Far East Lounge 三代目春駒小林一彦オフィシャル 小林一彦イラスト

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2005年05月の日記

親父の気持ち (2005.05.31)

気がつけば来月18日でコタマも満1才。今ではすっかり俺様も親バカなり(笑)。昨夜、出産直前から定期的に回していた約1時間のコタマ成長記録ビデオをオタマと観賞。「もう一年」であり「まだ一年」でもある。子育てっつーのはホンマにタイヘンだ。日曜日の夕方あたり、フジやサティの店内ベンチで、騒ぐ子供達の横で叱る元気も失せた父親達がグッタリ&ゲンナリしているのを目にするにつけ「お疲れさん!」と声をかけて励ましたくなる(笑)。以前は「こうはなりたくないわなぁ」とか思っていたのに。彼らの子への愛情がわかってきたからか。

本日のラジオのゲスト、ロケン屋ナカハラヒサロオ氏と、東京からはひとりパンクロッカー、マスカレード・ポロ氏(日本人)。
放送終了後、イコマが「カラダのあちこちが弛んできたからなにかラクなトレーニングで引き締めたい」とのこと。簡単なエクササイズで理想のプロポーションを手に入れようなど横着すぎる、と俺。しかしまぁ、10分程度で充分効果のあるメニューを作ってやろうと思う。

さあもういっちょう (2005.05.30)

悶えまくりの分泌、いや文筆三昧。いよいよ今週がデカイ仕事の〆となる。その合間にも別件の相談電話ちらほら。カネがあるところからはちゃんともらうが、無いところにはそれなりのギャラで、、、と思いつつ、その境界線が曖昧だし、結局自信と責任を持ってチームで仕事をウケる場合は、ある程度カネがかかるのは事実。難しいところではある。

K楽器店O氏に電話し、廉価版マイクロドラムマシンを注文。ソロでライブをやる際、何曲か使ってみようと思う。とくにオープンチューニング&ボトルネックでギュンギュンやる、あの曲とかこの曲では極力な武器となろう、、、、なってくれ(笑)。

*写真:徒歩15分の距離に現代美術館があるのはホンマにありがたい。カネがなければロビーでボサーッとするだけでも大いに気休めとなりますです。

カッコイイ中年とはこういうことさ、、フランス魂、、 (2005.05.29)

昔買ったギャビン・ライアル「裏切りの国」を実家で10年ぶりに発掘(笑)したのでページをめくったところ止まらなくなった。「再読に耐えうる」というのは揺るぎない名作のバロメーターであるが、ライアルの他の作品「もっとも危険なゲーム」「深夜プラス・ワン」などもそれぞれ十数回づつ読み返している。逆境でも辛らつなジョークを飛ばす反骨心と、豊富な経験に裏打されたプロフェッショナル魂。見てくれだけの若造など到底足元にも及ばない、度胸と用心深さを合わせ持ったパイロットの匠たち(ライアル自身がパイロット)が、あるときはフィンランドの辺境地、またあるときは硝煙たちこめる中東を舞台に、まさに手に汗握る攻防を繰り広げる。しかし、そんなストーリーの山場より、なんつーてもさりげない言動の一々がイカしておる。たとえばこんな一節。

カポタスは手際よく車を停め、おれは後部座席においてあったフライト・バッグをとりあげた。
「ずいぶん身軽なんだな」彼は感想をのべた。
「パイロットはそれがふつうさ」それに、あるものは命まで軽い。

、、、、ね、シビレルでっしゃろ〜〜〜?悪の投資家の陰謀で飛行機を差し押さえられて離陸出来なくなった時でも「これでコーヒーをゆっくり飲む時間が出来た」などと涼しい顔でのたまう気概も天晴れなり。
今回は読んでいてさらに発見があった。主人公である「中年男」の年齢にいつのまにか俺が追い付いていた事だ(笑)。他にも「カネがない」「計画性が無い」「酒が好き」「いつか一山当てようという漠然とした希望だけはある」などの共通点が挙げられるけど、俺は彼らのようにカッコ良くはないねぇ。なにがいけんのかねぇ。

今夜のK-1、レ・バンナとアビディのフランス人番長同士による遺恨試合はキョーレツに楽しめた。アビディのバッティングで額に卵3個分はありそうな巨大なコブをこしらえたレ・バンナはまさに「ナポレオン・フィッシュ」のように雄々しかった(爆笑)。アビディの根性も東映仁侠シリーズ「死んでもらいます」高倉健並みである。っつーか、これ、フランスでの試合だからでしょ?日本国内だったらとっくにドクターストップじゃ。

今度こそ本気につき (2005.05.28)

Boogie泰三氏やまよなかしんや氏と会っているうちに、いよいよその気になってきた。俺は、やっぱり全国を歌い廻りたい。東西南北、どこだってかまわん。ツアーでなくピンポイントでもOKじゃ。昨年、無謀きわまりない「沖縄行き当たりばったりウクレレ一丁コンバットツアー」が大成功をおさめたのが、イントロダクションとなるのかも知れん。あの、心ザワザワ感(沖縄ウチナー口で言うと『チムドンドン』)は、一度味わってしまうともうあきまへん。ハッタリなしのガチンコ一発勝負、全身全霊で「うおおおっ、俺は生きとる!!」と思えるのだよ。
人生は短い。やったもん勝ちじゃ、おー!!

などと、鼻息荒くひとりコーフンしておるところへ同業者からデンワ。なぬっ、今夜8時までに原稿送れってか?コラーッ、現実に引き戻すなー(泣)。

帰って来たゲロリアン (2005.05.27)

オタマのハナシでは昨夜、2時頃酒臭い息を吐きつつヨロヨロ帰宅した俺は、Gパンだけを脱いでフトンにもぐり込んだらしい。
で、目が覚めたのは昼前。メシを食い、一息ついてるととたんに嘔吐感。夕方までトイレを行ったり来たりのゲロリアン。昨年11月、「火の呼吸」をヨガに取り入れてからまったくの二日酔い知ラズだったのに、やはり度を越したアルコール摂取には天罰が下されるのである。南無阿弥陀仏。
それにしても(ここからは汚いハナシだから覚悟して読んでね)「火の呼吸」効果で腹筋・内筋が強力に鍛えられたからか、吐いてる最中苦しくなく、涙目にもならない。また、吐瀉物がゲボゲボッオエ〜、じゃなく、グボッ!っつーカンジで砲弾みたく綺麗に(どこがや)まとまって出てくる。ほほう、と感心しちゃいましたとさ。

そんなわけで、今日はオフとし、寝転がって新旧の本をあれこれ読みふける。これはこれで至福のひととき。

ロケ無事終了につき、、、 (2005.05.26)

朝8時半、某大企業ロビーに集合し、最終のロケを敢行。昼前にあっけなく終了。あとは編集を残すのみ。かなりポイントの高い映像作品に仕上がりそうな気配。

夜、某環境月刊誌の編集スタッフで祟徳高校の先輩でもあるH氏と天満町「のら屋」で飲む。今週のロケがうまく片付いた安堵感も手伝って、アルコールがぐんぐん回る。そのあと2軒はしご。最後の店はあまり記憶がありまへん(笑)。
そのモノの名は、、、 (2005.05.25)

終日執筆。
午後、最近画期的な健康食品を開発・販売した某メーカーの社長から直々に電話。商品ネーミングを一般公募したが、どうもパッとしないので考えてくれんか、とのこと。しかも明日には会議で決定したいらしい。ネーミングは本当に難しいのだ。なんの変哲も無いありふれた名前がウケる場合もあったりする。ま、なんとかしてみるです。

気がつけば、ここ数日、新聞を読んでいない。読むヒマがないくらい忙しい。ンなわけで本日の日報もこれにて終了。

現場主義 (2005.05.24)

最近夜更かしが習慣化しているので朝6時起床はけっこうつらかったど〜。恒例のヨガその他で体をほぐしたあと、何度も手直しして作り上げた手描きの絵コンテやデジタルのサブマイクなど、もろもろの準備を整え8時に中区の某ロケ地集合。
9時よりロケ開始。手はず通りイメージ通り、いや、それ以上に快調に撮影が進む。オープニングシーンなど、まるで短編映画のような奥行きのあるカットをいくつもモノにでき、にわか撮影クルーも大いに盛り上がる。デジタル機器の普及で、音楽だけでなく、映像も高品質で撮れ、編集も容易。ホンマ、コレで必要充分と思える。
昼前に本日ここでの撮影予定はすべてクリア。地蔵通りの某カフェでミーティングをしたあと、一旦解散。午後からのK邸での撮影は、天才映像クリエイターY氏におかませすることにして、俺はひとまず帰宅。いやぁ、緊張を強いられたけど、やっぱり現場は面白いわい。

本日のラジオ、リアルうるまミュージック特集。「うるま」とは1000年以上も前から使われている古代沖縄地域の名称。ちなみに「沖縄」とは明治政府が付けたもので、「琉球」は中国が名付け親。ついでに言えばNHK朝ドラの「美らさん」はホントは「清ら」と書いて「ちゅら」と読むのが一般的。ここらへんは沖縄のシンガーソングライターまよなかしんやさんに教えられるまでもなく知っておりました。デヘヘッ。
それにしても今夜の放送中は、何度も睡魔に襲われましたぁ。うるまミュージックっつーのは、リラックス効果がありんすね。

夜、古い友人が、入院している病室からメールを送ってくる。「手術、うまくいった。あとは回復を待つのみ」とのこと。詳しくは話してくれないのだが、どうやら二十年前に患った腫瘍が再発していたらしい。一安心。
ゆきゆきて、、、 (2005.05.23)

朝から明日の撮影のためのロケハン。たぶんうまくいくと思う。絶対、とは言えないのは百戦錬磨のプロフェッショナルだって同じ事だろう。
午後、複数の案件を同時多発的にこなす。メンドーなトラブルも続々発生(笑)。しかし、煩雑きわまる諸問題の中にも、なにか次なるステップへのメッセージが含まれていると考えたい。前進あるのみじゃい。

*写真:驚愕の剣豪劇画、山口貴由「シグルイ」が連載されている月刊「チャンピオンRED」を買ったら「こいこい7」とかいうロリータ系漫画(?)のフィギアがオマケでついてきた。ちゅーぴー梶山なら欲しがるかも。とはいえこんなもん、やっぱり日本人しか作れない精巧さ。どうせならシグルイのシリーズ作ってくれんかね。
つかのまの帰郷 (2005.05.22)

東京から弟のユーチャンが帰ってくる。親戚の、っつーか、これももうバラすけど、実は数日前に日報に書いた脳を手術した親戚というのは、俺の甥っこ直樹である。術後の経過はすこぶる順調なのだが、ユーチャンもやはり自分の目で確かめねばと、忙しいのにわざわざ戻ってきよったわけ。
直樹もサスガである。オペ終了後、麻酔から醒めて最初に母親(つまり俺の妹)に発したセリフが、「クソババア!」だ(笑)。また、ナースステーションの看護婦の名を一覧表にし、「美人番付」を作成するなど抜け目がない。看護婦とはすべてファーストネームで呼びあい、ナースステーションに終日入り浸るという親密な関係も構築しておる。恐るべし小学4年生。オマエ、一体誰に似たんなら?

*写真:病室にクワガタ&カブトムシのリモコンを持ち込んでご満悦の直樹。再発性、習慣性もないということで今週水曜日には退院予定。医学の進歩もスゲェよの。

自転車ラプソディ (2005.05.21)

先日オフクロからもらった観葉植物をベランダに出しておいたところ、早くもアブラムシどもがそこかしこの葉裏にコロニーを作っているのを発見。少々なら見逃してやるが、これじゃ植物の健康が阻害される。さっそく専用の殺虫スプレーを散布。

夕方、道場へ。香港在住のフランス人ジャーナリスト、ジャッキー氏が体験入門。ペルーに一カ月程里帰りしていたヤダ君も、皆への土産を抱えて登場。っつーことで稽古後は先生宅で国際色豊かな宴会。
先生の名誉の為に黙っているつもりだったが、どうにもこらえきれなくなったので白状する。実は先生、このあいだの日曜、かなり酔って自転車で帰宅中、電車道をナナメに横切った際にタイヤが線路に挟まって横転し左鎖骨を骨折! 全米カラテチャレンジ重量級で2連覇されたときもまったくの無傷だったし、30年近いキャリアの中でも大きな怪我はされていないというのに、先生もなかなかにお茶目である(笑)。それでもさすがというか、折れた部位はすでにくっつきはじめているそうで、手術するかどうか、様子を見ているのだとか。
しかし、心体育道広島直轄道場では、自転車転倒事件が後を断たない。兄弟子の山本さんも左肩を亜脱臼しているし、菅原さんもしょっちゅうコケている。俺とて6年前だったか、酔って帰宅中に顔面5針、右肩亜脱臼(じん帯も切ってしまった)というハデな事故を起こしているのだ。
山本さんも言っていたけど、彼の脱臼の後遺症は心体育道の養生法でキレイに治ったそうだ。俺の右肩もまったく異常なし。だから俺もこうして反省の色なく酒が美味しく飲めるのでちゅね(笑)。

*写真:右から3人目がジャッキーさん。日本語もペラペラ。そうそう、先生が転倒骨折して家に帰りついた時、美人奥方のミッチー(右)にこっぴどく叱られちゃいましたとさ(笑)。

バリアフリーシンガー (2005.05.20)

俺が作詞作曲した某食品会社の特選さきいかテーマソング「ぞっこんイカ・レボリューション」の市販許可がクライアントからおりた。JASRACへの登録、流通ルートの確保などこれまでやったことのない煩雑な手続きを他人任せにせず自分でトライしてみようと思う。リリース目標は夏の終わり頃。たぶん、売れるだろう。「この曲がおもしろいのは充分わかるけど、マジで売れたりしたら小林クンのイメージが壊れるんじゃないの?」と心配してくれる人もいるが、これでツブれるようならその程度の人間だったということ。それに勘違いしてもらいたくないのだが俺は「イカ」だろうが「タコ」だろうが「ヨシオ」だろうが、好き好んでやっているのでちゅ。

夕方、某TV局にて、CFナレーションの収録。コタマウイルスの後遺症でけっこうな鼻声だったけど、問題なし。風邪ひいてるから、鼻炎だから声の抜けが悪い、なんつーのはある程度テクニックでカバーできる。このCF、残念ながら広島ではお目にかかることはない。山口県内のみでのオンエアらしい。

夕方、「OTIS!」でまよなかしんや氏のライブにゲスト出演。ゲストとして俺の他にOTISマスター佐伯さん、K-netも出演。半10カ月ぶりに聴く氏の歌はそこに「在る」だけで充分、と、心から思える程胸に響いた(名曲「アカバナー」を聴いていると不覚にも目頭が熱くなった)。同時に俺が、いかに上っ面だけの沖縄音楽を聴いてきたかを思い知る。彼こそホンモノの「ウタジャー」だった。

ライブ終了後、車椅子の青年が「今夜あなたが歌った『ひかりのうた』が出来たいきさつを教えて欲しい」と言ってきたので、一昨年沼田のイベントに出演し身障者や、老人、子供達の前で演奏した時に降りて来たインスピレーションを語る。そう、あの時俺は、ふだんライブハウスなどにはまず足を運ばない、あるいは運べない人たちを前にしながら、自分の歌が聴く人を選ぶものでないことを強く望んだのだ。「国境」は厳然として存在する。地理的なことだけでなく、宗教や民族意識、文化の呪縛が、人と人を隔てている。車椅子の人にとっては入り口の段差がすでに国境である。俺はそれをこちらから跨いで行きたいと思っている。で、彼に、身障者を対象にしたイベントがあれば喜んで出演すると約束。

*写真:まよなかしんやさん、御歳57。孫3人(笑)。俺の師匠、豊田勇造氏と古くからの友人。そのうち、毎月沖縄で彼が主催している「満月ライブ」に 出演させてもらおっと。

古着主義 (2005.05.19)

終日、怒濤の執筆。レギュラー仕事の他に、某企業プロモーションビデオ(20分)の脚本および全体構成。某環境月刊誌表紙のアートディレクション。明日収録予定のCMナレーションのウォーミングアップetc。ようやるわホンマ。もうちぃとギャラ上げてくれよ〜(笑)。

総社の倉田さんにいただいたお古、リーバイス501ホワイトジーンズを知り合いのジーンズショップで裾上げしてもらう。この一年、新品ジーンズは買っていない。古着ショップか、もらいものばかり。明治の始め頃まで、一般庶民はたいてい古着屋で衣服を買い求めていたらしい。洋服は複雑な曲線裁断のため布の10%以上が無駄になるけど、着物は直線断ちの直線縫いだから仕立て直しや染め直しも簡単。体型が変わっても合わせを調整するだけで済む。貴重な資源を大事に使い、応用もききリサイクルしやすいジャパニーズ着物は、先人の智恵の集積だっだのダスな。

禿げ頭に、、、 (2005.05.18)

明け方の妙ちきりんな夢。俺の頭が一夜にしてF・ザビエル風に禿げ上がっており、大いに焦る。悩み無用!の「リーブ21」に電話するか、それとも弟ユーチャンのようにスキンヘッドにするか考えつつ今一度、禿げた部分をよく観察すればナント、鬼みたいにツノが2本生えてるじゃおまへんか。それも永井豪の漫画「酒呑童子」のようなカッコイイやつではなく、あろうことか「チンポコ」にそっくり。これでは恥ずかしくて外歩けんのー。そこへ出し抜けに全裸のズッキュン・バッキュン美女登場。俺の前で妖艶に体をくねらせて、さぁ殿方こっちへいらっしゃいませませ〜。と手招き。ううっ、ツノが、ツノが痛ぇ〜、はち切れそうじゃあ、こらえてくだされ〜〜〜〜、、、、で、目が醒めました。思わず頭に手をやったのは言うまでもない。

執筆の間、仕事に関するさまざまな「すったもんだ電話」の波状攻撃。まぁこんな日もある。なにか共同でアクションを起こす際、「一緒にどこまで踏み込めるか」が重要。俺はやるんならとことんやりたい。意にそわないプランにはニッコリ笑ってNOと言おう。片手間にハンパな気分でつき合うつもりなら仕事を受ける資格なし。第一クライアントにも申し訳ないじゃん、、、ンなことをムニャムニャぼやきながら、上半身ハダカで仕事している俺、オタマに「ナニ人?」と笑い飛ばされてしまいましたとさ。

脳の手術、、、ライブPR (2005.05.17)

親戚が午後より急遽、脳の切開手術をすることになり、オペ前に激励に行く。手術自体はそれほど難しいものではないらしく、時間も30分〜1時間程度とのこと。経過が良ければ数日で退院もできるのだとか。
それにしても俺の周りは、知人、友人、親戚、恩師などが、次々と怪我、病気に見舞われている。今日だけでも3件(!)。あまりにも続き過ぎだ。

本日のラジオ、ゲストは女性牧師の大月純子さん。金曜日のまよなかしんやさんのライブPR。しんやさんは沖縄在住のシンガーソングライターで昨年8月に敢行した沖縄ライブツアーではたいへんお世話になった方。金曜日には俺も前座をやらせてもらうことになっている。聴いてソンはない。っつーか、聴かなきゃソンよ。チャージなんかワンドリンク付きでたったの1500円也。是非!
スィートルーム (2005.05.16)

AM7:00、ホテル・サンパティオのエグゼクティブ・スィートにて爽やか〜に目覚める。ここらへんは総社市の中心部(市役所、郵便局、銀行、市民会館もスグそば)というのに実に静か。「なにか事件でも?」と思うくらい人通りも少ない。スズメのさえずりをBGMにヨガ、西式、火の呼吸の恒例メニューを普段よりゆったりやる。
8:30、階下の「喫茶サヴォイ」へ一宿のお礼のご挨拶に降りていくと、マスターはおらず、かわりに奥さんがいらっしゃる。「コタマちゃんは男の子でしたっけ?」と訊ねられてビックリ。彼女、この「屈折日報」を時々見ておられるのだとか。以前も愛媛に住む友人Oクンに「いつも日報読んでるから、小林サンと離れている気がしない」と言われた事がある。便利な世の中になったものです。っつーか、書いてる本人はそんな多くの人がコレを読んでいるという実感が稀薄ゆえ、いつの間にかかなりプライベートなことまでさらけ出していることにも意識が及んでいない。まぁ、隠せない男ということで(笑)。
奥さんにコーヒーをおよばれしていると昨晩「僕は明日の朝は起きられないと思う」と言っていた倉田さんが元気に登場。「コレ、あげるよ」と、お古のリーバイス501のホワイトジーンズやら面白そうなCDやら、またまたお土産をドッサリいただいてしまう。今回のライブチケットの販売&お客の動員、宿の手配、俺の音楽へのアドバイスや情報提供、、、毎度のことながら倉田ファミリーにはなんと感謝をしていいのかわからんス。だからというワケじゃないけど、俺も広島に住む者として、逆に岡山のミュージシャンがこっちに来る時はできうる限りのサポートをしたいと思う。音楽が紡ぎ出す「縁」、大事にせにゃ。

倉田さんに見送られ、9:00、帰路へ。ゆっくりしたかったのだが、午後から仕事が待っているのでしょうがない。100キロ平均でチンタラ走り、昼前、広島着。たった一日離れていただけなのに、わが町、段原南がえらく都会に思える(笑)。東京にはますます住めんなぁ。

夕方、某大企業にて打ち合わせ。昨日ミュージシャンで、今日はアートディレクター。このギャップもまた、いとおかし。そうそう、初対面のクライアントスタッフが俺の渡したド派手な名刺を見て「さ、三代目春駒?!」と目をパチクリ。俺にはもはや仕事とプライベートの区別などない。よって、名刺に肩書きもない。常住坐臥、俺は俺である。

*写真:これがウワサのホテル・サンパティオ「エグゼクティヴ・スィート」。前にも書いたが元は散髪屋さん(だから「サンパティオ」ね)の住み込みスタッフ用に設けられた宿泊施設。俺はタダで泊まらせてもらったけどバスルームなど、我が家のそれより数段リッパなのである。でっかい犬のヌイグルミ(写真左)も常備。ライブがウケなかったら、こいつを抱いて涙を流せ、という心ニクイ配慮?!

ライブin倉敷 (2005.05.15)

昼前、広島東インターから山陽道に乗り、一路、岡山へ。二時過ぎ、倉敷インターで降り、半年ぶりの総社「サヴォイ」着。そこから倉田さんのクルマで「クッキージャー」入り。周囲は閑静な住宅街。っつーか、総社同様、倉敷自体がすごく静か。高い建物がなく空が広い。ほどなく他の出演者、Smile Sack、Killing Time、Boogie 泰三氏も揃い、リハ。PAは主催者であるTOMMOQさんのダンナのシンチャン。
7時、ライブスタート。客は2階席までほぼ満員。一バンドの持ち時間は30分で俺は2番手で登場。ギリギリまで迷ったけど、結局セットリストは「あれもこれも盛り合わせ」シフトとする。

「テビチ記念日」>「その男ヨシオ」>「月の下ジントヨー」>「夫婦蛸」>「サティスファイ・マイ・ソウル」以上30分。
「テビチ」と「ヨシオ」でいきなりトラブル発生。アップストロークの際に指が弦に引っ掛かり、リズムが所々寸断されてしまった。原因は、ステージ上の暑さで汗ばんだ指が、買ってからまだ一度も替えていない弦(約3年?)に付着していた汚れ(キッタネェ!)と化学溶解反応を起こし摩擦力が高まったものと思われる。
そして、演奏中、止まらない鼻水。あれだけしっかりハナをかんでステージに上がったのに、両の鼻の穴から滾々と湧きいずる粘液流。必死にすすり上げながらでは歌にも集中できまへん。
けど、反応はまずまずだったかも。
楽しみにしていたBoogie 泰三氏も期待通りの存在感。他の2バンドも持ち味を活かしたパフォーマンスで客も大いにのる。
感心したのは、「目当てのバンドでなくても聴いてみよう」という客の姿勢。広島とは一番に違うところと思う。なかでも、タンクトップを来た若いニーチャンの一団はサイコーだった。どんな曲であろうが、踊り、一緒に歌い、声援を送る。しかも演奏後、ステージに駆け寄りミュージシャンに「曲の感想」を述べるのだ(笑)。ただ馬鹿騒ぎをしているように見え、ちゃんと歌を聴いている、侮れないヤツラだ。
これっておそらく、主催のTOMOQさんの人徳によるものが大きい気がする。音楽に対する真摯で、それでいて開かれた情熱が、同じようなバイブレーションを持った人を呼び寄せるのかも。
ありがとう、倉敷!

おっと、ライブ終了後はそのままクッキージャーで打ち上げし、俺は総社に戻って「サヴォイ」併設のスペシャルホテル「サンパティオ」のスィートに宿泊。あたたかで清潔なフトンにくるまり「倉田さんファミリーやTOMOQさんにゃ、頭があがらんわい」などとしみじみしつつ、幸福な気分で寝入る。

*写真:ライブハウスにしては珍しく二階ステージもある「クッキージャー」。ここからだと、たとえば興味あるドラマーなんかのテクもじっくり観察出来る。

満身創痍?! (2005.05.14)

明日日曜の倉敷でのライブ終了後、総社で一泊し、月曜日の午後広島に帰る事になっているので、通常月曜の朝イチに送っている原稿を今日中に仕上げて送信。終日、もろもろの準備で奔走するが、どういうわけかエラーしまくる。おかげで予定の半分もこなせないうちにタイムオーバー。こんな日もあらぁな、サノヨイヨイ!

ヘンな曲だらけ、江戸骨だらけ、、、 (2005.05.13)

午後より、某大企業にてクライアント氏らと打ち合わせ後、複数の所用を片付けるため、チャリで市内を東へ西へ。なんだかまた、やたらと忙しくなりそうな気配。

明後日の倉敷「クッキージャー」での構成を考えているのだが、まとまらん。30分という持ち時間では、幾通りものセットリストが可能。アコースティックギターでスライドを使ったブルージィ路線もよかろうし、ウクレレ一丁でトロピカルに攻めても楽しそうだ。たとえばブルージィ路線をAとし、ウクレレモードをBとしよう。そんで、今回Aでやって、客の何人かが「ああ、ヨカッタ。また聞きにこよう」と喜び、次回も足を運んで来てくれたとする。が、Aの雰囲気が微塵もない、Bモードを俺がやったとしたら、、、客の混乱具合が目に浮かぶ。けっこういいかも(笑)。それならいっそのこと最初からAもBも、さらに演歌も加えて満腹悶絶させちゃろうかの。

またまた奇書発見。ちくま学芸文庫から出ている鈴木理生著「江戸の町は骨だらけ」。東京ではいまだに大きな工事のたびに夥しい骨や墓の跡が出土するらしい。この骨を手がかりに都市造営や生活習慣、宗教観などを解きあかす新しい視点の文化人類学とでも言おうか。読んでるうちにまったく違う日本史が浮かび上がってくる。結局、一体全体、日本人っちゅーもんはなんなのだ?実にさまざまなことが故意に封印され、改ざんされてきたのだな。ま、それはそれでよしとしよう。肝心なのは、今の俺が、キミが、どうあるかだ。

*写真:最近ますます寝相が悪いコタマ。親子三人、「川の字になって寝る」というのがあるが、オタマもおそろしく行儀が悪いので寝ている間、俯瞰すると「川」だけじゃなく「土」「刀」「上」「下」「千」など筆勢あざやかに変容しているものと推測される(笑)。

Do it yourself! (2005.05.12)

仕事を早めに片付けて、夕方、中心部をうろつく。
まずはK楽器店。次回のソロライブで(いつやるかは未定)1、2曲、リズムマシーンを使って演奏しようと思い付き、エエもんないかと物色。一万円を切る価格で、コンパクトなZOOM社製のヤツがよさそうだ。
続いて本通りの服屋を何件か覗いてから、タワーレコードへ足を伸ばし、前から欲しかった花田裕之氏の「NOW A DAYS」と、アフリカ・コンゴはキンシャサの人力轟音トライバルユニット、KONONO N°1の「コンゴトロニクス」を購入。
KONONOは今、俺がもっとも注目している掟ヤブリ集団なり。主要楽器は3つのリカンベ、つまり親指ピアノで、当然ながら手作り。しかし、これだけでは済まされない。このリカンベに産業廃棄物から作り出したオリジナルピックアップを装着し、エレキ・リカンベにしている。アンプも自動車のバッテリーをリサイクル。だが、まだ感心するのは早い。ドラム・キットはなんと、自動車のホイールにとりつけた台所の鍋!ボーカルマイクなんて「拡声器・改」だぜ。これほどまでに<DIY精神>を備えたユニットは世界でも稀であろう。しかも彼らの楽曲のコンセプトが「先祖への供養」ときたもんだ。こんな怒濤のパンクアフロ聞かされた日にゃ、死んだジジババもおちおち寝てられないっつーの。この音源をレコーディングした2002年に、ベルギーのレーベルのエスコートでヨーロッパツアーに出かけたらしいんだが、ツアー中に11人のうち7人が脱走するという武勇伝まである。まったく逞しいヤツラがいたもんだ。なんか俺この三日間、新譜に圧倒されっぱなしじゃんか。

英雄の帰還 (2005.05.11)

本日リリースのブルース・スプリングスティーン通算20作目となるニューアルバム「DEVILS&DUST」を早速ゲット。基本的にスティーヴ・ジョーダン(drums)とブレンダン・オブライエン(bass)とのトリオ編成でレコーディングされた本作、ストーリー・テイラーとしての本領を目一杯発揮したブルース大兄との相性もピッタンコで全12曲、シンプルにして芳醇なロック・オデッセイにヘベレケに酔ってしまったぜオッカサン。思えば生意気盛りの18才、「Born to run」聴いて木っ端みじん、完膚なきまでに叩きのめされ、チクショー、俺は日本のブルースになったるんじゃぁあ!と宣言したのもつかの間、「Born in the USA」をリリース直後のワールドツアー大阪城ホールで「実物」を目にして「ありゃ?ちょっと違うような、、、路地裏から現れた痩せっぽちのヒーローはどこいっちまったんじゃい?!」てな具合に、ウエイトトレーニングとプロテインで見違えるようなマッチョに変わり果て、燃費も悪そうなブルース兄は、ただただ、暑苦しいだけでありましたとさ。
ふうむ、あれからもう20年かぁ。歳をとって使いもしねぇ筋肉と言う名の贅肉も気負いと一緒に削げ落ちたのか、ジャケットの兄ィはイイ具合に枯れあそばれまして実にダンディ。そんでもって今回のアルバムにはボーナスDVDなるものがオマケについておったのだが、これ見てさらに脱帽、いや、脱毛&脱肛するぐらい素晴らしかった。なんたってアンタ、ブルース兄はボロボロのギブソンJ-45を手に、どこかの冴えない民家の薄暗い一室で弾き語りを、それも5曲も聴かせてくれるじゃございませんか。嗚呼、ああ、なんとかっちょよろしいのでございましょうや。ギターにしても歌にしても、とりたててテクニシャンなわけでもないのに、どうしてこうも琴線に触れてくるのか。涙なくしては聴けませぬ、サノヨイヨイ。トロイア陥落後20年目にして、マジで詩人ホメロスの叙事詩そのまんま<英雄オデュッセイアの帰還>ってか?みんな悩んで大きくなるのダスな。
おっと、表題にもなっているアルバム1曲目「DEVILS&DUST(悪魔と砂ぼこり)」は、イラクに派兵された米軍兵士のモノローグと受け取れる。アンチ・ブッシュ政権の兄ィらしい作品。

名実共に一流シンガー (2005.05.10)

本日の放送よりイコマ復帰。「読んでブックリ」のコーナーでは、先週に引き続き村上 龍「半島を出よ」の読後感想(前回は読前PR)を約20分に渡って語り倒す。スタジオDJジャックでクマさんが聴かせてくれたスティービーワンダーの新譜シングル、歌詞がモロにブッシュ政権批判ととれる箇所や、人種差別者、選挙に行かない人々への啓蒙があったりと、極めて社会的な内容。しかもメロディはめちゃカッコイイ(ギターでオプリンスが参加)。名実共に一流とはこういうのを言うのだろう。日本にはこれだけシンガーがいながら、彼のようなアプローチをこころみる者は皆無といっていい。反戦シンガー達によく見られる、いきなり「手をつなごう」「ふれあおう」でもダメ。全然説得力が無い。表現者として横着過ぎる。俺のこれからの課題でもある。まだまだヒヨッコなり。

希望の歌 (2005.05.09)

ようやっとコタマ経由の悪性風邪ウイルスが退散しつつあるようダス。鼻ミズもかなり収まり(っつーか、この数日間ハナをかみ過ぎて鼻の下が赤く擦り剥けちまったぜい)、体もすんごく軽いでおます。

「半島を出よ」読後の余韻がボディーブロウのように残っている。あとがきにある「書けるわけが無いが、書かないと始まらない」という義務感にも似た思いで執筆にとりかかった村上 龍サンの心情、わかる気がする。スケールは到底及ばないかも知れないけど、俺のオリジナル曲「38度線」は完成までに8年を要した。もう出来んかもしれんのう、とあきらめかけた時、アン・ミョンチョル氏の「北朝鮮絶望収容所」を読んで、あっと言う間に仕上がった。北朝鮮人であろうが日本人だろうが、人は人。幻想でしかない「国家」ではあるが、その実体なきシステムに人生を限定され弄ばれることの不条理。政治犯では無い、ひとりの同年代の青年の胸に沸き上がった単純にして明解な「自由でありたい」、その衝動に俺のイマジネーションはシンクロした。これからも、「希望の歌」として、俺はこいつを歌い続けたい。

38th parallel 38th parallel
アリランの歌は聴こえるかい
38th parallel 38度線
アリランの歌は聴こえるかい

赤い布ではもう あのひとの涙はぬぐえない
赤い布ではもう あのひとの渇きは癒せない
カナリアが息絶えた朝に トラックの中で打ち明けた
“今夜ここを逃げ出さないか” だけどきみは寂しげに微笑んだだけ

 38th parallel 38th parallel
 アリランの歌は聴こえるかい
 38th parallel 38度線
 アリランの歌は聴こえるかい

同じ風に吹かれて 道標なき旅路を彷徨う
変わるはずの明日は 今も子供らの手の中にある
色あせた祝祭に降り続く 雨よケナリを散らせるな
やっと心許せたのに 馬鹿な俺 きみにサヨナラなんて

 38th parallel 38th parallel
 アリランの歌は聴こえるかい
 38th parallel 38度線
 アリランの歌は聴こえるかい

車捨てて 服を脱いで 俺は 豆満江(トゥマンガン)を渡る
息を殺し 闇にまぎれ 俺は 豆満江を渡る

いつか自由の広場で もう一度生きてきみと出会えたら
あの日言えなかったことを 今度こそ伝えるよ

 38th parallel 38th parallel
 アリランの歌は聴こえるかい
 38th parallel 38度線
 アリランの歌は聴こえるかい

読書三昧 (2005.05.08)

熱、下がらず。三日も続くなんて何年ぶりか。体もだるいので本日は読書デーと決め、村上 龍「半島を出よ」を一気に読了。凄まじい求心力を備えた本。プロットの巧妙さもさることながら、ストーリーの奇抜さ、それをバックアップする膨大な知識、情報。難しい題材をよくぞここまでエンターテインメントに仕上げたもんである。小説ではあるが近い将来、日本が似たような状況下に置かれることは想像に難くない。

へろへろサタデー (2005.05.07)

トイレに貼ってある今月のカレンダーの絵は、ポール・ゴーガン「ブルターニュの女達」。ポール・ゴーガンか、、、ウンコしながら見ているうちに「ボール・コーガン」なる、なんとも金玉チックな名を思い付き、ひとり笑い。

コタマの風邪がオタマに移り、とうとう俺にもタッチダウン。赤ちゃんから移されたそれはかなりシツコイと聞いていたけど、昨日から発熱、鼻水ダラ〜ン、珍しく咽も痛む。
外に出るのも億劫なので、暇つぶしに昔買ったブルースやスライドギターの教則ビデオを見る。しかし、こんなもん買ってもひとつも技術が身についたためしがないな俺は。いつも「ほぉ〜」と感心するだけ(笑)

ハコネサンショウウオ (2005.05.06)

終日執筆。
夕方になって、某環境月刊誌の表紙鉛筆画イラストにとりかかる。前回がカワセミ。6月号にふさわしい動物は何かいの〜、と思いを巡らすこと小一時間。ふと、先月41才の若さで旅立った編集スタッフ、テッツンの声が頭の中に響いた。「小林さん、細見谷の調査は凄かったですよぉ。ナント、ハコネサンショウウオもおったけぇタマゲました。細見谷はハコネサンショウウオの西限いうことじゃぁ。ホンマに細見谷周辺は奇跡の森です」。彼は自らが企画し、生物学者、地質学者ら学識経験者を引き連れて2002年に数回に渡って実施した細見谷及び十方山林道学術調査のことを言っているのである。ははぁテッツン、さてはハコネサンショウウオを描いて欲しいとな。了解〜。

ライブinこころ (2005.05.05)

午前11時、西風新都の住宅展示場「こころ」の特設会場へ。つい先日リニューアルオープンしたとかで、俺らFar East Loungeはそのメモリアルイベントに出演。ツンチャン、ちゅーぴー梶山、第4のメンバーSaxウーノも程なく到着。サウンドチェックを簡単にすませ、用意された控え室(一応テントなのだが、着替え室、巨大な姿見など装備!)で、もらった弁当を食い、ボ〜ッとしているとたちまち開演の1時半。この時点で客はコドモが二人だけ(笑)。しかし、このようなイベントにおよばれした場合、定刻キッチリに始め、定刻に終わるというのがウチらのレギュレーションである。司会のO嬢の手慣れた紹介で登場し、一曲目が終わる頃には客は20人程度となり、その後も徐々に増える。
「カプチーノもう一杯」>「春は流れて」>「UMIKAJI」>「テビチ記念日」>「天国よりステキ」>「その男ヨシオ」>「ハナレイムーン」
、、、と進んだところで、会場のチビッコ連中をステージに引っ張り上げ、パーカッション体験会。さすがツンチャン、こういうワークショップは普段からやってるからお手のもので、聞き分けのない幼児をあっちゅー間にまとめ、見事な(?)アンサンブルで観客を大いに沸せる。
俺らもチビッコにわかパーカッションチームと「カエルのうた」「散歩(トトロのエンディングテーマ)」をセッション。音楽なんてコレでエエと心底思う。雲ひとつない五月晴れの下、眉間にシワよせて歌う主義主張なんざ、ウザったいだけだ。過保護な自称ロックミュージシャンよ、悔しかったら「カエルのうた」をやってみろ(笑)。
調子に乗っているうちに時間が無くなり、あわててラストに「夫婦蛸」をやってフィニッシュ。ホントはね、新アレンジの「ホライゾン」を歌う気でいたのだが、「蛸、やろうやぁ」とのツン氏の強いリクエストがあったので。だってツン氏、手に「カァァァァァァ〜」と鳴る、演歌には欠かせない例の楽器持ってめちゃくちゃヤル気なんだもん(爆笑)。
それにしても、自分で言うのもなんだけど、Far East Loungeって、なんでもアリのバーリトゥード。まさに全天候型ユニット。どこでもなんでもやれてしまえるのだよ。演奏が終わると、忍者の「散れっ」みたいなカンジで各々勝手に帰るところもプロフェッショナルってか。

*写真:ライブ終了後に行われたビンゴ大会ではご覧のような賑わい。住宅展示場とはいいながら、来場者は結局、近所の人なんだろうなぁ。

つかのまの休日 (2005.05.04)

ゴールデンウィークではなく、たった一日だけのゴールデンデイ。家族で佐伯〜湯来〜加計方面をドライブ。家族というもんはありがたいッス。月並みな言い方だけど、なんだか気が滅入っているとき、支えてくれるス。ありがとう。

FF公開生放送、、、菊花賞上陸、、、 (2005.05.03)

本日のFF公開生放送の進行を家を出る直前まで練る。なにも俺一人でそこまでやる必要があるのか?もっとテキトーにやっていいんじゃないの?などと自問自答しながらも、かなり詳細なプログラムを完成させ、本番一時間前の4時に白神神社横の特設ブースへ。早速スタッフと打ち合わせするが、俺の書いたQシートにいろいろ不具合があることが発覚。確かにプロフェッショナルとは言い難い箇所があったのは認めよう。が、しかーし、これは放送終了後わかったことだが、某オペレーター氏は、最初に俺が用意したシートのほうがわかりやすかったとポツリ。キマリはキマリとして守らなければいかんが、そのようなレギュレーションがあることを俺が誰からも聞かされていなかったのも事実だし、俺のやり方を頭ごなしに否定したことにも問題がある。よく見ろや。俺の指示通りにやりさえすれば、全然ダイジョーブだったのだ。俺は単純である。だからこそ「最短距離」のわかりやすさを優先する。わざわざメンドーな記号に変換することの愚挙を、俺は指摘し、問い正したい。何の為の、誰の為の進行表なんじゃい。

てなこと言いながら、本番はまずまず(満足には程遠いが)。スペシャルゲストとしてお招きした「菊花賞」のお二人とも、イイカンジでトークできた。
オンエア終了後、DUCKでコーヒー飲んで一息入れ、薬研掘ジャイブへ。ライブ30分前というのに、広島には珍しくすでに立ち見状態。「小林君の席はすごくいい場所を最優先でキープしておくから」とナカハラさんは言っていたのだが、案の定というかやっぱりというか、そんなもの確保してあるわけがないのであった(笑)。結局、最後列で立ったまま2時間半。菊花賞の演奏は素晴らしかったが、アンコールの4曲目あたりで空気の悪さ(タバコの煙)が耐え難くなり、頭痛と吐き気で顔面蒼白。で、申し訳ないけど帰る事にする。どんなに体鍛えていようが、燻り出されるような紫煙地獄には勝てまへん。ライブの後半「菊さ〜ん、***やってください!」とリクエストをした青年に、信じられんほど下品で悪質なヤジを飛ばす某女性がおり(ライブ録音に入っていない事を祈るのみ)一瞬周囲がシラけたことと、換気の悪さを除けば、とてもいいライブだった。ロックのベーシックな部分と向き合えた気がする。菊花賞としての唯一のオリジナル「アンハッピーガール」はベリィグッド。また、花田さんのソロはどの曲もヨカッタ。なんて切なくてしなやかで力強い声をしてるんだろう。
その一方で、俺がちゅーぴー梶山やツンチャンとユニットが組めていることの有り難さもしみじみ実感。俺らもサイコーじゃんよ。なんで人気無いのかわからんよ(笑)。
菊さん、花田さん、にゃんこ先生、ボウヤのキヨシ君はじめスタッフのみんな、今夜はありがとさんでした。俺は骨の髄までシビレ、疲れたので帰って寝ます。おやすみなさいませ。

鼻の祭典 (2005.05.02)

世の大半はGWを謳歌しているようだが、俺は朝っぱらからレギュラー原稿の執筆。午後からは明日のFF公開生特番の仕込み。スタジオ外での放送だから、普段はQショットっつーあらかじめオープニングテーマやコーナーのBGMを読み込ませてあるシステムが使えない。つまり、オンエアするCDの他に、テーマ曲その他の素材も一緒に持ち込まねばならん。

夕方、喫茶こばやしスタジオで発声と心体育道ひとり稽古を終えて自宅に戻ると、右の鼻の穴の周囲がジンジン痛む。触ると感覚がなく、熱を帯びてカチンコチンにハレているもよう。鏡を見て思わず笑った。鼻の穴がハレの圧迫により、左に比べて半分くらいに小さくなっているではないか。どうりで息が吸いにくいハズです。ブユにでも刺されたのだろう。オタマに見せたらやはり大いにウケる。しかし、夫婦ではしゃいでる場合ではない。明日このままハレがひかなかったら、特設ステージでさらし者になるのは俺である。これがホンマの花の祭典ならぬ、鼻の祭典ってか。ワハハのハ。

雨の巨大スーパー、、、村上龍の嗅覚、、、 (2005.05.01)

えらく蒸し暑いと思ったら、雨でやんす。

昼過ぎからクルマで宇品のディック、イオンへ家族三人で出かける。見事なまでのニューファミリー(笑)。しかし、やらたとデカイ店である。ここまでの大量の商品をコンスタントに捌いていかねば経営が成り立たない巨大スーパーの立場を思うと、逆に購買意欲が削がれていくのは俺だけか。ライバルも多いというのにまったく御苦労なことです。ビール半ダース、コタマの帽子、コンテナボックス、掃除用具をいくつか買い、とっとと退却。

夕方、サティの本屋へひとり出向き、買おうかどうしようか迷っていた村上 龍の新刊長編「半島を出よ」の上巻を買う。俺は昔からこの人の小説に出てくる主人公を好きになった試しがない(笑)。しかし、来るべき時代の空気を嗅ぎとることに関して、彼程長けた小説家は居ない。嘘だと思うなら「コインロッカーベイビーズ」「愛と幻想のファシズム」など、80年代に書かれた作品を読んでみて欲しい。ストーリーではなく<意識の流れ>が、見事に現代を言い当てている。おっと、今作の装丁デザイン、素晴らしいよ。超売れっ子のデザイナー鈴木成一氏。福岡上空を這いずり回るヤドクガエルときたもんだ。

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