Far East Lounge 三代目春駒小林一彦オフィシャル 小林一彦イラスト

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2012年12月の日記

FarEast Shuffle (2012.12.31)



終日、雑務。
「2013年戦略」も思いつくまま書きなぐる。「音楽活動」に思いを巡らせている最中、「FarEastLoungeのテーマ曲があったらいいな」と思った瞬間、イメージの断片が閃き、そこをたぐってイモヅル式に一曲完成。
時間にして30分。タイトルは「FarEast Shuffle」。カリビアンというかアフリカンというか、ツンちゃんが喜びそうなパーカッシヴな南国調リズムで、コーラスも入れやすい。2012年の土壇場で、2013年を予感させる嬉しい展開。

夜は家族で「紅白」を見、オタマに耳をホジホジしてもらって年が明ける。

*写真:自分の顔写真の鼻のアナにカーソル突っ込んでみました。

嗚呼、メバル坂 (2012.12.30)



午前中、オタマの親族の墓参りで呉〜海田をクルマで回る。
帰路、カーラジオで「国内外の2012年ヒットチャート特集」をやっていた。洋楽はアイドル路線でさえ「社会問題」をフツーに盛り込んでいるのに対し、日本のヒット曲といえば、完全にコドモ向け。「きゃりぃぱみゅぱみゅ」など楽曲もアーティストも面白いとは思うが、聴いていると頭痛がする。ほかのアーティストも「愛してる」というフレーズを安易にタレ流すだけでまったく心に響いてこない。
その腹立たしさから生まれたのが、先日作った反逆のオリジナル演歌「メバル坂」である。「愛している」といわずに「愛」を伝えるにはどうすればよいか、僕の解答がここにある!

ゲロ吐く男の 背中をさすり、
「大丈夫?」と女が訊く

、、、など一般的には絶対に使われないであろうフレーズがてんこ盛り(笑)。この時期、夜更けの流川あたり、わりと良く目にするこの光景を、なぜ歌にするミュージシャンがいないのか。舗道の片隅にうずくまり「リバース」している男の背中を、ノロ入りかもしれぬ吐瀉物が飛び散るのもかまわず、甲斐甲斐しくさすっている女子は、「良いコ」にきまっとるだろ。っつーか、天使じゃん。男もそれだけ思ってもらっているということで「愛してる」などキレイごとを言わずとも、二人のゆるぎない絆を感じてグッとくる。「品位」はおいといて(笑)。

そんなわけで、来月19日、流川PICOでのFarEastLounge単独ライブでは「メバル坂」も初お披露目
いたしますんで、ぜひおいで下さいまし!本物のラブソングをお聴かせいたします。かしこ。

さらば格言 (2012.12.29)



終日、大掃除。例によって、ギックリ腰予防にコルセット、膝痛防止にサポーター装着。

合間に読書。デスクの上に数冊並べ、とっかえひっかえ併読す。昨年の正月に買い、3分の2まで読んでその存在をうっかり忘れていた、ピーター・アーネル「人生を無理なく変えていくシフトの法則」、やっぱり面白いわ。
世界的デザイナーである彼が約180キロの体重を60キロ台に戻すために使った独自考案の手法が「シフト」である。ダナ・キャラン、ペプシ、サムスンなどの超有名企業のブランディングで培った技術を「自分自身」に応用。結果、110キロの減量(!)に成功し、過去何度も減量に失敗した苦い経験を見事チャラにしてみせたのだ。
自分の中にあるギアをシフトする、という発想は苫米地英人さんの「コンフォートゾーン(その人が心地よいと思っている生活や場所)をずらす」と同じものだ。
20代は「名言・箴言集」の類いの本を好んで読んでいた。最近では久しぶりにロバート・ハリス「アフォリズム/525の格言集」を買ったけど、結局コトバでどうにかなるもんではない、ということを読んで確認しただけにとどまった。
というか、格言は、それに執着し過ぎると、かえって目を曇らせるので処世術に使うべきではない。必要なのは仏教で言う「観自在(あ、これも結局言葉か)」だと思う。先入観を遠ざけ自在な観点から、明らかに観る、ありのままに観る、ことではないかと。その行為を通じてしか気付きは得られない。気付きが無いとは、今まで通り。格言は今まで通りの「ま、所詮こんなもんよ」的な「いい訳」「わかったつもり」をのさばらせかねない。
真に開かれた自分を作るうえで有効な「シフトチェンジ」「コンフォートゾーンのずらし」を
僕は2013年、本格的にPRコンサルティング&コーチング業務に組み込んでいこうと考えている。僕もコーチが欲しいが、これという人物が近くに居ない。今しばらくは、この3年で読破した40冊にも及ぶ苫米地さんの本と講演DVDで代用する。

ブボの歌は熱く静かに鳴りつづく (2012.12.28)



昨日、某居酒屋店長H氏より、新年三が日のどこかで出前ライブやってくれとのオファー。もしこれを受けるとなると、7、8日の旧日銀、16日のMAC新年会ライブ、19日PICOでのFarEastLounge、26日のスタジオDUCKチカズナイトを含め一カ月で計6本のライブをやることになり、今年一年のライブ総数に迫る勢い(笑)。

午後、古巣のサロンシネマにて、ドキュメンタリー映画「ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド」を観る。もっとも影響を受けた外国人ミュージシャン。火を吹くような反逆アジテーションと、その真逆に位置する大らかでチャーミングな愛を交互に織り交ぜつつ、ポップなメロディとアレンジで歌い上げるセンスで、存在自体を神懸かって見せていたと思う。っつーか、フツーのミュージシャンは、どちから一方なのだ。やさしいヤツはずっとやさしい、エキセントリックなヤツはずっとそれで通す。カラーを統一している、といわれればそれまでだが(「ブランディング」においては必要な考え方でもある)、僕はときに窮屈さを感じてしまう。ボブは縦横無尽。喜怒哀楽がフルオープンだった。
そんな彼の背景にあるものはなにか。
、、、、結局、映画を見てもわからずじまい(笑)。
144分の映像を見たくらいでわかるわけないのだ。僕はこれからも彼の歌を聴くだろう。
サンキュー、ボブ。

圧倒的なヒアリング力 (2012.12.27)



午前中、道場にてSさん指導。昨日、直轄道場で得た、新種の掌打や蹴り技の鍛錬法を早速一緒にやってみる。
すでに片鱗はあったが、元自衛隊空挺団のSさんと、某百貨店ブランドショップ店員にしてヴァイオリニストでもあるIさんは、来年キョーレツに進化を遂げるのではないか。53歳のJさんや小5のYくんも期待大。指導者の責任と喜びをたっぷり味わった一年だった。これにて、心体育道小林道場、無事に稽古納め。誰も怪我や故障がなかったのもよかった。僕以外(笑)。

午後より、デスク回りの掃除。
夕方より、企画業務。来年よりクライアントのヒアリング時に使用するオリジナルシート「クライアント・キャンバス」が完成したので、手描きラフをスキャンし、西瀬戸メディアラボのスタッフである某デザイナー氏にメールで送ったところ、素早く仕上げてくれた。
たった一枚のシートであるが、9つのブロックに書き込んでいくうち、クライアントのニーズはもちろん、クライアントが気付いていないかもしれない潜在的なリソース(ヒト、モノ、環境などの資財・優位性)も「発見」できる可能性がある。
拍子抜けするほどシンプル。しかし、ここまでやる者は、この業界にはまずいない。言い切れます。毎年50人近い方をインタビューさせてもらうなかで培ってきた技術の集大成である。心体育道の術理が、一般的なスポーツ格闘技と大きく違う点を口で説明すれば、素人でも納得できる。そのシンプルさゆえ、スポーツ格闘技者が見抜けないのと同じ。心理学・医術用語で言う「スコトーマ(盲点)」なのだ。

*写真:これが西瀬戸メディアラボオリジナルのヒアリングシート「クライアント・キャンバス」。ちゃんと飛行艇のロゴも入ってます(笑)。ブロックはたったの9ワク。っつーか奇しくも「曼荼羅」と同じですね。ビジネスモデルの相関と可能性を多角的に診断し、スッキリとまとめ上げる頭抜けたヒアリング力こそ、西瀬戸メディアラボ一番の商材だと考えている。

ゆるやかに年末へ (2012.12.26)



午前中、道場にてIさん指導。彼女は本日が本年のラスト稽古。家で相当練習やっているようで、この一年間の成長にも目ざましいものがあった。
ところで、騎馬立ちから前屈立ちへスイッチする鍛錬法をやっていると、治りかけていた左膝が「グニュッ」となる。まだ無理はしないほうがエエのかも。

午後から、企画業務。広告代理店やプロダクションともデンワで打ち合わせ。この業界も、金曜日で業務は〆となるようだ。イマイチ、実感がわかない。

夜は直轄道場へ。行ってわかったのだが、本日が直轄道場の稽古納めだった。膝が不安なので、見学させてもらう。先生は当然だが、兄弟子Uさんの動きも素晴らしい。優れた師や兄弟子の動作を見て真似るのを「見取り稽古」という。随分と様になってきたウチの道場生に対し、僕も模範となるようさらなる修練が必要です。今日の見学での学びは、明日、当道場での稽古納めとなるSさんの指導に早速役立てたい。

*写真:先日のアマチュアのクラシックミュージシャン合同発表会にて、涼しげな表情でヴァイオリンを弾く、当道場のIさん。彼女はもともとオタマの生徒であり、日によっては我が家でトータル3時間、ヴァイオリンと心体育道の稽古をハシゴするのである!マジですごいと思います。

クライアント・キャンバス (2012.12.25)



終日雑務。
ベランダの大掃除にはギックリ腰予防としてコルセット着用。しゃがんだり立ったりにも左膝はまったく気にならず。トランジスタラジオのFENからはノンストップで新旧織り交ぜたクリスマスソング。アメリカ人のこういうところは好きである。

年末から正月にかけては、2013年のプランを、2014年の正月に立ち返った視点で練る所存。バックキャスティング方式。一年前もやったのだが、ビジュアライズを怠ったので臨場感が無く長続きしなかった。で、今回は、それ用のダイアリーを用意して挑む。
また、西瀬戸メディアラボの本格始動にあたり、クライアントのヒアリング時に使用するためのロゴ入りのオリジナルシート「クライアント・キャンバス(仮名)」を作りたい。「ビジネス・ユー」の「ビジネス・キャンバス」に改良をくわえたもの。ヒアリングをしながらクライアント自身が所定のブロック=キャンバスに必要事項を書き込んでいくうち、方向性や真の資財(クライアンと自身が気付いていないかもしれない企業のウリとすべき箇所)が浮き彫りになるだけでなく「やらなくていいこと」も見えてくる。その分、クライアントは余分なカネを払わずに済む。というか、互いにすべてがクリアとなる。
連動して西瀬戸のオフィシャルHPも構築する。僕の今のHPは存続させるが、「仕事のご依頼」「プロフィール」を見ても、とても仕事を頼む気になれないことがようやくわかって来た(笑)。ほんと、自分のことは客観視が難しいっスね。
西瀬戸メディアラボのHPは、大半をエンタテイメントとし、ほんの少しだけ業務案内を載せる。「これまで手がけた仕事」は公開せず、かわりに「仕事の進め方」としてクライアント・キャンナスの使用法を紹介したい。
もう、すべての職業人は下流で漫然と仕事が流れてくるのを待っても意味がないのだ。自らをメディア化し、存在を知らしめ、常に最前線に立つ、提案型のクリエイターを目指す。チームとして動く場合、当初はフリーエージェンシーのみで結成するつもりだったが、プロジェクトの内容によってはプロダクションも協力してくれることになっている。

*写真:昨日、シェルター69にて。真の店長シェルくん。

それぞれの詩(うた)、、、ガレージシャンソン歌手、、、 (2012.12.24)



午後、アステールプラザにて友人、姫石美実の主宰するエンターテイメントショウ「mimi channel」をセガレと観に行く。
出演者の半分は知り合いなれど、残り半分の初めて見る俳優陣、ダンサーなども素晴らしく、一秒もケツが痛くならなかった(最上級のホメ言葉です)。特に演劇集団「天辺塔(てっぺんとう)」、女ピン芸人「山ちゃん」は秀逸。出演者それぞれのパフォーマンスから、その人だけの「詩(うた)」が聴こえ、ジンときた。
セガレはタップダンサーPORI氏、山ちゃんに弟子入りしたいそうな(笑)。

夜は、シェルター69にて、「山田晃士」のライブ。
地元の前座2人のうち、最初のシンガーが50分近くも演奏。「ぜひ歌わせて」と自分から名乗り出たらしいが、芸風が気に入らないこともあり、ハラたって店長ヒサロー氏に「長過ぎる!」と抗議(賛同した客複数あり)。貧乏人の日常を歌ったオリジナル曲ではサビ部分の「もっとカネをくれ」っつーところを客に唱和させておいて、実は彼自身が大手広告代理店Hの社員だとヒサロー氏から聞かされよけいに憤慨(笑)。
2番目の彼はトム・ウエイツ風のピアノ弾き語りでかっこよく、時間も20分くらいで楽しめたけど、このような構成は大いに問題あるでしょう。
で、トータル1時間半も待たされて登場した山田氏は、キャッチコピーである「ポップでキッチュなガレージシャンソン歌手」そのまま、退廃、猥雑、毒、変態性、オシャレさが絶妙に融合した、魅せまくりのステージを展開。長身&長髪に、山高帽というファッションも悪夢を見ているようで(ホメてます)堪能す。
敬愛する女性シンガーソングライター、柴草 玲が、「メルシー兄弟」なるソロシンガー3人セットでツアーをやっており、その中の1人が山田氏ということで存在を知ったのだが、世の中、面白いシンガーはまだまだいるものだ。ヒサロー氏に強引に参加させられた打ち上げで「次回は柴草さんも」と山田氏に直訴す。

*写真:「mimi channel」のあと、オタマと合流し、道場生Aさんの経営する居酒屋でクリスマス会。ローストチキン替わりの「手羽先」にかぶりつくセガレ(笑)。

新しいゲシュタルト (2012.12.23)



終日、惚ける。
いやぁ、激し過ぎましたで後半戦も。日々の鍛錬がなければ、バーストしていただろう。心体育道の各種メソッドしかり「健康術」と呼ぶに値するものは、それをやらねば身が危うい、という状況下で効果を発揮できるのが絶対条件。身を以て実証できていると思うが過信はしない。

夜は遅くまで、ライフワークの2013年バージョンのプランニング。先日購入した本「ビジネスモデル・ユー」にあったフォーマットを利用すれば、ビジョンが明確化できるうえ、そこを目指すにあたり今なにをすべきかも理解できる。行き当たりばったりではダメなのだ。今後このフォーマットに独自の改良を加え、仕事を請けた際、クライアントがなにを最終ゴールとするか、ヒアリングする時にも使用するつもり。たぶん、潜在意下のフィールドが目の前に現出し、クライアントも驚くと思う。費用のムダも防止できる。
広告、デザイン、文章表現、ラジオパーソナリティーは、情報を届けたい対象とのコミュニケーションだ。音楽は聴衆と、武術は自分に危害を加えようとする相手と、気功やヨガは自己身体とのコミュニケーションだ。他人からすれば、整合性を欠いているように見えるだろうこれらのライフワークが、僕の中で、抽象度を高めたコミュニケーションフィールドで完全に融合し、ひとつの新しいゲシュタルトを構築しつつある。

*写真:痛めていた左膝、ようやく快復の兆し(夏にやった右膝は完治)。

人間は、善課か悪か、、、男子会、、、 (2012.12.22)



9時まで爆睡。
昨夜、就寝前に「月刊チャンピオンRED」の付録「エクゾスカル零(ゼロ)/ドラマCD」に聴き入ったせいだろう、近未来、文明崩壊後の地上で魑魅魍魎と入り乱れて戦う夢を見た、、、気がする。
「零」は、IQのカケラもないようなアイドル系エロ漫画で埋め尽くされた「RED」の中で、この1本読むために680円払うことをためらわせない唯一の連載。随分前、週間チャンピオンで連載されていた「覚悟のススメ」の続編。「正義」「悪」「愛」の本質をエグイまでにあばき出すスタンスはさらに強化され、毎月、ページを開く度に息をのむ。そのリアリティははまさしく、世界が今、突きつけられているものと同質だと感じる。人間とは、そもそもなんなのだ、生きていていいのか、と。
今号では、かつて人類は「零」たちの活躍で「恒久平和」を実現するにいたったものの、あまりの平穏さゆえ徐々に鉛のような倦怠感に精神を蝕まれ、「自死」のパンデミック(感染爆発)を起こすに至ったこと。つまり「平和」こそが人類に最大の脅威をもたらしたという皮肉な事実を知る!
まるで「マキャヴェッリ語録」でも読んでいるみたいだ(笑)。
さらに人類は自死を食い止めるための策として全人類にゲノム操作を行う。しかしこれにも欠陥があり、時が経過すると高揚感が限界を超え「到達者」と呼ばれるゾンビへと変貌を遂げてしまうのだが、今号ラストでは、自分の信じる「正義」のため互いに戦うことも辞さない戦士すべてが、「到達者」になる可能性を秘めていることが明かされる。もちろん「零」にも。
このつづきは来月号を待て!
っつーか、誰か実写映画化してくれないだろうか。

夜、沖縄から一時帰省中の盟友Kと、FarEastLoungeパーカッショニストのツンちゃんの3人で、飲みに出る。Kから「FarEastLoungeで沖縄ツアーやってくれや」と嬉し過ぎるオファー。やりましょう、いや、やらねばいかんでしょう。早速、やらせてくれそうなライブハウス、楽器などの選定もシミュレーション。うはは、ぎゃははと夜は更けゆく。

*写真:その3人で、友人ロックミュージシャンMさんの経営する「オトナのオモチャ屋」さんを視察。性風俗系グッズショップは、隠れ潜むような暗いイメージを勝手に抱いていたが、明るいのなんの!楽しいのなんの!職業柄、さまざまな業態の店舗を調査した経験で言っても、店内や商品ディスプレイのグレードは、ベスト3に入る。「性」は本来、このように健全でチャーミングであっていい。勉強になった。Mさんありがとう。このマネキンの奥にさりげなく「マイギター」が飾ってあり、あなたの変わらぬ心根を感じました。

全弾命中させようとする気概を持つ (2012.12.21)



午前中、某広告代理店の鉄腕担当氏来宅され、二人で健全な企てをす。この業界、質とスピードの両立とともに「心」が大事と思う。心ある者は、惰性や怠惰を許さない。価値ある苦労や手間を積極的に楽しみ、喜びを分かち合う。だから、彼との仕事はほんとに楽しい。

高松の盟友T氏より、随分前にレコーディングした僕の某オリジナル曲をCMソングに使いたいとの連絡。もちろんオッケーですとも。これまでも既存音源はCMや番組オープニング曲として何度か使われているし、CM用に書き下ろしたものもある。

今週に入って、プレゼン1件、新規案件の打ち合わせ数件。数撃ちゃ当たる、は思想のないやり方。全弾命中させる気概を持って挑む。
言われたことだけそつなくこなすだけで良い時代はとっくに終焉した。常にエキサイティングかつチャーミングな+αを提案し、僕自身も存在を知らしめたい。
某バス会社から直に持ち込まれた新規案件(HP制作)は、以前やはり直受けで手がけたリーフレットが好評だったことによる再オファー。デザインの良さ、見やすさのほか「ある仕掛け」を加えたことも評価されたようだ。あまりにも簡単な仕掛けゆえ誰か気付いてもよさそうなもんだが、調べたら広島のバス会社どこもやっていなかったのだ。これもまたクリエイターが「言われたことしかやってない」からだろう。
今回のHP制作でも、あの手この手の合わせ技を盛り込む。その一方「ほかもやっているから」「今までこうだった」というような安易で余分なページは大胆にカット。
使えないことがわかっているのに、少しでも多く制作費をふんだくろうとする詐欺まがいの輩も少なくないのだ。

*写真:先日のクラシック系発表会のカット。チェロというのは最高に絵になる楽器の一つ。

一日丸ごと心体育道 (2012.12.20)



午前中、道場にてJ氏指導。
午後より企画業務。
夕方、再び道場にてS氏指導。
夜、高校時代の悪友が経営する市内某居酒屋にて、心体育道小林道場の忘年会。J氏、S氏、Iさん参加。
お開き後、1人でDUCK、Midnightoasisをハシゴす。4時までの飲んだのは10年ぶり。

*写真:Midnightoasisにて。マスターのNクンとは15年の付き合い。

9年ぶりの邂逅 (2012.12.19)



午前中、新規案件の協力要請のため、古巣のデザインプロダクションを訪問。かつてのボスM社長が、直々に出迎えてくれた。ゆっくり話すのはここを辞めて以来だから9年ぶりか。
普通のプロダクションであれば、コピーライターとしての採用なら、コピー以外の仕事が割り当てられることはまずない。30年前、入社した俺は「人出が足りない」を理由にアートディレクション、プランニング、カメラマン、イラスト描き、ナレーター、モデル(!)、マーケティング調査までやらされた。
なにしろ、大手広告代理店へ打ち合わせに向かう僕への檄が毎回「できない、とは絶対言うな」だ。先方からどんな無理難題を投げかけられても、まずは「わかりました」と言って帰れと。帰ってからどうすればいいか考えろと(笑)。
また代理店にも昔気質の口は悪いけど「絶対エエもん作る!」と気骨漲る熱血ディレクターがいっぱいいて、しょうもないラフを持ち込もうものなら思いっきりどやされましたです。
まぁ、鍛えられたよ。それで今もサバイブできとるです。

*写真:先日のクラシック系アマチュアミュージシャンの合同演奏会のカット。ステージに立つ人の「足」もまた饒舌だった。人生が垣間見える。

身体から脳へ (2012.12.18)



午前中、某企業にて2013年の季刊誌年間企画をプレゼン。
午後より通常業務。
夕方、道場にてYくん指導。本日、彼には初となる「蹴り>受け>突き」からなるコンビネーションの鍛錬法をやらせてみたところ、あっけなく出来てしまい、涙腺が決壊しそうになった。ついにここまできよったかぁ。続ければモノになりそうな気配。
彼に施した稽古内容を要約すると、
「脳が決めた指示を、身体に伝える」
ではなく
「呼吸法を含めた身体を通じて、脳に働きかける」
の徹底的な反復だ。
入門当初、まっすぐ立つことすら出来なかった彼だが、「脳」は「まっすぐ立っている」つもりでいる。だから「まっすぐ立て」と指示したところで脳は修正しようがない。心体育道「裏の捌き」には、左右の筋肉骨格・自律神経系統を純化する修練があるし、くわえて、彼用に開発したクンダリーニヨガの「V字腹筋のままの左右蹴り込み」を応用したトレーニングもやってもらった。身体から集中的に働きかけることで、脳はある時点から劇的に活性化する。また、それを手助けするのが心体育道の高度な脱力=リラクゼーションなのだ(脱力はけっして「弛緩」ではない)。
その一部始終を目撃でき、俺としてもすごく勉強になった。最初の頃は、「やっぱり無理か」と何度も諦めかけたことが懐かしいど。

*写真:日曜日にあった、広島県立体育館での心体育道年末合同稽古で、組手をする私。組手の際のみ、目をガードする強化ゴーグルを着用。それにしても、ちょっと姿勢が悪いぞキミは(笑)。

これからの10年 (2012.12.17)


昨夜忘年会から帰って「自民圧勝」の報道を見た。推していた何人かの候補、政党はことごとくアウト。俺が「少数派」の側であることを思い知り、早々とフテ寝。
しかし、よっぽどハラたったのだろう、今朝は5時前にバッチリ目が覚める(笑)。
決まったものはしょうがない。どんな世の中になろうとパワフル&ハッピーに生き抜く「オレぢから」をさらに高めればイイのだと、そのまま1時間ほどフトンの中で戦略を練り、閃いた使えそうなアイデアを朝っぱらからさっそく実行。というか、早起きだけでも随分得した気分。
これから10年は、このままフルパワーで攻めたい。あとは知らん。まずは10年。行き当たりばったりではなく明確な「ゴール」を決める。

*写真:日曜日にあった、広島県立体育館での心体育道年末合同稽古。前列右から3番目が創始者の廣原先生、5番目が俺。クリックで拡大可。

好きなればこそ (2012.12.16)



午前中、オタマと投票に行く。

夕方、広島県立体育館武道場にて、2時間ほど心体育道合同稽古、そのまま市内某所に移動し忘年会。
僕も道場生の中ではすっかり古参。で、皆さんと稽古をしていて思ったのは「やっぱり心体育道はエエのう」と「ならば、なんで俺はさらなる高みを目指して稽古しない?」だった。ウチの道場で週3、4回、指導にあたり、自主稽古でも工夫を凝らしているつもりでも、まだまだ手ぬるいのでは、と。
精進すべし。

もうひとつ、心体育道の稽古と並行して、身体メソッドのトレーニングも深化をはかりたい。友人の母子がひどいアトピーに悩んでおり、「Oリングテスト」で、アレルギーをひきおこす食物が判別できないか、と相談してきた。これについては整体師でもある兄弟子Sさんが、実際に施術に使用しているのを知っていたので、今日訊いてみたところ、「おそらく使える」とのこと。「練習すりゃあ、誰でもできるようになる」そうなので、友人に習いに行かせよう、いや、ついでに俺も教えてもらってはどうか。
秘伝功を修練に取り入れて来月でちょうど4年。倍音声明は丸2年。これらをやる前は、眉唾に思えていた「ある力」が使えるようになった。暗算や速読の達人がやっていることを素人からすれば、超能力にしか見えないのと同じで、これもまた、練習すれば誰でもできる。たまに「すごい。俺は神だ!」と勘違いしたヤツが、カルト教団を作ったりするくらい、ビックリする能力。これをなにか人のお役に立てることに展開しよう、という気はない。好きなことを突き詰めたいだけだ。

facebookが旧ニッポン式システムに風穴を開ける日 (2012.12.15)



終日、雑務。
明日はいよいよ選挙ですな。NHKほか大新聞社などの世論調査では、「自民優勢」とまことしやかに言われているが、この調査方法というのが、「無作為に選んだ有権者への電話インタビュー」だったりする。最近はケイタイだけで事足りると、固定電話を持たない有権者が増えているという現状で、どれほどの信憑性があるのだろうか。公平とは言い難い方法で得られたデータがマスコミからタレ流され、民意に影響を及ぼす。
今回、僕にとってリアルな情報は、ほとんどといっていいくらいfacebookを介してもたらされた。膨大な数。もちろんガセもある。しかし、その真贋もまた、facebookの「顔が見える」発信者たちによる相互の多角的な検証によって、迅速に処理された。また、ある事象に対し、賛成・反対意見、両方聴くことも出来、参考になった。とても民主的だと思う。
一方、国はいまだネットによる選挙活動を禁止している。先進国では日本だけだろう。よって旧態依然の街頭演説&選挙カー、ポスター、NHK政見放送がメインとなる。はたして、わずかの時間これだけで候補者の思いは伝わっているのだろうか。
「世論調査」同様、古い枠組みの中で、本当に未来を替えうる新しい考えを有権者に届けるのは至難の業。政府、マスコミ、経団連、大手広告代理店らが民意をコントロールするには、「旧ニッポン式スタイル」のほうが都合がいいのだ。
だが今回、ひょっとして、facebookをはじめとするSNSなどコミュニケーションツール、Ustream、YouTubeなど独自メディアが、完全に時代遅れとなった古い体質に風穴を開けてくれるのではないか。そんな期待を持ちつつ、一票を投じたい。

*写真:昨夜の合同発表会にはセガレも出演。

合同演奏会 (2012.12.14)



午前中、道場にてIさん指導。

夕方、西蟹屋町の「音楽茶房ムシカ」にて、オタマとピアノ講師Yさんの生徒さん達による年末合同演奏会。
俺はカメラ担当だけでなく、ゲストとしてフトゥヤラと、ライブでは初お披露目となる「鼻笛(ノーズフルート)」を公開。鼻笛は、10年前、日光はAKIRAさん(作家、美術家、ミュージシャン)宅へ「新婚旅行」でうかがった際、彼にもらったプラスチック製。「300円で売ってた」らしい。元々、世界最古の楽器のひとつだが、楽器というより、吐きだした鼻息を口先へ誘導するだけの装置。それで口内を共鳴させるという、完全な自己完結型。もちろん、本物は木製。これでウグイスの鳴き声「ホ〜、ホケキョ!」と、「鼻は咲く」じゃなかった「花は咲く」を演奏す。
しかし、歌わず、ウクレレもギターも弾かず、というのはなかなか新鮮。演奏会終了後には「フトゥヤラを教えてもらえないか」という女性(ヴァイオリン&声楽)まで現れる。残念ながら鼻笛はいなかった(笑)。

*写真:オタマの生徒のKさん。その旋律に、ヴァイオリンほど如実に「人生」が感じ取れる楽器はないのでなかろうか。奥さんが大病を患われ、壮絶な介護の日々を彼は本として出版したことがある。演奏を聴いてて、何度もグッときた。

克己心 (2012.12.13)



午前中、道場にてJ氏指導。
前回の稽古で、「蹴り技」の細かい部分を修正したのだが、一週間後の今日、見事に治っていた。
「かなり練習しましたね」
「イエス!」
見たらわかる。彼、53歳。何度も大病を患い、また、趣味のパラグライダーでは、モンブラン辺りでフライト中、空中でドイツ人グライダーと接触し数百mきりもみ落下して背骨をバキバキに折ったこともある満身創痍の彼が、だ。
スポーツ格闘技なら、無理だったかもしれない。理にかなった身体操作を旨とする心体育道だからイイのかも。昨日夕方に指導した小学5年のYくんも、1年半前の入門当時はまっすぐフツーに立つことすらできず、学校の先生から「フザケとるのか!」と叱られ自信をなくし、身も心も完全に萎縮していたのが、数ヶ月で改善。今じゃアンタ、体、動き、顔つきも別人みたいなでホンマ。逞しくなりよってからに。
ちくしょう、俺もボヤボヤしとれんな(笑)。

*写真:20数年ぶりにニット帽着用。ちなみに着ているレザージャケットは、25年前、初の関東ライブツアー時に購入したもの。内側がキルティングなのであたたかいッス。

職人気質でいいんです (2012.12.12)



終日、企画業務。
夕方、道場にてYくん指導。

新規の込み入った案件に関し、古巣のプロダクションにいる元同僚のMクンへデンワすると協力を快諾してくれた。何年も会っていないボスのM氏も元気らしい。
この業界で僕は「仕事ぶりが職人みたい」とよく言われる。高いプロフェッショナル度を認めてくれつつ「業界人にしてはお洒落っぽくない」という意味もたっぷり含まれているのだろう(笑)。
ときに泥臭く見えるのかもしれない職人的アプローチは、ボスであったM氏に叩き込まれたものだ。「自分の仕事に安易に満足するな。ほんとにコレでいいのかとギリギリまで粘れ」と。
プロダクションに在籍した12年の間、僕が彼に心底ホメられたのはたったの一度きり。かといって過小評価していたのかといえばそうでもなかったようで、事実、次々と大きい仕事を任せられ10数件を一度に担当した時期もある。とにかく腹立つほど厳しいオッサンだった。来週、Mくんと打ち合わせのため古巣に出向くので、居れば挨拶しとくかね。

それで思い出したが、先週、某プロダクション担当者に関し「忘備録」として、あれこれ書いた件(12.6)。さすがに例の御仁もアレはマズいと思ったのか(この日報を見たわけではなさそう)メールで謝罪してきた。
が、やっぱりというか反省の色が無いというか、メールの文末で「人は誰しも完璧ではない」じゃそうな。許しを請う者が、こんなこと書くかフツー(笑)。
一事が万事。本人は、僕がこの仕事からハズされると困るから(そのように脅された事が数回ある)、ひどい扱いに耐え、どんな要求も飲むと思っているのだろうが、仕事ぶり同様に読みが甘過ぎる。もちろん、僕はクライアントに喜んでもらえるものを作るのが任務であり、間に存在するセクションと敵対視しあうつもりはないが、職人魂がカケラもない者とは組めん。今後の状況を見て、必要だと思ったら、例のプランをすみやかに行使する用意がある。一年我慢すれば充分でしょう。

反骨のナンチャッテ民族楽器 (2012.12.11)



午前中、道場にてS氏指導。

午後より企画業務。
合間にフトゥヤラの奏法研究。この1週間、毎日欠かさず1時間以上は吹いており、この珍楽器の発明者にして、民族楽器の超絶技巧奏者であるNadishana氏が得意とする常套フレーズを部分的にさらうことに成功。
フトゥヤラは、スロバキヤの伝統楽器「フヤラ」のボディを塩ビのパイプで代用し、さらに吹き口を直結ではなく、ビニールホース式に改良したところがミソ。こうすることで指だけでなく「脚」が使え(文章では説明が難しい)、フヤラでは不可能な音が出せるのだが、今日、それがどのようなタイミングでなされるのか、わかった。早速、俺独自の「放送禁止奏法」も交えた練習の成果をオタマに披露すると、なぜか笑い転げよった!

購入したとき「運指表」みたいなものが付いていたけど、そんなもん見たところで俺には不明。ほかの楽器同様、とにかくいじくり回し、耳で覚えたフレーズ、もしくは狙った音を、野生のカンを頼りに探るのである。「魚釣り」に近い感覚。
すでに現時点のテクニックでも、YouTubeで見つけた伝統的なフヤラ奏者にはほぼ並んだし、この調子なら、1年もかからずフトゥヤラ発明者に肉迫できる。
というか、Nadishanaクン、他の楽器のテクもハンパなく素晴らしい。また、彼はセルフブランディングの部分でも長けており、学ぶところ多し。
ただ演奏すりゃエエというものではないのだ。自分の表現スタイルを、視覚的にも注目してもらえるよう、様々手法を凝らしているのがオフィシャルHPを見ればわかる。俺のフトゥヤラにしても、塩ビの冴えないカラーリングそのままで、「掃除機の延長アタッチメント」と見まごうばかり。
だが、この「いかにも自分で作りました」的なテイストが、結果的に強烈なインパクトを放っており、彼が意図してやったものと推測する。また、難解で取っ付きにくいイメージのある民族楽器に対する、彼ならではの反骨的メッセージと受け止めている。「ほらね、わかりやすいだろ?こんなんでいいんだよ」と。

*写真:フトゥヤラに、このように直結式の吹き口を付けると、構造的には伝統的なフヤラとまったく一緒。それを「ホース」にし、表現の幅を格段に進化させたところがNadishanaクンのえらいところ。また、肝心な「音色」であるが、あれこれ聴き比べてみたところ、オール木製の元祖フヤラとまったく遜色ない。思うに、日本の伝統楽器「尺八」や「笙」を、仮に「塩ビ」で作ったとして、同じことになるだろう。「筒」が鳴るわけじゃないのだから、空気の通る部分の材質が何であろうとたいして関係ないはず。やらないのは、権威が損なわれるからではないか。

それは数字の差でしかない (2012.12.10)



朝から、植木の剪定や配置換え(玄関の外にあったパキラやヒメモンスを室内へ移した)、デスク回りの掃除、資料の処分、、、、気がつけば夕方。

先日も、親しくさせてもらっている方から「仕事と趣味を一体化させる方法はなにか」と聞かれた。それは「好きなことしかしない」を貫くことと思う。
仕事と趣味。この境界線は、一般的な認識としては「収入の有無」だろう。それで食えていればプロ、でなければアマチュア? でもこの基準は、俺の中ではとっくに溶解している、ドロドロに。フリーランスになってすぐの頃、ライター業収入がゼロ円の月に、ナレーター業ではそこそこあったり、某商品のイメージソングやCMソングの作詞作曲で稼がせてもらったこともある。3年前からは武術指導で月謝もいただいているので、これらのコンテンツは一般的にはプロと見られてしまうのか。ただし、すでにセミプロ並みの知識と技術を有していると自負する「観葉植物の仕立て」では、今のところ1円も報酬を得ていない(笑)。実は午前中、近所の観葉植物ショップを覗いたところ、僕が手塩にかけた「作品」のいくつかが1万〜2万円で売れるレベルにあると自信を持った!!

話が逸れた。要するに、銀行に振り込まれる数字の差でしかなく、どれも好きでやってるだけだ。
で、そのうちのひとつであるライブだが、来月はFarEastLoungeで19日にPICOでやることが決まっているほか(詳細は当HP「LIVE36.5」参照」)、ソロで7、8の二日間、市内某所(同じ会場)で演奏することになった。また、1月恒例になっている2つのイベントへの出演要請があるかもしれない。詳細はまたアナウンスします。声をかけていただいて有り難い限り。
2013年は「年内にライブを何本やる」とかいう数値目標は立てない。そんなことしたら義務になる。やりたいからやる、のであって、来年はたくさんやりたい。それだけ。自然に、気持ちが向いている。

*写真:本日の夕景。クリックで拡大してみてください。

現在地を飛び越えろ (2012.12.09)



午前中、2時間ほど雪。

大手町のK楽器店O店長からデンワ。預けていたテイラー2号機(ボディの一部に亀裂)の入院が正式に決まったとのこと。まずありえんトラブルゆえ、おそらく無償での修理。

数日前、某企業から直に「webサイトを作ってもらえないか」との連絡があった。もちろん、僕がwebデザイナーではないことを知った上でのオファーである。フツーなら、言われたことのみやればいいのかもしれないが、今回は予算内で+αを提案することにした。デザイナーなどメンバーはフリーエージェントで構成される「西瀬戸メディアラボ」からすでに選出し、話もついている。

今後、TV・ラジオや新聞等への出稿は大激減する。費用対効果が高いし不安定、システムそのものも不透明過ぎるからだ。すでに淘汰は始まっている。情熱に溢れる広告代理店、プロダクション、フリーランスは残り、そうでない者は勝手に消えていく。
一方のネット系メディアも変化の波が押し寄せており、webサイトにしても、10年前に30万円くらいかけて作っていたレベルのものはfacebookで素人でも半日で組めてしまう、しかもタダで。通常のwebサイトではできない各種コミュニケーション専用アプリを有しているのもすごい。このままいくと2、3年内のバージョンアップで、facebookは相当数のwebサイト制作会社をツブすだろう。

さて、今回の提案には、「今」だけでなく「近い将来」にも有効と思えるコミュニケーションスタイルを反映したい。まずwebサイトは余分な表現を排したシンプルでわかりやすいものとする。
Flashを使った動画などは無駄の最たるもの。web制作会社によってはこれを付けるだけでプラス10〜20万請求してくる。閲覧者にはわずらわしいだけだというのに。
また、オフィシャルwebサイトを作って待っているだけでは、お客さんは増えない。で、2つほど、コミュニケーションツールを加える。この夏からfecebookを使った実験で得たデータを元に、改良を加えたものだ。いや、そんなに大袈裟なもんじゃない。

最近では、某大手百貨店のwebショップサイトのディレクションを請け負って前年比160%を達成したり、企業や市町村レベルのブランディングもいくつか成功させた。
また、社会貢献と現場の空気を感じとる目的もあって、声をかけられれば環境イベントのMCなど、ボランティアに近い形であっても引受けてきた。マイクを手に「今、主催者と来場者の双方が喜びそうなこと」を考えてしゃべり、目の前で効果が現れるかどうか、観察するのは楽しいものだ(一例は当日報10/14参照)。
インタビュー業で年間30人前後の企業トップから訊いた話も<生きたデータ>だ。製造業の経営者は、日本経済の高度成長を支えてきた事業コンセプト「安くていいものを作ってたくさん売る」方法は、とっくに使い物にならなくなった、と口を揃える。「これまでのやり方は全部ダメ。正直、どうしたらいいかわからなくなった」と。伝統だった同族経営に終止符を打ち、外部から有能な経営者を招き入れる企業も少なくない。

そんな、異種格闘技戦で培った豊富な経験値を後ろ盾にして今後は勝負する。僕の考える「今の時代に添ったやり方」とは、利用する側からすれば「え、こんなんでイイわけ?」と拍子抜けするくらい簡単かつ効果も早い。
広島というのはヘンな土地柄で、「ほかがやってないユニークな提案」を出しても「よしやろう!」と採用する企業は極端に少ない。
「あなたの案、オモシロイねぇ!、、、、でも、コレをやってる会社はあるの?」とほぼ100%訊かれる。つまり「よそがやってないこと」には用心して手を出さないのだ。大都市圏のように「え、どこもやってないって? チャンスじゃーん!」とならんのよ。前述の某百貨店の案件も僕が最初に提案したアイデアの90%が組み上がるまでナント10カ月もかかっている。迅速にやっていれば1カ月で済んでいただろう。それから3カ月で状況は好転したと今でも思っている。

これまでのやり方がダメなのがわかっていながら「予想がつかない」と躊躇する。その「ノー」
の判断を下しているものこそ「古い頭」の「使えない基準」なのだ。躊躇は、地図上に記された「現在地」。いつまでたっても変わらない。
とにかくまずゴールを決める。突拍子もないほどの。そうして、古い頭=現在地を飛び越えておいて、走りながら方法を考える。視点を変えただけで、おのずと道は見えてくる。

*写真:3年くらい前に買った、バックパッカー用サイレントアコースティックギター「ウルトラライト」。慣れればけっこう弾きやすいことを最近発見。純正のピエゾ(ピックアップ)が不調(ディストーションかけたような音がする)ゆえ、交換し、ツアーだけでなく通常のライブでも使用することも検討中。

最終兵器 (2012.12.08)



某楽器店に注文していた、「どこでもライブ」の最終兵器「ローランド/モバイルキューブ」が届いた。
早速スタジオに籠ってテスト。ボーカルマイクと楽器のラインそれぞれにボリュームが付いており、最低限のコントロールは可能。音量も充分でキャパ20人どころか30人くらいまで対応できそうだ。
随分前、世界的ヴァイオリニスト、樫本大進の演奏を1800人キャパの会場で聴いた。ヴァイオリンとピアノだけ、しかもPAなし。俺の席は最後列あたりで、さすがに最初は音が遠い気がしたが、曲が進むにつれて耳が慣れ、後半は弓と弦の触れるか触れないかのデリケートなタッチまで聴き取るようになって「は〜、コレでいいんだ」と。
思うに現代は、どこのライブ会場でも「音がデカ過ぎ」ではなかろうか。モバイルキューブのような2.5w×2発の非力なアンプをフルボリュームではなく、生音をほんの少しだけフォローする程度に使ってみたら耳の眠っていた機能が呼び起こされたりする? いや、すべてのPA機器は、本来そのように使うべきではないのだろうか。クラシックや邦楽などアンプラグド系ミュージシャンの耳の感度が、エレキ系より格段に良いのも、生音で耳を研ぎすませていることと関係ある。
武術が筋力に頼らず、脱力を旨とするのと同様で、やる方も聴く方も、大音量で耳を圧し緊張させてはいかん気がする。

*写真:左が先日の「純喫茶パール」で使ったローランドAC60、右がローランドAC100で、その上に載っているのが、モバイルキューブ。大きめのランチボックスくらいしかなく重さは2.4kg。単三電池6本で15時間駆動。

ラムダイアリー・アゲイン (2012.12.07)



終日雑務。

合間に、当門下生J氏に借りたDVD「ラムダイアリー」を見る。夏に映画館で見て以来だが、やっぱりサイコーです。20代前半に一緒に過ごした友人たちとのアホらしくも愛おしいバカ騒ぎのようであり、また、無軌道、混沌の日々の中で、一瞬かいま見えた煌めきに魂をワシ掴みにされ「これだ」と、猛然とあとを追って走り出したくなる、媚薬のような空気感も妙に懐かしく嗅ぎ取れた。
この作品、反骨のジャーナリストで、2005年に自らの頭を撃ち抜いて死んだハンター・S・トンプソンの、ほぼ自伝。生前、彼と親交のあったジョニー・デップの執念により映画化(初演もジョニー)されたと。いや、そこらへんの男気も伝わってくるんだなぁ。
また、カネ儲けのためならなんでもやる、悪徳不動産屋の自己中野郎サンダーソン。後半で主人公ポールと仲違いすることになるが、自分を裏切り女まで奪ったポールを、彼は悲しい目で睨みつけ、言葉少なになじっただけで、殴りはしなかった。たぶん彼なりに、ポールに友情を感じていたのではないか。抑えた演技が光ったサンダーソン役のアーロン・エッカート君にもパチパチパチ。
「地味でつまらん」と日本では不評らしい「007/スカイフォール」とともに、洋画年間ベスト3にランクインだ。「スカイフォール」に行くか行くまいか迷っている人、「ボンドがあの世で見た夢」として見たら、相当に楽しめると思います。ちなみにベスト3のもう一本は、病的映画「メランコリア」に決定。

ある種の覚悟、または宣戦布告としての忘備録 (2012.12.06)




午前中、道場にてJ氏指導。

午後より企画業務。なんとか、一昨日無茶ブリのあった某季刊誌年間スケジュールを書き上げることができた。しかし、本日午後4時に、本当に内部プレゼンがあるのかどうか、昨日から連絡待っているのに音沙汰ないのはどういうこった? それとも、例によって「忘れて」いるのか?

そんなわけで、以下はその後のハナシ。ちょっと長い。宣戦布告的な忘備録ゆえ読み飛ばしてください。

、、、業を煮やして2時、プロダクションに確認のデンワをすると、担当者は外出中で「帰社が4時半になっている」との受付嬢の説明。連絡ないうえ、帰社が4時半だと?
「これ、どう考えても本日の4時はキャンセルになったと考えるべきでしょうね?」と受付嬢に訊くと、
「申し訳ございません。そうなると思います。でも一応担当者と連絡とって折り返しデンワさせましょう」と言うので、「じゃ、お願いします」とデンワを切り30分ほど待ったがやはり連絡なし。俺もヒマではないので保留していた用件をそこへあてた。
と、最初のデンワから約1時間後、ようやっと当の担当者からデンワ。
開口一番「内部プレゼンが本日4時に決まったことを(俺に)うっかり連絡し忘れていた」と。やっぱり出ましたね、また「忘れてた」だ。
俺が、
「そちらの受付嬢に、あなたが4時半帰社と告げられたから、もうプレゼンはないと判断し、別の用事を入れました。なので、別の日にでも」と言うと、
「受付嬢が私の帰社時刻をボードに記入し間違えたからで、ちゃんとこうして3時半に戻っている。こういう<スレ違い>が起こるのは、あなたが私のケイタイに先にデンワしなかったからだ」と逆にイライラした口調で俺を非難しよる。
わはははは。「スレ違って」るのは、どっちの頭かな。

問題を整理すると、いや、しなくても、先日もギャラを振り込み「忘れた」ばかり(12/4の当日報参照)のこの御仁が、いかに特殊なメンタリティの持ち主であるのかが理解できる。

第一に、担当者が内部プレゼン日時決定の連絡の義務を怠ったこと。まずこれがすべての発端。

第二に、担当者の言い間違えか受付嬢の記入し間違えか知らんが、連絡がないのを心配してわざわざ会社に電話した俺に「誤った帰社時刻」を伝えたこと。もうひとつ、受付嬢のせいにしているが帰社時刻は本人が責任を持って自分で書くのがフツーで、他人が書き込むなどあまり聞かない。本人が書き間違えた可能性も大。
どっちにしろ、、、、、、俺の知ったことか!(笑)

そして三つめ。担当が受付嬢から連絡を受けたのがいつか知らんし知る必要もないが、折り返しのデンワをしてきたのは、最初に俺がデンワしてから1時間近くもあと。すぐ返答があれば、俺も別件を入れることなく内部プレゼンはできていたろう。とどのつまり、あの時点で受付嬢or俺のどちらが担当者に連絡しようが、デンワに出られない状況にあったわけで、問題の迅速な解決には結びつきようがなく、よって「こういう<スレ違い>が起こるのは、あなたが私のケイタイに先にデンワしなかったウンヌン」は、ただの開き直りというわけだ。
もちろんホトケのように慈悲深い俺もハラたったが、きわめて紳士的に対応した。情にまかせた乱暴な物言いは、自分のIQをも下げてしまうからね。

そもそもこの仕事、昨年の夏に制作チームの再編成があったとき、俺はクライアント直々の「指名」によって再選された唯一のクリエイターなのであって、あとから参入したこのプロダクションに雇われたからではない。再編成時にクライアントから「この雑誌はキミでもっているのだから抜けられたら困る」と言われたほどだが、数ヶ月前、スケジュールのあまりにも理不尽な組み方に関し、このプロダクション担当者にクレームをつけた際には「あなたを雇っているのは私だ。あなたの替えはいくらでもいる」との最高に見当違いなおどし文句も頂戴し、聞いてるこっちが恥ずかしかった。
取材交渉では数週間もかかったあげく相手を怒らせて断られるし、某女子サッカーチームを取材にいけば行ったでインタビューに要する時間を事前に伝えておらず、マネージャーに「取材に30分?そんなの全然聞いてない。5分ならいい」とか言われて冷や汗かいたこともあった(この時は、俺がマネージャー氏をなだめ、予定通り話が聞けた。詳細は当日報8/8参照)。さらに、本日のような「連絡をし忘れていた」や、金額面でのいやがらせは枚挙にいとまなく、自称「エディター(編集者)」としての資質もすこぶる疑わしい。

また編集チーム再編成後、表紙をのぞくデザイン面においては改善が見られるも(デザイナー氏の腕は悪くない)、今回の約一カ月続いた不気味な「資料待ちぼうけ」事件(当日報11/29参照)をはじめ、この一年、納期ズレが連発しまくっている。クライアントと代理店のコミュニケーションがうまくいっていれば、このような停滞はまず起こらない。っつーか、フツーならとっくにクビだ。実際、別の冴えた代理店Sが仕切っている似たような規模の他誌を何年もレギュラーでやらせてもらっているが、平均的に3分の1の期間(一カ月)でソツなくキレイに完成させている(当日報11/26参照)。2カ月の開きは、イコール、段取りと熱意の差と見ていい。

精査すれば、トータルでは「再編成前の制作チームの方が良かった」ことは明白。今回の年間企画の内部プレゼンを「一両日中」に準備することを指示する安易さにも、プロダクションと代理店が、この仕事に対し一体どのような気持ちでいるのか、おのずとうかがえる。担当者の口癖「サクサクっとやっちゃいましょう」をきくたびムカつく。「サクサクやれる」仕事など存在しない。
反論があるなら、製作費、企画立案、スケジュール管理、取材交渉、資料の確保、それらに係るすべてのやりとりを、クライアントの目の前に「これこれを誰が担当し、進捗はこうで、ギャラの配分はこうなってます」と堂々と公開するのがよかろう。すべて適正であるなら、自信を持って包み隠さずお見せできるはずである。それで、対価に不釣り合いなセクションがないか、じっくりジャッジしていただきましょう。これは「プランA」だ。

目指すビジョンがない。プライドも実力もない。聴こえて来るのはくだらぬいい訳ばかり。クライアントに対して誠意を欠いているだけでなく、仕事そのものをナメている。
どのみち、俺を指名してくれたクライアントや、このプロダクションの社長氏(実は昔からの知り合いである)に直訴しなくとも、このような歪なフローがいつまでも見過ごされるほど世の中甘くない。
今、性根を叩き直さねば、俺の知っている120%の熱意を持った気構えのある他の広告代理店やプロダクション、あるいはいずれにも属さないフリーエージェント=個人に、丸ごと奪われる可能性も、充分ありうる。それこそ「替えはいくらでもいる」ことに、気付いたらどうだ。

以上、忘備録。人のふり見て我がふり直す。というか、担当者と違い、簡単に「忘れる」内容じゃないが(笑)。
ただ、こんな不快な出来事も重要な意味を持ったメッセージととらえたい。
季刊誌も音楽も恋愛も同じ。心の底から「好き」と思える世界で、「常にその先」へ踏み出す気概を胸に挑み続ければ、必ず新しい地平が開かれると信じている。今はそんな可能性に満ち溢れた時代。毎朝、目覚めるたびワクワクしている。

*写真:10月にやった「春駒生誕50周年記念ライブ」で、高松の友人からもらった花束のうち、これだけが枯れず、不思議に思ってよく見ると、「根」がびっしりはえていた。素晴らしい。早速鉢に植え替え、名前がわからないので花束をくれた人物にちなんで「ちとっちゃん」と呼んでいたが、先日「赤ドラセナ(赤いドラセナ)」であることが判明。

相変わらずの無茶ブリ、、、神奈川からN氏、、、 (2012.12.05)



午前中、道場にてIさん指導。
一カ月前から左膝が痛む。夏にやった右膝とは違い(すでに完治)、腱(スジ?)のような。

午後より某プロダクションから緊急案件が入り、企画業務。オファーがあったのは昨日午後で、季刊誌4回分の「年間スケジュール構成」の内部プレゼンを翌日(つまり今日だ)か明後日したいということで唖然とす。さすがの俺もそんなに簡単に組めませんっての。相変わらず無茶ブリばっか。しかし明日には準備する。

夜、神奈川藤沢のN氏より、出張で広島に来ているとの連絡があり、スティービーズで飲む。半年ぶりの再会。彼とは、某ロックミュージシャンを介して知り合った。音楽の嗜好が合うと、不思議と会話も弾むなぁ。っつーか、かなり踏み込んだ内容。で、なぜか、藤沢に歌いに行く、という展開に(笑)。

*写真:セガレから紙ヒコーキ手紙。「ちょっとはやいクリスマスプレゼント」らしい。

ありえんミス再び、、、モバイル化、完結す、、、 (2012.12.04)



午前中、デスク回りの掃除。「コレがホンマにいるもんなんか、おい!」などとオノレに罵詈雑言を浴びせつつ厳しく処分す。

カネを卸しに行ったら、11月末に某プロダクションから振り込まれていなければならないはずのギャラの形跡がない。確認したら「振り込み忘れていた」と。この世界では知らぬ者の無い大手である。広告デザイン業界に20年。ウン十万を「忘れ」られたのは初の経験。っつーか、この案件、3カ月ありえんことつづき。

先日、当ブログに、出前演奏用の「どこでもライブセット」がさらにコンパクトになり、フットワークが軽くなったことをアナウンスしたところ、早速数件のオファーがよせられ、嬉しい限り。
今月も昨年同様、駆け込みで忘年会ライブ出動要請があるかも。引き続き、お気軽にご相談くださいませ。
で、「どこでもライブセット」の使用アンプといえば、100人以下=ローランドAC100、50人以下=ローランドAC60(先日「純喫茶パール」で使用)のラインナップに、今月さらに新兵器「ローランド・モバイルキューブ」が加わる(下の写真)。電池駆動でフットボールほどの大きさなれど、20人前後のキャパならなんとかいけるだろう。標準プラグ(楽器)、ボーカル、AUXの3系統同時対応。アコースティック系ミュージシャンは基本的に「生音にプラスα」程度でいいのだ。40リットルのザックに、通常の旅装備、マイクスタンドなどのその他機材とパッキング可能。遠征に使用する楽器はウクレレとフトゥヤラとする。

余韻にひたる (2012.12.03)



昼、両親の誘いで、家族で某ホテルのレストランで食事。結婚10周年のお祝いらしい。

午後より、企画業務。
昨夜、マイカルで観た「スカイフォール」。予想通り、余韻が強く、仕事しながらいろいろと反芻す。で、やはり、最初の乱闘で「ボンドは死んだ」と見るのが、僕的には一番腑に落ちる。というか、あれ(これから見る人のために詳細は伏せます)で「死ななかった」と考える方が不自然だ。
ボンドは自分が死んだことに気付かず、冥界で、望むような世界(信念を持って生きられる「英国への揺るがぬ忠義」のビジョンであり「正義」ではない)の夢を見、ラストで自分の心の奥底に仕舞っていた魂の故郷に帰り着いたのではないか。
にしても、途中、宿敵シルヴァの情婦セヴリンの扱い方は、いくらプレイボーイのボンド君とはいえ、同じ男としてはちょっと許し難い。シルヴァに会わせるかわりに自分を助け出して欲しい、というセヴリンとの約束を結局守れなかった。しかも事前にHもさせてもらっておきながら!
などと想像を飛躍させていると、「映画史に残る大傑作ではないか」と思え、また観たくなってきた(笑)。というか、今、我々が生き「現世」と思っているのは、すべからく幻想でもある。一人一宇宙。おこる事象に対し、人それぞれ、自分の視野と感度でしか解釈しえない。まるで映画を観ているかのごとく。

*写真:
「あなた、私を助けられるって言ったわよね?」
「いや、、、その、つまり、、、ゴニョゴニョ」

007は俺とタメじゃん (2012.12.02)



終日、惚ける。
午後、セガレの要請で、道場にて空手の指導。晴れたらサッカー、雨なら空手、が定着するか?

夜、マイカルワーナーで「007 スカイフォール」を観る。内容はまぁまぁ。勝手にライバル視しているダニエル君は、相変わらずシブイ。
「アクション」だけで言うと、今年封切りされた中では僕も意外なのだが「るろうに剣心」が冴えていた、ぶっちぎりに。ただ、スカイフォールは「余韻」が残りそうな感じがある。映し出される光景は、美しくも妙にリアリティが無い。現実世界ではなく心象風景を映像として描きたかったのではないか。そう考えると秀作か、、、そんなことを思いつつ、エンドロールを眺めていたら「50th」と出てきてビックリ。なんと、007映画シリーズ第23作となる今作は、1962年に公開された「007/ドクター・ノオ」からちょうど50周年となる記念作じゃと。ビートルズとか007とか、俺と同い年とはウレシイね。俺が祝ってもらってるみたい(笑)。

*写真:一昨日、AKIRAさんから直接買わせてもらったサイン入りの最新刊「ケチャップ」。オビのロバート・ハリスの推薦文「この物語は地獄から天国までへのローラー・コースター・トリップだ」は、実に的を得ている。読み出したら止れない。

小休止 (2012.12.01)



午前中、ひたすら惚ける。
午後、前の公園でセガレとサッカー練習。小学校サッカー部時代の記憶を思い起こしつつ、基本を中心に、きっちり45分。

夕方より、少々悪寒。某季刊誌2誌の同時多発取材&原稿執筆も昨日で終わり、ファイナル的にAKIRAさんライブで気持ちよく〆てもらい、その安堵感からか。「たまには休め」のサインと見る。

*昨日のAKIRAさんのライブのOPで珍型兵器「フトゥヤラ」でオリジナルインスト「風炎(フーエン)」を奏でる私。

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