昨日、酔い覚ましに最後に寄ったダックで、たまたま居合わせたベーシストのシロー兄と音楽談議。とはいっても、彼との会話はいつもテクニックうんぬんではなく、音楽の視点というか、心がけというか。彼は広島の才能ある何人かのミュージシャンがキャリアを積むうちに、ひらかれていくのではなく逆にヒクツになっていくことに危惧を抱いておった。なるほど、そういうこともあるのかもしれん。「小林クン、難しゅうなったらアカンよ。初心忘れずにいこうや」ごもっとも。音楽に「翻訳」の作業が必要になりだしたら要注意だろう。思わず俺も我が身を振り返った。
夕方、ナミキジャンクションにて、ロケン屋ナカハラ氏主催の「愛と平和とロックンロール」に出演。とはいっても俺はライブ中盤に組み込まれたシンポジウムのナビゲーターと、歌一発。コベイションで「その男ヨシオ」をやる。楽器、機材の類が少ないのはラクでよろしい。ウクレレ一丁でステージにあがると、客がナンダナンダ?という表情をするのが笑える。
ライブ後半、広島ロックシーンの草分け的存在「ストリッパー」登場。3曲だけながら、相変わらずキレがある。ボーカルの河名氏、もう40半ばらしいけど、何回かジャンプも決めて感心。イイ刺激をもらいました。
しかし、ライブハウスのタバコによる空気の悪さっつーのはどうにかならんもんかいの。俺のようなタバコを吸わない嫌煙家にすれば、今夜のような客&出演者の9割以上が途切れなくふかしまくる状況は、拷問以外の何モノでもない。息苦しさと頭痛でライブを楽しむどころではなくなる。よくライブ会場で出会った友人から「元気がないスね」とか「顔色が冴えない」とか言われるけど、そんときゃかなり参っているワケよ(笑)。その点、このあいだの豊田勇造師匠のライブでの「演奏中禁煙」は斬新であった。ススんでる。俺もいつかマネしたい。
勇造師匠といえば、先日京都にある彼のアジトに電話をかけ「師匠、実は今度沖縄にウクレレ持って殴り込みをかけるんですけど、どこかやらせてもらえるスポットを紹介してもらえませんか」と頼んでおいたところ、本日連絡があり、二人の頼もしい人物を紹介してくれるとおっしゃる。那覇とコザの二カ所で歌わせてもらえる可能性が出て来たゼ、ウヒヒのヒ。
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