、鳥取から中国道へ抜ける自動車道が最近新しく開通していたのだった。しかも、難関の中国山地越えは、ほとんどトンネルになっており、大雪でも影響なし。っつーか、そのルートでたどり着いたのは作用インター。つまり「兵庫県」なのであった。たしかに行きよりは断然近かったが、広島着は10時半。やっぱ鳥取は遠いっすわ。

*写真:蒜山のサービスエリアはご覧のような状態。自販機より高く降り積もった雪のなかで、果たしてソフトクリームを食べる人がいるんでせうか?

茶道のすごさ (2011.02.03)


午前中、セミナーのためのレジメづくり。

午後より、五日市の茶道家宅にて、某雑誌の取材。撮影ポイントとアングルを探るため、茶道家に50センチの距離で一通りの所作をやっていただいた。間近に見る無駄のまったくない洗練された動きに釘付けとなる。まったく素晴らしいもんだね。武術にも通じるもの多々あり。
利休が切腹を命じられたのは、この動きの完璧さのせいではなかろうか。君主であっても帯刀を許されぬ茶室のなかにあって、気の弱い秀吉は利休の所作に、首筋に白刃を当てられているような恐怖をつのらせていたのかも。

*写真:夜、豆まき合戦をやっていたら、階下のオヤジが突然ヘッドスライディングで乱入。現場を見られ、急に恥ずかしくなったのかモジモジしだすオタマ鬼(笑)。

事実はSFを越える (2011.02.02)


午前中、南区の某所にてヒアリング業務。
ここに来るのは3度目。広島では最高にセキュリティが厳重な場所のひとつ。たとえば、エレベーターで降り立ったフロアに「階」を示す表示が無い。不法侵入した者に、自分の現在地をわからなくさせるためらしい。また、想定外の地震や水害にも耐えうる分厚いコンクリートで密閉された地下には、巨大な発電装置がある。外部からの電力が途絶えても、ここだけは機能し続けるわけだ。
SNS「facebook」など、これまではありえなかった新しいシステムが、一つの国家を転覆させるほどのパワーを持ちはじめた時代。コンピュータが人間に変わって世界をコントロールする、というのは、最初はSFのハナシだったはずだ。操作しているのは人間であっても、莫大な情報が集積されるうち、システム自体が意識を持ってきたような。使うというよりは、使わされている?どうにも不気味ではあるね。
煉獄 (2011.02.01)


粛々と執筆業務。

午後、ちょっとした事務処理の件で、古巣のプロダクションにデンワし、経理担当のMさんと近況等しばし会話。管理職と東京オフィスのOクン、Jクン以外、10人以上の同僚は皆辞めたそうな。っつーか、俺も退職して7年も経つのだ。退職時、思い描いていた理想のビジョンとはややズレた感もあるが、トータルで見ると上手くいってる気がする。
人間というものは、所詮、自分の関心ごとだけにしか見えないように出来ている。丸い円の中に、気に入らない事がいくつかあったとする。気に入らない項目が、気に入ってる項目の数を上回ると「面白くない世の中」となるが、見方を変えると、その数が逆転する可能性は極めて高い。それを実地で学んだ7年だ。
会社組織という後ろ盾を失ってからの数年は、ここに書くのも憚られるような悪質な裏切り行為や様々な壁にぶつかったが、その時々に心の中で沸き起こった被害妄想的感情を笑い飛ばしてやりましたとも。自信を持って言います。シニカルな感情や態度は、最大の罠だ。長引かせると、ますます視野が狭まり、魂の囚人となっちまいます。この世は煉獄。炎の清めを施してパラダイスへ誘うのは神の仕事ではなかろう。自分自身の心に委ねられている。

*写真:最近しょっちゅう着ているお気に入りの「ファーストダウン」製フリースジャケット。表も裏もモコモコしてて、すごく暖かいのだが、家人に言わせると「動物にしか見えない」そうな。

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