Far East Lounge 三代目春駒小林一彦オフィシャル 小林一彦イラスト

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2006年03月の日記

春恒例 (2006.03.31)

♪春がきた〜春がきた〜どこにぃきた〜、山にきた〜里にきた〜「歯」にもきた〜、っつーことで春恒例、右下奥のオヤシラズが本日より蠢動を開始。タケノコじゃあるまいに、なんでこの季節になると痛むのか知らんが、ちぃとも嬉しくないぞ。

夜、喫茶こばやしスタジオで来週に迫ったダックでのソロライブに向けて通しリハ。新曲をスロウかアップテンポかでやるか悩む。やりたいことが多いのは結構だが、あんまり欲張って詰め込むとロクなことにならん。それでも本番になれば結局反射神経だけで突っ走ってしまうんでしょうな。ま、楽しめると思いますので是非。

主なき送別会?! (2006.03.30)

TV局向け特別ドキュメンタリー番組の企画書ついに完成。資料は、このドキュメンタリーの主人公となるT女史からたっぷり過ぎるほど送ってもらったし、来週からさっそくいくつかの局を当たってみたい。ほとんど「飛び込みセールス」に近いノリだが、例によって根拠のない確信、我が胸中にあり。

夕方市内某しゃぶしゃぶ屋にて、この春から仕事の関係で鳥取は倉吉への単身赴任が決まった心体育道の兄弟子、山本師範の送別会。ほぼ時間通りに会場につくと、すでに廣原先生以下、師範レベルがずらり。しかし、肝心の山本さんの姿がない。
「山本さん、ここの場所がわからんことはないよねぇ」と先生。
「さぁどうでしょうか」と幹事の上岡さん。
なんとここで、今日の送別会の詳細を、誰も主賓である山本さんに連絡してないことが発覚。す、凄すぎる。急いでケイタイを鳴らすと、気の毒にも彼はまだ職場だった(笑)。仕方ないので彼抜きで乾杯し(爆笑)しゃぶしゃぶをつついているところへ息を切らせて山本さん登場。まぁ、転勤とはいっても鳥取なので月イチぐらいは道場に戻ってこれそうとのことで、皆表情も明るい。
二次会は、、、ここには書けまへん。新天地交番の近くの多国籍な、、、、やっぱ書けまへん、サノヨイヨイ。
チェルノブイリの首飾り、、、腕立て伏せ、、、 (2006.03.29)

旧ソ連ウクライナ共和国のチェルノブイリ原子力発電所4号炉において、世界最悪の爆発事故が起こったのは、1986年4月26日のこと。わずか数秒の間に2度以上の大爆発で原子炉は破損、核燃料は粉々となり、放射能が千メートルから二千メートル上空にまで吹き上げられて、地球全体にばらまかれる大惨事となった。原発から30キロ圏内にいた14万人の住民はすぐに避難(このエリアはいまだに人が住めない)したが、高濃度放射能は200キロ以上離れた村まで汚染し、事故から20年たった今も多くの人を苦しめている。特に子供達の甲状腺癌の発病率が異常に高く、その、首に赤く残る手術跡がまるで首飾りのように見えることから、ここではそれを「チェルノブイリの首飾り」と呼んでいる。
事故から3年後の89年に報道カメラマンとしては世界で初めてチェルノブイリ原発被爆エリアに足を踏み入れ、以後今日まで命がけで惨状を撮影し続けた広河隆一さんの写真展「生きる」が、来月2日まで旧日本銀行広島支店で開催されており、本日打ち合わせの帰りに寄ってみた。数十点の写真、現地の子供達が描いた絵を見て、俺は足が竦んだ。非核平和、原発反対を唱えることがきれいごと、偽善だと思う輩には是非自分の目で確かめてもらいたい。特に上関原発推進派は必見だ。つっても絶対見るわけないのだが。

俺はこれまでさまざまなメディアを通じて原発の危険性を公言してきたけど、上関の推進派からはきまって「よそモンは黙っとれ」とのたまうばかり。俺が広島の人間だから、ということらしいのだが、ひとたび上関でチェルノブイリ級の事故が起った場合、放射能がけなげにも県境で踏み止まってくれるとでもおっしゃるんスか?そんな物騒なシロモノを建てる際は、大事故が起こったとき、影響を与えうる地域にも賛同を得るのがスジというものである。やつら、危険性が認識出来てないからいつもデリカシーのない対応で済ませやがるのだ。いや、たとえそれがエリア外であっても、原発なんぞ1基たりとも建てることはまかりならんと考える。
先頃、滋賀原発訴訟で金沢地裁は耐震基準を満たしていないとして2号機運転の差し止めを命じる判決を下した。こんなまったく当たり前のハナシで、国内にある原発で阪神大震災レベルに耐えうる原発などありはしない。また、テロの標的にされる危険性も低くないのだ。チェルノブイリ4号炉を見てみろ。今やすっぽり覆ったコンクリートも朽ちはじめ、チタンで全体を包む方法が検討されているところだ。

たとえ事故が起こらなかったとしても、見逃せないのが温排水である。この原発の廃熱(原発は約三割のエネルギーが廃熱となる、実に非効率なシステム)は、海水の温度を7℃程度上昇させて排出されることが知られているが、その放射能混じりのヤツを瀬戸内海の入り口へもってって排出(100万kwの原発であれば毎秒69トンにも達する!)するのだから、「影響無い」とは、電力会社お抱えの学者連中は、いったいどうゆうアタマしているんでせうか。7℃とは、長崎と北海道・小樽の年平均海水温度差ではないか。これはもう犯罪じゃぞ。デリケートな瀬戸内海の自然環境がバランスを失ってしまうことは間違いない。

ハッキリ言って、石油ナシでは実は稼動しないという欠陥&矛盾だらけの原発推進に固執する政府の魂胆は、ずばり、核への転用なり。こないだもうっかり某政治家が「日本はいつでも高性能の核を作れる。それに比べりゃ北朝鮮のそれとはスーパーカーと自転車ほどに開きがある」と息巻いておった。核が抑止力になるという考え自体古過ぎではないか。防衛の観点からどうしても必要なら、イージスなどのMD(ミサイル防衛)で充分じゃないのか。実はこれ、意外に高性能のようで、某軍事評論家が指摘していたように、、、、、ううっ、長くなるのでヤメじゃ。興味ある人は自分で勉強してくれよん。とにかく原発はもういらん。それと、写真展「生きる」には是非足を運んでもらいたい。もちろん入場無料。そうそう、子に乳をやる聖母のようなオカーサンの写真は、マジで俺の曲「ひかりのうた」のシングルCDジャケットに使いたいと思ったス。いつでもどんなときでも、くじけない愛があるのだよ。

夜、芸能人筋肉バトルを見る。番組と同時進行で俺も3分間連続腕立てに挑戦してみると、なんじゃい、200回オーバーなんてなんでもねぇじゃん。しかも俺は飲酒運動。こんなのは本当の腕立て伏せじゃないので300回出来たとしても自慢にならん。あぁアホくさ。っつーか、なにゆえそこまでムキになる43才。
隣人はホンマに物騒なのか? (2006.03.28)

早ければ年内にも、アジアにおいて日本を巻き込むこと必至の大きな軍事紛争が起こりそうな気配を感じている。20代の頃は世界のミリタリーバランスに関してかなり詳しかったため(その方面のオタクでしたから)、数年来にぼっ発しそうなキナ臭い事件をかなりの確率で言い当てていたものだ。しかし、不勉強なこともあり今は一寸先がちんぷんかんぷん。ことに難解なのが隣人、中華人民共和国の動きである。平松茂雄が著書「中国は日本を併合する」で展開しているように、近い将来、日本が中国に乗っ取られてしまうと警告するSFチックな論旨もあるけど、今日読んだ柘植久慶「中国の本当の危なさを知らない日本人/PHP研究所」は実に説得力あったねぇ(柘植サンは過去の軍歴を詐称したとかで一時バッシングされたこともあるが、彼のジャーナリストとしての才覚は一流と思う)。
常々、日本で言われているところの中国脅威論に俺は違和感を持っていた。単純に考えてみて、今のような時代、あのように広大で民族も言語も価値観もバラバラな国をまとめて動かすなんて不可能と思えるからだ。それを対外的に強固な一枚岩のように見せているのは共産党のブラフのはず。そんな俺の頭の中を渦巻いていた数々の「?」をこの本はわかりやすく解き明かし着地させてくれたぜよ。ただし、柘植サンのいう「本当の危なさ」とは、軍事力や中華思想などではない。まさに今バブルの直中にある、かの国の行く末=国家崩壊危機のことである。急激に成長を遂げたものは、足場が脆弱で同じくらいの速度で高転びに転ぶ。やっぱ人間、目、手の届く範囲で着実にやっていくのが一番じゃないスか?
お花見ハッスル (2006.03.27)

今週末あたり市内でも花見ができそうな気配にて、お誘いメールもちらほら。最近はホントに花を愛でるというスタイルで随分おとなしく飲むようになったけど、20代半ばまでは、それはそれはひどい、思い出しただけで通報したくなるような非合法的宴ばかりであった。
場所はもっぱら比治山。夕方から音楽仲間数人とビール&つまみ&楽器持参で現地集合。場所取りなどしなくても、この山に幼少時から親しんでいる俺は、行けば確実にゴザを広げられるしトイレも近いベストポジションを知っている。はじめちょろちょろなかぱっぱ、最初は静かに酌み交わしているものの、誰かがギターを引っ張り出した時点でいきなり発火。デタラメな歌詞とメロディの即興ブルースを持ち回りで延々数時間もシャウトしまくるのである。エンディングはきまって、吊るしてあった「キリンオレンジ」のロゴ入り提灯を引きちぎり、そいつを被って全員フルチンで踊り狂うという、阿鼻叫喚地獄へ突入。「スプリンクラー!」とわめいて回転しながらシッコするヤツ、ゴミの山にダイブをきめるヤツ、藤棚によじ登り「ワシが一番エライんじゃあ!」と吠えた瞬間足を滑らせ股間を打ち、悶絶昏倒するヤツ、「打つべし!打つべし!」とコンクリート製電柱へ連続手刀を見舞って骨折するヤツ(俺だ)。どういつもこいつもぶっちぎりのサイテー番長であった(でも帰る時にはすべてのゴミを拾い、提灯も応急修理した。かといって許されるものではないが)。
あの頃一緒に騒いだ連中、今も元気にやっているのだろうか?などとセンチな気分に浸るまでもなく確実に元気なのである。だって、今も割と近くにいるんだなこれが。まず核ミサイルぐらいではくたばらんわな。
音楽のひとり遊園地 (2006.03.26)

あまりのホモっぽい雰囲気とテクは凄いけど見てて疲れます的なやり過ぎパフォーマンスゆえ、チューピー梶山にタダで譲るつもりでいた白人ループ使い<Keller Williams>のライブDVD、せっかく買ったんだから最後にもう一度だけ目を通しておこうとふと思いついた春の昼下がり。いや、思いついてよかった。なぜ、最初にコレを見たときに嫌悪感しか覚えなかったのか実に不思議など全曲にカンドー(笑)。たぶんその日は神経がささくれだっており、息をもつかせぬ妙技のオンパレードに過剰な拒否反応を示したのかもしれぬ。
齢は30代半ばあたりと思われるが、一体どうやればこのようにたったひとりで数十種類もの楽器を弾きこなせれるようになるのか。うまいだけじゃなく、作る曲もアイデアに満ち溢れてるし、過剰と思われた演出も、結局は客に楽しんでもらうための出し惜しみないサービス精神の現れと判断。ホモかもしれないという疑惑は晴れないままだが、もうそんなことはどうでもいい。俺は彼のスタイルとスピリットを支持する。っつーことでチューピーよ、貸してあげるけどちゃんと返してね。てへっ。

夕方、トイレットペーパーを買いにチャリで30秒のSATYへ。ついでに他の階もブラついてみた。ちょっと前にプチリニューアルを敢行してから一層つまらなくなったのう。特に衣料、靴などのラインナップが中途半端で貧相。これじゃダイエーの二の舞いになるだろう。俺はね、自分のやってる音楽は棚にあげて言うけど、今何が求められ、後に何が流行るのかという嗅覚に関してはもの凄く冴えてる男でね、癒しブームやキッズブランド、アキバ系の隆盛はじめ、最近では美脚やらヨガやら見事にトレンドを言い当てているのだよ。なのに、なぜ俺が儲かってないかって?、、、、、、、、、知るかっ!

*写真:十数本のギター、ベース、キーボード、パーカッションに囲まれたKeller君のライブ。ループというマシーンがあってはじめて成立するステージかもしれないが、それを使わずとも充分凄い技量を備えておる。

お遊戯会、、、病み上がり稽古、、、 (2006.03.25)

午前中、安芸区民センターにてクーのお遊戯発表会。とはいえ、まだ1才9カ月だから見せられる芸はたいしたもんではなかろうと思っていた。ところがどっこい、不良オヤジの知らぬところでいつのまにやらポイントの高いパフォーマンスを身につけており、ビデオを持つ手も笑いっぱなし。しかし、後半、観客席にヤツのお気に入りの年上美少女(小学4年生くらい)を発見したとたん、お遊戯そっちのけでステージから下りようとするところなんざ、、、、誰に似たんや?!

昨日の午前中まで熱があり、病み上がり状態で体のキレが悪いまま、夜、道場へ。けっこうコンディション悪い方が稽古になるです。巻き込み投げで数回ぶっとばされただけで千鳥足に。でも、捌き側に転じれば、体に力が入らないのが逆に絶妙な脱力状態を生み、なかなかいいカウンターを決めることができ、収穫あったぜよ。
TV番組企画、、、受講生に囲まれて、、、 (2006.03.24)

終日、TVドキュメンタリー番組の企画書を執筆し、8割方完成。採用されればかなり面白いことになるだろう。というか、これを番組にせんでどうするよ、ってな斬新な提案ダス。俺はテレビを比較的よく見るほうだが、最近の番組のくだらなさには唖然とさせられる。ローカル局なら、地域の感性を充分反映したユニークな切り口で番組が作れそうなもんだけど、これまた何故か全国ネットの二番煎じばかりである。怠慢もほどほどにせえよ。そこで、俺ならこう作る!で思いついたものを書きなぐってるというわけ。当然のことながら、今回も間に代理店様などいらっしゃらないのである。出来上ったらどの局へ持ち込むか、まだ考えてもおりませぬ。ああ、おりませぬ。

夜は、俺が先週まで8週に渡って担当したライティング講座の生徒さん達が企画してくれた「小林さんと楽しく飲む会」に出席。場所は立町の某居酒屋。この講座をはじめた当初は、果たしてどのくらい内容を理解してもらえるのか不安もあったけど、中には「仕事が楽しくなった」と話す受講生もおり、やってよかったと一安心。

来月7日、スタジオダックで恒例のギター1本ライブをやることが決定。くわしくは後日。

野ざらし志願 (2006.03.23)

信頼している友人たちの何人かから、さかんにミクシィへのお誘いを受けているのだが、どうにも踏み切れんでのう。ごめんね、ありがとね。確かに共通の趣味人同志で輪が広がるのかも知れないけど、会員にならないと閲覧できないというのがやっぱり閉所恐怖症の俺にはつらいのだよ(笑)。俺の表現するものは文章であれ音楽であれ広告であれイラストであれ、常に風通しのいい場所にさらしておきたい。野ざらし上等。たまたま通りかかったいちげんさんも大歓迎。いや、むしろ、そんな偶然性こそを俺は面白いと感じている。今だってこのHP、アクセス数はそんなに多くないが、開設以来毎日欠かさず日報を綴っているのも、文筆家としての日課トレーニングのみにとどまらず、それが「俺の店は毎日開いてます、みなさん気軽にのぞいてね」というメッセージになると考えるから。日々新しい出会いを期待しながら、少しずつでいいから、じっくりしっかり繋がりたい。これからもよろしゅうに。

*写真:昼過ぎから強烈に発熱するも、夜には終息。オタマが冷えピタシートに描き込んだ「第三の目」が効いた?

乳との遭遇、あるいは春の爆乳祭り、、、 (2006.03.22)

今日は行く先々で巨乳を超えた爆乳と連続遭遇。だからといって相棒のチューピー梶山と違い別段過度のコーフンをおぼえるようなこともないのだが、やはり春だなぁとしみじみ。広島気象台も本日桜の開花宣言をしたようであるし、女子たちも重いコートをかなぐり捨て、これ見よがしにメロン級やスイカ級を「ソイヤッ」てな具合に一気に開放するわけスね。なかにはブラの形状によるものなのか、パルコ前で会ったヤンママ風金髪嬢のGジャンの胸元から暴力的なまでに突き出たそれは、オッパイというより<テポドン>であった。「ついに北朝鮮のヤツラ、、、」と思わず身をかがめたものである(ウソです)。

夕方、そんな巨乳前線を軽やかにかわしつつ、クラブクアトロ「広島ロック主義」へ。出演は全員国立大卒の高学歴ロカビリーバンド「ケンメリ」、ニャンコ先生率いるユニット(チューピーもサポート)、京都発のスチャラカ系注目株「騒音寺」、そしてルースターズ時代から敬愛しております花田裕之さんソロという顔ぶれ。なかなか面白かったけどスタートの7時からラストの10時半まで、スタンディングで腰が痛くなっちまったぜい。歩いたり走ったりなら自信があるが一カ所にじっと立ち続けるのは苦手でございます。ああ、ここに爆乳があれば(だからどうすんだっつーの!)。
動物専門イラストレーター (2006.03.21)

春分の日。世間並に休みでもとろうかと思った矢先、某環境月刊誌編集長からデンワ。

「来月号の表紙イラスト、明日までによろしく」

あのね、先月も言ったと思うんスけどね、そゆこたぁ、せめて4、5日前までに連絡くれって伝えたでしょうに、ブツブツブツ、、、、
しゃあないのう。カワセミ、ハコネサンショウウオ、ヤマメ、タガメ、トノサマガエル、クツワムシ、ツキノワグマ、ゴイサギ、イノシシ、キジ、ヤマセミと、一年間の約束で太田川周辺に棲む生物をモチーフに描き続けてきたイラストシリーズも、あとひとつで終わりじゃし、休日返上で頑張ってみるか。っつーことで選んだのが、鉛筆画で表現するにはもっとも難しいという理由でずっと避けてきた天然記念物、オオサンショウウオ。寸胴でメリハリのない姿態。茶と黒を基調とした限りなく地味なカラーリング。攻略の糸口を掴めぬまま、とりあえず写真資料を探しに南区図書館へ。「広島県の両性・爬虫類」「滅びゆく日本の動物50種」「わたしたちの天然記念物」etc。あるにはある。だが、オオサンショウウオ君、どれもこれもハッキリしない。いや、ピントはばっちりあっているのだが、このもっさりとした捕らえ所のなさがオオサンショウウオたる所以なのである。
とりあえず3冊だけ借りて帰り、それを参考にウンウン悶えながら鉛筆を走らせること30分。でけた!すっごくイイのが描けたじゃにゃいの!なぁんだ、ビビルことないじゃん。曖昧なら曖昧なまま表現すれば済むことでした。動物専門イラストレーター(笑)として、これで壁をまたひとつ乗り越えられた気がする。誰かカネになるお絵描き仕事くれぇ〜。

下田昌克 (2006.03.20)

俺の敬愛する5人の画家のひとり、下田昌克が昨夜、「情熱大陸」に出演した。超個性的なクリエイター33人の生きざまが綴られた、森永博志「続・ドロップアウトのえらいひと」でその存在を知り、すぐさま彼の放浪絵日記がそのまま一冊の本になった「PRIVATE WORLD(山と渓谷社)」を購入。
26才の時、バイトで稼いだ100万円を持って「本場の北京ダックを食いまくりたくて」上海へ。しかし豪遊計画も3日で飽きてしまい、持っていた30色の色鉛筆でヒマつぶしに絵を描きはじめる。気に入った街角にスケッチブックを広げ、思いつくままに、人の顔、犬や鳥、風景をスケッチしていると、とたんに人だかり。そのライブなノリにひっぱられるままアジア放浪がはじまり、気がつけば一度も日本に帰らぬまま2年が経過していたという。気づくのに時間かかり過ぎだっつーの(笑)。いや、型破りなのは人間性だけじゃなく、彼の絵もホンマに凄いぞ。まともに絵を学んだことがないというのだが、色の粒子が明滅し、線が躍動している。だいたいなんだって人の顔書くのにこんな極彩色を使うのだ?鉛筆画なのに「絵」を見ているというカンジではなく、こっちが見つめられているような錯覚を起こすほど。
テレビで実際に彼がスケッチしているのを見てさらに驚いた。描くスピードが尋常ではない。かの平山郁夫も速かったが、下田に比べりゃ自転車とフェラーリほどの差がある。感性の反射神経と指先が直結してるんだな。そして作品と同じくらい強烈なのが鉛筆を走らせている時のヤツの顔(下の写真)。まるで「笑うティラノザウルス」じゃんよ。被写体を旨そうに食ってます。

血を越えて愛し合えたら (2006.03.19)

WBC日本vs韓国戦。先日、予選で韓国に負けた際「今までで最高の侮辱」とコメントしたイチローに、本日、球場を埋め尽くした韓国サポーターから彼が打席に立つたびに激しいブーイングが浴びせられた。俺は「国」という大雑把なくくりで人を語りたくはないのだが、竹島問題の「血の抗議」しかり、ことあるごとにこのような憎悪ムキ出しの行き過ぎた反日パフォーマンスを見るにつけ、韓国という国家の精神的稚拙さにうんざりしてしまう。昨年だったか、韓国の某著名なベテラン歌手が、自身の著作の中で「韓国人は常にハイかローの二種類の感情しかない。日本人の豊かな感受性、精神性に比べると極めて短絡的と言わざるを得ない」と日本擁護論を展開したところ、韓国は政界、マスコミ、国民こぞって彼を糾弾し、ついには彼を芸能界から追放してしまった。国民をただひとつのみのベクトルに向かわせ、それ以外の思想や生き方を押し潰す歪んだナショナリズムには、慎んでクソでも召し上がれでございます。
結局今日の試合、王監督の采配が大当たりして日本は6-0で勝ったけど、試合後に韓国チームのイ・スンヨプは「その前に2回勝っているので日本に負けたとは思っていない」とインタビューにこたえたとか。ヤレヤレじゃのう。でもね、一方で在日も含め俺の韓国人の友人達ってみんなアタマやわらかくてハイとローだけじゃないのよ、そんでもってあったかいのよホントに。まずは民衆レベルで俺らだけでも繋がりましょうや。
卒業式 (2006.03.18)

某出版社ライター向けのライティング講座千秋楽。予定時間を2倍以上オーバーし、約3時間半トップギアでしゃべりまくる。泣いても笑っても、あと今日一日しかない、そんな緊張感が俺を煽り休憩を取ることを許さなかった(受講生はシンドかったろう。すまぬ)。俺、やっぱり書く仕事が相当好きみたい。だから、みんなにもその面白さと奥深さとたいへんさを伝えたかったのだ。この8週に渡った講座で、俺が10数年のキャリアの中で独自に編み出した超実戦<一撃筆殺>のすべてを余すところなくレクチャーできたと思わないが、重要なことは圧縮して出し切れた。これから数カ月後、彼らがどう化けるのか見守りたいと思う。しかし、この切なさは一体なんなのだ。来週からはもう講座がなく諸君に会えないと思うと、妙に寂しかったりするのだよ、オジサンは(笑)。

広島市観光ポスターも本日無事入稿。とにかく凄まじい一週間でござった。ヘロヘロ。
波の上 (2006.03.17)

昨日、新会社法のセミナーに参加してから、また会社に対する気持ちのスタンスが変化した。どうせ立ち上げるんなら世間様にバーンと開かれた、ある程度明確な上昇ベクトルを備えたものであるべきじゃないのか。そう考えると先日掲げた案「(有)当社」「(有)じぶんとこ」といったネーミングが急に卑屈で引きこもり的なものに思えてきた(笑)。最初っから繋がりを自ら拒否してどーするよ。

で、新たに考えたのが「(有)波の上」。なんか軽くて気持ちよさそうだし、俺が数年前、那覇〜座間味、那覇〜久高島という2つのシーカヤックロングツーリングをやらかした際、出航地だったのがいずれも那覇の「波の上ビーチ」だったというのもある。この名を聞くと「よぉし!やったるずぇええええ」という気力が沸いてくるのだ。
昨日、SOHOの人たちとの懇親会のあと、心体育道の飲み会にも合流したのだが、その席で、俺の影響で数年前からシーカヤックに乗り始めた兄弟子の里さん(かつては故 芦原英幸先生の秘書も経験)が言っていた。
「シーカヤックに乗ってわかったのは、自然にはどうあがいても勝てんいうことじゃ。特に海じゃぁ、波にさからわんようにして、一体化することを心がけにゃあいけんよのう」。
まったく同感。波の上にいる時は、人間なんてミジンコ以下の頼り無い存在であることを思い知らされる。無駄な力は抜き去り、気配を消し、逆に五感はビンビンに研ぎすまして風や潮を読むことが肝心。「闘う」「挑む」のではなく流れやうねりを友とし、受け入れて調和する。そうすれば、時に次元を超越したエクスタシーを味わうこともできる。登山、ハンティング、パワーリフィティングなど、男の本能に根ざしたダイナミックなスポーツの達人である里さんが「シーカヤックが一番面白い」と言い切るのにもそんな理由があるからだろう。
てなわけで、どうでせう「波の上」は。お、それに俺のケイタイ番号の後半が「サッサト、ナミノリ、クロウナシ」とも読めるしね。っつーかそろそろ「好きにせぇや」という読者諸兄の罵声が聞こえそうでございます。にゃはっ。
10年分の進化、、、新会社法、、、 (2006.03.16)

中区某所のミーティングルームにて打ち合わせ中、ふと壁に目をやると、なにやら見覚えあるB全ポスター。、、、世界遺産、、、宮島、、、原爆ドーム、、、、こ、これは俺が10年前にコピーライティングを担当した広島市観光ポスターじゃん!使ったイラストは某国民的画家の作品2点で、この使用料だけで確かウン百万円払ったような気がする。あの時は間に某大手代理店が入っていたのでこういうリッチなことがやれたのだな。あれから10年たって、再び同じ仕事をやらせてもらえるとはね。しかし、10年分しっかり進化している。なにしろオカネもほとんどかかってないのがエライではないか。

夕方、西区の広島SOHO'sクラブのあるビル内で行われた「SOHO寺子屋〜そこが知りたい新会社法〜」なるセミナーに参加。この5月1日から施行される新法を個人的にも資料を集めて勉強してきたけど、なるほど、講師を担当した行政書士S氏の解説のおかげで理解度がかなり増した。しかし俺の場合、個人事業のままのほうがいいのか、5月までに駆け込みで有限会社を立ち上げた方がいいのか、それとも新法を待って合同会社(5月以降立ち上げた会社名にはこの名が冠せられる)にしたほうがいいのか自分の中で結論が出ずじまい。まぁもう少し考えてみよう。
セミナーのあと、SOHO代表のG女史他スタッフの方3人も交えて居酒屋にて懇親会。ここでもなかなか興味深いお話がうかがえた。A社退社後は一匹狼でやってきた俺だが、SOHOのネットワークはユニークで、なにより愉しそう。今後一緒になにかやれたらいいなぁ。
ヒロシマナイトフィーバー (2006.03.15)

一昨日、栃木南部を襲った震度3。築80年の平家建てに住む日光の盟友AKIRAさん(なにせ俺の新婚旅行がこのAKIRA亭だったからな。笑)が心配になりすぐメールを打ったところ、今日返信が来た。「けっこう揺れたけど大丈夫」とのこと。文末には「広島でタイバンでライブやりましょう」とも。わおっ、面白いじゃん! 

AKIRAさんはけっこう広島と縁が深くて、95年に「Hiroshima Shadows」、96年には「Piroshima」というゲリラパフォーマンスを原爆記念日に合わせて広島で行っている。
「Shadows」は、元安川の引き潮で白く干上がった護岸壁面をキャンバスに見立て、ペンキ用の刷毛で川の水を勢いよく叩き付けながら「熱線で焼き付いた人影」を描いていくというもの。これは黒々と濡れた人影が幅100m近く連なる大作となり、対岸の原爆ドームからものすごい数のギャラリーが息を飲んで見守ったという。
続く翌年の「Piroshima」とは、「ピロシキ+ヒロシマ」の造語。原爆ドーム前にピロシキ屋台を出し、来店客の似顔を挽き肉のつまったピロシキで作る。それを煮え立った油の中に投入。ケロイド状に揚げあがった人面ピロシキをモデル本人に食べてもらい、明日を生き延びる栄養としてもらおうという、お料理パフォーマンスである(下の写真。左が本人)。単なる戦争批判ではなく、死をも食べ尽くしながら命を乗り継いでいく人間の力を表現したかった、ということらしい。

これだけでも、NYでアンディ・ウォーホルにも認められたAKIRAさんの変態、いや、奇才ぶりが納得いただけたことだろう。しかし、最近は作家、アーティストだけでなく、ミュージシャンとしても目まぐるしい活躍を各地で展開。来月は沖縄8箇所でのライブも予定されている。
衝撃のヒロシマパフォーマンスからちょうど10年目だし、8月6日AKIRA Live in Hiroshimaなんてかっこエエかも。おお、そうか、それならタイトルは「10年ぶりのヒロシマナイトフィーバー」でどうだろう(10年前に出した彼のファーストアルバムタイトルが「ヒロシマナイトフィーバー」だった)。やるか?!

再び蕾のかほり、、、ボンクラ息子の恩返し?、、、 (2006.03.14)

なごり雪舞う中、打ち合わせ&資料の受け取りで、チャリにて終日市内を奔走。帰りしな、平和公園横の川土手を通ると、ここでも桜の蕾が濃厚に匂う。なんぼ寒うても、春は春。梅なんかすでにバンバン咲きまくっとるが、彼らはどうやって春の到来を察知するのだろうか。

近い将来俺が心体育道の道場を持つとして、どのような運営が考えられるのか。まずは場所だ。そこで近所にある公民館、集会所に探りを入れてみた。実家真ん前の集会所は、近所でも有名なクソジジイW氏が管理人と聞いて即断念。なにせこのW氏とは、俺が中学生だった頃からいがみ合っている犬猿の仲である。憎まれっ子世にはばかる、とはこの御仁のためにあるようなもの(向こうもそう思っているだろうが)。とにかくサイコーに性格が悪いのよ、そんでもってメチャ元気、あと30年はもちそうだ(笑)。マンガ「いじわるばあさん」のジジイ版だな。
一方、実家から徒歩7分の集会所の管理人は、馴染みの文具屋のオッサンとか。これはいいかも。もしかすると、問題ばっかり起こしていた「喫茶こばやし」のボンクラ息子、武道を通じてようやっと地域に社会的貢献ができるってか? ははは。
神業ゆえに、、、竹馬の、いや、乳首の友よ、、、 (2006.03.13)

今朝のWBC日米対決、8回西岡の神業的タッチアップをめぐって、アメリカ側の「捕球前にベースを蹴った」とのフザけた抗議が主審に受け入れられて信じられないことに判定が覆り、得点にはならず。一番近くで見ていた二塁塁審はセーフと判定したのにだ。
典型的なホームディシジョンにハラがたって一日中気分悪かったが、それでも、これが負けた理由とは俺は思わん。ただ弱かったから負けただけ。あの判定のあと、胸くそ悪さを一掃する本物の強さを見せて欲しかった。不利な状況下でこそ、真価が問われる。「北斗の拳」のケンシロウ、「覚悟のススメ」の葉隠覚悟しかり、俺の魂を揺さぶったヒーロー達は絶体絶命のピンチから必ず大逆転ホームラン(ケンシロウは「アタタタタ!」、覚悟の場合は「因果!」)をキメたではないか。

ピンチといえば、盟友山口洋が、九州は熊本でツアー最大の危機を迎えているようである。先月11日、厳冬の北海道苫小牧から南下する、全国20カ所をたった独りで回るギター一本ソロツアー。先週5日にはここ広島でも素晴らしい演奏を見せてくれたものだが、どうやらその時すでに、メシを食っても味がわからないほど疲弊していたようだ。数日前なんとか九州入りしたものの、喉の炎症に細菌が入って発熱、病院に担ぎこまれ点滴を打つなどの応急処置をして今夜13日の熊本「ぺいあのPLUS」のステージに上がろうとしている。
彼の12日付けブログの最後にこうある。

「ひょっとして椅子に座って演奏するかもしれないけど、歌に魂は込められます。だから観に来て下さい」。

俺は彼と実際に会って話したのはほんの数回に過ぎないけど、最初に彼の存在を知った10年前頃は決して「だから観に来て下さい」なんてことを公言する人間には到底思えなかった。良くも悪くもハードボイルド、聞きたいヤツだけ聞けばよかろうもん、そんなちょっと近寄りがたい頑なさが歌詞や演奏、インタビューからうかがえたのだ。なのに、このラブリーな一文はどうだ。俺は不覚にも泣けた。乳くりあった友よ、でっかく成長したのう。明日、千秋楽の小倉までなんとか乗り切って欲しい。たとえ今夜玉砕してもヒーローであることは俺が自分の乳首にかけても保証するが、キミを待っている小倉の熱い連中のことを思うと、ね。
人ゴミ疲れます、、、岩国住民投票、、、 (2006.03.12)

愛車のバッテリーがあがってしまったので(たぶん寿命)ドライブは諦め、家族3人、バスで街の中心部へ。祭りでもあったんかいというぐらいたいへんな人出。はぁ、目が回る。思い起こせば20代前半は今とは逆に、人ゴミの中にいるほうが何故か心が休まったものだ。そのくせ、見るもの聞くもの触れるものすべて敵!と息巻いてたりして、やっぱ天の邪鬼なんスね。

岩国で、米艦載機移転の是非を問う住民投票が実施され、投票率約60%、反対43,433票、賛成5,369票という圧倒的な結果が出た。だからといって法的拘束力はなく、あくまで市民の意志をしっかり国に届けるための手段に過ぎないのだが、このきわめて民主的なアクションに小泉クンはじめ、安部晋三官房長官など政府高官は「いらんことすな」とばかり不快感をあらわにしている。アホか。庶民が言いたいことを言うのがそんなにお気に召さんのかい。アンタらな、自分が究極のサービス業に従事しているという自覚が足りんのとちゃう?態度がデカ過ぎ。
親愛なる読書諸兄、この国はますますおかしな方向に傾いていきよるよ。
一発芸、、、偏った介在、、、 (2006.03.11)

某出版社会議室にて、ライティング講座第7回。前回、宿題として出した「一発芸を考えてくること」っつーのがよほどこたえたのか、本日は始まって以来、最低の出席率(笑)。文章を書くことと一発芸がどうリンクするのか?それはここで明かすわけにはいきませぬ。ふふふのふ。実戦で役に立たん頭でっかちの文章技術をいくらレクチャーしたところで効果は期待できない。やっぱ、カ・ラ・ダで覚えなくちゃ、ね。
ところでこの2カ月間に及んだ講座も来週でいよいよファイナル。受講生全員を阿鼻叫喚地獄に放り込む大ドンデン返しが待ち構えている、、、なんてことはないが、気分的に燃え尽きたかったりして(笑)。いや、皆さんには優秀なライターになっていただくことを切に願っている。

夕方道場へ。最近、息がえらく長くもつ。ランニングなどしてるわけでもないのに。おそらく「火の呼吸」成果で心肺機能が強力に増した可能性がある。ただ、デメリットもあるようで皮膚感覚も鋭敏になり、 俺はますますくすぐったがり屋になっちまったようだ。カッコ悪すぎだっつーの。

先日の亀田興毅の試合の視聴率がよかったとかで、それを放映したTBS系の某報道番組は今夜の放送で彼をひたすら持ち上げまくる。あの日、試合解説を担当していた元世界チャンプ竹原やガッツ石松などもズバリ言っているように、あれはそんなにホメられた試合ではないと俺も思う。そこらへんのニュアンスには全く触れないマスコミの偏った介在が、彼を潰しやしないかと気掛かりだ。タイソンだって、ドン・キングさえ関わってこなければ、もっと活躍できたんじゃないだろうか。
新しいつながり歓迎 (2006.03.10)

新規オファーちらほら。なかには、コピーライターというカテゴリーを越えて立ち上げ段階から企画全般に関わって欲しいのですが、とおっしゃるプロダクションもあり、嬉しい限り。基本的に、結婚式の司会と非合法な仕事(原発関連も含む)以外はなんでもお受けいたします。経験がないジャンルでもとりあえず「やれます」と即答することにしている。なんでもありのバーリトゥードだからこそ創作意欲が燃え上がるのだ。

執筆の合間、昨日手に入れた炎のフィドラーAshley MaccisaacのCDに合わせて、クーと手をつないで踊りまくる。子供がそばにいると仕事がやりにくいとはよく聞くが、俺はけっこう平気かも。それにしてもクーは1才8カ月のくせに子供向けの歌よりケルト系ミュージックやクラシックが好みのようである。今度、MACにでも連れていってやろうかね?

ほっとけない話 (2006.03.09)

来月から実施される電気用品安全法(PSE法)、これは調べれば調べるほど、前代未聞のとんでもない悪法である。中古家電の大半を文字通りゴミにしてしまうし、俺らミュージシャンはちょっと前のギターアンプ(真空管アンプなんかは当然)やキーボードなんかも売買できなくなる。そもそも経済産業省って、リサイクルを推奨していたはずじゃなかったっけ?一般庶民への説明告知も不充分。マジでほっとけんぞ。
ネットラジオ、、、亀田vsボウチャン、、、 (2006.03.08)

今日はぬくいのー。ダウンジャケットなどのごつい冬物はさっさと収納。今月末にはアロハシャツも解禁したい。

ネットラジオをやるプランが少しずつ現実味を帯びてきた。すでに自分でプログラムを持っているビデオカメラマンY君とアイデアを膨らませている。この放送形態なら著作権の関係で音源を自由に流せないという制約はあるものの、リスナーは世界のどこに居ても好きな時に何度も聴ける。ただのトークだけじゃつまらないので、俺が友人Tと実験中の3Dサウンド(立体音像)システムなどの仕掛けを利用することも検討中。また、フリーランスのナレーター有志で立ち上げた「ネレーターズネット広島=通称:ナネット」で番組を作ろうというハナシもある。

ほかにも今年はいろいろなことをやりたいのだが、某ナポレオン・ヒル氏の言葉を借りるまでもなく「強い思いは実現化する」と信じている俺には、渡りにフネ?と思えるようなシンクロニシティが頻繁に起こり始めている。最初から最後まで自分の力のみで何かを成し遂げることは稀で、結局は人の縁によって後押しを受け、持っている能力以上のものが引き出されることの方が多い気がする。準備はいつでもオッケーよん。器用貧乏は心底ウンザリじゃ。今年こそはぜひ器用成金?!

夜、亀田興毅vsカルロス・ボウチャン戦を見る。TV放映に間に合わせようと、喫茶こばやしスタジオでの独り稽古を早めに切り上げたのだが、まったくの無駄であった。勝つには勝った、試合上では。だが6Rでダウンを奪う少し前、亀田はどう見ても金的に近いあたりを打っていたし、最後のラッシュのほとんどがローブロウに思える。亀田陣営もそこらへんのビミョーさを自覚してか、一様に顔が晴れない。誰もがスッキリ納得する圧倒的な強さを見せてほしかったね。
歯クソ、新曲、春うらら、、、 (2006.03.07)

この二日ほど、オタマとクーが吉浦の実家に帰っていたため、自炊できない俺はほとんどコンビニ弁当で食いつないでいたのだが、これ食うとヤケに歯クソ(歯垢ともいう)がたまりよる。常食している玄米などではこのようなことはない。おまけに胸焼けも甚だしい。やっぱりカラダにゃ良くないんじゃないスか?

夜、喫茶こばやしスタジオで作りかけていた新曲を歌い込む。ほぼ完成か? しかしこの時点ではいい曲かどうかは判断不能。歌詞を聴いてドキッとすることは間違いなかろう。なんとか次回のライブまでに新曲は2曲用意したい。

裏庭(比治山)から桜の蕾のニオイが降りてくる。そうか、遂にか。

*写真:最近率先してヴァイオリン(オモチャだけど)を弾きたがるようになったクー。まぁ焦らんでも、そのうち泣くほどレッスンさせられるっつーのに(笑)。

啓蟄に思う (2006.03.06)

土中にこもっていた虫たちが春の陽気を感じ取って姿を現すといわれる今日、長い微睡みを破り、なにやらムックリ頭をもたげるもの、わが心中にもあり。
昨日、山口洋君のライブを見て、俺もふっきれた。「飛ばねぇ豚はタダの豚だ」と、かのポルコ・ロッソ氏はブヒブヒと喝破したが、歌わないシンガーもしかり。失敗したらどうしようなどと考えず、どんどん歌いに出かければいいのである。まずは動くべし。動きながら考えるべし。なんつーことを、サティ6Fの某店でひとり、天ぷらソバなどすすりつつ決心した次第。
ヒロシズ・ナイト、乳くりあって夜はふける (2006.03.05)

夕方、ジャイブで山口洋ソロライブ。開演30分前に行くとすでに席はほぼ埋まっており、空きは最前列あたりに集中。さすがシャイな広島県人、興味があるならかぶりつきで見ればええのに。かわりに俺が座ってやろう、っつーことでマイク位置から50cmというまさに手の届く距離のスペシャルシートをゲット。
その後もわらわらと人が増え続け(最終的に66人入ったそうな)定刻通り洋君登場。
休憩挟んで2時間ちょい。やはりライブは旅によってさらに磨かれていくものなんだな。地金のように艶やかな声。俺がこれまで見た中では2本の指に入る超絶ギターテク。そして彼の紡ぎ出すコトバの地平。ソロパフォーマーとしてのポテンシャルはアジア最強に思える。いや、素晴らしかった。堪能しました。

ライブ終了、主催スタッフのボンバー石井&カメラマン宮本女史に誘われて打ち上げに参加。一軒目の某居酒屋では和やかに鍋などつつきながら、チチ毛、ウンコ談議で盛り上がっていたものだが、ふとしたことがきっかけで隣に座っていたボンバーに俺の最大の弱点を発見されてしまい(俺はね極端なくすぐったがり屋なんだよ全身性感体っつーことだよカンベンしてくれよ)それを面白がったヒロシに何度も襲われるハメに。40過ぎの男二人が喜色満面でくんずほぐれず、くすぐりっこしてる図なんて、アナタ見たことあります?
二次会はタカノ橋の某スリムチャンス。DJボンバーの選曲でマスターも含め男衆は全員ハダカで踊り狂う。これが噂に聞く「ヒロシ'ズ・ナイト」か。ここでもヒロシの指が何度も俺を犯す(笑)。キレた俺はヤツを足払いで倒し電気アンマのお返し。そんなこんなで気がつけば午前5時じゃんか。ああ、セクハラって男同士でもあるのね(笑)。

*写真:クラッシュ「ロンドンコーリング」に合わせて傘ギターを弾きまくるヒロシ氏(左)。上のDJブースにはボンバー石井。この時はまだ服を着ていたのだが。

秘技?! (2006.03.04)

某出版社会議室にて、6回目のライター講座。本日は「レポーターごっこ」をやってもらった。ラジオのレポーターになったつもりでそれぞれ好きな場所をイメージしながら2分程度で状況を伝えてもらうという趣向。俺も昔は筆が止まると、よくこの方法で乗り切った。伝えるべきテーマが文章として思い浮かばなくても、人はコトバでならとりあえず表現出来るものなのだ。ブツブツと声に出しながら情報の筋道を整えると、アラ不思議、ウソみたいに軽〜く書けるから、ぜひおためしを。
俺はコピーライターおよび広告表現の技術はすべて現場で学んだ。師匠と呼べる人物はいたが、手取り足取り教えてもらった記憶はない。駆け出しの頃、たったひとりでビビリながら必死に考案した俺流ライティング技術の数々。実戦的なものと自負している。

夜は、宇品某氏マンションで開催されたクリエイターの懇親会に参加。元同僚は最近独立してオフィスを立ち上げた。うん、みんな頑張っとるのう。
オトナの、、、 (2006.03.03)

あれやこれやの打ち合わせで気がつけば夕方。半分手ごたえありで、もう半分はスカ。これでいい。全部うまくいくとかえってコワイ。

請求書の控えをなにげにチェックしていると、いくつか未請求案件を発見。カネに執着のない男はこれだから困る。あわててギャラ確認のデンワを入れる。

新曲の断片が降りてくる。オトナのラブソングを書いてみたいと常々思っていたのだが、「よっしゃあ!」と思わず絶叫するほど会心のフレーズなり。ふふふ、こんな歌、子供にゃ歌えまい。今月終わり頃、ソロライブをやるつもりなので、それまでに完成させたい。
春のつれづれ、、、 (2006.03.02)

気象庁予報によると、今年は全国的に桜の開花が早まるらしい。しかし、俺の嗅覚は、裏庭(比治山)の桜の蕾のニオイがいまだキャッチできず。

オメガシーマスターのバンド修理が終わったとの連絡があったので、大手町の某デオデオまで取りに行く。平日というのにけっこう人通りが多いなあと思ったら、素行の悪そうな中学生くらいの集団がやたら目につく。なるほど、卒業式も終わったもんでヒマのようだ。やっぱ春じゃのう。

プロダクション退社直後に手続きをした、社会保険任意継続期間の2年が過ぎたので、十数年ぶりに国民健康保険に復帰。俺がフリーランスになってみてわかったことは、世の中、広告のための広告、デザインのためのデザインが多すぎるということ。カッコイイけど中身がないってこと。音楽もしかり。もっと人の顔が見える、体温が伝わるものを作らんと。まだまだ俺は勉強不足。

夕方、楠木町の映像プロダクションから電話があり、今から大至急で某ドイツ高級車のCFナレを俺の声でいきたいとのこと。急いでかけつけ、3分で収録。しかしありがたいことに、車といい、ハウジングメーカーといい、高級ブランドからのご指名が多い。俺のナレーションって、セレブ系なのれすね、うれしいわん。

素うどんの魅力 (2006.03.01)

なんとまぁ、ひゃむいですの〜(「寒い」と「冷やい」の春駒オリジナル語)。

終日自宅にて、ちまちました雑務に追われる。BGMはCHRIS WHITLEYの「Long way around 」。このベスト盤、これまでバンドレコーディングした曲が、数曲ほどナショナルスティールギターと自身のフットステップだけで演奏されている(デモ音源らしい)のだが、聴くほどにカッコエエのなんの。最近、ギター一本だけでステージに立つことの潔さとその可能性にまた興味が沸いてきている。今度の日曜日にはジャイブに山口さんちの洋クンがヤイリ一本で乗り込んでくるし、俺もそろそろ動きましょうかね。おいおい2月は結局一本もライブやっとらんぞい。おっとそういやあ、、、、、昨年末、海の向こうに注文した例のブツ、もうじき届くんじゃないですかい?! で、で、でもクリスさんのようには、ひ、弾けんのだな、なのにすぐにでもステージで使いそうな気がするんだな、そ、そこらへん、根拠のないミョーな自信があるんだな、うんうん(以上、山下清ふうに)。

ついでにアルバム制作にも取り掛かりたい。今度のはウルトラシンプルに弾き語りの一発録り、いわば「素うどん」状態でいくつもり。あと、自分でちょこっとコーラスかぶせたり、オタマにバイオリン弾かせたり、ドラムマシーン使うぐらいかも。

夜、喫茶こばやしスタジオでの独り稽古では、初めてタイマーを使ってみる。たとえば無極(ボクシングでいうところのシャドーのようなもの)で、一回目はローキックを想定して2分、次に前蹴りおよび上段・中段突きを想定して2分、というように相手の攻撃をイメージしながら、数ラウンド目一杯捌き続けるのである。ただ漫然と動く場合、やはりシンドくなってくると適当なところで切り上げたくなるものだが、これだとアラームが鳴るまで歯ぁ食いしばって頑張っちゃうわけよ。けっこうキツいで〜。

*写真:心体育道新刊P266で、見事な<イナバウアー>をキメる心体育道イチの軟体男、タクヤ君。「裏の捌き(健康法)に習熟すれば、写真のような姿勢も自在になる」と廣原先生はキャプションで解説されておられるが、彼以外これをやれる道場生を誰も知らない。先生、練習してもできるようになるとはとても思えんのですが(笑)。

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