Far East Lounge 三代目春駒小林一彦オフィシャル 小林一彦イラスト

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2005年11月の日記

根拠なき確信 (2005.11.30)

終日執筆。朝イチのニュースで矢野事件の犯人逮捕を知る。ペルー人と聞いて心臓が口から飛び出そうになるほど驚いた。意外だったというのじゃなく、最初にこの事件の一報を目にしたとき、まったく出し抜けに「犯人は近所のペルー人」ということが「わかった」のだ。根拠なんかあるわけない。むしろ、俺の友人にも何人か在日ペルー人がいるわけで(断っておくがみんなすごくイイ人ばかり)、気のせいにしてもそのような思いを抱く自分にちょっとハラを立てたくらい。
捕まった容疑者は当然ながら俺の知り合いではなかったが、たまにこういうカンが適中することがある。小学校時代はもっと頻繁にあった。どうせなら嬉しいことで当たって欲しい。この日に宝くじ買えば当たるゼ、とか。

新曲の断片が降りてくる。「ホライゾン」と同じ、オープンGチューニング。10日のスマトラタイガーでのライブに間に合わせたい。

再びの3本指、、、オタマのライブ、、、 (2005.11.29)

昨夜、喫茶こばやしスタジオでギター弾いていると、いつのまにかSOUTHSIDE AVENUE BANDをやってた頃のピックの握りに戻っていることに気付く。この3本指で握る方法は高速ストローク向きだが、当時の俺は今以上に肩に力が入り過ぎで、しょっちゅう弦を切りまくったものだ。ウクレレを弾くようになってから、ようやっと手首のスナップを効かせることを覚え(遅いっちゅうに!)、同時にアコースティックのストロークも矯正されて、ピックも親指と人さし指で挟む教則本通りの握りになっていった。そして再び三本指。何故?わかりません(爆笑)。でもこのほうがリズムをキープしやすいのは確か。

オタマことヴァイオリニスト小林智子サンが来月9日に段原の聖ラファエル教会で「Violin&Violaのちいさな音楽会」を音楽仲間4人と開催することになった。冬にピッタリの室内楽曲をセレクトし、料金は800円で18:30開場19:00開演。俺の周りにはこういうジャンルを聴いたことがない人が多いだろうから、いいチャンスではないでしょうか。けっこう気に入ると思うよ。詳細は当HP「NEWS36.5」に近日up。駐車場もあるそうだし、なにしろ会場となる聖ラファエル教会は俺のような俗物大王がどう改心したって出演することは叶わぬほど、豪奢絢爛ちぃぱっぱ。イタリアから直輸入したというステンドグラスも一見の価値あり。

矢野の例の事件。元タクシードライバーだった親戚のハナシによると、事件の起きたあそこらへんは、地理によっぽど詳しい人間でない限り車を乗り入れるのはほぼ不可能とのこと。地元の人間か? 容疑者は10人以下に絞られたとの噂もある。早く捕まえてやって欲しい。

オキナワ・オン・マイ・マインド、、、ハンティングウェア、、、 (2005.11.28)

いかにも初冬の曇天を部屋の窓から見上げているとたまらなく沖縄へ行きたくなってくる。昨日もテレビで沖縄最大の聖地、久高島の特集をやっており、見ていると「わお〜、俺がシーカヤックで上陸したビーチじゃあ!」とか、「ああ、あそこの待ち合い室で久保とアイスクリーム食うた!」っつー具合に懐かしい風景が次々に出てきて一人で浮かれまくっていとおかし。2002年5月に盟友久保直樹とやらかした那覇〜久高島(約60km)3泊4日シーカヤックツアーでは途中、喜屋武岬沖の大平洋上にて高波&向い風によりちょっとヤバイ状況を経験したこともあって、ようやっとたどり着いた久高のヘブンリーさは格別。バスクリンのように青い海、宇宙が透けたかのような空、精霊の気配が濃厚な森、のんびりした島民(当時は約270人)、すべてが想定外の感動だった。「ビールはあそこで売ってるさぁ」と教えられた雑貨屋はどうみてもフツーの民家だったし、島にひとつだけの小学校校門前には「夜遊びは不良のはじまり」なる標語が貼ってあって大笑い。ゲームセンターはもちろん信号機すら存在しないヘーワな島内でどうやって夜遊びするんスか(笑)。ちなみにこの島のビーチで満月の下、ゴロンと寝そべって泡盛を飲みつつ、あの人この人に想いをはせた体験が「月の下ジントヨー」という歌になったのである。
ますますたまらん気持ちになって窓を開ければ、うえっ、排気ガスくせぇ!

10年愛用している米国ルイスクリーク社のハンティングシャツを近所の仕立て屋に出し、丈を前後5センチ、左右3センチほどカットしてもらった。俺は胸囲が1メートルを越えるのでそれでサイズを合わせると、どうしても丈や袖が長過ぎることが多い。外国製は特にそうなる。しかし、ハンティング用というものは作りがしっかりしているし随所に気の効いた工夫が凝らしてあり、毎度の事ながら感心させられる。銃のストラップが当たる肩の部分は縫い合わせ部分が肌に食い込まないよう二重構造。フロント2箇所の大型ポケットは、必要に迫られて川を泳いで渡った際、水が抜けやすくするための排水用ハト目まで付いていたりもする。ハンティングを辞めた今、普段着として裾をズボンから出して着用することが多いのでリフォームした次第。これであと20年は着れるだろう。他にもハンティングウエアは、レミントン社製ウースタローン・スティルハンタージャケット(俺の持っているウエアで一番高価。生産中止でプレミアが付き、15万円以上というウワサも)とシャンブレーシャツ、米国ラングラー社のコーデュラナイロン補強ジーンズなどいろいろ持ってるけど、やっぱ徹底的にフィールドでの実用性を追求した本物ってカッコエエよの。

今そこにある危機?!、、呉ポーデビュー、、久々の物欲、、 (2005.11.27)

某デベロッパーに勤める友人によると、例の姉歯&ヒューザー関連の余波で、これからの新規物件販促展開にかなりの影響が出てきたらしい(ちなみに彼のところはまったく問題無し。当然だ)。今回の事件では審査を怠ったイーホームズに最大の責任があると俺は思うのだが、この件が明るみに出てからというもの、デペロッパーの言う安全性を鵜呑みに出来なくなったのは事実。三菱自動車のリコール隠しもそうだったが大企業だからといって信用出来んわな。今まで当たり前と思っていたことを疑ってかからねばならなくなった。

昼過ぎ、昨日から吉浦に帰っていたオタマ&クーを迎えに行ったついでに、呉ポーに寄る。俺がここに足を踏み入れたのは今日が初めて。出来た当初、ディズニーランドを真似て「飲食の持ち込み禁止」とした時、俺はここの寿命がそう長くないことを予言した。案の定しばらくしてツブれ、今では入場無料、もちろん飲食持ち込みOKということでかなりの人出で賑わっていた。最初からこれでいけば良かったのに。しかし、こういうところに来ると、ホントに少子化?と思ってしまう。なんせ親子連ればっかりだぜ。

夕方、散髪。このBlue Velvet'sという散髪屋、同名のオリジナルブランドのブティックも兼ねていて、広島発でありながら全国区で著名芸能人のファンも多い。徹底的にこだわりまくったデザイン&製法を貫いているため値は張るが、確かにそれだけの価値はある。と、俺の金銭、いや琴線を激しく刺激する仰け反るほどにかっちょいいスカジャンと遭遇。¥59,800。ううっ、悩みまする。

自力本願、、、超護身たるもの、、、 (2005.11.26)

インディーズでもどこでもかまわん、良心的に俺の音源制作&プロモーションを請け負ってそうなところをいろいろ当たってみたが、どうもこっちの思惑と合致せん。細かく書けばキリないけど、イメージ付けとかアレンジとかジャケットとかのデザインに関しても、俺の描く方向とズレがあった際、「オカネ出してんの、こっちですけど」といわれりゃ折れる部分も出てくる。そういう力学は広告デザインの世界だけで充分だ。気付くまで時間かかった俺はやっぱりアホだった。
折しも、本日発表された山口さんちのヒロシ君所属するところのHEAT WAVE発の朗報と言うか英断と言うか、今後彼のバンドは、レコーディングおよびリリースに伴う諸々の著作権限をすべて自分達の手で管理保有すべく、ユーザー賛同型で音楽を配信していくことを表明。2006年末に発表予定のニューアルバムは、アルバムを先行購入してもらうことで集まった資金を基に制作するとのこと。これは、我が師匠、豊田勇造アニキと全く同じやり方である。これでいい。これしかない。本当に気合いの入った純度の高い音源を作るとなると、こうならざるを得ないのだ。ああ、気が楽になった。
俺も来年からレコーディングに入るつもり。録りたい曲がたくさんあり過ぎて頭がパンクしそうなもんで、「これはゼヒ入れて欲しい!」そんなリクエストがありましたら遠慮なくお知らせくださいませネ。参考にさせてもらいます。

夕方、道場。最近基本稽古の型が増え、それをやっただけで汗だく。
二人一組の応用稽古に入り、技をかける方は実にカンタンすぎて思わず笑みがこぼれるほど。が、かけられる方には激痛がはしり、吹っ飛ばされる。「うふふ」「イテテ!」「うふふ」「イテテ!」このわかりやすさイコール心体育道の真髄。100分の1秒を競うようなハイレベルな応酬はとりあえず心体育道には必要ない。力もスピードも劣る、それを大前提に技術体型が組まれているところが超護身を標榜する所以である。じゃあ門下生一同、力もスピードもないのかと言えばさにあらず。っつーことでヤバ過ぎです。みんな仲良くしましょうね(笑)。
7色で充分、、、原田芳雄日和、、、 (2005.11.25)

日光東照宮の社寺。2003年に日光AKIRA邸詣でのついでに立ち寄った際、その眩いばかりの豪奢絢爛な漆の極彩画を目にし、古の技術の凄味に思わず唸ったものだが、なんと、当時の漆はたったの7色しかないことを本日某NHKの特集で知った。んなバカな。長らくデザインオフィスに身を置き、数百種類に及ぶ色の微妙な差異を見抜く俺の目が誤魔化されるわけはない。あれは最低でも24色近かったはず、、、、。実はこれにはトリックがあり、乱反射を利用してあたかも他の色が存在するかのごとく「細工」しているんじゃげな。ううむ、やるのう。アートでも音楽でも料理でも、これ見よがしにやたら色や音数ばかりを増やして得意になっているケースに遭遇するが、本当にすげぇテクというのは素材はシンプルでもそれぞれが共鳴したり干渉しあうことによって使った素材以上の「風景」を現出させるということじゃなかろうかね。ちなみに俺の知っているギターのコードもちょうど7つぐらいだ(イバルなっつーの!)。

多忙なオタマに代わり、本日は奇跡的にヒマとなった俺がクーとお留守番。フトンをあげ、洗濯物を取り込み、食器を洗い、クーのおしめを替え、グズればあやして上手に寝かし付ける俺は主夫としてもやっていけそうである。20年くらい前だったか、宇崎竜童のエッセイの中で俳優 原田芳雄のことにふれたくだりがあり「子供の運動会や参観日にも積極的に出かける子煩悩の芳雄サンがこれまた実にカッコイイのだ」みたいなことが書いてあったと記憶するが、当時の俺はハードボイルドな原田芳雄が子供と無邪気に戯れている姿がどうしても想像出来なかった。今は「なるほど、こういうことか」と納得。エッ、原田芳雄と一緒にすんなって?!
飛びまわっとるday (2005.11.24)

非常に慌ただしい一日。ヒントあり、課題あり、反省点あり。10年ちょいであるいが、サラリーマン生活を送ったことは、ある意味大変な人生勉強となったようで、予期せぬ不利な状況下においても冷静に突破口を見い出そうとする自分をちょっとだけ頼もしく感じたとさ。

夜、喫茶こばやしスタジオで心体育道独り稽古。忙しくてうっかり3日もサボってしまったが、ある動作において今までなかなか治らなかった悪いクセが、きれいに抜け落ちている。こういうこともあるんですな。
年中無休 (2005.11.23)

勤労感謝の日ということで、労働局では「賃金不払い残業電話相談」なるものを開設したとか。主にサービス残業を強いられている人を対象にしているそうだが、国内すべての職業の中で労働基準法にもっとも反しているものといえば広告デザインプロダクションをおいてほかにはなかろう。ま、詳しくは言いませぬが(最近この日報に対するクレームがすごく多いのよ)、残業手当はもちろん退職金も用意されない場合が多い。小説「ああ、野麦峠」の女工哀史に近い過酷な労働環境であることは、そこに身を置いた者のみぞ知る。非人間的といえばそれまでだが、精度の高いモノを作るには時間を超越するタフなコンセントレーションが必要なのじゃよ。ちなみに俺は基本的に年中無休主義。今日も当然仕事したッスよー。

本日、結婚3周年。夕方、徒歩5分のサティへ家族3人で行き、のほほんと買い物。なにもモンクはありません。
ロケン屋の金字塔 (2005.11.22)

ネオポリスホールにて、ロケン屋ナカハラヒサロオ氏の広島在住20執念、いや20周年記念ライブに出演。この企画、ナカハラさんのオリジナルソングを音楽仲間が順繰りカバーする(しかも企画発案も本人)というものだが、リハを終えて楽屋でダベっているうちにいろいろ面白いというかあってはならない事実が判明。チラシなりチケットに自分の名前が載っているのを見て、初めて自分の出演を知った、という人がほとんど。ふうむ、俺だけではなかったのか(笑)。「ああ、はよ自分の出番が終わらんかのう」と皆の衆。同感。集団接種で注射を待つ小学生の気分。

中盤、ようやっと俺の出番がまわってくる。ギター/タケチャン&ナッティ、ベース/シノ君、ドラム/マエカワ氏のセットで「忘れじのアイランド」を歌う。自分が歌いやすいように歌詞もメロディも相当イジくったが、ナイスなサポートもあってなかなか気分良く歌えた。

それにしても、皆、なんだかんだ言いながらも、ナカハラさんをゆるしている、イイ意味で(笑)。だってそうじゃないと柴山<菊>さんが出演したりしないって。やっぱ広島には彼が必要だ。楽しかったよナカハラさん、今後もよろしくです。しかし、25周年もあるのでせうか?「いや、次は21周年やるよきっと」とヨシオ氏。ありうる。

耳かき奉行 (2005.11.21)

終日執筆。
夕方、Pステを聴いていると、ゲストで柴山<菊>さんと、ロケン屋ナカハラ氏が登場。パーソナリティのK嬢(オタマと海田時代に同級生)がナカハラさんを「広島を代表するロッカー」と紹介したのには大いに意義あり(うそうそ)。それにしても菊さんの声、潤っている。明日、ネオポリでのナカハラヒサロオ20th記念ライブで、彼もゲスト出演されるのだが、考えてみたらすごいハナシである。よかったねぇナカハラさん。みんなにメチャクチャ愛されとるじゃん。俺も一曲だけど、精一杯歌わせてもらうよ。っつーか、入りの時間とかリハの予定とか全然聞いてないんスけど(笑)。

二、三日前から左耳の中がゴロゴロ音がする。巨大な耳クソ氏がローリングをかましているのだ。地球温暖化の影響がここまで及んでいようとは(なこと関係ねぇっつーの)。そこで夜、「耳かき上手」を自称するオタマにホジらせてみた。
「わぁ、こんなの見たことない」「うひょお!」「げげっ」などといちいちオーバーに騒ぎ立てながらも相当量の採掘に成功。ついでに右も。そして、、、俺の耳は正常な聴覚を取り戻した(笑)。いや、耳ってこんなに聞こえるのかとたまげるほどなり。よし、今日から耳かき奉行に任命する。
刹那の芸術 (2005.11.20)

祇園の某寺院にて父方の祖母の四十九日法要。徒歩約1分の場所に、小林家の先祖が江戸時代から代々神社守を務めてきた安神社があり、あとでオタマを連れて行ってやるつもりだったが、クーが眠そうだったのでパス。

高橋尚子、やりおったわい。やっぱオリンピックで金メダルをとるような人間に通常のモノサシは通用しないっつーことですかのー。

NHKの「トップランナー」に書家の柿沼康二が出ていた。臨書(お手本の写し)を一日10時間やることもあるそうな。俺の中で書家のベスト2は、中川幸夫と肥田春充。いや、二人とも正式には書家ではない。中川さんは華道家(しかも身体障害者)だし、肥田さんは肥田式強健術でお馴染みの体育家である。俺は彼ら以上の筆勢を持った人間を未だ知らない。肥田さんの「中心○の書」という長〜い掛け軸に書かれた作品は「中」の」真ん中の縦棒の長さが5メートルもあるんだぜ(下の写真)。これを肥田のジッチャンは走って書いたにもかかわらずその直線は寸分も左右にブレず、墨も途切らせなかったという。
柿沼さんは1970年生まれ。彼は書を「仕留める」と表現。うん、なかなかカッコエエ。

高地トレーニング、、、理合の深淵、、、 (2005.11.19)

昨夜のニュースで見たのだが、高橋さんちのQちゃんが、右脚三カ所に肉離れを起こしていることを記者会見で発表。日曜日のレースにはそれでも出場するらしい。彼女は2002年に行った3600mでの一カ月に及ぶ高地トレーニングで肋骨を折っている。ポテトチップスの袋が破裂するような高地で、肺の収縮と膨張に対応するべく柔らかくできている肋骨が耐えきれなかったためといわれている。
実際、気圧・気温が低く、酸素も薄く、人体に強度のストレスがかかる高地トレーニングを疑問視する声は少なくない。彼女が小出監督の元を離れたのは、前回のこの件が関係していると俺は思っていた。しかし、今回も彼女はアメリカのボルダーで高地トレーニングを実施。その直後の肉離れ。たしかに平地よりも格段に心配機能を高める効果はあるかもしれないが、人体は「部分」では語れないのではなかろうか。復活を賭ける一流アスリートの胸中は、凡人の俺にはわからない。

夕方道場へ。稽古が面白いのなんの。廣原先生がおっしゃるように武道に<秘伝>などなく、すべては<理>、すなわち非常に科学的、物理的なものかも知れない。ただ、理合をモノにするには大変な鍛練が必要なことも確か。

*写真:ボジョレで酔ってちょんまげ(意味無し!)

トイレ篭城、、、えべっさん、、、 (2005.11.18)

終日執筆。数件の締め切りが重なり、久々に頭も指も出力120%。

夕方、レギュラーで担当している某氏HPの旅行コラムのリライトをやっとこさ書き上げて「ふぃ〜〜」と大きなため息をついたとたん、PowerBook源四郎(G4)ちゃんのご機嫌が悪くなってデータが瞬時にパー。あまりのショックに、直後俺のとった行動とは、意味不明ながら便所への立て籠り(笑)。
腹いせにウンコを無理矢理ひねり出し、気を取り直してPCに向き合うと、アラ不思議、消滅した約1400文字がスラスラと思い出せるではないか。10分でなんとか復元成功。やれやれ。

明日からえびす講が始まるってか?今から三十数年前、俺が小学生低学年だった頃、えびす講あたりには手足にシモヤケが出来まくっていた、寒くて。今はどうよ、俺んちは暖房もつけてないのにTシャツで過ごせるでよ。アンビリーバブルでよ。かあさん、ぼくのあのしもやけ、どこいったんでしょうね。
あなたにとって、、、 (2005.11.17)

終日執筆。やはりこういう地味なデスクワークは、冬やるに限る。夏だと家にじっとしていられないからね。

「週刊少年チャンピオン」に14年間連載されていた板垣恵介著「グラップラーBAKI」がいよいよ来週をもってフィナーレを迎えるようだ。所詮マンガではあるが、たまにかっこいいセリフと出会える時がある。主人公バキのオヤジ、勇次郎が「アンタにとって<闘う>ということは、どんな意味がある?」みたいなことを聞かれ、こう答える。
「そんなもん、考えたこともねぇ」。
シビレたです。この以上の明解な理由があるか? 理屈ではないのだ。自然にそれを選んでいることの確かさ、強さ、澱みのなさ。
よくテレビやラジオで野暮ったいインタビュアーが一流のアスリートや芸術家に「アナタにとって***とは?」っつー紋切り型の質問を向けるけど、俺は前々から気にいらんかった。慇懃無礼でデリカシーに欠ける。言語に翻訳する必要一切なし。

夜、いつものように喫茶こばやしスタジオで自主練。うまく行かないステップがあり、それだけを繰り返しやっていると一時間などあっという間。

前兆現象? (2005.11.16)

深夜2時頃、ふと目覚めると「ズズズズズズズズズズ〜」と途切れぬ重低音に部屋が振動している。余震にしては長過ぎる。それでもやっぱり余震であるならそのあとの本震は想像を絶するものなのか?1分ぐらいたった頃ビビリながら体を起こし、カーテンを開けようとしたとたん、止まった。一体今のは何なのだ?寝ぼけていたのだろうか。

昼過ぎ、同業者のH氏から紹介された中区のデザインプロダクションへ行き、打ち合わせ。こちらのスタッフは20代〜30代前半のようだ。13年前俺が入社したところの古巣プロダクションに雰囲気が似ている。あんときゃ皆に「さぁ一発かましたるで!」という闘争心が漲っておった。

来週に迫ったナカハラ大明神の20thアニバーサリーライブで歌わされる「忘れじのアイランド」のひとりリハ。俺にそぐわない歌詞は勝手に変えることにした。やっぱ「♪頭からっぽでいこう〜」とはどうしても歌えないス(笑)。
3Dサウンド、、ナレ録り、、皇族ブライダル、、 (2005.11.15)

午前中、Tが入手したばかりの3Dサウンドを収録するためのドイツ製専用マイクロフォンセット「SOUNDMAN」を持ってくる。
「なんか怪しい箱に入っとるんじゃ」
なるほど、黒い木製ボックスに仰々しく収まったそれは、一見すると<盗聴マイク>のようでもある(下の写真)。
ヘッドフォンを模した左右それぞれのパッドの外部にマイクが装着されており、耳に差し込んだ状態で外部音を立体的にレコーディングできる仕組み。さっそくSONYのMDウォークマンにつなげて部屋の中を歩き回りながらテスト録音。おお〜、確かに音が3次元になっとる。背後からの音はそのままその方向からの音として再生されるのであまりの臨場感に思わず振り向いてみたりする(笑)。日本語の取扱い説明書は付いておらず、あれこれテストを続けながら慣れるしかない。

夜、某テレビ局にてTVCFのナレ録り。今んところ、ナレーション仕事は月イチ程度。スタジオの緊張感がやっぱり好きだ。

サーヤが黒川っちと結婚されましたですな。俺も心よりお祝申し上げたい、学習院の同窓として(誰がじゃ)。生まれや育ちがどうあれ、本来なら人は平等であるはず。皇族の皆さんは俺らのように自由に酒飲んだり旅に出たり歌を歌ったりするのは無理なのだろう。気の毒に思う。そうそう、黒川っちの愛車はロータスエリーゼだそうだが、免許取り立てのサーヤもこれで颯爽と買い物に行けたらええね。

求む、映画製作スタッフ (2005.11.14)

月イチ恒例「歯のメンテナンス」のため、親戚のK歯科へ。したら、以前他の歯科で治療したツメものが部分的に欠損していることが新たに判明。次回より治療となった。ええい、こうなりゃ徹底的に悪いところは治してもらおうじゃんよ。他の歯および歯茎の状態は、こちらで歯磨き矯正を受けてからは極めて良好とのこと。それまで2、3日にいっぺんしか歯を磨かなかった俺が、今じゃ日に2回、しかも一回につきたっぷり10分近くゴシゴシやっとるけぇの。芸能人は歯が命!

デザイナーK氏からデンワがあり、某映画祭エントリーへ向け、急遽オリジナルショートムービーを作ることになった。ストーリーは俺が電話口でゴニョゴニョ話したものでいこうということになる。今の所メンバーはK氏、山沢カメラ、俺という例の某大企業PVを作ったスタッフ。なんか知らんけど面白そうだから手伝いたいと言う殊勝な御仁は連絡を。

来月10日に流川スマトラタイガーで行うFar East Loungeライブの詳細が決まった。
開場が9時で、9時半より第一部開始。
ちょい休憩を挟んで
10時半頃より第二部開始、
料金は1500円。
バンドでじっくり2時間程度やるのは久しぶり。ソロで披露した新しい曲のバンドバージョンも聴けますぜ。今後、俺自身がどう音楽活動を展開して行くか、あれこれ思いは先走るばかりだが、一言で言うなら圧倒的な存在を目指したいでちゅ。
懐かしいひと、、、イラク帰還兵、、、 (2005.11.13)

タワーレコードで某シンガーの新譜を買ったあとで、同じフロアーにある島村楽器をブラついていると
「小林くん!」と背後から声。
振り返ればそこに、おやおや、懐かしいK谷さんのえびす顔。彼はK楽器店の元店員で、俺が中学の頃から世話になっていた人。案の定というかやっぱりというか、マーチンを物色中だったようだ。
「今、マーチンだけでも80本くらいあるよ。そんでね、それを一般の人が自由に見れるようにギャラリーを作ろうかと思ってるんよ」
ちょっとまえ日報で世のコレクターに苦言を呈したばかりだが、K谷さんはスゴ腕ギタープレイヤーだし、こういう開かれたコレクターならOKである。俺にマーチンを二、三本タダで譲ってくれたらもっとOKなんだけど(笑)。久しぶりに会った人が元気そうなのを見るとこっちまで嬉しくなってくる。しかし、突然ニューハーフになってたりして驚かすヤツもいるからな。人生いろいろby小泉。

昨日やらせてもらった楽座にはウクレレのスタンド、さらに一昨日のK's SHOTにはサングラスケースを忘れて帰ったことが発覚。オタマが呆れて「気に入った場所にはマーキングしてるの?」俺は犬か?!
*昨日12日付け日報の楽座に関する記述に追加修正文を掲載しました。お客さんも気にしていた「アレ」の正体がわかります。心配無用。

夜、某NHKでイラク帰還兵(アーカンソー州兵)のドキュメンタリーを見る。実直さ、純朴さゆえに国を想って出兵した彼ら。重傷を負い左腕が不自由になった元エンジニアの「テロを根絶するのは無理。我々アメリカ人がかえって問題を難しくしてしまった」というコメントが印象的だった。国のためじゃなく、ブッシュ政権のために命を張ったことをかなりのアメリカ人が気付き始めているように感じる。
楽座ライブ (2005.11.12)

昼前にモッサリ起床。ぶふぉ〜、酒臭ぁ!

風呂入ってアルコールを抜く。が、湯を熱くし過ぎたようで、アルコールだけでなく油分も抜けまくり、ゴビ砂漠のごとく全身乾燥大陸と化す。

夕方、楽座入り。逆リハで出演者の皆さんきっちり歌い込み、定刻より5分遅れで俺からスタート。客も満員御礼。
「あの空」>「ホライゾン」>「星の波間に」>「月の下ジントヨー」>「その男ヨシオ」>「夫婦蛸」>「サティスファイ・マイ・ソウル」
持ち時間が30分なのでMCは省き、曲をどんどん繋いで行く。最近はこの方が集中力が途切れず気持ちいい。まずまずの演奏だったが新曲をやればよかったと反省。
主催者でもある「内キ山田とクール3」はじめ他のユニットも自分の持ち味を活かした面白いステージで聴ごたえあったと思う。
今日は飲むのはヤメとくつもりだったのに、打ち上げでビールジョッキが目の前まで歩いてきた。仕方ないのでグイと呷り、あまりのウマサに思わず顔を仰け反らせたとき、天井をビッシリ覆っているものが視界に入る。も、もしやアレは、、、、。
と、思ったが、あとで店のオーナーによると「アレ」の正体は「がんめん」といわれる物質でまったく人体に無害であることが判明。まぁこういう御時世だけど皆さん勘違いなさらないでくださいませね。

*写真:炎のオッサンユニット「内キ山田とクール3」。最近見た広島のどのロックバンドよりパワフルでゴツくてシビレた。なにしろ演奏がしっかりしている。ハラが出ていても、物覚えが悪くても、カッコイイとはこういうことさ。

武神のDNA、、、K's SHOTライブ、、、 (2005.11.11)

俺の師匠、廣原先生の友人であり、ブルース・リー研究家としては世界的に名の知られた作家・松宮康生さんからご自身の新刊「最強格闘技伝/ぶんか社文庫」が送られてきた。正式リリースは11月20日で税別667円。もとは97年に出版された「最強格闘技図鑑」を文庫にあたり加筆・修正し、再編集したものだそうだが、取り上げられている武道家・格闘家がたまらんぜ! 
廣原先生の、そして一時期は俺の大師匠でもあった芦原空手創始者・芦原英幸先生を皮切りに、正道会館やK-1の創始者・石井和義さん、廣原先生がロス在住時代親交の深かった円心空手創始者・二宮城光さん、そしてもちろんブルース・リーも。ページを捲りながら、大山倍達>沢井健一(太気拳)>黒崎健時>芦原英幸>廣原 誠>三代目春駒(笑)という、連綿と受け継がれてきた武神のDNAを再認識し心がざわめく。しかも今、心体育道広島直轄道場においては、俺は廣原先生に手とり足とり直接指導いただいているという、世界的に見ても幸運な巡り合わせにあずかっている。兄弟子Sさんも芦原先生の秘書だったこともある。いやぁ、おろそかにできんわい、としみじみ。やっぱり凄いところにいるのだな俺は。精進せにゃ。
ちなみに昨年出版された松宮さんの前著、「最強格闘技図鑑・真伝/ぶんか社」には、我が師、廣原先生のこともたっぷり紙面をさいて紹介してある(「第14章/廣原 誠」参照)。どちらも必読。おっと、近日出版予定の心体育道初の教則本では不肖三代目春駒も実技演武を披露しております。

夜、流川「K's SHOT」にて、毎月第二金曜日に行われているMaggie&フレンズのライブにウクレレ一丁で登場。カウンター席だけの狭い空間に、20人近くがギュウ詰め。
「3羽の小鳥」>「テビチ記念日」>「星の波間に」>「月の下ジントヨー」>「その男ヨシオ」
アンコール:Maggieのギター借りて「夫婦蛸」
短時間ではあったが納得の行くステージだった。「こんなスゴイの初めてみた」「全部ホントにオリジナル?」などとお客の反応もかなりいい。
Maggieの弾き語り、マーサさんのピアノ演奏、ヒデさんのブルース、そして美由記ちゃんオススメのリエチャンの歌など、共演者の皆さんもレベルが高く、俺も聞いてて得した気分。っつーか、彼らの音楽への愛がひしひし伝わってきて、その環の中に居られることが嬉しかった。
あんまり気分がよかったので日付けが変わっているのにもかかわらずひとり打ち上げと称し、2軒ハシゴ。明日も楽座でライブあるというのに、こういうところがダメですな。
それに似合うレベル (2005.11.10)

冬用アウターを引っぱりだしてチェック。フリーランスになってから俺の夏は桜の開花を合図にスタートし、10月末、山々が紅葉に彩られるまで続くようになった(っつーか出勤しなくてもよくなったのでバケーション風のユルい服装が多くなっただけのこと)もんだから長いのなんの。
そんなわけで冬用アウターと再会するのは約8カ月ぶり。GジャンだけでもLevi'sが3着、Leeが2着(うち1着はレザー製)、ノーブランドが1着。おっ、こんなの持っとったかいの〜?と首をかしげねばならんあたり、俺のアルツ度も絶好調。

俺の所有するGジャン、Gパンの中にはマニアが泣いて喜ぶビンテージものがあるらしいのだが、高かろうが安かろうが手に入れたからには遠慮せずガンガン着まくる。昔、一年間だけ武道太極拳を習っていた時の達人K師匠(なにしろK師匠のそのまた師匠は、蒋介石のボディガードだった)は、台湾茶道にも長けたお方であり、自宅を訪ねた際はホレボレするような流麗な作法でお茶を煎れていただいたものである。その時、彼が使っていた茶道具一式は目玉が飛び出る程高価なものであった。値段を聞いて驚いた俺が、
「先生、そんなもん手が滑って割れたらどーすんスかっ?!」とワメくと
「ははっ、そんときゃ茶器の寿命っちゅうことで諦めがつくわい。小林、よ〜覚えとけ〜。道具ゆうのはの、使うてナンボ。床の間に飾られても道具は喜ばんで」
サスガ先生なるほどねぇ、とは思ったが、あとで考えれば先生は絶対に割らないだけの技量を備えている自信があったんだろう(笑)。でもそういう考えでいけば、世のコレクターはせっかくの道具の命を奪うだけでなく、それを扱う自らの技を似合うレベルにまで磨き高めることなく永遠に貶めているということになる。相殺、つまりゼロだ。同じゼロなら互いに鬩ぎあい燃え尽きて消える方を俺は選びたいっスね。
一周年、、、mimicle発進、、、 (2005.11.09)

屈折日報をずずいと溯ってみれば、ちょうど一年前の今日、通常のトレーニングメニューに「火の呼吸」を取り入れたとある。なはははは。ばっちり続いてまっせ。春駒サン根性あるねぇ、と勘違いされては困る。日々やり終えたあとの爽快感や、続けることによって徐々に効果が実感出来ることとかが、火の呼吸を飽きさせなかったからにすぎん。しかし、これまでやってきたのは初級〜中級コース。ぼちぼち次の段階へステップアップしたい、、、のだが、その方法はまだ本で発表されていない。おそらく、火の呼吸マスターの小山一夫氏は我流に陥るのを警戒し「こっから先はちゃんとした師の直接指導のもとで」という考えを持っておられるのだろう。

昼過ぎ、某ファミレスにて、同級生Tとベンチャー立ち上げに関する打ち合わせ。ユニット名も俺の案で決まり、早速WEBデザイナーK君に連絡をとってURL取得代行を依頼。名付けて「mimicle.com(ミミクル・ドットコム)」。音声に関する事業だから「耳から来る」と「奇蹟=miracle」をかけ合わせた。音声、音楽だけじゃなく、「耳寄りな情報」を提供するセクションも検討中。
事業内容のほかに、日本経済、環境問題なども話題にのぼる。Tは小学生ぐらいまで島根県瑞穂の山村に住んでいたので、川魚、山菜を採らせたら今でもプロ級。自然のメカニズムにも造詣が深い。そんな彼と「あと10年かそこらで日本は破綻し、食糧クライシスが到来するが、どこの国も助けてくれない」という見解で一致した。どうサバイブするか。これまた奇遇なことに彼も10月27日付の日報に書いたような「うれしい、楽しい自給自足作戦」を大真面目に考えていると言うではないか。
「どっちみちひとりじゃやれんことじゃ、手を組もう」
「おっしゃ、やろう」
っつーことで別ユニットがもうひとつできてしまったがどうなりますやら(笑)。土地の確保や、農作業技術の習得など、難しく考えたらきりがない。でも同じ気持ちの人間が集まれば、それは可能と信じる。詳しくは知らんけど、九州のどっかに在住しているシンガーソングライターF氏はすでにそういう暮らしを実践しとるげな。

子守り奉行、、井の中の春駒、、地球星、、 (2005.11.08)

最近、バイオリニストとして忙しく動き回っているオタマのかわりに、ややヒマになってきたダンナ(つまり俺だ)がクーの子守りを担当することが多くなってきた。本日も昼前から夕方まで、父と子、ウチで二人きり。お勤めしてらしゃる一般的なご主人方に比べ、俺が我が子と過ごす時間は相当なもの。親の背を見て子は育つというが、スキンシップがたっぷりとれるなら、それにこしたことはなかろう。

俺と雰囲気や作風の似たシンガソングライターのHPにアップされているライブツアースケジュール。こちらのリンクから全国に散らばる見知らぬライブスポットを探索することにハマっている。いやぁ、世の中には面白そうなスペースがいっぱいあるんですのー。そこに出演しているミュージシャンの名も、ほとんどが目にしたことのないものばかり。それぞれに演奏スタイル、メロディ、伝えたいことがあって、それをまた楽しんだりケナしてるやつらがいるのだな。俺は日本のごく一部しか知らないわけだ。

去年手に入れた韓国の詩人、リュ・シファのインド旅行記「地球星の旅人/NHK出版」を再読。インド旅行記は横尾忠則、沢木耕太郎、椎名誠、藤原新也、辺見庸など、十数冊読んだが、一冊人にすすめるとすればこの地球星となる。もしもあなたが、孤独だったり、落ち込んでいたり、人間が嫌いだったり、なにもかも嫌になったりしていたら、この本は力になってくれると思う。もちろんすべてがうまくいってても充分グッとくる内容で、ますます生きていることが楽しくなるだろう。俺の生涯ベスト10にランクイン。

ミュージシャンの居場所 (2005.11.07)

3年くらい前だったか、沖縄在住の友人、Benhur(シンガポール系オーストラリア人)とコースケ(神戸出身)のユニット「bkoz」がメジャーデビュー。拠点を東京に移し、快調に活動しているように見えたが今年契約が切れ(?)解散。早くもコースケは、中西圭三とコラボシングルを出したというウワサを耳にしていた。Benhurはどうしよるんかの?と思っていたところへ、先日、共通の友人であるM嬢からメールが入り、Benhurが沖縄に戻ってアルバム制作中であることを知って安堵。俺と連絡を取りたがっていたらしいので、今日の午後、電話してみるとすげぇ喜んでくれた。日本語もかなりうまくなっている。
驚くことに明後日にはメジャーからソロ名義で1stアルバムをリリースするんじゃげな。まったく逞しいヤツらじゃわい。ベンよ、今度こそは沖縄に住みながら活動しんさいや、と言おうとしてヤメた。真に一流のミュージシャンであるなら、ひとそれぞれ曲を作るうえでどこが一番自分にいいインスピレーションを与えてくれるかは、俺が言うまでもなくわかっているハズだし、すぐれた画家や焼物師がそうであるようにイイ作品をモノにしたいなら躊躇せずそこを選ぶであろう。まったく日本のプロミュージシャンは利便性だけで東京を目指し過ぎのように思う。だから個性がなくなって聴いててもつまらなくなるんじゃなかろうか。てなこと言いながら豊田道倫のように大阪から東京に出て、そこでの暮らしを切なくリアルに歌うシンガーもいる。ああ、難しくなってきたのでここらへんでおしまい。あーこりゃこりゃ。
県知事選、、、ケイソンはえらい、、、 (2005.11.06)

昼過ぎ、県知事選投票のため、会場となっている近くのみみょう幼稚園へ。俺以外、投票者の姿なし。ここだけのほんの数分の状況を見て判断してはいかんのだろうが、低い投票率のワースト記録を更新しそうな予感。こりゃ藤田雄山さんの責任は大きいで。これまでの勝手にやってるだけのような県民不在の県政に有権者は思いっきりシラけているのではないか。誰がなっても同じ、という無力感が蔓延しているように思える。

曲の構想が次々降りてくる。しかし、あえて今はカタチにするのを待ちたい気分。イマジネーションをもう少し泳がせておけば、未知のドアを勝手にあけてくれそうな気がする。俺が知っている俺なんぞ、所詮は想定内。無意識の窓辺から異界を覗き込むには、作為は邪魔になる。

夕方タワーレコードへ行き、気になっていた某シンガーのミニアルバムを購入。ウワサでは「本物のトラベリンシンガー」「潮と風が紡いだ歌」ということであったが、なにを持ってしてそのような評価になるのだろうか。悲しいかな、俺にはファッション雑誌に似合いのヌルいニューミュージックにしか聴こえなかった。俺のパンク演歌「夫婦蛸」のほうがよっぽど海のニオイがするっつーもんよ。その点、同じような形容をされることの多いEDWIN野郎ケイソンは、まさにそのまんまで、ジャック・ジョンソンより俺は好き。バンにサーフボードを積んで波を探しながらツアーするヤツなんて日本にそういない。しかし、ケイソンはスポンサーに配慮して律儀にEDWIN以外履かないようにしているのかな?(笑)
異様な陽気 (2005.11.05)

11月に入ったというのになんたる暖かさ。ベランダにイスを出し、ラジカセでサーフミュージックを聴きながらリリー・フランキーの「美女と野球」を読む。何度も大笑いさせられイスからずり落ちそうになる。ビールが飲みたくなってきたが夕方道場に行くので我慢。ええい、ホンマに来月末は大晦日なんか?

親の気持ち、、、アホは不滅、、、 (2005.11.04)

相変わらずクーの熱のアップダウンが激しいので、朝イチで病院へ。たいしたことはなさそうだが、親になってみないとわからなかった、この俺様の狼狽ぶりが新鮮である(笑)。おかげで二日間熟睡できとらん。ああそうとも、クーのためなら俺を煮るなり焼くなり刻むなり、中国有人宇宙船「神舟6号」で大気圏外に放出するなり好きにしてくれっつーの。なるほど「親の気持ち、子知らず」であったのでございますですね、確かに。

午前中、ずっと練り上げまくってきた数件の企画シートに手直しを加え、昼過ぎに例の使えぬMTRを大手町のK楽器店へ持っていき、修理を依頼。
帰りにスタジオDUCKでコーヒー飲んでると、サウンドオペレーターの宮さんとバッタリ。一体何年ぶりになるのだろう。彼が最後に記憶している俺は、どうしようもなく息詰まっている頃の俺に違いない。うん、振り返れば、俺もクーの熱以上にアップダウンを繰り返してきたのだった。しかも、喜んでいいのかどうか、彼がほとんど変わっていないのに対し、俺のアホアホ度ときたら、さらに逞しく右肩上がりにバージョンアップされているのだ(笑)。

夜、へっぽこイコマより電話。新規事業案など思いつきでディスカッション。

*写真:俺が表紙イラストを描いている某環境月刊誌の最新号。連載は先月号で降ろさせてもらったけど、すでに読者から復帰を望む熱烈な投書も寄せられていた。中には「春駒さんを囲む会を開きたい」との提案も。ありがとう。

かりそめにカプリソ? (2005.11.03)

昨夜からクーが発熱。で、本日午前中ブライダル演奏の仕事が入ってたオタマに代わり俺が看病。

昼過ぎて、少し熱が下がり、オタマも帰ってきたので、今月22日に迫ったナカハラ閣下広島在住20周年ライブで披露せねばならない彼のオリジナル曲「忘れじのアイランド」をウクレレでコピー。歌詞は恥ずかしいが、メロディ、コード進行はすごくシンプル。軽い気持ちで再度、歌詞カードを目で追いつつ閣下の音源に耳をすませていると、、、、なぬっ、「♪カプリソが聞こえる〜」とな?ぎゃはははははははっ!歌詞カードも確かに「カプリソ」となっているが、こりゃ思いっきり「カリプソ」の間違いである。レコーディングの際、誰も気付かなかったのだろうか?っつーことで、これでますますオリジナル通りに歌うわけにはいかないのである(笑)。

コトバの迷宮でもういっちょ。俺のケイタイの番号、これまでは「********のロクデナシ」と覚えてもらうのが一番わかりやすいし、笑いもとれ気に入っていたのだが、これだと最初の4ケタだけはうまく言い換えられずそのままでちょいと座りが悪い。と、オタマが後半9ケタの画期的な変換を思いついた。そうすると最初の3ケタをホニャララとすれば、、、おお〜!実にブラボーな読み替えができてしまうではないか。これで「ロクデナシ」からも卒業だ。ここに書いてしまえば俺の番号が一発でバレてしまうからヒントだけ。「遅ればせながらではあるが、そのうちいい波に乗れ、しかも苦労はありませんよ〜うひょひょひょひょ!」という意味合いの縁起の良い言い換えが成り立つ。このような暗号が俺の番号に秘められていようとは、やはり俺は神に選ばれし男である。サノヨイヨイ!
歪んだ動物愛護精神、、、俺って大物?、、、 (2005.11.02)

イノシシが神戸の住宅街を我が物顔で徘徊跋扈し、キバで切られてセントバーナード犬が死亡したり、指を食いちぎられた女性までいるそうだ。俺は数年前、高宮(安芸高田市)の山中で散弾銃「レミントンM870」を手にイノシシ狩りをやっているとき、師匠の犬(プロットハウンド)が逆上した60kgクラスの牡イノシシに腹を裂かれて腸を飛び出させたのを目撃している。数時間後、犬は手当ての甲斐もなく天に召された。ヤツラがその気になれば人間を殺傷するくらい簡単なこと。キバなんてカミソリに近い切れ味。野球場にあるようなしっかりした鉄製フェンスを噛み切ったのを見たこともある。そんなキケンきわまりない野獣をいまだに野放しにしている神戸市は認識が甘過ぎる。
「ここらへんは元々イノシシ達の住処。エサをやってナニが悪い!」とのたまい、わざわざ餌付けしている歪んだ動物愛護精神を発揮する超パープーな住民もいるらしいが、野生の動物に餌を与えること自体、すでに自然に反したエゴそのものである。共存共棲?笑わすな。健全な自然界ではイノシシはめったに里には降りてこない。ほんとにイノシシやツキノワグマのことを考えるなら俺のように毎年奥山にドングリの木を数百本植えに行ってみろっつーの。このまま放置すれば、さらに厄介な事件が起こるだろう。俺がかの地の住民であれば外出の際は護身用に金属バットを持つ。しかし実はこれでも充分では無いのだ。ダーティーハリーでお馴染み「44マグナム」の4倍の破壊力を持つ俺のレミントンM870バックショットの銃弾でさえ、至近距離でも当たる角度によっては弾き返すほど堅くブ厚い頭蓋。バットで殴ったくらいでKOできるかどうかは、はなはだ疑問だ。

先週から進めていた数件の企画シートが完成した。が、そのうちのいくつかというかほとんど、目指す最終的なカタチへ到達するためにどのような経路を辿ればよろしいやら、さっぱり不明。馴染みの代理店営業氏にスポンサーへの仲介を頼むか、それともまず制作プロダクション側に自分でコンタクトを取ってプランを見せ、そこの営業にスポンサーを探してもらうか。う〜ん、そこんとこ全然考えてなかった俺は大物だ、たぶん(笑)。

*最近の<その他の雑酒>で気に入っているのがこのアサヒの「新生」。業界のウワサでは、競合キリン「のどごし生」に完敗し、この11月からパッケージデザイン、テレビCMを一新するという。織田裕二を退けるなんてグッサン恐るべし。

夏から月平均3回のライブ (2005.11.01)

先月に続き今月のライブも3本。
まず11日金曜日、流川のショットバー、その名も「K's SHOT」にて、Maggie女史がプロデュースする第二金曜ライブにウクレレ「コベイション」一本でソロ出演。10人ちょいで満席となる狭小スペースながら、昔、宝塚会館の横にあった今は亡き伝説のライブスポット「オカッパ(故 村下孝蔵氏も無名時代に出演)」を彷佛させるノスタルジックなしっとりした空間が気に入っている。Maggieさんのかっちょいい歌や、彼女の友達のアコースティックユニットも聴かにゃソンで。チャージは無料でドリンク代のみ。俺は新曲を含めた南国スチャラカレゲエモードでゆきまする。
翌12日土曜日は、中の棚にある立町WING地下1階「楽座」にソロ出演。こっちはギター&ウクレレの二本差しで30分演る予定。他にもユニークな共演者が多数いるらしく、俺という存在をいかにアピールするかすでにあれこれ作戦を練っている。俺の出番は初っぱなで7時半。料金はワンドリンク付きで前売り1500円、当日1800円。前売り希望者はメールくれれば方法を考えますのでよろしゅうに。

で、22日火曜日はネオポリスで催されるロケン屋ナカハラヒサロオ閣下の広島在住20周年記念ライブ(なんじゃそりゃ?)に半強制的に出演させられる。なんでも、彼のオリジナルレゲエナンバー「忘れじのアイランド」をカバーせにゃならんようで今からベラボーに憂鬱。だって歌詞に「頭カラッポでいこう」だの「バナナボートに乗ろう」だの、俺でさえひるむような耐え難いフレーズがてんこ盛りなのだ。嫌がらせとしか思えない。ひ〜っ。

自分で洗濯し、取り込んで放り投げたままにしていた俺のパンツをオタマが摘みあげて、
「ねぇ、これ洗ったやつ?それとも、、、」
と訊いたので
「どっちかな〜と迷った時は、まずニオイを嗅いでみぃ。すぐわかるけぇ」
そう応えたら「イヤーーーーッ!!」と叫ばれちゃいましたとさ。テヘヘッ。
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