Far East Lounge 三代目春駒小林一彦オフィシャル 小林一彦イラスト

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2011年12月の日記

嗚呼、大晦日 (2011.12.31)


午前中から昼過ぎまでかけ、呉、吉浦方面の墓参り。

午後より雑務。甥っ子Nの電子ドラムの消音対策(本体の下にダイキで購入したユニット畳を2枚敷いてみたら半分近く低減成功)やら、残った掃除やら、SNS「mixi」の退会手続きやら。
夕方、道場にて独り稽古。終了後、ある決断に向け誓いをたてる。
夜は、「どうしてもTVで除夜の鐘を聴きたい」というセガレに付き合ってやる。

*写真:墓の一つは、呉海上自衛隊の軍港を見下ろす高台にある。今日は護衛艦が数隻停泊。それより迫力のある手前の大きなお尻は義母(笑)。

反転攻勢 (2011.12.30)


終日、惚ける。
夕方、セガレを馴染みの散髪屋へ。今回は、「アメリカ西海岸の子供」風に(笑)。

夜、年明けから開始する自分自身への部門別投資先を検討。保留にしたままのいくつかの案件についても残り二日じっくり考えて結論を出す。ものによっては縮小ではなく撤退もありうる。中途半端になっていは意味が無い。今年は「追われている」感が強かった。体は一つしか無いのだ。時間の使い方も工夫しよう。
また「出る杭は打たれる」なのか、夏以降、仕事の契約交渉時に理不尽な圧力をかけられたことも数回。広告代理店やデザインプロダクションなど雇い主からすれば、僕らクリエイターサイドはパートナーではなく容易く挿げ替えが可能なパーツなのだと思い知らされた。一番上のクライアントからは費用対効果もはっきり出ていると高く評価されているのにだ。ホンマに悔しい話だよ。
で、来年は、ますます僕にしか出来ない仕事や表現の領域を目指して大きく舵を切って行くつもりでいます。決して意固地になっているのではない。W.E.ヒルの有名なだまし絵「嫁と老婆」のように、不利と感じる事象には必ず別の良い面が対となって存在していると考える。今は見えていないだけ。反転攻勢はいきなり訪れる。

*写真:セガレのアタマ。きれいにセットしてもらい「タンタンの冒険」みたいになっちまいましたとさ。

電子ドラム襲来、、、音楽の金鉱脈、、、 (2011.12.29)


午前中、雑務。
午後イチ、K楽器店のO氏が、注文していたローランドのサンレントドラムを納品に来たのでセッティングに立ち会う。いや、俺のではなく、2F両親フロアに春・夏・冬の長期休暇中のみ岡山の全寮制高校から帰省する甥っ子Nの。
で、実際ブツを組み立ててからわかったこと。まずは「サイレント」というより「電子ドラム」でした。ヘッドフォンで聴く音は相当にリアル。PAを通せばステージでも充分使用可能。もうひとつ、生音がうるさい(笑)。タムなどは問題ないが、バスドラのキックペダルの打音が階上、階下に響き渡りよる。真下は道場だから良いとして、1Fテナントには営業妨害となるレベル。就業時間を避けねばなるまい。っつーか、早朝練習せぇよ。

夜はPICOへ。「しーなとシュウ」の主催する「ファミぃ忘年会LIVE」ということで、ゲストとして招集された広島の若手バンドに混じって、俺もFarEastLoungeで出演。初めて聴いた「カッポレ」は、俺が世界一好きなユニット「アサイラム・ストリート・スパンカーズ」を彷彿させる純正ジャグバンドだったし、他の出演者もグレード高くて、「しーなとシュウ」の音楽地下鉱脈のドンピシャぶりを思い知る。いや、我がFarEastも音を介して会話できる希有な面々であることを再認識し贅沢な気分。
いい夜だった。来年もよろしゅうに。

大掃除 (2011.12.28)


昼前より、大掃除に着手。
夕方までかかって、ベランダ、ハヤの水槽、風呂場(例によって排水溝内も徹底洗浄)の3ステージをこなす。
寒い&狭い場所で腰をかがめての長時間作業はけっこうこたえ、しばし横になって休憩しながら、この一年を振り返る。
よくぞ闘い抜いたもんよ。
親愛なる読者諸兄にも、明かすことの出来ない特殊なミッションがいくつもあった。一年前の俺なら乗り切れなかったかもしれない、ギリギリの未体験ゾーンでは、自分でも意外なほど冷静さを保てた。その一方、たしかにストレスの蓄積があったのだろう、まったく予期せぬシーンでふいにキレそうになったり(笑)。

*写真:大掃除終了後、馴染みの散髪屋へ。新年を迎える準備、着々と進行中なり。

過去形で考える (2011.12.27)


二日連続、軽目の二日酔い。
午後より、当道場にてIさん指導。

毎週金曜日に自動配信されてくる高城剛さんの有料メルマガ「future peport」が面白い。今号では彼が毎年初めに実践しているユニークな元旦恒例行事が紹介されていた。正月に一年先の正月をイメージし、「どんな一年だったかを振り返る」のだと。一見、バカバカしいような話だが、苫米地英人さんの「時間は未来から過去へ流れる」なる一連の提唱と符合している気がする。「未来を過去形で考える」とは、情報空間への働きかけを強めてリアルな臨場感を生みだし、描いたビジョンを物理空間に具現化させるのが目的と、俺は勝手に解釈した。
数日後に迫った元旦、僕もイメージの中で2013年の正月に立ってみて、2012年を振り返ってみることにします。

心体育道小林道場忘年会 (2011.12.26)


昨夜「のら屋/思年会」での「春駒一座歌謡ショー」のあと、妻子を先に帰らせ平均年齢60才のオーディエンス諸氏(元・広島市長のAさんもいらっしゃいました。ナイスガイでした)と痛飲レロレロ。よって昼まで惚ける。

午後より通常業務。先日プレゼンした件、広告代理店さんから連絡があり、俺の案が大半採用されたとのことで、取材のための段取りに着手。

夜は高校時代同じクラスだった悪友Sの経営する、幟町の居酒屋「クダコ」にて、心体育道小林道場の忘年会を開催。入門順に、女子大生Sさん、百貨店の某ブランド女性店員Iさん、一緒にバンドを組んだこともある古い友人Jさん、元・習志野空挺部隊で現在は某警備会社勤務のS本さん。未成年者の2名を除く全員が参加(笑)。穏やかで愉しいひととき。「次はこのメンバーで新年会を」ということになりましたとさ。
どこでもライブ便round-2 (2011.12.25)


「うわわわっ、ものすごく豪華なモノが届いとる!」というセガレの声で目が覚める。俺が昨夜仕込んでおいたクリスマスプレゼント「インラインスケート」に気付いたようだ。小1のクセに「豪華」という言葉を使ったことがおかしくてフトンのなかで懸命に笑いをこらえる。

夜は、天満町「のら屋」にて忘年会ならぬ「思年会(店長のH氏ネーミング)」。結局、集まったお客さんは約10名だったが、フツー会費3000円では絶対口にすることが出来ない、オーガニックな超厳選素材を使用した大量の垂涎メニューをゆったり味わうには、ちょうどよかった。
宴開始から1時間後、ライブスタート。5月に中川圭さん主催によりピンクリボンビル患者交流サロンでやらせていただいた、マイク&スタンド+アンプ(ローランドアコースティック100)持ち込みの「春駒どこでもライブ便セット」で挑む。店舗は防音設備が無いので生声をほんの少しだけサポートする程度の音量設定。「のら屋」は生音でもなんら問題ないスペースだが、これがあると、囁くように歌う際に頑張らなくて済み、表現の幅が断然広がるのだ。

本日のセットリスト
「月の下ジントヨー」>「はてのうるまの祈りうた」>「その男ヨシオ」>「春は流れて(withオタマ)」>「向日葵(withオタマ)」>「夫婦蛸」>「ひかりのうた(withオタマ&セガレ)」
アンコール:「横を向いて歩こう」>オタマ独奏「タイスの瞑想曲」

「ジントヨー」から「ヨシオ」まではいつものようにウクレレを使ったが、日々セッティングを研究し使い慣れているローランドアコースティック100で鳴らす音色は、ハッタリでもなんでもなく世界一レベルと言い切っちゃいましょう。オベイション「銀次郎」との相性もバッチリ。「ウ、オ、ア、エ、イ」を2クール20分で発声し続けるチベット密教の奥義「倍音声明」を10カ月続けている効果で声にも艶が増し、相当に良いカンジでやれた。セガレもラストにコーラス参加デビュー(笑)。
持って行ったCD完売。ああ、やれる。これならイケる。今日のような小スペースでの「どこでもライブ便」も増やしたい。
ピックアップで、あっぷっぷ (2011.12.24)


詳しいことは書きませぬが、朝っぱらから3連続で手痛いミス。こういうときはムキにならず、心静かに自分と向き合うのがよろしい。

明日、「のら屋」でデビューさせるつもりだった秘蔵ギター「シルフ」だが、ボーカル、ギター、ウクレレを鳴らす予定でいるローランド・アコースティクアンプ100Wとの相性がいまいちしっくりこず、オベイション「銀次郎」あるいはテイラー410「八丁念仏」を使うことにした。シルフの魅力は依然抗い難いものがあり、いろいろとテストを繰り返して(現在付けているピエゾをサンライズにしてみる方法も検討中)ベストなセッティングを探りたい。結局、テイラー2本、オベイション、シルフも含め、ラインで鳴らして一番良い音がするのは、2万円ちょいで購入したウクレレ「アヌエヌエ」だったりする。つまるところピックアップは値段ではないということか。難しいです。

*写真:クリスマスプレゼント受付コーナー(?)を設置し、準備万端のセガレ。

高台より (2011.12.23)


午前中、家族写真を撮ろうということになり、選んだ場所は比治山の現代美術館周辺。
幼少時から、自分ちの庭のように遊び倒したこの小山というか高台というか。西側の市内中心部は、66年前に投下された原爆で一度は完全な焼け野原に。東側は比治山が熱射と爆風を遮る防護壁となり被災を免れたが、残った家並も都市開発ですべて刷新。東北大震災により津波でごっそり消えてしまった町の惨状をTV映像で見るたび、どうしようもない無力感に苛まれつつも、いつかはヒロシマ同様、何ごとも無かったかのように復興することを祈らずにはいられない。

*写真:「春駒さんの乗ってるクルマって、ごつい4WDでしょ」とよく言われる。4WDは当たっているが、ご覧のようにチョロQ然としたキュートな脱力系です。このアングルから見ると、なかなか男前?

Sylph-1、初陣準備 (2011.12.22)


午前中、当道場にて、J氏指導。
ところで、先日の心体育道合同稽古のあとの忘年会で、廣原先生に「小林道場って、マンツーマン指導制じゃけ、6人の道場生は互いの顔を全然知らんのじゃろ。たまには飲み会でも開いて親睦を深めにゃ」と言われたのであった。
なるほど、それは気がつきませんでした。で、数日前から「忘年会をやろう思うんじゃがいかが?」と稽古に来た当道場生に順繰り訊いてみたところ、未成年の二人(小学3年と高校1年)を除く成人男女各2名の全員が参加を表明。ぶははは。俺も含めた計5人が、いずれも負けず劣らずの「不思議ちゃん」だからして、一体どんな宴になるのでせうね。楽しみ。

夕方から数時間スタジオで歌い込み。
譜面も読めぬし、コードの名称さえほとんど知らぬ俺は、自分のオリジナル楽曲に関しても、ウクレレで弾けてギターでは弾けん、あるいはその逆、といったことは全然珍しくない。そんな突然変異野郎が、ミニアルバムもできたことだし来年からは極力ライブ活動に身を入れたい、ツアーにも出たいといつになく真剣に考えている。ならばウクレレとギター、どちらでも全曲弾けるようにしておくってのはどうだろう。どっちか1本だけ持って身軽に動けるじゃん。というわけで、ここんとこ毎日少しずつトライしているのだが、楽器が変わるとリズムも歌い方もそれに似合ったものとなるんだね。実におもろいわい。ギターでもこれまでkey:Aで弾いていた曲を2カポのkey:Gでやってみると、まるで別物のような弾き方が勝手に出てくるのだ。
勢い余って、数本あるギターも取っ替え引っ替え弾き比べたりして。意外にも現段階で一番フィットしたのは、2本のテイラーではなく、13年前に縁あって手に入れた、名匠、中島馨氏が製作した幻の名器「Sylph(シルフ)-1」。今では馨サンもすっかり有名になられたみたいで、世界の名だたるギタリストがじゃんじゃんオーダーしてるらしく、一般人が注文しても完成までに8年待ち(!)なんてことになってるげな。シルフ=妖精はマーチンのOO、あるいはギブソンのL-OOをよりさらに細身&小ぶりにしたような可憐なシェイプで、購入当初はアルペジオ奏法向きと思われた。俺のような高速&パワフルストローク奏法を主とする人間には「神の領域」にあるポテンシャルを引き出すのは到底無理のはずだった。が、俺も最近は弾き方が以前とは全然違う。たぶん、ウクレレのせいだ。コイツは「力まかせ」では絶対ダメ。ウクレレ10数年弾いて培った「精妙にコントロールされた脱力」をもってしてようやっと、シャイな妖精も心をゆるしてくれたのだろう、彼女の繊細さの裏に潜んでいた美しくも凶暴な本性を見せ始めた。
近日デビュー。っつーか、シルフをライブで使うの初めてだよ(笑)。

ラストメッセージ、、、のら屋で打ち合わせ、、、 (2011.12.21)


mixiのMyページに年内退会に向けてのラストメッセージを書き込む。お付き合いいただいた方々には、それなりのご挨拶を、と。
mixiをやったことで、長らく音信の途絶えていた知人から予期せぬ嬉しいメッセージをいただいたこともあり、良いこともあるにはあったが、こういう閉ざされた場における情報の無節操な発信合戦に「慣れる」のはまずい。あくまで私感。

夕方、天満町「のら屋」へ。店長の原さんと25日に予定されている「のら屋忘年会」の打ち合わせ。っつーか、この宴をPRすべく彼の手描きの力作(?)ポスターを見て吹き出す。忘年会というよりほとんど俺のディナーショーのようなノリではないか。18時開演(開宴)で、ライブは19時あたりから約50分。飲食込みで3000円。メニューの一端を見せてもらったが、国内外の舌自慢を唸らせてきた原さんだけのことはある、超こだわりの品々。なにせ相当に狭い店なもんで残念ながら予約はほぼ定員に達しているそうだが「ぜひ」という方はこっそり僕にメールをください(笑)。

*写真:著者近影(笑)。

疲れる一日 (2011.12.20)


某企業会議室にてプレゼン。
俺とプロダクション側の双方で、意見を持ち寄って提案する、という方向性は10日以上も前に確認済みだ。しかし、今日、クライアントに提示された企画シートを見て、目を疑った。あるコンテンツに対し、俺の提案分は企画提案意図までもれなく書き込まれているのに対し(当たり前だが)、なんと、プロダクションサイドの内容は取材対象者がすべて、、、空欄じゃん!?
断っておくが、これは「プレゼン」なのである。「提案」の体裁も成していないハンパな素人仕事を見せてクライアントにどう内容を検討せよというのだろう。
「我々をナメてるのかね。出直して来なさい!」と、叱られはしないかとドキドキしながらも、俺の提案分に関してはいつものように集中して熱っぽく説明し切ったが、居心地悪いのなんの。終了後は冷や汗でびっしょり。ダイジョーブかおい。

夕方7時頃、階下のオヤジが「カーチャンが戻らん!どこ探してもおらん!」と騒ぎ立てるので、俺も一応チャリで近隣を捜索。30分後、オフクロは近くの皮膚科からひょっこり帰宅(笑)。なんでも「今日は患者がやたら多くて診察を受けるのに2時間もかかった」ただそれだけのことらしいのだが、普段おそろしいまでに規律正しい生活をしているオフクロが、たまに想定外の行動をすると心配になるオヤジの気持ちは理解できんこともない。っつーか、疲れたよ俺は(笑)。

あ、業務連絡です。今度の日曜日、西区天満町「のら屋」で忘年会ライブをやる件ですが、主催者によると若干空きがあるようです。セッティングや開始時間に関しては今夜(14日)打ち合わせをし、わかり次第お伝えします。オタマもサポートしてくれる予定。

カネの呪縛 (2011.12.19)


午前中、当道場にてIさん指導。
午後より通常業務。
夕方、再び道場にてS本さん指導。

苫米地英人さんの新刊「君は1万円札を破れるか?/マキノ出版」が痛快です。例によって表紙には出版社の意向であろう「お金の洗脳を解くと収入が倍増する」などという安直な「惹き」のサブタイトルが付けられているが、無視しましょう。著者の狙いは一般大衆のほとんどが知らず知らずのうちに強烈な洗脳をかけられていることを、すべての元凶である「カネ」を切り口としてわかりやすく説明し、その詐欺まがいのカラクリをさらすことで脳を呪縛から解き放つことにある。え、「洗脳」という表現がいちいち大げさだと思う?それなら「年収イコール人の価値」というつまらぬ錯覚が大半を占めるこの国をどう見る? 俺がやってるmixi(近日ヤメます)でも、ネットのニュースやアンケート調査結果を真に受けてあれこれコメントしているのをつい見かけてしまうが、「ネット情報が正しくてTVや新聞はガセ」と考えているならすでに洗脳されている証拠だ。正解は「どっちもガセとして見た方が良い」だ。公明正大さを装いつつ裏で巧妙な情報操作が行われていることは、マスコミ・広告業界に身を置いている者として明言できる。もちろん俺は信用できる男ですとも(笑)。っつーか、広告表現に置いても正直さこそが最善の戦略なのだ。

*写真:オメガ・スピードマスター・シューマッハモデル(初期型)のバンドをアッシュグレーの牛革から赤い合皮レザーに戻した。使用は10年を超え風防には傷も目立つが、おニュー(死語!)なカンジになりました。

合同稽古 (2011.12.18)


起床後、朝刊(中国新聞)に目を通していると、17面右上に、昨日開催された「第6回ひろしま自転車トーク2011」の記事発見。写真には俺も写っている。やはり完全に「浮いている」カンジ(笑)。

午後、地蔵通りにあるレンタルスタジオで今年最後の心体育道合同稽古。県内以外にも岡山からの道場生も参加。その後、近所にある道場生が経営する居酒屋にて忘年会。後半は廣原先生からもいろいろと話をうかがえた。LA道場経営時代たびたび出会った「道場破り」のこと、2016年で心体育道直轄道場が一般部の入門募集を終了する理由、10年後のビジョンetc。「永遠に完成されない武道」は、心体育道の主要コンセプトであるが、全米空手選手権重量級2連覇を達成するなど常に超リアルな格闘術の最前線で実践と検証を重ね、今も遥か先の不可視の領域へ眼差しを向ける先生の「とどまらない生き様」は俺の大きな指標にもなっている。これからも精進を続けたい。っつーか、今日の合同稽古では、他の師範クラス同様、自分のダメっぷりを思い知らされましたなぁ。それほどのレベルの差が歴然と存在するのだった。

*写真:心体育道忘年会。正面奥が廣原先生。高校時代の1年先輩でもあるから、出会って30数年が経つ。

アンデルセン日和 (2011.12.17)


起床後、いつもの日課メソッドをこなし、ボ〜ッとしていると、オタマの弦楽四重奏メンバーのビオラ奏者F女史からメール。「春駒さんがラジオに出ている」と。ひー!この数日のあれこれで、本日ドロ様(椎名まさ子さん)がナビゲーターを務めるHFMの収録番組「アンデルセン・サタデーアコースティックラウンジ」に出ることをうっかり忘れておりました。あわててラジオをつけたところ、「、、、というわけで今日はシンガーソングライター、三代目春駒さんをお招きいたしました」で、終わっちゃいました(笑)。しかしまぁ、本日は前編で、後半は来週土曜日の同じ時間でオンエアされるのでヨシとするしかない。親愛なる読者諸兄もよろしければぜひ。
広島FM78.2(俺の居たFMちゅーピーではありません)の土曜日朝9時スタートです。
http://www.hiroshima-fm.co.jp/tops/time_table/?weekday=sun

午後より、広島市まちづくり市民交流プラザにて開催の「第6回ひろしま自転車トーク2011」に、パネリストとして出席。「身近な移動手段」「観光やレジャーとしての足」など様々な場面で利用される「自転車」について、人と街がどう折り合いをつけるのがベストかを多角的視点で検証しようという試みで、主催は建設コンサルタンツ協会中国支部。コーディネーター兼進行役として徳島大学大学院教授の山中英生さん、パネリストは俺の他、尾道観光協会理事の加藤慈然さん、ひろしまジン大学学長の平尾順平さん、えたじま観光ボランティアの会で自転車ロードレースの社会人選手でもある吉田智志さんという布陣。俺は「マルチメディアクリアイターの観点からユニークな意見を」と期待されて招請されたわけであるが、会場ほぼ満員の聴衆90人の反応を見ると、まずまずだったような。シンポジウム終了後も、「実に斬新でわかりやすいコメントだった」と名刺交換を希望される方が押し寄せ、ひと安心。
その後、山中教授、パネリスト、主催者側スタッフらと懇親会。会場はまたしても「アンデルセン」(笑)。
雪の葬儀 (2011.12.16)


知人Sさんの奥さんの葬儀に両親、オタマと参列。
遺族が基本的に明るくさばさばした性格が救いである。
火葬場では、なごりを惜しむかのように、ひとしきり牡丹雪が舞った。
ささやかでいいのだ (2011.12.15)


午前中、当道場にてJさん指導。
午後より企画業務。
夕方、近所の葬儀場にて、知人の通夜。オタマは今夜オーケストラの本番で出席できないため、セガレと参列。家に帰って、セガレの宿題に付き合いながら、こんなささやかな日常こそ、大切にしたいと思ったよ、ほんとうに。

*写真:長沼毅さんの新刊「世界をやり直しても生命は生まれるか?/朝日出版社」が面白過ぎる。長沼さんは、「東洋のインディージョーンズ」と言われている辺境好きの学者で、現在、広島大学大学院生物圏科学研究科准教授。実は、今一番インタビューしてみたい人物の一人。

人の生き死に (2011.12.14)


起床後、倍音声明20分。ムーラバンダ300回(数日前より開始)。ヨガの頭立ち数分。

午後より、企画業務。
夕方、企画のメドがたったので息抜きにウクレレでThe Plattersの「Only You」を弾いていると階下のオフクロより、家族ぐるみで付き合いのあった知人Sさんの奥さんが亡くなったとの知らせ。発症から約1年、闘病生活を続けていたが、調子の良い日など、ほんのつい先日まで夫婦で食事に出歩くこともあったというのに、今朝方、入院先の病院で容態が急変したらしい。愛妻家だったSさんの気持ちを察すると、「Only You」がとたんに切なくなった。
春の震災以来、人の生き死にに思いを巡らせることが多い年だ。死を想うことは生を輝かせるものだと前向きにとらえたい。生なくして死はありえないし、死なくして生もまたありえないのだ。しかし、今夜はさすがに辛い。
脱藩モード (2011.12.13)


終日、事務処理&企画業務。

2012年に向けての新機軸その1。
通常、広告関連のクリエイターというのは、これまであまり「表」に出ることは無かった。この分野に置ける僕の主な役職であるコピーライター、アートディレクター、インタビュアー、ナレーターいずれも、ほぼ100%が「詠み人知らず」の「無記名」が原則。これはこのままでいいのだが、最近の新規仕事は「どうしても春駒さんに」という熱烈なラブコールで舞い込んで来る場合がすごく多い。「他の誰かが代わりにやれるような深みの無い仕事はするな」とは、かつて在籍したプロダクションのボスに言われ続けたことであり、それはいまだ変わらぬMy信条。常にクオリティにこだわる姿勢が周囲で評価されているらしいのは感じている。ならば、自分のやっていることをもっとちゃんとしたカタチで能動的に発信してはどうかと。
というわけで、「記名」による生活情報発信サイトを立ち上げる方向で準備中。1人ではなくデザイナーやwebデザイナーら賛同者数名と運営予定。人と環境の新しい関係性が発見できるような愉しい話題を掲載したい。これまで5年間で手がけた30冊に及ぶ季刊誌編集実績から、相当な表現制約の中でも、かなりのことがやれるという自信がついた。もちろんこのサイトの制約は、ほとんどない。旧態依然のシステムから「脱藩」する。あ、参加されたい方は遠慮なくご連絡を。詳細を説明いたします。

*写真:絵本作家としてのデビューも勝手に目指し、ラフを準備中。第一作目は「でめきんロメオ」。

二日酔い、、、タランティーノ?、、、 (2011.12.12)


午前中、久しぶりの軽い二日酔い。
昨夜ライブ終了後、ウチに宿泊することになっていた某友人と帰宅した時点では、ややロレツが怪しい程度だったが、その後、オタマと3人で談笑しつつ上機嫌で杯を重ねた焼酎でございましょう。後半記憶がナシ。

昼イチ、市内のスタジオにて、某大手商業施設の新春初売りセールTVCMのナレ録り。2パターンを数テイクでキメる。今回の映像制作プロダクションさんとは初顔合わせだったが、近頃ほとんどお目にかかれないキレのある冴えた映像表現に、久方ぶりにコーフンす。まるで「タランティーノ監督作品」のようなのだ。良い仕事をいただいた。

夕方、当道場にてS本さん指導。ムダがまるでない地金のような体躯を持つ元・自衛隊習志野空挺団所属の彼と組手としていると、新しい捌き技が次々と出てくる。で、夢中になり、気がつけば2時間半もぶっ通しで稽古していた(笑)。

*写真:当アジト屋上から黄金山(東南)方向を望む。

黒い楽聖、再び (2011.12.11)


終日雑務。

夜、流川PICOにて、エピゾ・バングーラ氏のライブ。ギニア共和国の芸能を先祖代々継承する由緒ある家系に育ち、パーカッション、歌、ダンスはどれも超一流で、コラ(アフリカンハープ)奏者としても世界的に有名。本日は2部構成で前半コラと歌、後半はジェンベ、バラフォン(アフリカン・マリンバ)。これまで見た外国勢の中ではブッチギリに素晴らしいアーティスト。
3年前の広島公演では我がFarEastLoungeがOAを務めた(当日報2008.11.21「アフリカの黒い楽聖、降臨す」参照)こともあって、ライブ終了後に声をかけると「お〜、あのウクレレ男!」と覚えていてくれた。日本が気に入って、この3年間は大阪に住み着いていたそうだが、来年1月には家族の待つフランスに帰国予定だとか。極上音楽を奏でながら世界を自由に行き来できるっつーのは最高だろうね。また、会える日を楽しみにしたい。

*写真:21弦の自作コラを演奏するエピゾ氏。ジャズやクラシックの要素もどん欲に取り入れた超絶テク。歌には所々日本語も。片言であっても、彼にかかれば精霊の神託のごとく心に響くのだ。

女武術家の気配 (2011.12.10)


午前中、当道場にてIさん指導。彼女は入門から1年半くらいか。先週から「投げの12式(12種類あるのだ)」を教えているのだが、
「はい、その入身の状態から、相手の右肩を左手で押さえて、、、」と説明する間もなく、瞬時に投げられていた私(笑)。なんというのか、武術的センスが抜群に良いのだ。突きや蹴り等の打撃、受け、脚さばきも上手い。普段は某百貨店の有名ブランドショップの店頭に立つ、綾瀬はるか似のスレンダー美人な彼女が、大の男を軽々と制圧できる戦闘能力を持っているとは思いも寄らないでしょうな。通勤の電車の中でも、回りに気付かれぬよう古流空手の伝統的な構え「三戦立ち(さんちんだち)」を練習しているほど稽古熱心。期待が持てます。何年か経てば、すごい女武術家になる気配濃厚なり。

*先日手に入れたレイバンのイエローサングラスの効果てきめん。ご覧のように(カメラに被せて撮影)、曇天でも世の中ホワ〜ンと明るく見えますぜ。うひひ。

不可視の領域で踊れ、、、4カ月ぶりだった、、、 (2011.12.09)


午前中、某プロダクションにて打ち合わせ。
今年も多方面から様々仕事をいただいた。で、いろんな場所で「春駒さんって、ほんとうに職人気質ですね」と言われてしまいました。褒められているというより「なにもそこまでやらなくても。もうちょいテキトーにいきませんか」というようなニュアンスを感じることもしばし。一般人には知覚できぬ不可視の領域にまで意識が及ぶか否か。そこが一流とそれ以外の分かれ道。「クリエイター」という響きに生温さ、居心地の悪さを感じた一年だった。職人、がいいね。言いたいことは山ほどあるが、ここはグッとこらえて2年以内に結果を出す。今日の悔しさは、明日へ弾け飛ぶバネとさせてもらう。見とれ。

などと書きながら、妙に気分がいいのは、あれだ、昨日のライブだ。人前で歌ったのは実に4カ月ぶり。今月は25日に天満町の居酒屋「のら屋」でやります。詳細はまた。

*写真:当アジト屋上から比治山方面を望む。っつーか、時代の流れとは無粋なもので、比治山も上の方ごく一部しか見えなくなってしまった。左の高層マンションはもうすぐ入居が始まりそう。

ナレーション需要、、、ユーストリーム出演、、、 (2011.12.08)


終日雑務。主に事務処理。
この一週間で4件もナレーションのオファーがあった。1本は先週金曜日に録り終え、2本は鳥取と香川で出張収録要請でスケジュールが合わずキャンセル、そして一昨日いただいた件は来週月曜に収録することが決まったところ。もちろんクライアントは4件とも別のプロダクション。
ありがたいことではある。MC業一本で食っている、あるいは食おうとしている人は大変らしい。俺が結婚式や政治・宗教パーティーの司会をやらないでいられるのは、他に収入源を持っているからだ。現在の俺のスチャラカ的複合業務は「やりたいことしかやるつもりがない」という信条の産物なのかもしれんが、新規事業を展開するにあたり、従来のレギュラー業務のいくつかは手放すつもり。今年の春、約10年続けたFMパーソナリティーを降板したのも、そんな理由からだ。もちろん、30年以上のライフワークである音楽と武術は、今後も僕の人生における両輪とし、狂おしくライブの荒野を駆け抜ける所存。

さて、昼過ぎ、元レイニーウッドで活躍していた、キーボード奏者の上綱克彦さんからのデンワがあり「今夜、ウチの店(live cafe jive)で僕がパーソナリティをやってるユーストリーム番組に出てくれない?」とのこと。
上綱さんには、今年の8月6日、アステールプラザ大ホールでのチャリティイベントに出させてもらって「その男ヨシオ」を歌ったが、あのときの出演要請も本番3日前だから、驚いてはいけないのである(笑)。
で、今回もウクレレ1本持って、出させてもらい、トークの合間に「その男ヨシオ」「月の下ジントヨー」を熱唱す。お客さんもそれなりに喜んでもらったようで、持参したCDも何枚か売れた。ああ、すっごい愉しかったス。っつーか、ライブは夏以来????
う〜む、どうもそんな気がするなぁ。いかんですなぁ。

*写真:友人が、エエ車を買い、俺とセガレを乗せてくれました。しかもカブリオレ!この時期にオープンで市街を60キロで走っても、運転席&助手席には風を巻き込まない設計。シートにはヒーターまで付いており実に快適でありました。

夢見のチカラ、、、シーカヤッカーの忘年会、、、 (2011.12.07)


起床前、またも不思議な夢を見た。
森の中の小さなせせらぎを眺めていたかと思えば、一瞬にして強烈な陽光が降り注ぐ南国のビーチにジャンプしたりと現実的な観点からは辻褄の合わぬ展開の連続なれど、今までと大きく違うのは、意識は常に異常なほどクリアなままで、場面やそこで起こる状況に翻弄されることがない。終始、自分の管理下にある、という感じ。
ヨーガの第一人者、成瀬雅春さんの著作「瞑想法の極意」によると、「夢」は瞑想と大きく関わっており、瞑想に熟達すると、夢をコントロールする能力が自然に身に付くそうな。瞑想により潜在意識から深層意識のレベルまで意のままになってくるからだと。成瀬さんはこの夢見を利用した行法を「夢見観想法」と呼んでいる。張式秘伝功も毎日2年続けた成果で、気功の奥義とされる「大周天」の前段階「全身周天」も人には説明不可能なほど日々スゴイことになっており、俺はもう、少々のことが起こったくらいでは驚かないことにした。

夕方、当道場にてS本さん指導。

夜は市内幟町の鉄板焼「zaza」にて馴染みのシーカヤックショップ「パドルパーク」主催の忘年会に、旅の相棒、久保直樹と参加。総勢約30名。意外にも3分の1が若い女性。自らの肉体を動力源とし、海流と戯れる愉しさ、自然の美しさと怖さを知るシーカヤッカーに、まず悪い連中はいない。
ベテランカヤッカーで一緒に雪山でスノーシュートレッキングをしたこともある某歯科医氏は、先の震災直後、ボランティアとして現地入りし、身元不明遺体の歯型鑑定をしてきたという。詳しいことは訊かなかったが、広島に帰って来てから長いこと睡眠障害が続き、最近ようやっと復帰できたということからも、その作業の苛烈さが伝わってきた。

*写真:小学5年のYMCAサマーキャンプで知り合ってからの盟友、久保直樹と。2001年に那覇〜座間味50キロを無人島を経由しながら3日かけて漕ぎ渡った時の相棒であり、それ以後も数々の南島エクスペディションを一緒に楽しんだ。春駒オフィシャルHPの表紙撮影写真(波照間島)の撮影も彼である。

黄色い視界、、、ようやっとスタートライン、されど、、、 (2011.12.06)


午前中、Jさんが定期検診だったとかで稽古が急遽キャンセルとなり、雑務にチェンジ。

午後より通常企画業務。
その合間、ネットで見つけたレイバンのスポーツサングラスを注文。入手困難な限定品ながら40%オフで、レンズはイエロー。狩猟を始めた20代後半、シューティング用ゴーグルで有名なガーゴイル社製のやはりイエローレンズのサングラスを普段使いしていたが、これをかけると曇天時でも世の中がパッと明るく発光して見え、妙にウキウキしたものです(笑)。いや、笑い事ではなく、冬場に日本一曇天が多い石川県や、冬の長いフィンランドでは日照時間の激減が原因で発症する「冬季うつ病」にかかる人が多いらしい。治療法としては、強い人工光を当てる、その名も「高照度光療法」が有効だとか。ミナミジマ体質の俺も、鈍色の重く寒々しい冬の日は、少々気が滅入る。久しぶりの「黄色い視界」でニコヤカに冬を過ごします。

夕方、道場にて小学4年のYクン指導。入門から1年近く経って、ようやっと初心者レベルにタッチダウンしたのをしかと確認。これでいい。猛烈に感動し、涙腺が決壊しかけた。入門当初は生まれつきの体質でまっすぐ立つことすらできなかったキミが人並みか、それ以上に達したのだ。不器用でも、時間はかかっても、類い稀な熱心さは必ずや実を結ぶと断言する。さらに数年先のキミの目には、未知だった風景がはっきり見えているはずだ。俺が責任持って連れてってやりますとも。

*写真:注文したレイバン。フレームはファイテン社のアクアチタン。装着者の心身をリラックスさせる効果があるげな。「それ以上リラックスせんでええ」との声が聞こえてきそうですが(笑)。

国に頼らない生き方 (2011.12.05)


朝早くから緊急の原稿修正&追加依頼があり、パジャマのまま対応。昼前に仕上げてメールで送る。

午後より、新規自主プロジェクトのための準備。ちょっと前から取りかかっていたペントハウス改装作戦も実はその一環。というか、このプロジェクトは衣食住すべてに関わっているのだ。国をアテにしない生き方を選んだ瞬間、やるべきこと、いや、「ホンマに自分のやりたいこと」が必然的に山ほど見えてくる。で、そっちのほうが絶対愉しいと思う。

*写真:本日のペントハウス便り(笑)。ダイキでパーツを買ってきて、配電系統&デスク回りを整備した。デスクライトは激安のクリップ式ライトを、使わなくなった突張りポールにくっつけただけ。鉛筆立ては100円ショップなり。
膨大な資料との格闘が余儀なくされる執筆業務は、これまでどおり仕事場で。また、それと同じくらい重要な業務である企画立案などの思索はココでやる。2009年6月まで、約7年間を過ごした段原南の2LDKマンションでは、俺は一年中すべての業務を箸や調味料が並ぶ小さな「食卓」でやり、オタマはもっとも防音効果の高い「トイレ」をバイオリン練習室(もちろんサイレントバイオリンをチョイス)として使っていたことを思えば、なんとも恵まれたハナシであるが、この経験があったおかげで、どこだって好きなことをやり通す自信がついた。

美術館日和 (2011.12.04)


午前中、当道場にてS本さん指導。

午後より、家族で広島市現代美術館へ。現在公開中の特別展「ブリキの方舟」はすでに観たので、今回は、コレクション展の「全体と部分」。期せずして敬愛するアニメーション作家、山村浩二氏の傑作「頭山」が見れて得した気分。
思うに、南の島のビーチ以外で、魂を完全無防備にできる場所は美術館なのだ。広島市現代美術館の「友の会」があることを最近知り、入会することにした。もとより、この美術館のある比治山は、俺の庭みたいなもんだし。

その帰り、雲霓橋(「うんげいきょう」と読む。元は吊り橋だったそうな)へと続く美術館裏の小径を歩いていると、広島市現代美術館の収蔵作品の中で俺の最も好きな小林孝宣「GATE」とニュアンスが酷似した光景と出会い、しばし見とれてしまった。今日は良い日だ。いや、「今日も」だな。

おっと、ひとつ訂正。昨日の日報で「セガレの小学校が全国的に学力優秀」なる記述をしたが、オタマによると「学力優秀なのは小学校ではなく、そのうえの高校」じゃそうな。失礼いたしました。ま、オフクロをして「小・中・高校と、アンタが勉強しよるのをただの一度も見たことが無い」と言わしめたスーパー落ちこぼれの俺から見ると、すでにセガレが「学力優秀」なのは疑う余地もないのは確かである(笑)。

*写真:シバザサの上に、木漏れ日が大小さまざまな楕円の光を散りばめる「GATE」似の光景も良かったが、その横のこちらアングルにもグッときたので、オタマのスマホを借りて撮影。っつーか、最近のスマホ、俺のコンデジよりアーティスティックに撮れてショック(笑)。

20年数年ぶりのチノパン、、、工作の効用、、、 (2011.12.03)


終日雑務。
ユニクロでツータックのカーキ色のチノパン(セール特価で半額の1980円)を購入。チノパン買ったのは20数年ぶり。なぜか、そのときは全然しっくりこず、すぐ穿くのを辞めたのだが、本日チラシを眺めていて突然「今なら似合う」と思った。アウターはMA-1だろう、とも。
で、脚を通し、MA-1をはおって鏡を見やると、やや粘り気のあるオーラを放っている、まったく反省の色の無いオッサンが<スティーブ・マックィーン>を気取って立っていた(笑)。チノパン、やはりガキには似合わんものよ。けけけ!

と、我が愛しの未来あるガキ=セガレが紙袋を使って工作を始めたので、どんどんけしかける。「新聞紙丸めたら<柱>として使える」とか、俺が同じ年頃でやったテクも伝授。すでにTVゲームのコントローラー操作に関しては、俺など太刀打ちできないレベルにあるが、そんなもん習熟したところで、一部例外を除き、ほとんどなにも生み出さない。
その点、アナログの極みである「工作」は発想力の強化には最適だ。面白いことに熱中すれば、おのずと集中力も開発される。事実、セガレはさっきから一言も口をきかず、テープやらビー玉やらハサミを手になにやら黙々と制作中。目当ての材料が無ければ、ほかのモノを加工して代用する方法にも気付いたようだ。自分の手がゼロの状態からなにかを作り出せる喜びはひとしおで自信もつく。オタマの話によると彼がこの春入学した某国立大学附属小学校は全国的にもかなり学力優秀のようであるが、それはそれとして伸ばしてやりたいと思いつつも、俺としてはまずは「愉しい男」であって欲しいと願う今日この頃。

TVCM、4バージョン (2011.12.02)


午前中、当道場にてIさん指導。
午後より、雑務。ときどき惚ける。

夜、西区の某映像プロダクションにて2カ月ぶりのTVCMナレーション録り。
30秒バージョン2タイプ、15秒バージョン2タイプで、それぞれかなりの技巧を要する複雑な構成。しかも原稿が物理的に時間内におさまらない量で、途中で修正したりと、なんだかんだで1時間半もかかってしまったが、25年のナレーター人生でベスト5にランクインしそうな雰囲気の良いものが録れた気がする。残念ながら広島ではオンエアされませぬ。

*写真:座右の書「マカロニほうれん荘」。連載当時は、高校生だった。進路指導の面談で担任に「将来、どんな仕事に就きたいんや?」と訊かれ
「目指すはマカロニほうれん荘のトシちゃん」と応えたような気が。学生(落第常習者)でありながら、武術家、ミュージシャン、絵本作家もこなすなど、彼の多才多芸ぶりに憧れて本気で言ったのだが、先生には真意は伝わらなかったようである。
今、けっこう近くなった?
でも「ヘビクイワシ」は無理だな(笑)。

道場ノート (2011.12.01)


午前中、当道場にてJ氏指導。マンツーマン指導の利点をさらに高めるべく、道場生個別にノートを用意し、その日の稽古内容と注意点、改善点を書き込むことにした。指導の目安になるし道場生もより細かく身体へ意識を向けることができ、技の精度も増すと期待している。皆すでに、柔らかく流麗かつキレキレの鋭い動きを身につけているので今後の変化が楽しみだ。

*写真:当アジト4Fのペントハウス一次改装終了。コーナンにて3980円で買って来たデスク(幅110センチ、奥行き45センチ)を置いただけで書斎らしくなった。右端の窓越しに見えるのは広島湾に浮かぶ金輪島。さらに西へ目を転ずれば、似島、宮島も眺望できます。

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