Far East Lounge 三代目春駒小林一彦オフィシャル 小林一彦イラスト

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2003年12月の日記

大晦日、曙沈み、除夜の鐘、、、 (2003.12.31)

午前中から書きはじめた年賀状、午後2時までかかって70枚フィニッシュ。それから部屋の窓、ベランダ等の掃除。20年前、掃除屋のバイトしていたのでやっているうちに感覚が戻ってムキになり、日没にはヘトヘト。
夜はTV格闘技チャンネル巡礼。まずは「PRIDE男祭り」さっそく前置きが長過ぎじゃいバカタレ!「男祭り」というのならもったいぶらずにさっさと試合せぇ!それになんだ選手紹介アナウンスの外人女性マシンガン巻舌恐山イタコ風コールは。なんか悪いもんでも食ったか、体内に3mくらいのサナダさんでもいらっしゃるんじゃないのか?途中、過去のVTRでお茶を濁すし、高田よ、アンタ喋り過ぎ!あげく、ポーク橋本やチキン小川を登場させてサル芝居演じたり、まったく笑わせるんじゃねぇ。ホントに笑っちまったじゃねぇか!で、8時過ぎ、「猪木祭り」にチェンジ。おいおい、フツー家庭問題を抱えているオトッツァンを見せ物にするか?浪花節はゴメンだぜ。てなわけで再び「男祭り」。お、やっと吉田vsホイスの遺恨試合開始かいな。ここだけのハナシ、ホイス・グレーシーは俺の弟、雄二の頭のカタチに少し似ている(笑)。しかし吉田、登場シーンの「ビバ!柔道」の看板にゃ放屁しながらイスから滑り落ちたぜよ!目立ちゃエエんですかいの?おっとうっかりチャンネルをNHKにしたとたんイキナリ谷村新司どアップ。俺はまた「炒り納豆」かと思いました。あわてて「男祭り」へ。あ、吉田がキンタマ蹴られてシブイ顔。一体きょうはなんて日なんじゃい。ホイスは清清しいほどエゲツないヤツ。投げを警戒してかジャケットも脱いでやがるし、武器としての相手の道着の使い方を熟知している。一方、吉田もキモ座ってるし、センスいいんだけど、全身くまなくセンサーのホイスに対しては防戦一方。判定結果を待たずに「K-1」。須藤元気とバタービーン戦、体重差は110kg。なるほど、K-1はこのキワモノ的カードで吉田vsホイス戦に勝負かいや、芸がないのう!、、、、、はぁ、年末になにをコーフンしているのだ俺は。疲れてきたわい。酒でも飲みながらのんびり見ることにするべ〜。
そして、23:20。一句浮かんだ「大晦日、曙沈んで未申(ひつじさる)」。申に「去る」をひっかけるあたり、ザブトン1枚ぐらいよかでしょ?
ラジオ納め、十数年ぶりのデカパイ (2003.12.30)

連日の痛飲orドンチャン騒ぎにて、あやうく本日最後の放送、マジで失念するところであった。年末恒例謝恩特別企画「2003年三代目春駒が選ぶこの一枚」として、今年購入した中から記憶に残ったCDを特集する。俺の番組では珍しく計14曲をオンエア。洋楽部門でのベスト1はJANE BIRKINの「アラベスク」、国内盤ではKEMURIのマキシシングル「葉月の海」ともうひとつ、Far East Lounge「その男ヨシオ」。いいじゃねぇか某音楽評論家氏も俺らのCDをベスト1に選んでくれてるんだから。
「読んでブックリ」のコーナーでは今年の一冊として「べてるの家の非援助論」を選んだ。「べてるの家」とは北海道浦河町にある精神分裂症患者が中心となって運営している社会福祉法人で、浦河名物のコンブ販売や各種福祉サービスをやり、これがけっこう儲かっているようだ。そんな彼らの十数年間のドタバタを綴ったこの本、俺は読んでる最中笑い過ぎて何度イスから転げ落ちたことか。なかでもイチオシは彼らが毎年開催している「幻覚&妄想選手権大会」略してG&M大賞。これは精神分裂症患者が自分がいかにキテレツな幻覚や妄想に翻弄されたかを一般聴衆をまえに「青年の主張」よろしく熱〜く語るというもので、今や浦河町最大の名物お笑いイベントにまでなっている。ハンディを逆手にとる発想、アッパレではないか。
夜は1975年スタンリー・キューブリック監督「バリー・リンドン」をDVDで見る。映写技師やってた23才頃、サロンネマで俺もフィルムを廻したハズなのだが、あらためて観て、ほとんど覚えていないことが発覚。かろうじて記憶に残っていたのが、チューピー梶山ではないけど、女優のでっかいオッパイだったりするのだから情けなくなる。あいかわらずキューブリックの映像美はまったくスキなし。けどストーリーが重すぎて観終わってグッタリ。年末は楽しい方がええわい。
ゲロリアン、真夜中のステージ (2003.12.29)

やっぱりワインは鬼門だずぇ〜。口当たりがいいもんでつい加減がわからなくなり、毎回轟沈させられる。オタマのハナシでは某バイオリニスト宅を出たあと、タクシーを拾うまで「小さい前ならえっ!」みたいなことやって無邪気にはしゃいでおったらしいが、タクシーが自宅に到着するやいなやビルの脇にある植え込みに突進し、しばらくうずくまっていたとのこと。
で、本日日中はまったくダメ。フトンとトイレを往復しまくりのゲロリアンと化す。こんなヒドイ二日酔いは何年ぶりだろうか。「親の忠告とワインは、あとでじんわり効いてくる」とはフランスの古い格言。おっしゃるとおりでございます!
夕方やっとこさ持ち直し、流川MACにてアコースティック忘年会ライブ。俺の出番、トップバッターの予定がだんだん後回しにされ、気になり出したのでマック氏に聞いてみると「まぁ、もうちょいあとでもえかろうが。おまえのウデならどこに出てもハズかしゅうないんじゃけぇ」とおっしゃる。しかし病み上がりだし、まだ胸焼けするし、詰め掛けた客の吐き出す紫煙がもうもうと立ち込めて空気悪いし、、、で、結局日付けが変わって1:20頃(苦笑)登場。女性Sax奏者のミス・ウ−ノ氏にも急きょ入ってもらってFar East Lounge4人編成で「カプチーノもう一杯」「その男ヨシオ」「UMIKAJI(新曲)」「テビチ記念日」をやる。けっこう、というより相当ウケた?!手ごたえあり。梶山、ツンチャン、ミス・ウーノ、ありがとう。来年もよろしく。
忘年会ダブルヘッダー (2003.12.28)

オタマの両親、俺の両親と、年末お食事会。
夜はオタマの弦楽四重奏仲間宅で忘年会。後半、ワインの飲み過ぎで記憶喪失。
師走でおます、、、、 (2003.12.27)

注文していた恒例の全面写真年賀状を取りに行き(今回もかっちょエエぞぉ!)、実家に戻って甥っこのファミコンのセッティングをしてやり、知人宅へちょっとしたブツをクルマで運び込み、某家電量販店にて扇風機式暖房機を買い、環境月刊誌「環太田川」のミーティングに参加(俺の月イチ連載、来月号より再開することになった)、締めくくりは心体育道広島直轄道場の忘年会。ヘロヘロになって帰宅。
年々密度が濃くなる俺の生活。それも周りのサポートがあってのこと。感謝せねば。
心体育道ビデオ、来年、、、 (2003.12.26)

昨夜は流川の某中華料理屋にて、某デザイン事務所の酋長K氏とウチの鉄腕デザイナー(目はタレ気味だけど)M君とベリー前向きな忘年会。来年、俺らのトリオでナニかやらかすつもり。ハッピーにいこうぜハッピーに!

心体育道のプロモーションビデオ2004年版の映像部分のラフ編集が終わったと廣原先生から連絡があり、ビデオを見せてもらう。今回、先生自身がカメラを回されたり、編集されたりしているのだが、なかなかイイ!
すご〜く安心&感動した(先生スンマセン!見るまで少しだけ不安でした。笑)。先生自身の実技演武、こうしてあらためてみて、数年前よりさらにキレ、スピードが増しているし、動きもますます洗練されている。きわめて殺傷能力の高い超実戦武道でありながら、文句無しに「美しい」のだ。研ぎすまされた日本刀のごとく、凛、とした動き。素人が見てもわかるに違いない。みんな腰抜かすどぉ〜。ゼッタイ買えよ〜!
あとはFar East Loungeの沖井クンにオリジナル曲を付けてもらい、俺がナレーションをかぶせれば完成。俺のライブとバッティングして鍛練法のシーン撮影に出演出来なかったのがちょっと悔やまれるなぁ。間違いなく歴史に残る一本になるだろうから。
先生のことでいえば、来春、格闘技に詳しい著明な某作家が近代の武道家10傑を取りあげた本を出すらしいけど、塩田剛三、ヒクソン・グレイシーらに肩を並べて、なんと我らが廣原誠師匠も名を列ねることとなった!このハナシを先生から聞かされた時は驚いたが、先生の実力を考えてみれば当然である。これで先生もますます有名になられるであろう。
映画がエエがな! (2003.12.25)

向かいのマンションがモノリスに見える、ということを前にも書いたけど久しぶりに「2001年宇宙の旅」が観たくなってDVD買った。たったの1500円。1968年の映画だから今から35年も前に作られたことになるわけだが、そのクオリティ、いささかも遜色ないどころか今見ても充分新しい。CGなどまったくなかった時代にこんなにリアルでスピリチュアルな映像をものにしたことは驚嘆に値する。後半、漆黒と静寂が支配する宇宙空間で繰り広げられる、スーパーコンピュータHAL9000とボゥマン船長との息詰まるような駆け引き。「恐怖」「スリル」を表現するのに異形のエイリアンや派手なアクションシーンを登場させる必要はないのだ。パッケージのオビにあったキャッチコピー「いまだにSFの最高峰!」は信用していい。S・キューブリックの作品は他には「時計仕掛けのオレンジ」「バリー・リンドン」が好き。最近の映画、観てる時は面白いけど、映画館を出たとたん、印象に残っているシーンがほとんどないことに気付くのだ。ジェットコースターみたいなもので乗ってる時だけが楽しい映画が多すぎる。それでも、今年観た中では「北京ヴァイオリン」「ホテル・ハイビスカス」はかなりヨカッタ〜よん。俺と密接な関係にあるコラムニスト神足裕司さん(ホモじゃねぇぜ!)主演の「六月の蛇」、北野武の「座頭市」は見逃してしまった。

あ、よく人から聞かれるので、ついでに俺の生涯映画ベスト10(順テキトー)を紹介しておこう。
「虹を掴んだ男/ダニー・ケイ主演の方。これで俺も読書好きになった?」
「冒険者たち/好きだけど見るたびに切なくなる。テーマ曲も落ち込んでいる時には絶対聞きたくねぇ!永遠の青春映画」
「地獄の黙示録/マーティン・シーン、ロバート・デュパル、マーロン・ブランド、デニス・ホッパーらの危なすぎる面々の演技を越えた存在感にクギづけ!監督のコップラも撮影中何度もピストル自殺を考えたことを告白している。2002年に完全版が公開されたけどやっぱりスゴかった」
「七人の侍/黒澤作品は『椿三十郎』『蜘蛛の巣城』『用心棒』も好き」
「アラビアのロレンス/俺の心の中にはいつもロレンスがいるのさ?!」
「気狂いピエロ/ゴダール監督&ジャン・ポール・ベルモンドのタッグはサイコー!『勝手にしやがれ』もいい。最初に観たのは高校生の頃だが、そんときゃサッパリ意味不明だった。笑」
「恐怖の報酬/最初に77年のロイ・シャイダー主演のリメイク米国版を観てブッ飛び、つづいて本家の52年イブ・モンタン主演のフランス版観たら、さらにショックでしばらく動けなかった。フランス恐るべし!」
「ヤングガン/マーティン・シーンの倅(つまりチャーリー・シーンの実兄)であるエミリオ・エステベスの悪ガキ度120%のビリー・ザ・キッドがハマリ役!」
「グランブルー/ただただ、海、海、海、、、」
「田舎の日曜日/片田舎で隠とん生活を送っていた老画家のもとに、ある日曜日、息子家族や娘が帰ってきて賑やかに過ごすのだが、、、、。芸術家として、ジジイになっても『捨て去る勇気』を失わない主人公に思わず涙!」
で、最後の1本だが、当然「2001年宇宙の旅」ははずせません。その他には
「エバー・スマイル・ニュージャージー/主演のダニエル・デイ・ルイスがハーレイに跨がって僻地を巡回する青年歯科医を熱演!とにかくヘンな映画」
「暴走機関車/黒澤明が脚本まで描きながら頓挫したものを別のナントカカントカというややこしい名前の監督が映画化。日本では酷評されたが、生にかける人間の執念に胸を打たれた」
「バニシング・ポイント/71年のモノクロ映画。高校生の時、生物の担任(元バリバリの学生運動家)にすすめられてリバイバルを観た。デンバー〜サンフランシスコを時速200キロでぶっ飛ばすベトナム帰りのプロドライバーの行く手に待ち受けるものは、、、、。彼をカーラジオから勇気づける盲目のFMDJ役、たしかS・ワンダーだったと思うのだが?!」
「ウォリアーズ/夜のシーンが大好きなウォルター・ヒル監督作品。ニューヨークのチンピラどもが暴れまくる映画だが、出演者がケンカの仕方をよ〜く知ってやがる!超リアル!アメリカでは興奮した観客が暴動をおこしてたびたび上映を中断したとか」
「800万の死にざま/大好きなジェフ・ブリッジス主演の超B級ハ−ドボイルド映画。ダメなヤツがダメなりに踏ん張る、反骨の美学。ブレイクする前のアンディ・ガルシアがチンピラマフィア役で登場。イイ味出してます。それにしても俺がこれを観に行った時、だだっ広い館内に俺を含めたったの2人しかいなかったのが忘れられない」
ああ、とてもじゃないがまだまだ紹介しきれんわい。主演女優のクラウディア・カルディナーレの悶絶フェロモン攻撃に翻弄されて全くストーリーに集中出来なかった「熊座の淡き星影」や、カッコイイ中年女っぷりを見せつけてくれたジョン・カスベテス監督「グロリア(ジーナ・ローランズ主演の方。断じてシャロン・ストーンじゃねぇ!)」などなど映画への思い入れは尽きぬが、きょうのところはこれまで。じゃ、みなさん、またあいましょうね、サイナラ、サイナラ、サイナラ〜!
演歌で、エエんか? (2003.12.24)

TV番組があまりにもくだらないので、最近はDVDを見ることが多い。映画もいいけど、環境ビデオっぽいもの、たとえば「スペースシャトルから写した地球の眺め」とか「ジャック・マイヨール素潜りの世界」みたいなヤツが面白いでェ!

オタマと話していて曲の構想が湧いた。といっても演歌である(笑)。仲睦まじいタコ夫婦の絆をモチーフにした『夫婦蛸(めおとだこ)』というのを俺が即興アカペラで歌ってみると、これが笑えるのだ。とくに「手に手をとってぇ十六本〜」とか「玄海育ちの向こう見ずぅ〜荒くれダコのこの俺がぁ〜、瀬戸内育ちのオマエに惚れてぇ〜」とか。さらにエンディングの「ホネまで愛してほしいけど〜、ホネがないのさぁ夫婦ダァコ〜〜〜」の部分で大爆笑。調子に乗って『兄弟烏賊(きょうだいいか)』にも挑戦。「逆巻く荒波ものともせずぅにぃ〜きょうもぉ、ゆくゆくぅ〜兄弟烏賊〜」、続いて『小イワシお仙』では「あなたずっと待ってますぅ〜だからきっと見つけてよ〜わたしに似た顔多すぎる〜」そりゃ群れて泳いでたら見分けがつかんわな。ま、明日になったらどうせメロディも忘れているだろうけど、カネがかからんお遊びということで。いや、レコーディングしてCD出したらマジで売れるかも?!そんときゃ例の「愛 明」さんに是非歌って欲しい(12/3屈折日報参照)。
魂のトライアスロン (2003.12.23)

昼より、某そごう百貨店地下食料品売場特設キッチンブースにてWEBTV、今年最後の公開収録。イコマ、なかなかにがんばって、来て見て楽しい、そしてカンタンで美味しいクッキングライブショーを披露。オーディエンスも増えたし(2回目にしてすでに常連客まで。笑)、食材を提供してくれるサポートショップも充実、こりゃかなりエエカンジどぉ。思い描いていた理想のイメージをさらに上回る上出来ぶりに確かな手ごたえを感じた。
収録終了後、Pステへ。本日のゲスト、ロックバンド「GOD BREATH」とナカハラヒサロオ氏。GOD〜のボーカル佐々木ユージ君は、「原爆の子の像」のモデル、佐々木禎子さんの甥っこ。彼もそれが縁となり、反戦メッセージソングを歌い続けている。彼から聞くまで知らなかったが、禎子さんの命日は俺の誕生日である10月25日とか。これもなにかの縁なのだろう。
放送終了後はスタジオDUCKにてナカハラさん主催で「LOVE&PEACE」ライブ。俺はFar East Loungeで出演。時間の関係で4曲しか出来なかったが、魂のエンジンは気持ちよく吹き上がってくれた。ラストでビートルズコピーをやったバンド、正直に言わせてもらおう、カネを取って見せられる演奏ではなかった。無名だったビートルズがリバプールでやってた頃はダルい演奏にはビールビンが飛んだという。まぁこれも日本が今のところヘーワであることの証だったりして(笑)。
帰ったらサスガにヘロヘロでおました。
宇宙からのメッセージ、シグルイ (2003.12.22)

我が家に陽当たりの悪さをもたらせてくれている例のでっかいマンション。今朝も朝日を背にして威圧感のあるシルエットで寝ぼけ眼の俺を睥睨している。ん、何かに似ている、、、、そうか、『2001年宇宙の旅』のモノリスじゃぁ!てことは、、、いつまでたってもサル並みの俺を哀れんだ宇宙の彼方の超知的生命体が「進化せよ」とメッセージを込めて寄越したのかもしねぬ。ううむ、今夜でも触りに行ってみるか、ウキーッ!

マンガ雑誌『月刊RED』に連載中の山口貴由「シグルイ」がスゴイ。この漫画家の作品「覚悟のススメ/全11巻」「悟空道/全13巻」「蛮有引力/全4巻」(当然全巻揃えとる!)いずれも義侠心に満ち溢れた吹き出すほど時代錯誤な熱血漢が登場するうえ、ストーリー、プロットの構築も生半ではない。まともなヤツもほとんで出てこない(笑)。今作は南條範夫の剣豪時代小説「駿河城御前試合」を原作としているが、異能の作品をこれまた異能の漫画家が、凄まじいテンションでねじ伏せるがごとく描ききっている。月イチ連載ということでこれまでの週刊に比べるとディテールの凝りようもさらに熱い。俺はページを捲るたび、冗談ではなく息を飲まされている。斬られるシーンはこっちまで痛いんだゼェ!巻末の作家のひと口コメントにも山口のストイックさがよく現れている。今月なんか「やっぱりオンリーワンより、ナンバーワンのほうがいい」ときたもんだ。時代に乗るのではなく逆流することで光りを増す存在。月刊REDは割とマイナーな雑誌だから、読みたい人は書店に定期購読を申し込むことをすすめる。え?そこまでして面白くなかったらどうするかって?これがわからんヤツとは絶交する!とうのはウソだけど、それぐらい惚れ込んでいる。来月末、待望の単行本第1巻リリース。
ぬ〜 (2003.12.21)

二日酔い。昼過ぎまでほとんど動けず。こういう日もある。
不動産屋、例の楽器、護身の極意 (2003.12.20)

午前中、俺んちの部屋の不備を直しに不動産屋が来る。洗面の水の出が悪く、風呂の蛇口とシャワーのヘッド部分にもヒビetc。大家も不動産屋もなかなかにイイ人たちで、声を出せばたちどころに対応してくれる。すばらしい。しかし、ちょっと前にも書いたけど向かいに出来たドでかいマンションのおかけで、おそろしく陽当たりが悪くなったのだけはどうしようもない。前の冬は天気さえ良ければ午前中暖房をかけずに済んだのだがね、今は11時くらいにならないと部屋に陽が差し込まない。電気料もバカにならん。りっぱな「実害」です。

S楽器店へ「例の楽器」を見に行く。かろうじて眺めるだけにとどめられた。それからなじみのK楽器店へ。うっかりその楽器の話をしたら店長「取り寄せる」という。非常にマズイ展開だ。「いや、完全に買う気になってるわけじゃない」と俺。店長の眼がキラリ〜ン!と輝く。まぁ一度弾いてみんちゃい、月曜日に連絡するから、だとよ。かんべんしてくれっ!

夕方、道場へ。今年最後の稽古。久々の3対1の組手。護身の究極は争わないこと。で、相手の攻撃を「かわす」ことに専念してみる。と、できるじゃないの!息も全然切れない。まだまだ未熟ではあるが俺ぐらいの歳になっても進化が可能、それが心体育道である。

夜、久保直樹と彼の友人「ネギチャン」と忘年会。来年も反省の色、ナシ!
スティルハンタージャケット、従兄弟、オバチャン (2003.12.19)

朝から雪が舞う。やっと冬らしくなってはきたが、どうゆうわけか俺は例年ほど寒さを感じない。寝る時でもいまだに半ソデTシャツ。そんな俺をオタマは「更年期障害かも」と訝る。
銃メーカー「レミントン社」のウースタローン・スティルハンタージャケットを来てオフィスへ。これも手に入れてから10年経つ。全然くたびれた感じがないのはサスガ。丁寧に作られたハンティングウェアはマジで一生モノなのだ。一部の消耗品は仕方ないにせよ、服も道具も、できるだけ長く使えるものを選ぶよう心がけたい。メーカーもそこらへんを意識して商品をリリースしてほしい。

昨日、会えなかった二人の従兄弟(長男、次男)やオバチャンの事を考えている。この兄弟は俺よりかなり年上で、小さい時からよく面倒を見、遊んでくれた。物心ついてからは長男氏に映画、小説など、次男氏には、洋楽という具合にこの二人から多大なカウンタカルチャー、サブカルチャーの洗礼を受けている。おかげでこんなんなっちまったが(笑)俺がよく「長男らしく見えない」と言われるのは、おそらくそのためなんだろう。彼らの母親、つまり俺にとっての「オバチャン」とは電話で少し話すことができた。彼女もちょっと前に手術で胃の一部を切除してから随分元気がないようだ。昔はエネルギーの塊みたいなひとだった。いつだったか広島へ遊びに来た時、玄関に立つ彼女の顔を見て腰を抜かすほど驚いたことがある。だって、鼻と口の廻りが血だらけなのだ!「オバチャン、ど、どしたん?!」「うん、オバチャンね、さっき港で転んでね、地球とね、キスしたんよぉおおお!ひゃっはっはっはぁ〜!」てな具合。両手いっぱいに土産を持っていたために顔で「受け身」をしたんだと。また日をあらためて別府を訪ね、ゆっくり話をするとしよう。

「北の国から」の特集をやっておるのかな?久保直樹も好きなようで「必ず見なさいネ!」とメールを送ってきたけど俺はこのドラマ、スマン、かなり苦手。「ボクは〜なわけで」というあのボソボソしたナレーションが鬱陶しく感じてどうにも馴染めん。あれ聞いてるとなぜかウンコしたくなる(笑)。
17年ぶりの別府にて (2003.12.18)

WEBTVゴク楽委員会のロケ取材で「ソレイユ・エクスプレス」に乗船。これは広島〜別府を約3時間でつなぐ大型高速双胴艇で、2機のジェットエンジンから毎秒14トンもの水を給噴出しながら進む。7200馬力というからハンパではない。キャプテン以下、乗員スタッフも取材に好意的で、操舵室に座らせてもらったり、全部&後部デッキにも特別に立入らせてもらったりしてガキのようにはしゃぐ俺。上関を抜けたあたりから島影一つ見えない超ワイドビューとなり、2001年に初めて東シナ海へシーカヤックで漕ぎ出した時の感動が甦る。Y一等航海士の話では、ここらへんでしょっちゅうイルカの群れと遭遇するとのこと。ニッポン狭いが、海を入れるとやっぱ広いゼ〜!俺は船が好きだ〜!

9:30に広島を出て、一度柳井に寄り、12:25別府着。約17年ぶりの別府は、、、、ひどく寂れていた。別府には昔から俺の親戚が何人も住んでおり、小学生頃は毎年春休み、夏休みになると従兄弟の家に長期滞在して周辺を遊び回ったものだ。当時はほんとうに賑やかなイメージがあったけど、今では駅前アーケード商店街の半数近くが店を占めているし、街往く人々の表情にもまるで覇気がない。「湯の街別府」は十数年前から客足が遠のきはじめ、対応策が見出せないまま危機的状態に陥っていると聞いた。ニーズの多様化で放っておいても観光客が押し寄せた良き時代は去ったのだ。朝家を出る時、ラジオニュースで高崎山の猿のハナシが出た。勢力争いに破れた某グループが餌場から閉め出され、相当数が山で餓死したもよう、てなことを言っておったが、そんな暗いニュースとこの閑散とした町の光景が妙にシンクロして気が重くなった。

俺も沖井クンも明日仕事があるので、オバチャンに電話だけいれ、従兄弟にも会わず16:20別府発のソレイユに再び乗込む。帰りは沖井クンとビール飲みつつ次回レコーディングについて議論を交わす。結局いつものように「俺らは物凄い天才アーティストに違いない!」という力強い結論に着地し19:25、上機嫌で広島へ帰港。船の心地よい揺れとビールの酔い、取材ロケの疲れで足元がフラついてイカン。今夜の流川ジャイブで行われるジミ片山バンドとツッチーギターは断念&残念&すんません。
大富豪、かく語りき (2003.12.17)

俺とかなり関係の深い某デザインプロダクションが、由々しき事態に見舞われた。現時点でその詳細をここに書くことはできないが、図らずも俺が予想していた通りの展開ゆえ、思いはフクザツ。

太田書房から出ている本田健著「ユダヤ人大富豪の教え」を半分ほど読んだ。かなり面白い。もちろんカネ持ちになるための参考にしようと思って買ったわけではない。ただ俺は「イッちゃってる」人物のハナシが好きなのだ。大アーティスト、大極悪人、大冒険家、大科学者、大スポーツ選手、そしてこの本のような大富豪など、アタマに「大」がつく連中の発想は常軌を逸しているか、あるいはとてつもなくシンプルで、刺激的。「常軌を逸している」のと「シンプル」というのはどちらも「最短コースの発想」という意味で根幹は同じかもしれんけど、読んでいるうちに自分自身との対話が始まり、忘れていたこと、気づかなかったことなどを知らされるのだ。で、「なんじゃコイツら俺とあんまり変わらんじゃん!」となる(笑)。おっしゃ、俺も天寿をまっとうした暁には「大屈折人」として、人類啓発啓蒙の書を上梓したる。誰も買わんっちゅーに。
伝統民族楽器の存在感 (2003.12.16)

本日のラジオゲスト、中国内モンゴル自治区からの留学生ブヘバ−トル君による馬頭琴のスタジオ生ライブ。ブヘバートル君、日本に来て約3年。昨年、広島経済大学に入学し、十日市の某地鶏食堂でバイトしながら時々イベント会場などで馬頭琴の演奏を披露しているとのこと。しかしまぁ、なんじゃろうねぇこの伝統的民族楽器の圧倒的存在感、メチャメチャイケテル度は。沖縄のサンシンもそうだけど、その土地の風土に育まれた楽器、楽曲はもうひたすらカッコイイ。羨ましいよホンマ。パッと音が出た途端、目の前にビジョンが展開するんじゃもん。馬頭琴の場合は、草原をわたる風、群馬の嘶き、太陽を背に遥か天空を飛翔する鷲、、、、説明なんかいらんぜよ。音がすべてを語ってくれる。広島にもそんな楽器があれば、などとないものねだりしてもしゃーない。アコースティックギターやウクレレであっても、結局自分の音を出せば済むことだわね。ケルト音楽には不可欠となったブズーキという弦楽器も、取り入れられたのは比較的新しいと聞いた。もともとはギリシャの民族楽器だったのだ。俺もがんばろ〜っと。

放送前に流川MACのマック氏からTEL。29日(月)のMAC忘年会「アコースティックライブ」への出演依頼。俺は梶山とツン氏と3人でやる予定。
物欲前線、再び。 (2003.12.15)

しばし物欲から遠ざかっていたら、「見てはいけない」2つのアイテムと出会い、気もそぞろ。ひとつはシーカヤック専門ショップ「パドルパーク」の店内にこれ見よがしに吊るしてあった(恨むぜ店長のマーシーよ!)ウォーターフィールド社製の軽量高速シングル艇「ハヤテ」。ふつうのハヤテならこれまで何度も目にしたことはあるけど、こいつはオールカーボン製で塗装がクリアのため、地、つまりカーボン素材そのまんまの、なんともいえんスパルタンな黒い紋様で全身を覆われている(網タイツに似てなくもない?)。次にカヤックを買うとしたら折り畳めて持ち運べるフェザークラフトの「カフナ」がエエかのう〜、などとぼんやり考えていたのだが、とんでもなく魅力的な伏兵の登場に完全に浮き足立ってしまったわい。どないしょ〜。いまだって3人乗りの「グレートジャーニー」、2人乗りのシットオン「カボー」、シングルのレース練習艇「スプリンター」の3艇も持ってるじゃんか。ン?!待てよ、スプリンターを下取りに出せば少しは足しに、、、、、コ、コラッ、ナニを考えとるかッ!
もうひとつは、、、、ここに書くのヤメとこう(笑)。いちおう楽器である。某楽器店で偶然出会ってしまった。そいつを弾いている俺の姿が、見まいとしても見えてきて、、、わー、カンベンしてくれ〜!!枕を濡らしつつひとり悶える私。

20代最後の年、音楽廃業宣言したその喪失感の反動だろうか、イッキに物欲が噴出。カネがあるわけでもなく、優先順位を整理するつもりで「物欲最前線」なる欲しいモノのリストを書きあげたことろ、でるわでるわ、アウトドア用品、服、バイク、時計、カメラ、クルマetc。その数実に30品目(泣)。おやおや、音楽ヤメたと言いながら、なんで「テイラーのアコースティックギター」やら「ウクレレ」やらが入っとるんじゃぁ?と、呆れまくったことが懐かしい。
振り返れば、30半ばまで割と仕事オンリーの生活に耐えられたのは、「物欲」を目の前にブラさげていたから突っ走れたっちゅうことだったりして。
しかしまぁ、俺などカワイイもんよ。前出のマーシーこと某パドルパーク店長のアメリカンRV車狂いは有名で、会う度に車種が違っている(笑)。しかも常時2、3台は同時所有しているうえ、ほとんど女房にはナイショらしい。ダイジョーブなのか?「次は****が欲しいんですよ〜デヘヘッ」とカタログなどを見せてくれ、しばらくするとニコヤカな笑みを浮かべてホントに乗ってるんだから、なかなかにキケンな男である。

まぁシーカヤック「ハヤテ」も「あの楽器」も、俺より先に誰か買ってくれればいいのだ。たのむ、さっさと脳内リストから消し去ってくれ〜。心頭滅却すれば、、、、、、ダメじゃー、消えんー!
ビンボー人はひた走り、サダムは拘束される (2003.12.14)

午前中、必要以上に重くてデカい座卓をバラし、実家の納戸へ。それから県病院に入院中の2人の友を見舞い(それぞれ違う病状)、大野町のパドルパークへ行き滞納していた(笑)シーカヤック艇庫料金を払い、ホームセンターでメタルラックを買って組み立て終わったら、ゲッ、もう夕方?!行くつもりだった産業会館でのTOYOTAモーターショーと穴吹デザイン専門学校文化祭はあえなくタイムオーバー。ついでにサイフも木枯らしヒュルル。用事っちゅうのは、やろうと思えばいくらでもあるもんだわなー。穴吹の学生諸君、顔を出せずスマン。で、夕飯食ってボーッとしていたら、「あ!」てな具合でまだやっておかねばならない用事を2、3思い出したりして、まったくもってビンボー暇ナシ。小林はギョーカイ人だからカネ持ち!そんなとんでもねぇ思い込みはさっさと捨ててくれたまえよ、Kに、O。

米軍特殊部隊によってフセイン元大統領の身柄が拘束されたようだ。「我々は遂にやった、暴君が拘束された。これですべて終わった」と記者会見するブレマー行政官。残念ながらそんなことはないと思う。が、これからますます正統性、正義をふりかざすであろう米英両首脳の「してやったり」ぶりが目に浮かび重い気分。武力、多数決、これら二つとも民主主義の理念から大きく逸脱するものである。世界初の被爆都市ヒロシマはそのことを知っている。スミソニアンに誇らし気に復刻展示された「エノラゲイ」が雄弁に物語っているではないか。世界はますます混乱へ向かうだろう。
脱・座卓? (2003.12.13)

注文しておいたダイニング4点セットがやってきた。1年間座卓で通したが、PCいじったりギター弾いたり、いろいろやるにはやはりイスの生活が有利のようだ。

夜、道場へ。体調不良のため、見稽古。兄弟子達の動きを観察すると意外な発見があり、勉強になる。たまには仮病を使って見学する方がいい?
ライブへの渇望、盟友の帰還、チクワブの謎 (2003.12.12)

ああ、歌いてぇ、歌いたいったら歌いてぇ〜!広島以外でもどんどん歌いてぇ〜〜〜〜!!もう、すっかりヤル気になってしまった春駒ちゃん。困ってしまってワンワンワワン、オタマにブタレてちぃぱっぱ?!げに、他人の活躍ぶりをただ指をくわえて見ている気分じゃないで。ハイホー、シルバー世界が俺を待っているぅ!時代の空気もあるのだろうが、最近作った曲のほとんどがいわゆる反戦ソング。作ったというより、勝手に自分の中から湧き出たカンジ。今こそ歌わんでどーするよ。俺のジイチャン「ヨシオ」が見守って(12/8の日報参照)くれてるかと思うと、ますます鼻息荒くなるぜっ!

人間世界遺産に登録している、小説家であり、アーティストであり、ミュージシャンでもある盟友AKIRAさんが約4週間の旅から昨日帰国したようだ。最初の2週間は作家の田口ランディさんやカメラマンとの「団体旅行」でメキシコあたり、残りはひとりでグアテマラ、コスタリカ、パナマあたりを気ままにブラついたとのこと。「霞を食って生きる」という表現があるが彼の場合は「旅を食って」生きているように思う。今回の旅が彼の中でどのように吸収消化され、どんな活字、あるいはアートとなって醸し出されるのか、とても楽しみッス。あ、来年は俺も小説書きたいわい。題材はいくつかある。ある人物からこの「屈折日報」を本にしたら?と持ちかけられたけど、個人的すぎて一般ウケするとはとても思えんのじゃが(笑)。一年分だけをまとめたとしてもこの調子なら相当なブ厚さになるだろう。

チクワブ小野寺と電話で話す。「毎日何時ぐらいまでチクワブ工場で仕事しよるんなら?」との俺の問いに「う〜ん、わからんね、だいたい終わるまでじゃね」どうも怪しい。もしかしてチクワブ工場というのはガセで、ほんとうはヤツひとり自宅で密かに作っているのでは?そこらへん突っ込んでみると「いや、そんなことはない。だって従業員には元関取Nもいるよ」とのたまう。元関取Nといやぁサモア出身の外国人力士。引退後にはプロレスラーとしてドラゴン藤波率いる「ボンバーズ」に入ったんじゃなかったっけ?そやつと小野寺が仲良く並んでチクワブ練っとるのか?ますます嘘っぽい。小野寺もガタイだけはデカイんだからプロレスでもやりゃあええのに。リングネームはもちろん「ちくわぶマスク」。ひぃっ、カッコ悪ぅ〜!(爆笑)

夜、市内「たつの子」にてシーカヤックショップ「パドルパーク」の忘年会。二次会まで参加。
ちゅら島よ、ちゅら海よ、ちゅら大地よ、、、 (2003.12.11)

創刊されて間もないシーカヤック専門季刊誌「海風〜UMIKAJI〜」の慶良間列島シーカヤック事情を読んでいて、愕然とした。那覇から慶良間へ渡る途中にある小さな無人群島のひとつNが、どうやらリゾート会社にまるごと買い取られて、シーカヤッカーの立ち入りが出来なくなってしまったらしい。2001年8月、久保直樹とこのルートを航行した時、初日の宿泊地がこのNであった。標高2〜3メートル、歩いて20分ほどで一周できるほど小さな島で、その時はすでにリゾート会社の施設建設の工事が部分的に始まっていたが夜は作業員も引き上げ、俺達はウミガメとアジサシとともに、心ゆくまでパラダイス気分を味わったものだ(俺達はこのNを『パラダイス1』と名付けたぐらいだ。『星の波間に』の最初のイメージもこの島で閃いた)。そりゃカネさえ払えば、たいていのモノは手に入る世の中、「当施設利用者以外立ち入り禁止」はヨシとしよう。俺が気に入らんのは、その宝石のように美しい島をぐるり「柵」で囲ってしまったことだ。なんたる暴挙!デリカシーの無さにもほどがある。
人工物で徹底的に覆い尽くされたアミューズメントパークの類いを俺が嫌うのは、そこに人間の暴力性や厚かましさを見てしまうからだ。このやるせない思いは、子供の頃愛読した「もぐら原っぱのなかまたち(古田足日著)」という童話に起因する。オチコボレ4人組の子供が主人公で、彼らの遊び場が通称「もぐら原っぱ」。そこを中心にムシや鳥が住む「ふくろう森」があって、夏になれば泳げる「ドーナツ池」があって、、、、、、この本に出会った頃、俺の周囲には似たような風景がまだかなり残っていたが、物語の結末同様、あっちゅうまに破壊され消えていった。童話評論家はこの作品テーマを「喪失の体験」と位置付けているらしいけど、その対象が実際に自然環境であるなら、もうこれ以上「喪失」するわけにはいかない。破壊が許されるわけじゃない。カネさえ払えばなんでもオッケーじゃないだろう。

同じくシーカヤックのゲレンデである上関の原発建設問題も無視出来ん。推進派は「島が生き残るには原発しかない」という。ウソだ。他の選択肢に気づいていない、もしくは見ようとしていないだけだ。原発がある場所を見て欲しい。まず間違い無く過疎や高齢化、財政難で苦しんでいる漁村である。電力会社はこれらの地域に「電源三法交付金」と「巨額の固定資産税」をチラつかせるのだ。そりゃもう数十億円が転がり込んでくるのだから浮き足立ちもするだろう。誘致する側はハッキリ言っている「ほんとうは原発なんて誰も建てたくねぇんだ」と。上関原発推進派も恐らく本心はそうなのだろう。だったらよけいのこと目を覚まして欲しい、建てたらそれこそ「終わり」じゃんか。先祖から受け継いできた無垢なる海に、毎秒数十トンに達する温排水が流れ込んで大丈夫と思ってるのか?CO2は出さんかもしれんがもっとタチの悪い高レベル放射能廃棄物はどうする?運ぶ時にゃ交通事故でも起こされたらかなわんから広島は通らんでくれっていいたくなる。そもそも上関界隈だけで原発建設の是非を問うのは大間違いだぜ。たった1回のミスでひとたびチェルノブイリ級の事故が発生すれば、そこからたった90kmしか離れていない広島に人間が住むことは出来なくなるんだからな。この問題、とくに広島人よ、ほっといてエエんか?俺らのすぐ近くでとんでもないことが行われようとしているのだよ。もはや一刻の有余も無い。くどいようだが、来年年明けからの環境アクション、賛同人求む!社保完・要面談(ウソウソ)、必殺(?)作戦の詳細は後日発表。

東京のチクワブ小野寺からヤツが練り上げた高級ブランドチクワブが送られてきた。ヤツが作成したレシピ付き(笑)。なかなかおもろいのでいつか紹介しよう。
全国縦断二人三脚 (2003.12.10)

今年もあと20日間ちょいか。年越しライブみたいなものにいくつか出演依頼が来ているけど、できればPM11:00までには家に帰っておきたい。俺は、あの『カウントダウン』なるセレモニーがちょっと苦手なのだ。もう何年も前のことになるけど、ある年越しイベントに参加してて気づいたのよ、ありゃま、これって去年も一昨年も同じメンバー、同じ場所じゃん!閉じた輪の中でゴチャゴチャやっとってもしょうがないぞぉ、と反省。いつもの仲間達といられることの幸福感、もちろん俺も大事にしたいが、できれば新しい年の幕開けの瞬間は心静かに迎え、次なるビジョンを夢想したい。グレゴリオ歴が矛盾だらけだとしても、ね。

昨日ラジオのゲストに迎えた「CAFE」のことをもう少し。上新友祐クン(ボーカル・ギター)と吉冨かほりさん(ピアノ)からなるこのユニット、活動の本拠地は出身地である神戸であるが今年8月に6曲入りミニアルバムを自主制作発売したのを機に、北海道から日本列島を南下縦断するキャンペーンを開始。まあ、これだけなら驚かないが、なんと彼ら、「行き当たりばったり旅」なのだ。
この5カ月間ワゴン車を自分達で運転し、気に入った街のライブハウスに飛び込みで歌ってきたらしい。ワゴン車に寝起きしながらゆっくり時間をかけて広島にたどり着いたのが数日前。知り合いだったテディクマ氏の店「スティービーズ」で2日間歌わせてもらい、なかなかに好評だったようだ。この姿勢、敬愛する流れ者シンガー豊田勇造師匠や音楽事務所を持たぬ友人のスカパンクバンドKEMURI同様、音楽活動の根幹をシンプルに具現化している。無名?カンケーねぇ!歌いたい気持ち、伝えたい気持ちにまっしぐらであること、それだけで美しいではないか。ちなみにユウスケ君には、2年前、一度沖縄で出会っている。なにしろ彼、俺の友人であるデュオボーカルグループ「bkoz」コウスケの弟クンなのだ。当時コウスケ氏はまだデビュ−前で、相棒のベンハーと沖縄で音楽活動をしており、俺が沖縄に遊びに行くとわざわざ那覇空港までクルマで迎えに来てくれたりしていた(笑)。で、2001年の11月だったと思うけど、やはりアニキを訪ねて神戸からやってきていたユウスケ君をちょこっとだけ紹介してもらっていたのだよ。ううっ、ニッポン狭いの〜!
兄弟だから声質はよく似ているけど、力強くエッジの効いたアニキに対し、ユウスケ君は素朴でソフトな感じ。オリジナル曲もエエどぉ〜。あ、彼らのCD欲しい方はまず俺にメールを。
ツアーのとりあえずの終点である沖縄まで、ゆっくり楽しみながら自分達の歌を浸透させていってほしいものだ。よい二人旅を。また会えるといいね!
それでも地球は廻ってる?! (2003.12.09)

二日続けてオタマの『バックファイヤー』があったので紹介したい。まず一昨日、「オシャレ関係」とかゆうTV番組に「ビギン」が出ていたのを二人で見ておったところ
「わたし、『ビギン』の最初のヒット曲、学生時代にカラオケでよく歌いよったんよ。アレ聞くたびに、あの頃のこと思い出すんよねぇ〜」とオタマ。
「ああ、『恋しくて〜』っちゅうヤツじゃろ?確かに流行ったのう」
「違うよ〜。『キミに会いにいくよ〜、キミにィ会いにいくよ〜』ゆう曲よぉね。懐かしいな〜」
「????そりゃビギンじゃなくて『ザ・ブーム』じゃろうが!」
「、、、、あ!」てなぐあい。
そして昨日夜、明日オンエアするラジオの選曲をしていて、つい最近手に入れたばかりの「トニー谷ベスト」のCDをチャックしていると
「トニー谷って、谷啓さんがすっごく尊敬していた人なんよ」とオタマ。
「へぇ、そりゃ初耳じゃ。俺もトニ−谷が大好きでのう。これ以上のパンクなボードビリアンはもう出てこんと思うとるよ。そうか、谷啓も崇拝しとったんかぁ、知らんかったわい」
「うん、テレビで本人が言いよったけぇ間違いないよ、神様みたいに思ってるんじゃと。それで芸名も谷啓にしたんだって」
「????そりゃトニー谷じゃなく『ホワイト・クリスマス』の映画俳優、『ダニー・ケイ』の間違いじゃろうが!」
「、、、、、あ!」
とまぁ、本人は別に笑わせるつもりなどなく、いたって真剣なのだ。本人いわく「このような勘違いはクラシック音楽関係者では珍しいことではない」らしい?
俺のオフクロも特大のバックファイヤーを連発するひとで、以前も「ソウルシンガー」を「韓国(ソウル)のシンガー」とずっと思い込んでいたし、演説芸人『鳥肌実』を『鮫肌実』あるいは『モチ肌実』と呼び間違えるなど、挙げればキリがねぇ(このハナシを鳥肌氏本人に話したところえらいウケた)。
だが心配ご無用、それでもちゃんと地球は回っているのだから(笑)。

ラジオゲスト、黒幕一家、CAFE(ユースケ&かほり)、穴吹デザイン専門学校生、マーシー久保田&ユージロー。毎回すごいゲストの数。飲み屋でもやってるような気分(笑)。
(2003.12.08)

朝、目の前の海でシーカヤックをひと漕ぎしてから仕事する、そんな暮らしが出来ればエエのう、、、、シーカヤックで遊んだ翌日は、いつもこの想いがブリ返す。ヘミングウェイはさほど好きな作家じゃないけど、彼の快楽主義的生きざまには憧れもある。
分譲マンションを「終の住処」にするつもりはまるでない。マイホームが人生の夢なんかじゃない。そもそも不動産を「所有」してどうなるのだろう?ニッポンにおいて土地神話が始まったのは戦後のことと聞いた。それまでは国民のほとんどが借家住まいだったのだ。とりあえず雨露がしのげる屋根があって、心地よい部屋があって、楽しい家族がいて、時々友人が遊びに来て、、、、これで俺は充分である。たとえ、広島で話題になっている某高層マンション最上階3億数千万の部屋をタダでくれてやると言われたとしても、俺はキッパリ辞退する自信がある。まず光熱費がモッタイなかろ?(笑)こんなところに住んで、罪悪感を感じないとしたら、かなり人間的にマズイ状態とマジで思う。これからの世の中「占有」ではなく「共有」がキーワードになってくる。だいたいそうしないと生き残れんぞ人間!

ハナシは突然変わる。
俺の母方の祖母、つまり初代春駒は、かなりの老齢でありながらいまだにアタマはキレる。カンもスルドイ。で、ちょうど一カ月前、彼女が不思議な夢を見たらしい。30年前に亡くなった俺のジイチャン(その男ヨシオ)が枕元に立ち「一彦の跡継ぎがウンヌン」とえらく事細かに、ある情報を語ったと言うのだ。その「情報」、一カ月前といえば俺の両親にも話していなかったことなのだが、ヨシオはかなり詳細に「知って」いたらしい。しかも、その中には俺らでさえ知り得ないことも含まれていた!
アイヌの里でも沖縄でも、シャーマンはたいてい女性である。春駒バァチャンも年を取り、ますます霊的感覚がバージョンアップされたのか(爆笑)?俺もヨシオじいちゃんからのメッセージを信じるぜ。タイミングもスゴイ。今も彼は俺を見守ってくれているのだと思う。
「アンタ(つまり俺)がおじいちゃんの歌を歌いよるけぇ、いっつも気にかけてくれよってんよ」とややコーフン気味の(笑)春駒ばあちゃんに言われた時は、ガラにもなくウルウルきちまったじゃねぇの。世界は決して細切れに存在しているのではない。過去も未来も空間も命も、総べてリンクしているのだ。じいちゃん、ユーモラスなメッセージ、サンキュー!初代春駒、これからもよろしゅうに!
(2003.12.07)

いろいろと所用が重なっていたのだが、金曜日の朝刊に「PステーションDJ小林一彦氏、世界遺産宮島シーカヤック清掃ツーリングに参加。その模様を9日(火)の番組で紹介ウンヌン」なる記事が、堂々と掲載されていたためこちらを優先せざるを得なくなった(笑)。俺はあくまで「参加予定」だったのにぃ〜。

まぁいい。こういう意味あるイベントに参加できるのは光栄である。
朝、8:00、大野のシーカヤックショップ「パドルパーク」に精鋭36名が集合。新聞やラジオの告知で集まった人もかなりおり、その中の8人がシーカヤック未体験者!すばらしい。このクソ寒い中、シーカヤックに乗って、しかもゴミ拾いなんぞやってみようというその心意気。ニッポンもまだまだ捨てたもんではない。
その8名の中に、ラジオの相棒、イコマユカ発見。食うことと寝ることしか芸のない三十路オンナがいったいどういう風の吹き回しか?
8:30、20数艇に分乗し宮島へ向けて出航。俺の世界最大3人乗りのシーカヤック「グレートジャーニー」にも初心者の女性1名を真ん中に乗せる。トップはお馴染み久保直樹。天気はまずまずだったが気温低く、風も強くて初心者にはけっこうツライ状況だった?それでも参加者、なぜか嬉々としている。
包ヶ裏までのビーチを「それ〜!」みたいに人海戦術で攻めまくる。宮島はけっこうキレイなほうだと思うけど、それでも用意した特大のゴミ袋をたちまち使い尽くす。シーカヤックに積めなくなるまでみんながんばる。ゴミを拾うのも大切だが、これからは「ゴミを出さない生活」を心がけていく必要を痛切に感じるわい。
昼、包ヶ浦に到着。集めた大量のゴミを分別して公園管理所前の指定場所に並べてみる。はぁ〜、壮観な眺め。
そしてランチタイム。食事はすべて「パドルパーク」が準備してくれた。みんな顔が笑っている。イイ顔している。よく「***をやっているヤツに悪いヤツはいない」というような表現をよく耳にするが、それはほとんどがウソ。言ってる本人がそう思いたがっているだけのことだ。けど、シーカヤッカーだけは唯一の例外ではなかろうか。自然が好きで身体を動かすのが好きで、それからここが重要なポイントなのだが「助け合いの精神」を持っている。海を相手にする場合、征服欲、傲慢さ、競争心などに固執したら命取り。シーカヤッカーは相手を思いやる気持ち、和合、非対立非暴力の精神を常に忘れていない。逆に言えば、それがないと楽しめないのだ。そもそも俺はシーカヤックの魅力をもっと多くの人に楽しんでもらうために3人乗りを買ったのだったな。来年は、これはと目を付けた人物を誘い、もっと海へ出ることを心がけたい。
本日は素敵な経験をさせてもらいました。イコマもようやった。みんな、ありがとう。
(2003.12.06)

まずは、昨日夜の、当HP「よい子の掲示板」に関するちょっとした事件の顛末から。
この数日間、東京在住のダイナマイトアンポンタン小野寺チクワブネリヤノフ氏と掲示板上にて超低級バトルを繰り広げておったのだが、あまりのアホらしさにたまりかねたと思われる「通りすがり」なる人物から「小林さんはムキになって大人気ないウンヌン」とのカキコが、ついに送られてきた。なるほど、いくら自分のオフィシャルHPとはいえ、一般来場者の気持ちに配慮を欠いた無神経な行為であったと瞬時に反省、早速その「通りすがり」氏に向けた謝罪文をカキコし、これは小野寺にもひとことクギを刺しておかねばなと本人宅へ電話したわけよ。そしたら、本人が電話に出たとたん「ぎゃはっ、ぎゃははははーっ!ひっかかりやがったひっかかりやがったぁ!」と爆笑しやがる。「こら!何がおかしいんなら!オマエの挑発のせいで一般読者が困惑しとろうが!」「ぎゃーははははっ!ちょっと待っておきたまえ、おもろい人物にかわっちゃるけん」と電話口に変わって出た男「もしもし『謎の男」です」。なぬ?「謎の男」たぁ、掲示板上で俺らの低級バトルを煽りたてた匿名人物。俺らの素性に詳しいから古い友人であることは間違いなかったのだが、その人物がなぜチクワブ宅に?しかも声に聞き覚えがある。「もしかして、、、、石橋?!」「当たり!ヒャハハハッハ〜ビックリしたぁ?」石橋っちゅうのは俺が二十数年前、ストリートライブをやりはじめたころ知り合った男で、それ以来会っていない。チクワブだって同じハズだ。ウワサでは横浜でパチプロをやっていると聞いていたのだが、その男がナゼ、チクワブ宅にいるのだ?
彼の説明を要約するとこうなる。つい最近、ふと思い付き、インターネットで消息の知れない友人である「小林一彦」や「梶山シュウ」の名で検索した所、それぞれのオフィシャルHPへたどり着くことが出来た。俺の掲示板を覗き込むとこれまた懐かしい小野寺が俺とあいもかわらずつまらぬトークで盛り上がっているではないか!こいつら20年間まったく進歩してねぇじゃんか!よぉし、煽ってやれ。ということで「謎の男」の名でヘンタイまがいのカキコを開始したと言うわけだ。一方でヤツは梶山サイトで梶山が東京ツアーに出ることを知り、数日前、吉祥寺か下北沢か、とにかくどっかのライブへ足を運び、梶山とも十数年ぶりの再会を果たす。ついでに梶山からチクワブの電話番号(梶山は今回のツアーで数日チクワブ宅に宿泊している)を聞き出し、昨日連絡を取ってチクワブ宅を訪問。昔話で盛り上がっているところへ俺が抗議の電話をかけたというわけだ。石橋はパチプロではなく、サラリーマンやりながら藤沢に住んでいるという。妻子もいる。声のカンジは全然変わってないので俺も懐かしくていろいろ話し込んでいたら、また電話口に別の人物が登場。「コンバンワ、『通りすがり』です」。梶山だ。「なんじゃとぉお!オマエまで俺をハメやがったんかぁ、くっそーーーー!おまえらグルになってからに純情な俺をいたぶりやがってぇえええ!」
みなさん、ヒドすぎると思いません?俺はつまり、お人好しなんです。懐かしさとアホらしさと屈辱感が混ぜこぜになった気持ちで電話を切った。が、ヤツラしつっこくてね、酒飲みながら俺をネタに盛り上がって何度も電話してきやがる(笑)。で、電話口でヘベレケ状態になった3人が俺も覚えていないような俺の古〜いオリジナルソングをメドレーで延々歌いやがる(笑)。あんまり酔ったところを見たことない梶山でさえ、「うへへ、わし、よう覚えとるじゃろカシラ(俺のこと)の曲。わし、形状記憶合金じゃけね」この「形状記憶合金」の部分を何度もくり返すのである。東京杉並であっても、俺は今からチクワブ宅のその低級な酒宴に駆け付けたい気持ちだった(爆笑)。俺らは一生治癒する見込みのない悪性のアホ菌に感染しとるのだ。やれやれだ。
(2003.12.05)

昨日もスゴかったが、今朝はまたどうしたことだ、裏の比治山のカラスどもがカァカァギャァギャァと騒がしいったらありゃしない。出勤途中見上げると、山の上空に数十羽(!)が群れ、ぐるぐる旋回している。こんな数は今まで見たことない(その下でチクワブ小野寺が行き倒れになってたりして。笑)。オフィス前の緑地を縄張りとしている連中も同様に落ち着きがない。関東では地震雲らしきものが確認されて気象庁に問い合わせが殺到したとか。気象庁は地震雲そのものの存在自体を認めていないから訊くだけムダだ。統計的に大地震は、満月の時起こる確立が高い。それなら、あと数日?一応、地震防災グッズだけはもういっぺんチェックしておこう。まずはビールの在庫確認じゃ(笑)。

体脂肪率がさらに下がった。俺の肉体はド−ベルマン状態(顔は相変わらずハスキー犬?)である。朝晩2回、心体育道西式健康法の基本三法(金魚運動、毛管運動、合掌合踵運動の合計約5分程度)をやるだけで、確実に肉体が引き締まる。兄弟子のU氏も10キロ近くあっちゅうまに落とせたと言っておられた。騙されたと思ってやってみたらいい。全然しんどくないしカンタンだし、一週間で効果がハッキリ確認できる。莫大な金銭を要する痩身エステサロンに通う必要などない。血液もサラサラ春の小川となり、自律神経がブラッシュアップされ、手のシミが消え、二日酔いも無くなる。だからまた飲みたくなる(笑)。基本三法を知りたい人は個人指導するよ、マジで。

夜、当HPの掲示板の件で、東京のチクワブこと小野寺を一発どやしつけてやろうと電話したところ、見事返り打ちにあって、激笑地獄。クッソォ〜、俺としたことが3バカトリオにまんまとハメられた〜〜〜〜。くわしくは明日。
(2003.12.04)

俺の住む小ぶりなマンションの道路を挟んで向側、つまり、東南方向にやたらとでかいマンションが出来てしまって、さっぱり陽当たりが悪くなりやがった。前回の冬は、燦々と朝日が部屋いっぱいに差し込み暖房いらずだったのに。関東あたりじゃ超高層マンションがブームらしいが、それらの物件が引き起こす台風並みのビル風などで屋根が飛ばされる被害が出て、地域住民が訴訟をおこしている。もともと土地が狭いニッポン、こういう諍いは未来永劫続くのだろうな。

それで思い出したのだが、超高層マンションの中で巨大地震に見舞われる夢を見た。俺はかなり高い階にいて凄まじい揺れのあと、窓の外の風景が真上に向かって吹っ飛んでいく。地震で土台が崩れ、下の階から順に押しつぶされているようだ。9.11でNYの世界貿易センターが崩壊したとき、中にいた人はやはり諦めの気持ちでこのような光景を見たのか?俺は落ちながら冷静に考えていた。よし、地面にめり込む瞬間、大ジャンプをキメて助かろう!(どこが冷静なんや?)結局、俺は死ななかった。あーびっくりした、ってな具合。

ところでCDをリリースしてしみじみヨカった。勝手に一人歩きしてくれてるみたいで、思いがけないひとから「毎日聴いてるよ!」と連絡が入る。で、早くも次回作に収録する曲をリストアップ中。リクエストの多い「カプチーノもう一杯」「つかのまの天気雨」「ルフラン」「38度線」はハズせないだろう。ギター兼アレンジャーの沖井クンは「ヤンバルクイナのブルース」が気になるようだ(笑)。

うちのオフィスの鉄腕デザイナーM君と飲む。モノづくりに対する、飽くなき情熱。時代錯誤と言われようが俺達は職人気質を持ち続ける。
(2003.12.03)

FMの放送終了後、俺は必ず2時間分の録音テープを聞き直す。オンエア中は、生放送&ワンマンオペレーションということもあって、ずっとハイテンション也。家でじっくりテープを聞くことで、いい部分悪い部分が客観視できるのだ。で、昨日の放送。南米音楽作曲家、三好翁のブッ飛び温泉トークも笑えたが、なんちゅうてもハイライトは「ガムシャラ一番絞り」でお迎えした、演歌歌手、愛明(あい・あきら)さんだろう。
演歌の王道を行くトンコツ風コッテリ系の芸名もさることながら、氏の経歴がまたキテレツだ。浪曲師の父親の影響で幼い頃から音楽に親しむが、どういうわけか80年〜83年まで菓子作り修行のためフランス留学。が、歌への恋慕を断ち切れず90年にクラウン歌謡学院にて本格的にレッスンを開始し、各種カラオケコンテストを総なめ。全国アマチュア歌謡リーグ戦(すごい名前だ)においては最優秀新人賞受賞。01年10月、日本クラウンレコードより「嗚呼、千枚田〜ふるさと遺産〜」でデビュー。02年には全国棚田学会会員(もうワケわかんねぇよ)となり、現在は農林水産省が選定した全国134カ所に点在する千枚田を訪ねながらの歌唱行脚。なんでも、テレビでたまたまやってた「日本の棚田」を紹介する番組で、後継者不足など棚田の置かれている危機的状況を目にし、よおし、俺が棚田を救ってやる!てなカンジでこの曲を作ってもらったらしい。

男気あるじゃねぇか「嗚呼、千枚田」だぜ。「ふるさと遺産」だぜ。フツ−思いつかねぇよ。しかもこれ歌いながら全国の棚田を廻ってるんだぜ。アンタにも俺にもできやしねぇよ。でもすごく小柄で頭はパンチ気味なんだぜ。こりゃもうハードコア演歌だよ。俺は正直、負けたよ(笑)。すごいよ愛明サン、冗談ヌキでカッコイイと思う。演歌は好きじゃないけど、彼の歌を聞いていると胸がギュッと熱くなったよ。グチったり方法論がどうこう言ってる俺はみっともねぇ。やっぱりまず、ハートありきだよ。この奇跡的かつ圧倒的な存在感、おそらくステージに立ったなら凡百のロックミュージシャンなど霞んじまうだろう。演歌界の「ジョー・ストラマー」ってところか。俺、応援させてもらいますゼ、愛アニキ!(やっぱりどうにかならんのかこの芸名)

ps 放送中、愛明さんに「フランス菓子職人の腕を生かして、ここはひとつ『千枚田ケーキ』でも作ってみられたらいかがです?」って提案したらすごくウケた。ホントに作られるかも(笑)。
(2003.12.02)

先のイラクにおける邦人2名が殺害された件にふれて川口外相のコメント「起こってはいけないことが起こった」。本当にそう思っているのならニッポン政府はもはや救いようがない。いかに現地の状況を甘く見ているかがありありとわかる。知り合いのオバサンが追突事故おこしたときみたいに「そこからクルマがでてくるとは思わんかったんよぉ」とウロたえる光景と同じ。冷静な分析もなされていない。二人が向かったのはティクリットで開催される復興支援会議に参加するためだった。ここはサッダーム・フセインの生まれ故郷であるうえに、反占領攻撃の本拠地。ここだけではなく、イラク全土がまぎれもない戦闘地域と見ていい。そもそもイラク国民はアメリカとその同盟諸国の派遣行為を「復興支援」などと思っていないんだろ、ただのウザったらしい支配者にしかすぎんわけだろ。マジでこれから送られる人たちは遺書でも書いておいたほうがいい。「彼等の死をムダにしてはいけない」とかいいながら、これからもムダにし続けるつもりらしいから。それこそ殉職された二人は犬死にとなってしまう。
だいたいなぁ、大義名分であった「大量破壊兵器」ちゅうのはどこいったスか?パウエル君が言うとったバグダッド近郊のミサイル旅団、100〜500トンの兵器用化学剤はいずこ?まったく「木曜スペシャル徳川埋蔵金」ゴッコじゃないっつーの。ウチの小泉クンも「発見されていないからないとは言えない」てなチープすぎる詭弁でピーヒョロロ。

イギリスBBC放送やフランス各マスコミでは、9.11の「事実」検証もさかんに行われているようで、アメリカ政府主導の陰謀をあばきはじめたようだ。その最たるものがペンタゴンに突っ込んだとされているAA77。いまだに飛行機の残骸ひとつ見つかっていないし、周辺住民の誰ひとりとして突っ込んだ飛行機を見ていない!建物の破壊状況をみても不自然というよりあり得ない。あるとすれば、あからじめ仕掛けておいた爆弾を破裂させる以外にない。このように自国民を平気で巻き込む「自作自演テロ」に踊らされて「テロには屈しない」などと正義ぶってコメントする小泉クンや川口のオバチャンたち、嗚呼、マヌケすぎて屁も出ねぇ!
おっと、ブッシュ親子も、ビン・ラディン一族とは昔っから親戚並みのおつき合いしてるそうじゃないか、ええ、おい、一体あんたらのカンケー、どうなっとるんじゃい?むろん、アタマが弱いベイビー・ブッシュひとりにこんな大それた茶番がうてるわけない。その背後にいる黒幕は誰や?

気に入らんのう、実に。で、友人のロックミュージシャン、ナカハラヒサロオ氏らと今月23日、中区のスタジオDUCKにて緊急反戦ライブをやらかすことをここに報告いたします。詳細は未定だが東京から某有名バンドも乱入予定。ことしの3月2日にもイラク戦争反対集会「NO WAR,NO DU!」人文字メッセージに参加したけど、今回もなにかせずにはいられない気分。ところでよう、これは広島だけじゃなく全国的に言えるけど、こんだけミュージシャンがおりながら、社会情勢から逸脱した、コーラを水で薄めたようなしょーもない曲ばかり作ってるのはなぜだ?方法論がそれぞれあってもいいとは思うが、あまりにもユルすぎやしないか?歌詞なんか二の次なのか?なんでサビがいつも「翼をひろげ〜」なの?表現者であるまえに一音楽ファンとして、イラつくぜ。っつっても、それを支持してるのは多くの一般リスナーか、、、、。

本日のゲスト、テディクマ、広島ガスのO氏、歌手のA氏とA嬢、パドルパークのマーシー久保田と愉快な仲間。そして広島音楽シーンの御意見番、M氏のマル秘温泉話にゃ、ハラが破れるくらい笑わせられた。この方、高齢だがメチャ頭がキレる。てなぐあいで、まずは俺達だけでも心地よい波動を発していこう。それが拡がっていって、この地に住む多くの人が「広島は住み良い街だ〜」と心底思えるようになったら、陰湿な犯罪も減っていくだろう。時間がかかるけど今はそれしか思い浮かばない。俺のHP表紙に掲げている「武器より楽器、サクセスより、ハッピー」は、飾りじゃないのよ涙はアッハ〜ン?!
(2003.12.01)

ユニクロで買った1000円の手袋の出番がまったくない。やっぱりヘンじゃわい。室内ならいまだにTシャツもしくは上半身ハダカで過ごしている俺。台風も接近中だったりして、ふと季節がわからなくなるが、きょうからマジで12月。
先週金曜日だったか、オフィスベランダにて南西方向に収束するカタチで大規模な筋雲が発生しているのを確認。扇の要部分に当たるのは九州南部である。「これから明日明後日にかけて震度4程度の地震が発生するおそれがあります。ご注意ください」と誰に聞かせるでもなくひとり呟いてみたのだが、本日地震情報を専用サイトで確認してみたところ、ナント、30日の12:45分頃、鹿児島県薩摩地方M4.5、震度4が起きているじゃありませんか!これは非常にわかりやすい(要の部分がはっきり断定できる)ケースだったのだが、もしかして全国に「地震雲監視員」を大量配置して毎日定点観測させたなら、ほんとうに信用に足りうる地震予知データが得られるのではなかろうか。地震予知適中率の高い中国では、もっぱら家畜など「動物の異変」が主な根拠だったりするのだ。原始的、非科学的と侮れるものではないと思う。

昨日買った、2枚組激安450円の真っ赤なブリーフタイプのトランクスパンツ。昨夜はいて寝て、今朝起きてみりゃダルンダルンに伸びきっており我が金之助もとまどい気味。こりゃいけんわい、残り1枚はチューピー梶山に献上しよう(笑)。昨日の日報にエラそうなこと書いたが、消耗品とはいえ、やっぱり安モンは気をつけにゃあいかんぜよ、やっぱりはくならグンゼの「フィットボクサーシリーズ」に限るってか?うがああっ!

俺のオフィスのデザイナーM君、最近「脳」や「心」のしくみ、「自分が産まれてきた理由と使命」なんかについて思いを巡らせている。彼の場合は、かの養老センセイ「バカの壁」という著作がきっかけになったようである。なんにせよ、ニッポンを覆っているつまらぬ価値観、根拠のない中流意識がもたらすアンバランスな先入観から抜け出そうとしている人が俺のまわりでも増えてきているのは確かだ。ええこってす!
「思い込み」の弊害は『一戸建て』に例えるとわかりやすい。「床の間」「縁側」「吹き抜け」「出窓」などなど、よくよく考えれば、状況によっては不必要なものばかりと思う。一体家を建てる人の何人がこれらのファクターを自分のライフスタイルと照合検証したか?「みんながそうやっているから」それに倣っただけのこと。同じようにこの国は衣食住、職業・嗜好品のセレクトも万事「思い込み」に支配されている。結局、ポリシーなど存在していないのだ。でも、これからはどんどん変化が起こってくるだろう。収入や世間体より、自分の生き甲斐や、人に奉仕することで得られる何ものにも変えがたい心地よさに主眼を置く人が増えてくるに違いない。
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