Far East Lounge 三代目春駒小林一彦オフィシャル 小林一彦イラスト

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2012年07月の日記

つかのまの休暇in周防大島 (2012.07.31)


情報収集と、つかのまの休暇を兼ね、家族とともに山口は周防大島へ。
「この夏一番の暑さ」との朝の予報通りのドピーカン状態。

宿の片添が浜「サンシャインサザンセト」に行く前に、若い夫婦がIターン(奥さんは地元かも)で始めて現在大ブレイク中の手作りジャム専門店「ジャムズガーデン&ファーム」と、周防大島文化交流センター内の「宮本常一記念館」に寄る。宮本常一さんは、もっとも尊敬する作家の一人。彼の遺品であるカメラ、ルーペ、ソロバン、万年筆、革のケース(メガネ?)などを間近で見て、彼の気配をリアルに感じ取る事ができた。「ホメオスタシス同調効果」という、今そこには存在しない過去の臨場へダイブする方法があるらしい。詳しくは知らないのだが、ほんの少し、似たような事ができた気がする。

2時にチャックインし、セガレとホテル前のビーチで泳ぐ。水泳教室効果で、泳ぎが上手くなり、水からあがろうとしない(笑)。俺もトータル2時間くらいは波間に揺られていた。
その後、夕方からビールを飲み始め、メシ食って、ホテル主催の打ち上げ花火を見物(かなり本格的なものだった)したら、とたんに眠くなり早めに就寝。

*写真:ジャムズガーデン&ファームのエントランス。

交渉の秘訣は一に誠意、二も三も誠意 (2012.07.30)


午前中雑務。
午後より、怒濤の執筆、企画、なんだかんだ。

夕方、道場にてS本さん指導。
その後、某プロダクションからデンワ。取材交渉に失敗したらしい。こうなることは薄々予想していた。最初OKが出ていたのに、途中からレスポンスが悪くなり、あげくキャンセルになるのは、これで何度目だろうか。明らかに交渉人の能力不足とみる。次回からは「僕がやりましょう」と言うてみるか。
夜11時過ぎ、予定の原稿をアップし、プロダクションへ送る。これで明日からは心置きなく周防大島へ行く事ができる。1泊する予定。

ある種の能力 (2012.07.29)


午前中、雑務。
午後イチ、道場にてIさん指導。
カメラマンA氏、追加撮影の打ち合わせのため来宅。
それから執筆、企画、取材の段取り等。合間に気功、歌い込み。
フルパワーで心地よく吹け上がっている感あり。一瞬の予断も許さぬ状況は盆前まで続きそうだが、楽しみながらいけそうな気配。
先日、民放TVで見て良い数少ない番組のひとつ「探偵ナイトスクープ」に「四葉のクローバーを次々と探し当てる5才の女の子」が出ていた。彼女によれば四葉が「こっちだよ」と呼びかけるそうなのだが、生い茂る草むらにまっすぐ歩いて行き、ひょっとしゃがんだと思えば小さな手に四葉を摘み取っている光景は、「探す」というより呼ばれている雰囲気。
この能力は本物だと思う。なぜなら俺も幼少時、四葉ではないけど、ある任意の状況化で似たような能力を発揮していたからだ。
実を言うと、それは今も時々発現する。けど、100発100中ではない(80%)し、そればかりを優先したら逆に「思い込み」に縛られてしまう可能性もありそうで、クールに眺めるにとどめておるのです。あーこりゃこりゃ。

*写真:現在発売中の「月刊秘伝・8月号」に「心体育道」の創始者であり、我が師匠でもある廣原誠先生のインタビューが6ページにわたって特集されています。「直感力と護身術の関係性」など、シンプルかつ明快。サスガです。

介入すべし (2012.07.28)


午前中、雑務。
某プロダクションに任せていた取材の段取りがうまくいかず、当初の企画内容から逸脱する可能性も出て来たので、やむなく口を出す。今回クリアできたとしても、このままではさらに様々な支障が噴出し、いずれクライアントからもクレームがつくのは間違いない。デンワを切ったあと、妙案を思いついたのだが、今は言うまい。物事にはタイミングがある。

午後より執筆業務。
夕方、オタマの音楽仲間が来宅。屋上にて宇品の花火大会を見物。1時間、1万発を堪能す。当アジト屋上での花火見物も早4回目。刹那の夏のメモリー。

恥ずかしい時代 (2012.07.27)


午前中、17才の甥っ子Nを連れ、近所のショッピングセンターで沖縄遠征用の海パン、ラッシュガード(日焼け予防の長袖シャツ)など購入。この年齢の子はたいていそうなのだろうが、ケバケバしいデザインに執着しよる。「オマエがシーカヤックを漕ぐ海域はビキニのネーチャンなどおらん。見てくれるのはヤドカリやウミガメだけじゃ。フツーでよろしい」と諭す。翻って、ティーンエイジャーだった頃の自分のファッションなんぞ、そりゃもうあなた、宇宙戦艦ヤマトの「波動砲」にて銀河の彼方へ吹き飛ばしたいほどダサかったわけです。歴史は繰り返すのである。

午後より怒濤の執筆モード。BGMはクレージーケンバンドの名盤「soul電波」「soul punch」の
2枚をヘビーローテ。この数日が原稿執筆のヤマとなりそうだが、それはそれとして、インチキくさくも悩ましい夏の濃厚な息吹に、心地よくムセかえるのであった。ケホケホ。

*写真:執筆に疲れたので気分転換に水彩お絵描き。っつーか、ことのほかのめり込んでしまい、もっと疲れちゃいましたとさ。でも、楽しいね。先日、某季刊誌の特集で水彩画のコーディネート&取材をやって以来、あらためて魅力あるなと。

メンタリズム、、、サブ器が絶好調、、、 (2012.07.26)


終日、怒濤の執筆モード。
先日の取材終了時、帯同したクライアント担当者さんが「ほんとに原稿になりますでしょうか?」と心配するほどだった案件の原稿を無事アップ。傍目には得られる情報が乏しいように見えて、実は細大漏らさずしたたかに引っ張り込んでおり、なおかつ同時進行で頭の中では構成が組み上がっているのだ。手法的にはマジックと超能力の間に位置する「メンタリズム」近い。詳細は企業秘密(笑)。

その合間、筋トレ、気功、歌い込み。現在メインで使用しているコンサートサイズのウクレレ「ヌエヌエ」のサブとして数ヶ月前に手に入れた同モデルがすこぶる調子が良い。通常より弦高がかなり高めで弾きにくさはあるけど、ストロークの際の音の張りは抜群。ピックアップが付いて値段が2万円台というのもスバラシイ。日本屈指のウクレレ奏者IWAO氏も、このメーカーが気に入って発注したようだ。サブ器は来月6日のYMCAホールで初陣予定。

*写真:本日の夕景。真ん中当たりの白い点は、月。

ヒートアップ (2012.07.25)


午前中、当道場にてIさん指導。
午後より、執筆業務。

これより盆あたりまで、取材、執筆、取材の必殺ルーティンが続く。遠方からの来客も多数。8月6日は平和集会で歌う事になっているし、例年にも増して暑い熱い暑い夏になるでしょう。以上、春駒気象台からの週間予報でした。

お、そうそう、夜面白い事があったのだが、この結果がでるのは数ヶ月後。まだナイショ(笑)。

*写真:今朝のタイタンビカス。このところ毎日10以上の大輪を見せつけてくれます。

なかなかな私 (2012.07.24)


風邪を引き、2日ほど寝込んでいたセガレ。本日は熱も下がりひと安心。
午前中は、雑務。観葉植物の手入れや、セガレの壊れたイスの修理。1週間ほど前、増殖してメダカの池を埋め尽くしたホテイアオイを3分の1ほど別の水鉢に移したところ、根にメダカが卵を産みつけていたのであろう、イッキにふ化。現在その数、約200匹。目眩が、、、(笑)。

午後イチ、馴染みの散髪屋Bにセガレを連れて行く。夏仕様のオトコマエに。
その後は通常業務。残す遠征取材の日取りも調整。先週は大崎上島、昨日は宮島と、瀬戸内海島しょ部が続いたが、来週より、鳥取県八頭町、広島県三原市大和町、岡山県総社市などの山間地を訪問します。
現在、仕事の収入の半分くらいは遠征で得ている計算。20代半ば、ロックバンドでドサ回りっぽいことやってたときは、手にしたわずかなギャラも現地で飲み食いして瞬時に霧散。広島に戻った時点ではプラマイゼロという。それを思えば、この不況時に好きな仕事で、しかもフリーランスで家族を養っている今は、なかなかである。

*写真:セガレの散髪風景。店内の独特な雰囲気にもまったく気圧されることなく、ひたすら店長に喋りまくる。

プロフェッショナルの集中力 (2012.07.23)


午前中、某季刊誌の特集ページの仕事で宮島ロケ。
今回、バティックアーティストの出岡由行くんに監修をお願いしたところ、これがハマって大成功。詳細は明かせないが、想像以上の誌面が組める手応え120%。出岡くん、サンキュー&グッドジョブ!

とりわけ印象的だった事、ひとつ。
大鳥居に対座し、木漏れ日の下で憑かれたように筆を動かす彼の手元を「なに描いているんだろう?」とのぞき込み、「うわ〜、ウマイなぁ!」と声をあげた通りがかりの人がのべ10人程度はいたのだが、それを彼に話したら「え、そんなことがあったんですか??」と。どうやらまったく気付かなかったようなのだ。たしかに、傍らで見ていても彼の「スイッチ」が入った瞬間がわかった。プロの集中力っつーのはスゴイね。

消せない記憶 (2012.07.22)


どうやら日曜日らしい。
おかまいなく通常業務。明日の某所での撮影に備え、レイアウトラフを描いたり、撮影小物の最終チェック。
その合間、宇品のデオデオにプリンターインクを買いに行ったついでに併設のスポーツオーソリティにも寄ってみたが、どちらも家族連れでごった返している。帰りに「ゆめタウン」の横を通ったら、やっぱりここも駐車場入口前にクルマの長い列。夏休みと関係あり?

最近、オフクロが「原爆で覚えていることを一度全部あんたに話しとこう思うてね」と、しょっちゅう話しに来る。
オフクロ方の親族は、彼女が小さい頃世話になった者のほぼ全員に等しい10数人が被爆死している。彼女が兄のように慕っていた従兄弟で「その男ヨシオ」の歌詞の中にも出てくる「カズオ」が、被爆1、2週間後にヨシオ宅で息を引き取ったことは随分前、祖父ヨシオの手記で知った。
その他にも、やはりオフクロの従兄弟で被爆翌日に死んだ男の子がいること、焼け跡を必死に探しまわり見つけてくれた父親に火傷におおわれ変わり果てた顔で彼が「おとうちゃんは絶対ぼくを見つけてくれると信じとったんよ」と告げた事、そして彼の所持品(服か弁当箱)が、原爆資料館に現在も展示されていることは今回初めて聞かされた。
物静かではあるが、めったに俺を褒めないオフクロが、先日TVで放映された某広島平和音楽祭を見て、「上っ面のつまらん歌ばっかりじゃ。あんたの『ヨシオ』や『向日葵』をなんで取り上げんのかね」と強い口調で批判したりして驚く。生き残った者も相当な心の痛みを感じているのは確かで、彼女も「言いたくない、思い出したくない」記憶はものすごくあるようなのだ。だから祈念式典にも行きはしない。
そんなわけで、この夏は、オフクロの体験にじっくり耳を傾ける事にする。

でんせつのアリ (2012.07.21)


午前中、当道場にてS本さん指導。

午後より、明後日(月曜日)のロケのための撮影小物買い出しでハンズへ。ハンズに来たのは久しぶりだが、1〜7Fまで各階に欲しいもの(撮影小物とは関係無し)があり、のぼせ上がる(笑)。ま、今日は見るだけにしましょう。

小2のセガレの「お話ノート(学校に提出する日記)」が、なかなか面白い。
本人の了承を得て直近の作「すばしっこいぞ。アリ」を紹介。


「すばしっこいぞ。アリ」

金曜日にダイキに行ったら
「でんせつのアリ(注1)」だ。
前からほしかったのでおとうさんに、
「これがほしいんだけど。」
と言ったら買ってくれました。さっそくいえにかえってつくろうと、思ったら、おとうさんに、
「今日は、天気がわるいから、明日やろう。」
と、言われ、つぎの日の朝はとても早く目がさめました。
まず、おかあさんとありのすのもとになる
「アリゲル」
というものをつくりました。
水でとかしたり、レンジであたためたりして、青くてすこしかたいありのすができました。
この土のかわりになるすは、ごはんのかわりにもなります。
とうめいのようきにはいっているので、アリがどうやってすをつくっていくかがわかります。
つぎに、ありをさがしにでかけます。
さいしょにぼくは、1かいの花だんから七ひきとってきたけどおとうさんに、
「にがしてこい。(注2)」
と、言われました。ぼくはしぶしぶとおとうさんといっしょに1かいにおりて、にがしてやりました。
おとうさんのかんがえたあんは、ぼくがもっているミニケースに、さとうをいれてアリをおびきよせるさくせんです。十五分たっておりてもまだいません。おとうさんが、
「よし、さくせんへんこう。(注3)」
と、さとうをおいたまま、3がいからそこがないペットボトルをもってきました。
「ドングリこうえんの、でっかいありをつかまえよう。」
と、言ってつかまえようとしましたが、すばしっこくてなかなかつかまえれませんでした。
ドングリこうえんからかえったら、アリがさとうのまわりにいました。
さくせんのおかげで、アリを1びょうでケースにいれることができました。
色んなさくせんを考えてくれたおとうさんみたいになりたいとおもいました。
おわり。

注1:小学生に人気のアリ飼育セット。正式名称は「アリ伝説」。
注2:セガレの捕獲したアリは土や小石が大量に混ざって分別が難しく、そのままゲルの上に置けなかったため。
注3:ここらへんのいきさつは、7/15日付けの当日報「アリンコ大作戦」を参照すると笑えます。

大崎上島は晴れだった (2012.07.20)


某季刊誌の取材で、広島県大島上島へ。
朝からの雨はフェリーに乗船しても降り続いていたが、上陸し、昼食をとったらいきなりのピーカン。俺とカメラマンA氏の「高気圧ブラザース(決して高血圧にあらず)」の面目躍如である。
昼イチの定時にインタビューを開始し、その後は島内最高峰の「神峰山(453m)」にも登って、瀬戸内の多島美を堪能できる山頂からの眺望も撮る。

さて、インタビュー終了直後の雑談で、システム担当の若者(20代)が「Uターン」である事を知る。学校卒業後、しばらく広島市内で働いていたらしいが「やっぱり田舎が一番です」と。実は、同様のコメントをさまざまな場所で頻繁に耳にする。「都会の利便性」は、ある程度、インターネットでカバーできるようになったことも大きいだろうが、「ねばならない」から「〜したい」という主体性に人生の趣を置く若者(心に若さを備えた年配者も含む)が増えて来ているのだろう。

*写真:神峰山頂上からの眺望を撮影するカメラマンA氏を、背後から俺が撮る。魚眼コンバーターレンズを装着して写した空は、まるで、宇宙空間から眺めた地球のようだ。とすると、A氏は国際宇宙ステーションから装備無しで身を乗り出している?(笑)

ヒザとの対話 (2012.07.19)


午前中、道場にてIさん指導。
午後より、明日の大崎上島取材遠征の準備、その他デンワやメールで取材の交渉、次回ライブのセッティングの打ち合わせなど。

一カ月前に痛めた右ヒザの具合がすっかりよろしい。治ってはまた痛みがぶりかえすという不愉快なルーティンが続いて気が滅入っていたところ、立ち読みした大谷内輝夫さんの「ひざ痛を自分で治す本」にピンとくる箇所があり購入。紹介してあったセルフ施術の中からいくつかを適当に選んでやったら、その場で痛みがひいて「マジかいな?」と。以来一週間、毎日やっているのだが、異常なし。
病名にすると「変形性膝(しつ)関節症」というらしい。俺の場合は、20年前に膝頭を亀裂骨折しているし、数年続けている毎日30分の坐禅も影響した可能性が高い。あれこれ調べてみたんだが、坐禅だけでなく茶道などの正座で膝を壊す人の実に多いこと。
で、病院に行っても大抵が「年だからあきらめなさい」「痛みを和らげるには薬。どうしても治したいなら手術ですね」ということになるげな。この本に書いてある方法は注意点さえ守ればどれも簡単で、器具も不要。だからといって西洋医術を否定しているのでは決してありません。要は「疾病は治ればいい」のだ。
俺はこれまで、さまざまな故障を経験してきた。その度に「身体との会話」が深まっている。この本のセルフ施術のひとつを見ていて、それがバレエの基礎練習(バーを握ってつま先立ちを繰り返す)に似ているのに気付いたので、詳しい知人に訊いてみると、確かにバレエは膝の故障者が少ない気がするとのこと。ということは、基礎練習自体が膝の保護に役立っている可能性がある。知るほどに人体は面白い。

*写真:FarEastLouneのロゴマーク完成。表向きには♨マークにメンバーの数の♩を組み合わせたデザイン。しかし、それとはまるで違う生命の根源的意味合いをも隠し持つ、いわゆるダブルミーニングなり。解釈は人それぞれおまかせするとして、まずはTシャツ作りましょう、ああ、そうしましょう。

子には良き体験を (2012.07.18)


午前中、道場にてJ氏指導。
午後、某企業にてヒアリング業務。雇い主同席の手前、あとで「出過ぎた行為」と批判される可能性もあったが、気になる点に関しては遠慮なくツッコませてもらった。これからもこのスタイルを貫く所存。

甥っ子Nを来月、沖縄の著名なシーカヤックガイドのもとへ1人で行かせ、2泊3日、某離島にてシーカヤック&シュノーケリング体験をさせるべく正式な申し込み手続きを済ませる。かの地へ移住したばかりの盟友Kも情報収集等、細やかにサポートしてくれ、感謝。
世界三大ダイビングスポットとして知られる見渡す限りエメラルドグリーンの海域での3日間が、17歳の少年にどんな内的変化をもたらすのか見守りたい。なにしろ11年前、俺の人生における価値観を根底から覆し、希望を抱くに値するあらたな水平線を見せてくれたのも、那覇からここまで50kmのシーカヤック海峡横断だった。
思うに、親、もしくは親代わりとして、エラそげに子に教えられることなどごく限られている。親は、子が良き体験をする機会を存分に与え、人様に迷惑をかければどやしつけ、逆に危険が迫れば身を張って守るのみ。
生まれや育ち、学歴、国籍、収入、肩書き、、、そんな尺度をすべてを捨て去ったところに人の値打ち=尊厳が光りを放つのだ。囚われずに往け。
既成概念の上空を軽々と飛翔する創造性、他者へのドでかい愛、逆境を笑い飛ばすジョークを胸に、存分に自分を生きろ。

*写真:「黒い真珠」こと三次ピオーネの箱の上にポツネンと置かれているのは赤ちゃんの「おしゃぶり」(笑)。夕方「ゆめタウン」の食品売場をブラついていたら、このシュールな光景にでくわしたのだが、iPhoneだと、メール打つふりしてさりげなく高品質撮影できていいね。

梅雨明ける、、、取材行脚の準備は続く、、、プエルトリコからの熱風、再び、、 (2012.07.17)


気象台によると、広島は本日梅雨明けした模様。春駒気象台では昨日宣言済み。

朝イチ、某雑誌のネーミング案を広告代理店担当氏にメールで送る。
その後はデスク回りの大掃除。ものの2カ月程度で溜まる資料の量は毎度ハンパではない。今後、ご縁が続きそうだとカンでわかる(コレ重要です)もの以外は大胆に処分。ほんと、古い資料をひっくり返して探す必要があるのは一年に一度もあるか?というくらい、過ぎてしまえば大半がゴミと化す。
夕方までかかったが、これで明日からの取材行脚の最初の準備は整った。今のところ、遠征は広島県大崎上島、鳥取県八頭町、岡山県総社市、人物は広島在住の元Jリーガーが1人、すでに決まっている。

ところで何をやっていても、昨夜見た「ラムダイアリー」のさまざまなシーン(大半無意味)がフラッシュバック。「オチ」を期待した俺はつまらん男だ。心より謝罪する。納得できるエンディングでないからこそイメージの広がりがあった、救われましたと、一晩あけて気付くのである。1960年のプエルトリコの空気感サイコー。DVDが出たら買うだろう。っつーか、アマゾンで原作と映画のサウンドトラックを注文してしまいましたとさ。

*写真:「ラムダイアリー」のパンフ。映画には、こういうイカしたシーンもあるにはある。なにしろアンバー・ハード嬢、夢のようにビューティフォ〜〜〜〜〜! 原作を書いたハンターが、この映画に描かれていることをどのくらい現実に体験したかなんつーのはどうでもよろしい。ちょうど一年前、ハンターのドキュメンタリー「GONZO〜ならず者ジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンのすべて〜(ナレーションはジョニー・デップ。彼とは親友だったらしい)」を見て、戦い方の違いはあれ「立ち位置」には大いに共感した。以来、ときたま「彼ならどう料理するだろう」と視点を借りる事がある。

武術女子、、、ジョニーくんの酒宴、、、 (2012.07.16)


午前中、道場にてIさん指導。と、その前に、白帯から7級昇進の青帯授与式。この調子で稽古に励めば、おそらく4年以内には黒帯は間違いないと思われる。武術的センスがすこぶる高いので、どうか続けて欲しい。某百貨店の高級ブランドショップに勤務する彼女、稽古終了後はブランドを粋に着こなし、日傘をさして帰る。このギャップが素晴らしいね(笑)。

午後は雑務。
夕方、ふと思い立ち、セガレと元宇品公園へ。車から10分もかからぬ距離に天然ビーチがあるのは有り難い。波打ち際で一緒に貝や海藻を拾う。

夜はマイカルワーナーのレイトショーでジョニー・デップ酒宴、じゃなかった、主演の「ラムダイアリー」を観る。「酒宴」と言い間違えてしまうほど、ほぼ全編、酔いどれ状態のジョニー君。反骨のジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンの著作が原作になっているが、今年最高の一本だった、エンディングまでは。ジョニーよ、期待持たせておいて、あんな尻すぼみな幕引きはなかろう。しかしまぁ、悪徳不動産屋の愛人役のアンバー・ハードが卒倒しそうなほどイイ女子だったので許します。

*写真:夕暮れの元宇品公園にて。オタマが言うように後ろ姿は父親似だ、たしかに。

アリンコ大作戦、、、流ゆく人の歌声、、、 (2012.07.15)


午前中、セガレと前の公園でアリンコ採取。特殊なゲルを流し込んだ幅1センチちょいの長方形の透明アクリル容器にアリンコを入れ「巣作り」を観察するらしい。ところがね、幼少時には楽々と捕まえられたはずのアリが、今の俺の野太い指ではまったくかすりもせず。一方のセガレといえば、捕まえても「重傷」を負わせるので巣作りどころではない(笑)。よって、小さな容器に砂糖を入れておびき寄せる作戦に変更。はたして30分後、まんまとトラップにはまったアリンコ連中を無傷で捕獲することに我、成功セリ。けっこう、、、おもろかった(笑)。

夜は流川パーカッションハウスPICOにて、北海道出身の女性シンガーソングライター流(ながれ)さんのライブ。先日、俺もお世話になったFM高松のツッチーから「良いシンガーだから行ってあげて」との連絡をいただいたのだが、なるほど、しっかり自分の「風景」を持った歌い手だ。北海道開拓史に活躍した馬への思いが込められた「馬」は、ダントツに胸に響いた。「10000人に会いに行く」というキャッチが冠せられた彼女の全国ツアーはこれからも続く。

*写真:今夜の流さん。クリックで拡大可。

快感!ゴムチューブトレーニング (2012.07.14)


終日、雑務。
ホームセンターへカブトムシのエサを買いに行った際、「フィットネスバンド」なる、ゴムチューブのトレーニング用具が眼にとまり、500円程度だったので購入。家でさっそくためしたところ、なかなか良い。この簡易な用具は、たしかキューバでブレイクしたものだったと記憶する。高価なダンベルやバーベル等の機器を買えなかったアスリートたちが、捨てられていた自転車のタイヤチューブを使ってみたら案外ヨカッタ、、、みたいな。実際、ウエイトトレーニングと違い、テンションのかかり方が広く、筋肉の奥深くまでまんべんに刺激され、運動のあとも妙な「凝り」が残らない。っつーか、気持ちエエす。これで鍛えたキューバのアスリートの筋肉は柔軟性があり、故障をしにくいと聞いたことがある。各種トレーニングを実践して35年。「母音を発するだけ」で内臓が強化されることを確認したのもこの一年の事。知った気にならず、視野をワイドにしていろいろと研究を続けたい。

夕方、美人ヨガインストラクターのゆり亜さん来宅。西瀬戸メディアラボの主要メンバーのヤマサワくんがオペレーターとなり、道場にて、2本分のヨガ映像を撮影。「海まで1マイル」プロジェクト、着々と進行中なり。

*写真:今年もタイタンビカスの第一陣が豪快に開花。直径20センチの大輪は梅雨空によく映える。昨年は茎が一本だけだったが、無事冬を越した(宿根植物)今年は4本。そのうち2本は2メートルに達している。現段階でツボミも50くらいあるので秋までに最低でも150は咲くと期待しております。

好奇心は退屈を知らない (2012.07.13)


午前中、オタマと広島三越7Fギャラリーにて開催中の「出岡由行(いずおかよしゆき)・染色絵画展」へ。出岡くんは20年来の友人で、東南アジア各地に伝承されている染色技法「バティック(ろうけつ染め)」の第一人者。今回の展示会では「花」をモチーフとした最新作20点を披露しているのだが、新しい試みとして、技術的に難しい「シルク布」への染め付けにチャレンジし、見事、表面に綺羅をまぶしたかのような幻想的な色合いを出す事に成功していた。いやぁ、腕を上げたもんだ。このスゴさは写真では絶対伝わらんでしょうな。来週月曜日までやってるそうなので是非、ご自身で「目撃」していただきたい。入場無料です。

夜は、某広告代理店の敏腕担当O氏のお誘いを受け、デザイナーF氏、カマラマンA氏とともに、呉のとある居酒屋にて、慰労会。食通のO氏が5年来通っている隠れスポットということであったが、なるほど、刺身、天ぷらがやたら美味い。大いに食い、笑い、そしてもちろん互いに新しい地平を目指していきましょうと盛り上がる。
バティックアーティストの出岡クンもそうだが、冴えているクリエイターは、皆「現状維持」など考えていない。彼らと一緒に時間を共有できるのは刺激的だ。

*写真:出岡由行・染色絵画展会場にて。オタマが「一緒に写して欲しい」というので(笑)。

武術家のセレモニー、、、ミスタッチ連発、、、 (2012.07.12)


午前中、道場にてJ氏指導。彼は5月末の昇級審査会エントリーの結果、5級に昇級。で、本日、俺も昇級のたび廣原先生にそうしてもらったように、師範である俺の手で彼の腰に新しい帯(黄色に黒の一本線入り)を巻き付ける。感無量のセレモニー。

午後より、ネーミング考案、取材のための企画シートづくり。
その合間、各方面の方々約10名とデンワやメールでやりとり。iPhoneにまだ不慣れなもんで、番号検索をミスタッチしたのだろう、なにやら繋がった気配がして耳に当てると思いがけぬ人の声が聞けたり(笑)。

漆黒の花火 (2012.07.11)


昨日に続き、6時台に起床。盛夏に向け、徐々に早くして行きたい。

オタマの誕生日ということで、夕方は家族3人で某レストラン(?)へ。30代も残すところあと一年(笑)。

ライブの翌日の月曜日の夜、就寝して数分後のこと。閉じた目蓋の裏側に、突如、漆黒の花火が炸裂。その残光(濃いブラウン)が明滅しながら落下、、、せず、徐々に組み合わさりアラベスク模様っぽい、なんとも美しいパターンが完成。そのまま数秒をかけて遠ざかり、消滅。「今のはナニ?」と思った瞬間、2発目の黒い花火。そして同じようなアラベスク。
しかし今度は、その模様の端に、なぜか「ミッキーマス」そっくりの図柄発見(笑)。「ディズニーに訴えられるで」と思ううちにまた消滅。全編、おそろしくクリアでリアル。弱視だから「見た」というより脳内で「観た」感じ。以前から似たような漆黒のビジョンに遭遇しているが、最近は頻度が高い。その気になれば、毎日観る自身があるのだが、なにしろ寝付きが早いので。宇宙人からのメッセージ、ということにしておきます。
iPhone 4s、、、「社長賞」は伊達じゃない、、、 (2012.07.10)


午前中、道場、音楽室、居間のエアコン掃除。恒例の中国5県取材行脚=悶絶月間が目前に迫り、今のうちに気になる事は片付けておかねばなりませんゆえ。
おおっと、うっかり忘れるところだった。6、7年使ったケイタイが今週一杯で「使用期限切れ」じゃん。っつーことで、昼前、チャリで3分の「ゆめタウン」のauショップにて、iPhone 4Sにチェンジ。これまではデンワとメールの送受信さえできれば、事足りていたのだが、友人によるとiPhone 4Sは「カメラ機能がよろしい」とのこと。いろいろ研究してみます。

某季刊誌の広告代理店担当O氏と取材対象者や取材の日程等をデンワ、メールで数回やり取りする。取材対象者に関してはクライアントもO氏も知り得なかったトピックスを提供。
すでに別の案件でかなりの日数が押さえられており、O氏には取材可能日をほんのわずかしか出せぬ事を詫びると「全然心配入りませんよ!これでピシッとまとめます。それがボクらの仕事ですから」と力強いコトバ。毎度の事ながら、取材クルーがつまらんことに惑わされず仕事に集中できるよう入念かつスピーディーにセッティングしてくれる。さすが「社長賞」を貰うだけのことはある有能な御仁。

夕方、道場にてYクン指導。
その後は情報収集。俺の場合、自由な時間が減ってくると集中力が高まる。しかし、この数年来続いている現状維持状態から抜けて新たな地平を目指すなら、常に高めてハミだすべし。

*写真:PCでも20年近くMacばかり好きで使い続けてきた者としては、iPhoneのデザインはグッときます。

ニコヤカ&スミヤカ (2012.07.09)


終日雑務。
2週間前にやってしまったギックリ腰(4年ぶり)。軽度だったにもかかわらず低気圧の影響で長引き、本日ようやく完治宣言。お世話になったコルセットさんにも、今日でお別れ(実は昨夜のライブでも密かに装着しとりました。にゃはは)。

夕方、散歩がてら本屋へ。元・博報堂社員だった本間 龍さんの「電通と原発報道」を立ち読み。苫米地英人さんの「洗脳広告代理店 電通」も面白かったが、これまた容赦ない斬り込み具合。広島の某テレビ局と中国電力の「事件」にも触れてあった。もちろん、俺が実際に現場に居合わせたわけではないので真偽はわからない(これがまっとうな公正なスタンスと考える)。
実は俺もたまに広告業界でチャチな「脅し」に出くわす。脅しをかけてくる方は、「自分の方が立場的に上」と思っているのだろう。上下関係等存在せぬフリーランスである俺には全く効力が無いとも知らずに。
そう、ここで同じような圧力をかけられ不愉快に思っている人が居たらアドバイスしたい。「ヤツラを眼中からはずしましょう」と。これは罠だ。ハマってはいけません。ヤツラの波動に「共振」すると結局は同じ世界観で生きてしまうとこになる。テレビを見ないほうがいいのも同じ理由からだ。で、次のステージに向かうため何が必要かをシュミレーションしつつ、ニコヤカ&スミヤカに行動を起こすべし。

*写真:日曜日のライブで使用した楽器たち。左から時計回りに、小ぶりのアコースティックギター「カオル/シルフ」、ソプラノより一回り大きいコンサートサイズのウクレレ「ヌエヌエ」、新種楽器「フトゥヤラ」、沖縄指笛だけでなく、今回は鳥のさえずりの再現にも挑戦した「沖縄石笛」、そしてホーナーのブルースハープ「マリンバンド」以上5種。パーカッショニスト、ツンちゃんの小道具も入れると、FarEastLoungeは一体いくつの楽器を奏でているのでせう?

混浴音泉 (2012.07.08)


夜、流川PICOにて極東混浴音泉ユニット「FarEastLounge」のライブ。日曜日の午後8時スタートという、一般のおつとめの方には難儀な時間帯にもかかわらず、お客さん、7割程度の入り。有り難いことです。
このユニットでは丸一年ぶり、、、のはずが、ブランクなどあろうはずもなくサウンドチェックの段階で、たった一音を繰り出した瞬間からピタ〜〜〜〜〜〜〜〜ッときて、鳥肌がたった。ハマるとかじゃなく、もっと根源的な部分で深く響きあえるス。なんちゅーシアワセでせうか。俺はクラシックミュージックが小学生時代から好きなのだが、超一流の弦楽四重奏団が紡ぎ合う妙なる旋律の彩りを、このユニットにも感じられるのですよ。おかげで本番中も、メンバーの音に何度も「聴き入って」しまい、歌詞がとんだ(笑)。

セットリスト
第一部:「カプチーノもう一杯」>「テビチ記念日」>「ぴぴららOneLove」>「島々かいしゃ(沖縄民謡。初披露です)」>「月の下ジントヨー」>「はてのうるまの祈りうた」>「恋のパパイヤ」>「ヨーデル潮干狩り」>「その男ヨシオ」

第二部:「フーヤン(新型楽器フトゥヤラ仕様のインスト。新曲)」>「黒いストッキング」>「ドウジャイ」>「メランコリア(新曲)」>「横を向いて歩こう」>「夫婦蛸」>「ひかりのうた」

アンコール:「向日葵」>「星の波間に」>「Dreamin'」

おお〜、19曲もやっとるじゃないの(笑)。数日前に作ったばっかりの新曲「フーヤン」「メランコリア」も、ええカンジ。っつーか、フーヤンは想像以上の出来映え。マエストロ梶山のアレンジで化けたな。さすが。
沖縄指笛による「鳥のさえずり」もうまくいったし、フトゥヤラ同様、地元広島では初披露となるボイスエフェクターやカオルギターも活躍してくれた。
なによりお客さんに喜んでもらえたようでひと安心。ええええ、またやらせてもらいますとも。ぜひ「音泉」に浸かりにおいでくださいまし。

*写真:本日の装備。下から、ウクレレ、フトゥヤラ、ギター。これを持ち、あるいはタスキがけに担ぎ、機材の入ったザックを背負うと、ほとんど「ハウルの動く城」状態。

ヨイヨイな一日 (2012.07.07)


終日雑務。
午後、沖縄に移住した盟友Kがひょっこり来宅。「広島は寒い」と言う(笑)。
夕方、直轄道場へ。
その後、流川PICOの6周年祭へ。馴染みのミュージシャンが入り乱れてライブを展開。飲んでる俺は、もちろん聴くだけ。サノヨイヨイ。

*写真:日曜日のライブで初お目見えの秘密兵器「フトゥヤラ」。どのように使い、どげな音が出るのか、ご自身の目と耳でお確かめくださいませ〜。

歌い込み、、、稲妻イリュージョン、、、 (2012.07.06)


午前中、雑務。
午後より、スタジオに籠り、日曜に迫ったPICOでのライブの準備。昨日のうちに大半ができ上がっていた「メランコリア」も歌い込む。俺の場合、自分が作った曲を「譜」にすることができないので、最低でも50回。そのうちメロディも歌詞もどんどん変わる。
結局、詞に関しては久しぶりに抽象絵画的なイメージに落ち着いた。ただ、ギター弾き語りスタイルでやってもあんまり面白くないかも。善し悪しは、とにかく一度ステージにあげてみんとわからんのだ。

午後、台風並みの風雨と凄まじい雷鳴。南側ベランダのオリーブも鉢ごと吹っ飛ばされた。電気を消したペントハウスの窓から「稲妻イリュージョン」を1時間ほど堪能。見ているうちに、手の平がビリビリと帯電。さらに気功やってるときと同様の「全身周天」まではじまった。うん、人間は「電気製品」なのだ、やっぱり。

メランコリア (2012.07.05)


午前中、道場にてJ氏指導。

午後より、通常業務。
夕方、再び道場にてS本さん指導。

夜、スタジオで出し抜けに曲の断片が浮かぶ。タイトルは「メランコリア」。春頃見たトリアーの映画からのインスピレーション。「絶望」をモチーフにしたのは初(笑)。今度の日曜のライブに間に合えばやるか?

*写真:俺が設計した当アジト。今頃になって他人事のように「そうだったんか!」と設計の意図に気付く部分があったりして驚く。未来の俺が描かしたのだ。マジでそう思える。

真のミレニアム (2012.07.04)


終日、企画業務。
毎年の梅雨時期お馴染みとなった数十年分の古傷一斉蜂起がクライマックス。一週間前にやったプチギックリ(ほとんど終息)、右ヒザ、右肩(10数年前に脱臼&靭帯断裂)、首、手首とオールスターが出揃った感あり。「痛い」ではなく、じくじくと疼く感じ。広島弁で言うところの「にがる」だな。

政局にはとっくに期待していないのだが、検察の陰謀(アメリカの指示だろう)にハメられた鈴木宗男とハメられかけた小沢一郎の“悪役”タッグが結成されたらきっと面白いことになるなと。結局、小沢さんからの統一会派の件は、宗男さんがやんわり断ったようであるが、現時点において「官僚、自民党、石原慎太郎、マスコミその他悪徳既得権益者から心の底からキラワレている」という理由だけでも、俺はこの二人を信用していい人物と見る。
不謹慎な言い方に聞こえたらゆるして欲しい。福島原発事故を機に、旧態依然のシステムが世界レベルでメルトダウンを起こしている気がしてしょうがない。
かなりの国民が気付いてしまっている。先の大飯原発再稼働に反対する大規模デモが自発的に起こったのもその一例。間違いなくニッポンは変わる。必然的に。もちろん、すべてが良い方向にシフトするとは限らんが、真の意味でのミレニアムの到来を告げる狼煙があちこちで上がり始めている。

「伝説の男」は終わっていない (2012.07.03)


午前5時、凄まじい雨音と雷鳴で目を覚ます。午前中一杯、広島市は大雨警報が解除されず、セガレの小学校は休校。

終日、企画業務。
合間に読書。
来月に写真家、福島菊次郎さんを追ったドキュメンタリー映画「ニッポンの嘘〜報道写真家 福島菊次郎90歳〜」が広島で公開されることもあり、ふと読みたくなって数年前に買った彼の著作「ヒロシマの嘘」を久しぶりに開いた。
30年前、当時、周防大島にあった彼の家に泊めてもらったことがある。夕食後、「よかったら、どうぞ」と差し出された彼の写真集や掲載雑誌は積み上げると腰の高さほど。それまで写真集といえば、セクシー系(笑)か、浅井慎平のファッショナブルな作家のものしか見た事無かったのだが、福島さんのそれはページをめくるたび、吐き気を催すほど衝撃的な「光景」のオンパレード。被爆者のケロイド、水俣病患者、奇形児(堕胎された胎児だったか?)、人体解剖のための医療器具、三里塚闘争、、、、。
俺の表情を察して
「ボクの写真を見ると気分が悪くなっちゃうでしょ。キミのような未来ある若者にはキツいかも」と、いたずらっぽく笑った福島さん。俺が20歳で彼は60。あのとき、「ニッポンの嘘っぱち」を暴き続けてきた破天荒な人生は「とうにピークを越えた過去のハナシ」とばかり思っていた。
しかし、、、今回封切りされる映画の予告編を見て、彼の闘争の軌跡が30年を経た今もまぎれもなく続いている「現在進行状態」であることを知り、驚・愕・す・る・の・み〜。だって90歳よ。
東北大震災の荒れ地にて風に吹き飛ばされぬよう墓石を支えにして福島さんが構えるカメラ。あれは時代の核心を撃ち抜こうとしている「ライフル銃」にしか見えない。「虚」が顔をのぞかせる一瞬を逃さない反射神経もまた武術の達人然としており鳥肌モノ。
そもそも、「悪い部分ばかり見過ぎて人間にとことん絶望」したがゆえの、30年前の無人島移住計画ではなかったのか(俺は友人からその計画を知らされてサポートを引き受け、彼が移住する小屋の基礎に使うセメント運びを手伝った)。が、今となってはあれこそが最高の「嘘っぱち」だとわかる。人間に絶望しまくった男が、数度のガン手術をくぐり抜けた40キロにも満たない痩躯を奮い立て、被災地まで写真撮りに行くかっての。人に希望を見いだしたいからこその命を賭したアクションに違いないわけです。
そんなわけで「ニッポンの嘘〜報道写真家 福島菊次郎90歳〜」は、今年、大注目のドキュメンタリー作品なり。彼は「正義感」ではなく「人類の尊厳」を胸にシャッターを切ったのだと今ならわかる。映画の中では僕の関わった「無人島移住計画」も語られているでしょう(笑)。おっと、彼のお茶目ぶりもお見逃し無く。

「ニッポンの嘘〜報道写真家 福島菊次郎90歳〜」予告編
http://www.youtube.com/watch?v=3MklEqq-qqY

屈折夢マンダラ、、、駆除作戦、、、 (2012.07.02)


今朝方の夢。
当アジトの下に、市が秘密裏に建設していた巨大な地下空間があることを発見。早速降りてみると、車好きで高級外車3台を所有しているご近所さん(実在の人物)が、複葉水上飛行艇を2機を格納していて「イイなぁ」と羨ましがったり、俺の甥っ子N(これも実在)が岡山の全寮制高校から脱走し隠れ住んでおり「こら!なにしよるんなら」と叱ったり。
場面変わって、見知らぬ地方都市の商店街を原付バイクで爆走している俺。ノーヘルであることに気付き、「原付はいつからヘルメット着用が法令化されたんでしたっけ?あ、俺の高校時代からだ」「っつーか、今ここでオマワリさんにつかまったら罰金いくらだろう」などと考えている。
さらに場面変わり、広島駅に誰かを「自転車」で迎えに行ったはいいが、駐輪場のオッサンの横柄な態度にブチ切れする俺。
ひと悶着起きそうになったところで目が覚める。もうすぐ夏だな(意味不明)。

終日雑務。
マリモにイトミミズ、サマーチョコレート(アカバネムノキ)にシャクトリムシが付いているのを見つけたので駆除作戦を敢行。シャクトリムシは動きが面白いし、完全に「枝」に成り切っている姿が見事なのでセガレに見せてやろうと思ったが、「情」が移るのでヤメ。計8匹、速やかに冥土へ送る。わからないのはイトミミズ。どこから容器(ビアテラスの隅に置いている)へ入り込んだのか。空から降ってきたとしか思えん。っつーことで「雨」経由?

*写真:言われた通り、ちゃんと毎日カブトムシの世話をするセガレ。7匹のうちメスは1匹のみ。近日中にあと2、3匹、ヨメさんを確保してやらにゃなるまいて。

平衡と振れ幅 (2012.07.01)


読書、屋上からの空の写真撮影、Ustreamで各地で展開されている大飯原発再稼働反対デモの視聴という3つのルーティンのみで終日過ごす。
数週間続いた企画業務でのぼせ上がった心身が、ようやっと平衡を取り戻しつつある。没頭は良いのだが、今後は振れ幅をその日のうちに元に戻しておく必要がありそうだ。腰も7割方回復したので秘伝功もほぼ一週間ぶりに再開。やり始めて4年目で、こんなに長く休んだことはない。かといって、その間、気が衰えた様子は無い。なにしろ最近は、どんな姿勢、たとえば普通に腰掛けた状態でも気を縦横自在に回せるので「修練する」という感覚も薄くなっている。

*写真:本日の夕景。コワいほどの美しさにただただ見入る。

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