来月っつうか明日はもう10月ではないか。そんでもって25日には41才になるらしい。らしい、と他人事みたく言いたくなるほど相変わらず自覚がない。30代はこう、40代はこう、などというつまらん固定観念に縛られてないだけエエじゃないか?! 新潮文庫から出た須川邦彦著「無人島に生きる十六人」が面白い。「椎名誠が選ぶ漂流記ベスト20の堂々1位!!」というだけのことはあった。時は明治31年、大平洋上で座礁し脱出した16人が、漂着した小さな島で工夫しながら生き抜き、救出されるまでを綴った実話である。俺も漂流記が昔から大好きで国内外あわせて30册近くは読んだと思うけど、俺は彼等十六人のサバイバル技術そのものより、極限状態に放り出された時の「ものの見方」に興味を持った。とにかく前向きで明るいのだ。悲観すれば、それこそ限りなく絶望的な状況であるのに、島に上陸後、船長は毅然と言い放つ「ここは塾、あるいは道場である」と(笑)。で、規律を作り、実際に学習会を始め(これで文盲だった水夫が実際に読み書きができるようになるのだ!)、体育や詩吟の時間、茶話会まであったりして、読んでるこちらも楽しくなり「俺も仲間に入れてもらいてぇな」などと思ったり。いや、ホントすごいです。A・ランシングの「エンデュアランス号漂流」もアンビリーバブルだったが、漂流記を読んで笑い転げたのはこれが初めてかも。「面白くなき世を面白く、住みなすものは心なりけり」と詠んだのは高杉晋作チャン。同感なり。それからやはり、前向きというのには、自らを律する気持ちもどこかに含まれてなきゃダメなのでちゅね。それが他人を思いやる気持ちも生むのだろう。 本日のラジオ、ゲストにロケン屋ケンチャンことナカハラヒサロオ氏久々の登場。その他、来週から始まる新コーナーの2週分を収録。しかし、ラジオ収録となるとどうしてこうもテンションさがるのだろう。映像はどうってことないのだが。今後の課題。
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