振り替え休日?あっそ、という感じで終日、粛々と通常業務。
夕方、「OTIS!」にて、シンガーソングライター村田和人さんのライブ。彼のライブは、今はなき「カワイホール」以来だから、、、29年ぶりじゃん(笑)。当時、俺は二十歳。「マクセル」のカセットテープのTVCMソングに採用された彼のヒット曲「一本の音楽」にかぶれておりました。俺の目を国内のああだこうだからイッキに「国境のある街」へ向けさせてくれたという意味で、「心の中の国境」を取り去ってくれた豊田勇造師匠の音楽とともに多大なる影響を受けているのである。
振りかえる 国境の街は いつか消えていく 遠い蜃気楼 風を感じたら I'm just flying away....
キミの好きな音楽を いつもポケットに入れて 一本の音楽が 僕の旅のパスポート 昨日迄のわずらわしさ やぶり捨ててしまえ
、、、てなフレーズです。で、実際、久方ぶりの彼は、ライブスタート前からお客さん1人ずつに声をかけて回るなど気さくなオッサンだった。確かに年輪を顔に刻んではいるが、声は太く伸びやかに、ギターはウエストコーストやら湘南からの風を吹かせ、MCでは曲づくりやレコーディング秘話で笑わせ、あげく俺を指名し、演歌でオバサンがライトスティックを持ってやるようなポーズを曲にあわせてやらせたりと、あっちゅーまの2時間半。 素晴らしい。御歳58才の彼「僕はあと20年、このように歌い続けたいんですよ。ギター持ってどこにでもいきます。PAなんかなくたっていい。お客さんはたったひとりでもいい。皆さんと音楽でふれ合えたらサイコー。ただそれだけです」 彼のコトバは嘘ではない。広島はじめ、地方をギター弾き語りスタイルで回り始めたのはこの数年。「OTIS!」にも年2回ほど来ていたらしいが、マスターの奥さんによると客はずっと10人前後だったと。採算を考えていたら、続いていない。そして今日は満席。客が増えるのは当然だ。いい音楽をやる。結果はあとからついてくる。いや「成果」など彼は望んでいないのかもしれない。しなやかな歌心、粋に感じました。そうそう、「一本の音楽」は、最初とラスト、2回も歌ってくれた(笑)。
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