Far East Lounge 三代目春駒小林一彦オフィシャル 小林一彦イラスト

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2006年04月の日記

正しい休日、、、フリーペーパー、、、 (2006.04.30)

ニッポン全国津々浦々、猫も杓子もGWで浮き足立っているようだ。もとより世間一般的な幸福論などとうに捨て去り、年頭にあたっては<24時間年中無休宣言>など威勢良くぶちかました俺であるが、、、、、まぁ、ハッキリ言ってずばりヒマだし、1日や2日くらい「正しい休日」をとってもバチはあたるまい。しかして俺の定義する「正しい休日」とはいかなるものか。はい、それは、陽の高いうちからビールを飲めることです。っつーことで、早速オタマにビールを買いに行かせる。いや、買いに行っていただけますでしょうか?

数年前から構想をあたためていた、「海」「心地よさ」「エコロジー」をテーマにしたフリーペーパーを友人デザイナーたちと年内に創刊しようと話をすすめている。オフィシャルのネットラジオも立ち上げるつもりだし、某Tシャツメーカーとも提携する予定。タイトルやコンテンツはすでに頭の中にある。詳細はそのうち。
本気のやつら、、、 (2006.04.29)

朝、クーに付き合ってNHKの「あいのて」とかいうコドモ向け番組を見ておったら、そこに出ておる極楽鳥のようなケバい衣装に身を包んだ、ピアニカ、口琴、マリンバのめちゃハッピーな三人囃子に魅了される。特にピアニカ担当氏、目がイッテるし、弾いてるフレーズがケルト音楽ぽくてかっこいい。早速NHKのサイトで調べると、この男がウワサの全方位型キーボード奏者、野村 誠で、口琴はこれまたホーメイで有名な尾引浩志であることが判明。4、5才児対象の番組で、このような本気汁出しまくりのスーパーセッションが人知れず展開されていたとは。いや、まいりました。

夕方、道場へ。この春から、鳥取は倉吉へ単身赴任していた兄弟子の山本さんが久しぶりに稽古に参加。本日は投げ技を反復練習。俺は柔道や合気道の経験はないのだが、心体育道の投げはノーモーションで挙動も小さく、他の格闘技のそれより洗練されているように思う。前屈や騎馬立ちなど瞬時の体重移動も特徴的で、手はあくまで「軽く添える」程度。武道を通じて知る、人体の不思議と可能性。
イメチェン?!、、、官能のサスティーン (2006.04.28)

髪の毛が鬱陶しくなったので、昼過ぎ、千田町にある馴染みの散髪屋へ。
「今日はどうします?バッサリいっちゃいましょうよ」
「そうスね」
「サイドはズバッと刈り上げて、上はオールバックなんかどうですか?」
「そうスね」
とまぁ、ほとんどなんにも考えずに店長のなすがまま出来上ったアタマは、往年の日活アクションスターが銀幕から躍り出たかのごとく、赤木圭一郎的レトロなワル風で、それでいて庶民的な仕上がり(なんじゃそりゃ)。オールバックなんてほぼ20ウン年ぶりじゃが、うむ、これはこれで新鮮である。喜び勇んでウチへ帰ってオタマに見せると、、、、思いっきり笑い転げやがった!なんでやねん?

夕方、リゾネーター<デルちゃん>をボトルネックでブイブイやって、気がつくと、なんと2時間が経過していた。ギターを初めて手にしたローティーンの頃、学校から帰ってメシ食うのも忘れ熱中して弾きまくり、ふと時計を見ると深夜だったりしたことが何度かあったな。ウクレレも最初そうだった。
それにしてもリゾネーターの音色の艶っぽさときたら、CDなんかで耳にするのとは及びもつかのほど、それはそれはディープなり。弦楽器でありながら金管楽器然としたシングルコーンの共鳴板が醸し出す超3次元的な澄み切ったサスティーンを、オーディオで再生するのは絶対不可能。コレ発明したの、一体誰や?エライやっちゃのう。嗚呼、ずっと弾いていたい。もしステージで使うとしたら、マイクなんぞ通さず、完全なる生音で演る。そうでないとこの楽器に申し訳ない、そんな気分にさせやがる。
限りある生だからこそ、、、貧乏性、、、仁義なき戦い・世界編、、、 (2006.04.27)

午前中、呉の某病院から退院する親戚をクルマで迎えに行く。海から間断なく吹きつける潮風が甘く艶かしい。病院へ来るたび思うのだが、とりあえず今、健康で、こうして自分の足で歩けることがどんなにありがたいことか。俺も一日の重みをもっと全身で受け止め、味わい尽くさねばと思う。限りがある生だからこそ、切なく美しく愛おしい。

先日ナレーションをやらせてもらった某TVCFの制作プロダクションよりデンワ。
「小林さん、せっかく請求書送っていただいたんですけどね、ズバリひとケタ足りませんよ」
「ええっ、そんなにいただいちゃっていいんでっか?」
クライアントから料金を提示される場合、よく「請求は*並びで」というような表現に出くわす。たとえば「5並び」なら「5,555円」とか「55,555円」になるわけで、今回もそのような言われ方だった。俺はこの業界の相場と照らし合わせてみて「なんとまぁウン千円か。随分と安いのう」とは思ったのだが、気の小さいボクチャンはその場で聞けなかったのよ(笑)。っつーか、咄嗟にその額しか思い浮かばなかった自分の貧乏性が哀し過ぎる。いや、「万円」となれば話は別ダスな。平均より約3倍高いギャラじゃん。うれしい誤算。

訪米中の北朝鮮拉致被害者家族会に、ブッシュ大統領が会うとの噂がある。家族会にとっていい方向に話が進んで欲しいと願う反面、ブッシュの突然の心変わりに(だって今までちっとも興味を示さなかったのにだよ)思いを巡らせてみると、妙な胸騒ぎがしてしょうがない。
国家政策でドルを偽造しまっくている北朝鮮に対し、アメリカは「経済制裁」などという生ぬるい手段は考えていないだろう。この際、金正日政権を地球上からイッキに消し去るアクション、つまり軍事制裁を行使するためのもうひとつの大義名分として拉致問題に目をつけたのではないか。で、これが成功したら困るのは、北朝鮮という狂犬国家を唯一てなづけることが出来た大親分・中国。バブルでのぼせ上がってんじゃねぇよ、この野蛮な盗作チャイニーズめ、その気になりゃいつでも叩き潰せるんじゃけぇの、という牽制にもなり一石二鳥。あ、そうそう、ニッポンもね、我が米軍を再編するのに3兆円ぐらいでガタガタ言わないの。これからも守ってあげるんだからさ、オカネさえ出せば。ってか?!
連勝記録更新、、、隕石のしわざ?!、、、 (2006.04.26)

先日とある大学(チューピー梶山にすごく関係あり)のTVCFの企画&絵コンテラフを請け負ったのだが、今朝、オファーしてくれた某広告代理店担当の方から連絡があり、「おかげで4社コンペで勝つことができました」とのこと。こちらこそチャンスをいただいて感謝でございます。今年に入って俺は大小含めエントリーしたすべてのコンペに勝利している。俺より小奇麗な広告提案をするコピーライターやアートディレクターはいくらでもいるけど、発信する側と受ける側、双方をしっかり向き合わせる「良く効く広告」に関しては、独自のサプライズ路線(笑)を開拓出来た気がする。なにせ、ここまでの連勝記録(昨年夏から続いている)はこの業界に入って初めてのことで、素直に嬉しい。

東京に転勤になった、かつての同僚であり有能なサウンドコンポーザーであるOクンから、「ヨーデル潮干狩り」と「夫婦蛸」をレコーディングしませんか、との連絡あり。これが実現したら、NHK紅白歌合戦への出場は約束されたも同然である?!

今月6日午後10時過ぎ、広島県西部から山口県一帯にかけての住民から「窓が激しく揺れたが地震ではないのか」との問い合せが広島・山口気象庁に数件寄せられたらしい。地盤が強く、震度2前後ならまったく揺れを感じない我が家もその頃確かに窓と壁がビリビリと振動し、すぐ地震サイトでチェックしたのだがいつまでたってもインフォメーションが出ず不思議に思っていた。夕方のニュース番組の特集で、それがどうやら地震ではない「ソニック・ブーム」なる現象であるらしいことがわかった。なにか物体が音速で大気中を移動した時に起こる衝撃波だそうで、今回のそれは隕石の可能性が高いとか。この街の頭上を通過したとなれば、ちょっとの軌道のズレで市街直撃もあったっつーこと。そうなったら、、、、どうなるのかね?!人生、何がおこるかわからんね。

*写真:噂のデルちゃんこと、ナショナル・リゾネーター<Delphi>。最初は福山雅治氏が所有しているブルーを発注したのだが、オーダーが極端に少ないため今は受け付けていないとのことで黒に。これで正解だった。シブくてセクシーぜよ。

有限会社よサヨウナラ (2006.04.25)

今月中に有限会社設立申請することを断念。ということは新しい会社法が来月から施行されるわけだから「有限会社」の設立は金輪際不可能となる。理由はいろいろあるが、勉強すればするほど「今どうしても」という気分に100%なれなかったのが一番大きい。今後その気になった時、会社名は「合同会社****」となる。こっちのほうは資本金1円でも設立可能。しかし、この新会社法に関するセミナーに2カ月前行ったけど、講師の説明以前に、施行に至る動機というものがイマイチよくわからなかった。便利になるのかならないのか、なにがどう変わるのか、この国の政府は常に説明の努力を怠っている。例のPSEもそうだったし、今、与党が強行採決しそうな「共謀罪」にも要注意。

*写真:昨日の日報でも書いた青いオベイション。オベイション最上級モデル「アダマス」の樹脂コーティングピックアップを搭載した限定モデルで、買った当時(24年前!)はけっこう高かった。ネック側のサドルは瞬間接着剤で修理。今も歌っている「get closer」「海の向こうで戦争が始まる」「38度線」「つかのまの天気雨」「どうじゃい」「カプチーノもう一杯」「テレフォン」「トラベリンマン」などはこれで作曲した。明日は黒いリゾネーター<デルちゃん>の画像をup予定。セクシーじゃよぉ。

タフネス、、、夜這い、、、 (2006.04.24)

終日執筆。

夜、昨日買ったギタースタンドを持って実家「マイアミスタジオ」へ。ケースに入れず、数年間壁に立て掛けっぱなしにしていた青いオベイション(1982年に購入した限定300本モデルで矢沢永吉、白竜、南こうせつも所有)のミイラ化した弦をはずし、ポリッシュで埃を落としていたら、触れもしないのにトップ側のサドルがポロリ。おいおい、と思いながらふとサウンドホールの中を覗き込んでさらにビックリ。本物であることを証明するメーカーラベルがいつのまにか剥がれ落ちているではないか、、、、、しかし、これぐらいどうということはないのだ。世界一強いボディ、ネックはまったく損傷無し。修理すればあと25年は充分使える。音はさておき、ライブの戦場を共に駆け抜けるにふさわしいこのタフネスさ、俺は好きだなぁ。

リゾネーター<デルちゃん>にストラップを装着して立って弾いてみると、さすが鉄製ギターだけあって重いのなんの。基本的に座って演奏する楽器なり。

昨日パルコの本屋で手に入れた赤松啓介著「夜這いの民俗学」が面白い。かねてから柳田国男の上梓する日本民俗学に物足りなさを感じていた俺には、「性とヤクザと天皇を対象としない柳田はインチキ」と批判し、真に健全かつ健康的な<ムラの夜這い民俗>に光を当てた赤松老の論旨は痛快至極。いや、ほんと、つい最近まで日本社会は、性に対してかくもおおらかで、筒抜けで、開放的であったのだ。武士道、教育勅語、大和撫子エトセトラ、それらは軍国主義を植え込む為の方便として使われた可能性が高い。封印され、抹殺されてきた御先祖様の裏の史実を読み解かなければ、この国の本質は永遠に見えてこない。
俺ジナルであることの恍惚とフワワ〜ン (2006.04.23)

昼過ぎ、家族でパルコへ。俺はシマムラ楽器で500円のギタースタンドを2本購入。独身時代に使っていた実家2階の6帖間を音楽スタジオ兼アウトドアグッズ置き場に改造し「マイアミスタジオ」と命名したことはちょっとまえの日報にも書いた気がするが、ここでは数本のギターを極力ケースに入れず、スタンドに立て掛けておいてすぐ触れるようにしておきたい。一本はオープンG、もう一本はオープンDにしておけばいちいちチューニングし直す手間が省ける。
最近、オープンチューニング関係の教則本を2冊手に入れた。しかしコレがほとんど参考にならん。俺が自分で編み出したオリジナルのコードが載っていないし、本の通りに弾いてもちっとも面白くないのだ。以前、某有名ブルースハーピストに「誰にも教わらず、しかもほとんど練習をしていないのにそれぐらいギターが弾けてハープが吹けるんだから、ちゃんと習ったら半年ですげぇことになるよ!」と言われたことがあるが、俺の場合はギターもハープもウクレレも、すべてその突然変異的なオリジナル奏法に持ち味があると思う。他人からのアドバイスにはこれからもありがたく耳を傾けるし、常に上を目指して日々研究を重ねていくつもりだけど、音楽に関しては誰にも似ていないことを誇りに思いたい。ブルース界を見てもロバート・ジョンソンやブラインド・ウィリー・ジョンソン、エルモア・ジェイムスがエライのはそれまでなかった独自の奏法を発案したから。天衣無縫の野獣パワーで押しまくっていたボブ・サップが正規にボクシングやキックの技術を学び始めた途端、戦いにまったく精彩を欠いた例もあるのだ。
眺めのいい部屋、、、雨に歩けば、、、 (2006.04.22)

所用で今週2度目の呉へ。途中、かるが海水浴場を通るのだが、道路を挟んで向かい側に3階建ての小洒落たアパートがある。ここに住めば、海まで数十秒だし、窓からも毎日パームツリーの立ち並ぶ海岸が眺められるなんてサイコーじゃん。カネがあっても豪華なマンションに移り住むつもりがまったくない俺としては、こういう物件にこそ価値を感じる。

夜、小網町でちょっとした会合があり、道場稽古に参加できないため、トレーニングをかねて段原南の自宅から会場まで雨の中歩いて行く。5キロに50分かかったけど、傘を差していなければ40分ぐらいのもんだろう。道すがら、あ、こんなところに雰囲気のいいカレー屋が居酒屋が、と、歩くスピードならではの発見がいくつもあり、けっこう楽しかった。
橘さん、、、田平屋、、、サラリーマンNEO、、、 (2006.04.21)

昼過ぎ市内某所にて、東京からやってきた現代浄瑠璃作家の橘 凛保さんと落ち合い、8月25日にここ広島で予定している彼女と野澤松也さん(浄瑠璃三味線奏者)と俺とのジョイントライブの打ち合わせをする。普段は大学やセミナーでマナー講師をしている橘さんとお会いするのは半年ぶりだが、相変わらずエネルギッシュ。昨日広島入りしてからすでに数カ所で別件の打ち合わせを済ませてきたとおっしゃるし、明日は兵庫県城崎へ移動し、市長に会って直々に新しいプロジェクトを提案されるとか。俺よりちょい年上と思われるが、その発想の瞬発力、行動力も天晴れながら、好縁好機を次々と呼び寄せる<運>も備えておられるとみた。こういうのを「才能がある」というのだ。

オタマ&クーが明日まで吉浦の実家に戻っているため、夕食はひとり、近所の「田平屋」へ。二人がけの席に座ろうとしたら、マスターの娘さんであろう、初めて見る若い美人店員が「どうぞこちらでゆったりなさってください」と実に愛想良く4人テーブルをすすめてくれる。いつもの特製ラーメンとムスビをひとつ注文。ラーメンは添加物等一切使っていないナチュラル指向で、不思議な旨さ。食い終わったあとも口の中がさっぱり。至福っ!

今月から始まったNHKの新番組「サラリーマンNEO」が、メチャ面白い。40代以上なら誰もが熱狂した逆噴射TV「ゲバゲバ90分」を思い起こさせるブッチぎりに無意味なギャグの波状攻撃は、笑える、なんて生ぬるいもんじゃなく「真空状態=酸欠」に陥れるほどの殺傷力を秘めており、頼もしい限り。特にコンドルズの近藤良平(らっけい体操でもお馴染み)をフィーチャーした「サラリーマン体操」のブラック度は、この局での放映を考えれば革命と言える。真の芸はハウリングポイントを超えたところに存在する。これ見ても受信料払わないなんて、非国民じゃぞ。
竹島キンチョール、、、オーストラリア道場、、、 (2006.04.20)

竹島(韓国名:独島)をめぐり、キンチョーが高まっている。俺が調べたところでは、あの島の領有権は歴史的観点から日本にあると思うのだが、あの韓国内での過激かつ稚拙な抗議運動を見るに、たとえ小泉クンが訪韓したとしても円満解決など100%不可能。かくなる上は、我が国が世界に誇る最終人間兵器「細木数子」をタイタニックみたく測量船「海洋」の舳先にくくり付け、排他的経済水域を強行突破するしかあるまい。

夜、来日中の心体育道オーストラリア道場クレイグ師範の歓迎会に参加すべく、市内の某居酒屋へ。彼と会うのは二年ぶり。「とにかく一度、オーストラリアへ来て、あなたにも御指導願いたい」と嬉しいお誘い。心体育道を通じて得た、国際的な縁、大事にしたいと思う。

*写真:左が廣原先生。左がクレイグ師範(撮影は中見氏)。

街の顔、、、ネーミングセンス、、、駆け込み寺、、、 (2006.04.19)

所用で呉へ。駅近くに昨年出来た「大和ミュージアム」効果なのか、街のそこかしこに活気が感じられる。今、広島市は市民球場を広島駅ヤード跡地への移転準備を進めており、これが2009年に完成すれば現球場界隈のにぎわいが空洞化してしまうと訝る声が周辺住民や商工会などから上がっているが、そんなことはないと思う。逆に「広島の顔」としてのイケメン新球場が玄関口である駅横にドド〜ンと現出することで、街全体がうまく循環し活性化すると予想する。まずはやっぱ、見た目が肝心よ。

63年ぶりにウクラナイナから帰国した元日本兵、上野石之助さんは、現地で「イシノスキー」と名乗っておられたそうだ。これでいくと、しょっちゅう下痢をするヤツを「デルゲリビッチ」、ケツのでかい女性を「ケツデカスキー」、朝、チ*コが元気な状態を「アサチンコ・タチヤノフ」と呼んでいる俺のネーミングセンスもまんざらやぶさかではない。

夕方、体調不良のため、横になっているところへ某環境月刊誌編集長S氏からデンワで緊急の原稿オファー。予定していた巻頭ライターが原稿修正要請にヘソを曲げ、突然降板したらしい。ほとんどノーギャラなれど、泣きつかれると放ってはおけなくなる我が器用貧乏性が恨めしい。むっくりフトンから這い出て執筆開始しましたとさ。
神童登場?!、、、黒い誘惑、、、 (2006.04.18)

朝、クーにおもちゃではない、1/16スケールの練習用バイオリンが届く。以後、1/10、1/8と8段階を経て大人用の4/4サイズに至るわけであるが、もっとも小さいサイズとはいえ、俺がステージで使っているウクレレと値段はほとんど変わらない(泣)。
「こいつが大きくなったらプロフィールに書かにゃいけんのう。1才10カ月でバイオリンを始め、希代の世界的音楽家である、父、一彦に師事」
「なんでやねん!」とオタマ。

これまた奇遇にも、昨年12月にアメリカに発注したナショナル・リゾネーターDelphiが届いたとの連絡がK楽器店からあり、取りに行く。おおっ、ビュ〜ティフォ〜! マットブラックにしてよかった。適度に不良っぽく、それでいてフォーマル。帰って早速音を出してみると、同じ6弦でありながらアコースティックとは似て非なる響き。当然、弾き方も異なってくる。アコースティックのストロークが振り切る=フォロースルーであるなら、こちらはピックを<浸透させる>がごとく打ち込むべし。以前試した他メーカーのそれより格段に音もルックスもいい。いやぁ、素晴らしい。気に入った。

*早速パジャマのまま得意げに弾きまくるクー。我が子ながら、立ち姿が妙にキマってないすか?

秘密のゲッターちゃん (2006.04.17)

明け方冷え込み、フトンをすっぽりかぶって寝たせいか、朝起きると髪の毛に凄まじい寝グセ。ほとんど「ゲッターロボ(写真下)」状態なり。

終日レギュラー原稿の執筆。いつも絶好調というわけにはいかず、案件の複雑さもあって大いに手こずる。どうにも煮詰まってくると「ぐぉおおおおおおー!」「ぬがっ、ぬがっ!」「げきょー!」などと独り奇声を発しながら部屋をグルグル回って気分発散。叫びにあわせ鳥のように両手を激しくバタつかせるとなお興がのり効果が増す。人には見せられんわな。

夕方、クーと小学生向け教育番組を見る。全編、忍者に扮した子供らが「人に会ったらちゃんと挨拶しようね」と呼び掛ける。きわめて不愉快。こんなことはテレビからではなく親から教わるべきじゃろうが?小学5年生の甥っこ、直樹の友人のほとんどがまともな挨拶ができない。塾に行かすのも結構だがね、それ以前に人として身に付けておくべき最低限のマナーというものがある。この国のバカ親どもは教育の意味を完全に履き違えとるで。

夜、K楽器店のO店長からデンワ。
「例のブツが一両日中にアメリカから届く手筈ウンヌンカンヌン、、、」
俺は、その時手にした楽器によって曲のインスピレーションを得る。6年前、ヒマツブシに、と思って買ったウクレレが俺の音楽観のみならず人生観さえも覆すとは、当初まったく予想だにしなかったこと。ぐふふ、どんな地平を拓いてくれるのか楽しみじゃのう、ナショナル・リゾネーターの黒い<Delphi>チャンよ。あ、言うてしもうた。

非戦 (2006.04.16)

戦争や軍事力の行使に反対し、そこに関わるいかなる行為にも荷担しないことを誓い、それを明確に表現する音楽人のネットーワークとして「非戦音楽人会議」というものが存在する。以前、俺のCDを高く評価して自身の運営するサイトでも熱烈に紹介してくれた音楽ジャーナリスト花房氏とソウルフラワーユニオンの中川氏が発起人となり、国内相当数のプロ・アマミュージシャンが賛同しメンバーに名を連ねている。
この会が立ち上がってから、俺は自分の戦闘行動に対するスタンスをずっと考えている。基本的には彼らの声明には賛成しているのだが、たとえばこんなシミュレーションをしてみる。戦時中、広島上空にアメリカの爆撃機が飛来したとする、そのとき俺が高射砲の台座にいたら、、、ためらうことなく狙い撃つ。あるいは路上で暴漢が家族を襲おうとしたら、俺は全力でそいつを潰す。大切に思う人が居て、それが危険にさらされた瞬間の俺の反応はシンプルである。1982年、極寒のポトマック川にエアフロリダの旅客機が墜落した際、生存者を救おうと氷に覆われた川に着の身着のままで飛び込んだ男達がいる。彼らの行動は宗教的倫理観や心情的なものではなく、刹那の本能的なものだったと思う。正常な男ならDNAがそのようにしむけるのだ。「非戦」は勇気ある選択だとは思うが、俺はまだすんなりとは口にできない。難しいね。

夕方、街の中心部にて本屋をハシゴする。書店にいけば、庶民が今何に一番の関心をよせているかがよくわかる。株関連、純愛小説、日本経済破綻、中国脅威を謳う新刊が目立つ。日本は色んな意味で息詰まっている。誰もが明るいビジョンを描けないでいる。
体調不良 (2006.04.15)

男の身だしなみとしてハナゲ君を専用のハサミでチョキチョキしておったら、いらぬところを切ってしまい、血が噴出。これも一応「鼻血」なのか?

夕方道場へ行くつもりが、腰がギックリ警戒レベルに達し、断念。この季節、例年のことながら体調がすぐれないが、雨が続いたせいもあるのだろう。明日は晴れてくれよ。洗濯物もたまっとるぞ。
サブリナパンツ、、、絵コンテ、、、悩んでないでバット振れ、、、 (2006.04.14)

昨年、倉敷でライブをやった際、主催者K氏にもらったお古のリーバイス501ホワイトを馴染みのジーンズショップへ持っていき、膝下七分丈にカットしてもらう。いわゆる女性ファッションでいうところの「サブリナパンツ」だが、2年前愛用していた立体裁断ジーンズを思い切ってこれにしてみたところ、友人にも好評。男でも似合うことがわかった。気持ち悪いって?ノーノー、これが以外と鯔背(いなせ)なのだよ。「飛脚みたい」とオタマ(笑)。さぁ、夏よ、ド〜ンとかかってこんかい!

徹夜で企画し自ら描きあげた某テレビCFの絵コンテ3案を持って、夜、中区のとある広告代理店へ。
「うわぁ、こんなの待ってたんですよ!」と担当氏絶賛。自信はあったけど、プレゼンというものは何年経ってもドキドキする。期待に応えられて一安心。

今日をもってしばらくの間、俺の辞書にはカープという球団は存在しない。貧打の原因はブラウン采配のせいではない。すべて選手の責任。モンクあるならプロ根性見せてみぃ。お粗末にもほどがある。
台湾観 (2006.04.13)

小林よしのり「台湾論」を読んで、ヤケに行きたくなって来ちゃったじゃねぇかい。この地に初めて意識を向けたのは、小学2年生の頃。「ヨナグニサン」なる世界最大の蛾(羽を広げると30cm)が台湾に生息していることを「こんちゅう図鑑」で知る。ぼくは、いつかおおきゅうなったら、たいわんゆうところにひこうきでいって、このでっかいがをつかまえたいとおもいました。

続いて二度目に意識したのは20年前、豊田勇造アニキの歌う「台湾」っつー曲。

見ると聞くとは大違い
旅行案内信じるな
女買うだけが望みなら
この歌には用はない
ここは台湾 南の島
窓から見下ろす台北の夜
二人組のポリ公ヤクザみたいに
いちゃもんつけようと うろつきまわる

まずこんな曲を聞いて「わおっ、いいところそうじゃない!」などと憧れを抱くやつは皆無であろう。しかも2番では「食い物まずく俺には高い」「日本語喋られてどきっとした、ここでも殺したかも知れない」と続き「俺の牢獄がギターだとしたら、あの人らの牢獄は台湾だ」とダメ押しのサビがくれば、もう絶対カネをもらっても足を踏み入れたくなくなっちゃうのですよ(笑)。しかしスゴイ曲だな。

三度目は、12年前、武道太極拳をK先生に1年間ほど習っていた時。K先生は早稲田大学時代に空手日本一になった人で、卒業後は「大山倍達の世界喧嘩旅行」よろしく、北米(ニューヨークで空手道場)、中近東(ゲリラに素手による戦闘指導)を拳ひとつで渡り歩いた猛者である。武者修行の最終仕上げにいっちょう、中国拳法家をブチのめしてやろうと大陸へ出向くも、これはと思う武術家がまったく見つからない。現地の武術界に詳しい人物を訪ねてみると、「文化大革命の迫害を恐れ、名だたる武術家、芸術家はみな台湾に逃げました」と聞かされる。それで今度は苦労して台湾へ(当時、日本と国交が無かった?)。一年ほど経ったある日のこと、親しくなった若い政治家と早朝の公園で談笑しているところへ、奇妙な老人が話しかけてくる。
「あなたはなにか武道を嗜んでおられるのかな」
「はい、日本の空手を少々」
「空手、、、ああ、思い出した。前にも一度、私は空手家とやりあったことがあるけど、たいしたことはなかったですな」
この挑発にカチンときたK先生はその場で老人に試合を申し込み、政治家を立ち会い人にしてそのままバトル開始。最初はこの生意気なジジイを軽く転がせてやろうと思っていたK先生だが、打てども突けども手ごたえなし。すべてを見切られてしまう。しかも老人から
「オタクもたいしたことないのぉ。それじゃ蚊も殺せんのぉ」などとキツイ一言が飛んでくる。ますます頭にきた彼は、NY時代、路上で襲って来た黒人凶悪強盗を絶命(!)させて以来封印してきた必殺の下突きを放ってしまう。
「やった、また殺してしまった!、、、」と一瞬慚愧の念に目を瞑ったものの、またしても手ごたえなし。見ると、老人は数メートル先に涼し気な笑みを浮かべて立っていたという。
これは勝てん。あっさり負けを認めたK先生は、老人に弟子入りを懇願。しかし老人が首を振って言うには、「自分はすでにひとり弟子がいるので、あなたを指導することはできない。かわりに友人の素晴らしい武道家を紹介してあげよう」。
そこで引き合わされたのが、かの蒋介石のボディガードを務めたこともあるナントカ氏(名前失念)。K先生は結局その師のもとで10年間修行。9種類に及ぶ中国拳法、中国茶道をマスターし、しかも親子ほども年の離れた若い台湾女性まで娶ってウハウハ帰国。俺はさらにその数年後に弟子入りしたことになるのだが、稽古の休憩時間に彼の話す台湾でのエピソードがめちゃ破天荒で面白かった。台湾って、案外魅力的ちゃうか?

また最近、15年ぶりに元バンドメンバーのM嬢と再会したのだが、彼女はなんと、バリバリの台湾通になっていた。中国語も堪能で太極拳も習ったり、現地にも多くの友人ができ、最近では現地のポップスを日本に紹介するプロジェクトも準備中らしい。
「台湾の年寄りって、みんな日本人を尊敬しとるんよ。とにかくものすごい面白い国なんじゃけぇ」とのこと。今回「台湾論」のおかげで、かの地が歩んで来た過酷な近代史に少し触れることが出来た。日本が及ぼした影響も功罪いろいろあるようだ。うまく言葉にできないのだが、日本の失われたアイデンティティが垣間見えるのだとしたら、俺も行ってみて肌で感じてみたい気がするのだ。それになんとしても、あのでっかい蛾「ヨナグニサン」を捕まえねば、ね。。
ミッション・インポッシブル、、、ナショナリズム、、、 (2006.04.12)

最近「小林さんのお噂を聞きまして、、、」というような切り出しで代理店さんやデザイン事務所から新規仕事の相談を受けることが少しずつ増えてきた。ありがたいことです。以前プロダクションに居た頃は、俺は「特殊部隊」的なポジションで、退屈なルーティンワーク仕事は一切回ってこず、トンガった企画が要求される手強い案件ばかりを担当させられていたものである。しかし、これでよかった。つまるところ広告とは人目についてナンボのもんであるからして、毒にも薬にもならない差し障りのないものを作るのはクライアントに対しても慇懃無礼。キワモノに見られがちな俺のガチンコ魂&レブル腰&スチャラカ的酔眼こそが、これからの真のサバイバル時代に必要だとしたら活躍の場も広がるかも。異種格闘技戦、望むところでございます。どんなオファーでも誠心誠意、全力でやらせていただくっすよ。

ウチの斜向かいにあるBOOK OFFを散歩がてらうろついていると、買おうかどうしようかずっとためらっていた小林よしのり「戦争論1・2」「台湾論」などゴー宣シリーズが3冊並んでいるのを発見。しかも1冊105円と定価の十分一以下という破格のプライス。なんだか申し訳ないねと思いながら計315円也をレジで払ったのが一昨日の夜のこと。で、本日、そのすべてを読了。ゴー宣モノは「沖縄論」しか読んだことがなかったが、これまたページを捲るたび、タブー視されがちなテーマに対する彼の思い切りのよいアプローチに感心したり、逆にハラがたったり、とにかく最高に面白く、疲れまくる本である。<個>と<公>の距離感、ナショナルアイデンティティー再興の必要性等々、考えさせられ、言わんとしていることもよくわかる。間違った歴史認識の上に立っている不安定さが、日本の外交姿勢を卑屈にさせる一因になっていると俺も思う。だが、彼の思想には決定的なモノが欠落している。

「<私>のためでなく自我を捨て<公>の精神を宿し<国>のためを考えるナショナリズムが必要なのだ!アジアをリードしていくためには気高い誇りと覚悟が必要なのだ!」

、、、必要なのか?俺は人生とは、各々が自分に課したささやかな使命をまっとうするだけで充分と思う。その日々のブサイクでも一生懸命な自己鍛練の過程の中で、口幅ったいが<愛>の意味に気付くのではないか?そこに至るプロセスを無視し、一足飛びに敬うべき国や宗教というフィールドありきではないはずだ。また、そのような後ろ楯がないと誇りや存在理由が持てないとしたら、イスラムの一部狂信者たちを笑うことはできない。俺はこの国と人と文化が好きだ。瀕死の状態ではあっても海、山、川とそこに暮らす動植物が好きだ。そのためになにか役立ちたいと思う。俺の場合、これは極めて自然で自主的な帰結である。 押し付けたり、逆に押し付けられるなんてまっぴらごめんと言うておく。
SPIRIT (2006.04.11)

昼過ぎ、オタマとクーを実家のある吉浦へ。窓を開けて走ると、心地よい潮風が踊り込んでくる。タイムリーなことにカーステレオから「ハーダー・ゼイ・カム」。嗚呼、海が呼んでいる。シーカヤック乗りてぇっ!

夕方から自主稽古をみっちりやったあと、マイカルワーナーのレイトショーで「SPIRIT」を観る。素晴らしかったス。観て損はナシ。タイトル通り、格闘シーンより武術の精神性にウエイトを置いた作りになっているけど、語り過ぎず地味過ぎず、絶妙な間と美しい映像が効果的に折り込まれ、凡百のカンフーモノとは一線を画す、気品さえ漂う一級品に仕上がっている。それに格闘技ド素人のハズの中村獅童、ジェット・リー相手によく頑張っていた。歌舞伎役者だけあって、立ち降るまいが凛々しい。あんたは日本人の誇りじゃぞ。

*写真:ユミチャン印のハイビスカスもついに開花。ちなみに先週初披露した新曲「アカバナー」は沖縄方言でハイビスカスのこと。

桜の花は (2006.04.10)

朝から雨。月イチ恒例の歯のメンテナンスはキャンセルの電話を入れ、終日レギュラー原稿の執筆に没頭。この間、オタマが皿を落として割ろうがクーがどんなに臭いウンコしようが、新聞やインチキ宗教の勧誘員がしつこくベルを鳴らそうが、俺の集中力が破られることはまったくない。満山ことごとく桜花の中に春日穏やかに香るという悠然自在の境地なり。っつーか、今日の雨で桜はかなり散っただろうな。

ふと、梶井基次郎の「桜の樹の下には」を引っぱり出して読む。おおこわっ。このおぞましくも美しい妄想ワールドは、何年たっても色褪せない。

「俺には惨劇が必要なんだ。
その平衡があって、はじめて俺の心象は明確になってくる、、、」

赤い領域 (2006.04.09)

先週は空いた時間をほとんど音楽に費やしたので、心体育道の稽古ができなかった。その鬱憤を晴らすべく、夕方から9時過ぎまでぶっ通しで鍛練。アラームタイマーを使い、3分1ランド刻みで、ストッピング>受け>投げ>サイドへの回り込み>カウンター、、、という具合にメニューを替えながらのサーキットトレーニング。息が上がってくると仰向け自然休養体で1分間脱力。そんでまた、思いつくまま、体力の続くまま続行。曲がりなりにも武道家を標榜する者が忙しいとはいえ数日間も自主稽古を休むなんてとても許されるものではない。ましてや広島直轄道場門下だぜ。本日、アニキこと阪神金本が904試合連続フルイニング出場というとてつもない大記録を樹立したが、こちとら目指すは生涯現役。音楽もやる、コピーライターもやる、ナレーションもやる、武道もやる、だけどどれもが中途半端、などとは決して言わせたくない。ワニ座(星座ね)のP型(血液ね)としてはヘラヘラしつつも常に真剣勝負サノヨイヨイなのである。いざゆかん、魂のレッドゾーン。

*写真:先日のライブではご近所ミュージシャンのクラサワ君もゲスト出演。撮影は常連客の江都屋氏。

最近の若いもんは?! (2006.04.08)

ここに越して来てからの約3年間で、まだ新しい家電製品が次々とトラブルに見舞われていることは前にも書いた気がするが、今日はダイニングのリーラーペンダントのスイッチの引きひもが根元から切れてしまった。俺の中では日本製品の優秀さはすでに過去のもの。っつーか作っているのは中国工場か。ホントによく壊れやがるよの。昔のメイド・イン・ジャパンは気合い入っとったど。

とりあえずマイクスタンドにクリップライトを付けて代用。

花見、、、ソロライブ、、、 (2006.04.07)

昼過ぎ、オタマ、クー、甥っこ直樹の4人で比治山で花見。1才9カ月と小学5年生がじっと座って花を愛でるわけがなく、犬っころのようにじゃれあいながらそこら中を走り回るので目が離せん。

夜は富士見町スタジオダックで今年初となるソロライブ。花見や新入社員歓迎会とダブり、客の入りが心配されたが、結局立ち見が出る程の大盛況にて大いにビビる(笑)。もし声をかけた人が全員来れていたらと思うとマジで冷や汗が出た。実験的なアプローチを少人数で気軽に楽しんでもらおうと一昨年からはじめたソロ企画であるが、次回はもっと大きなハコのほうがいいかも。

本日のセットリスト
第一部:「赤いスィートピー(松田聖子)」>「トラベリンマン」>「つかのまの天気雨」>「桜吹雪」>「フリージア」>「ホライゾン」>「その男ヨシオ」>「雨のラブホテル(新曲)」

第二部:「UMIKAJI(withドラムマシン)」>「テビチ記念日(withクラサワ君/パーカッション)」>「アカバナー(新曲)」>「月の下ジントヨー(with潮騒BGM)」>「ハナレイムーン」>「ヨーデル潮干狩り」>「ファイティング・ソウル・メドレー(wihtドラムマシン)/ラップ・ニシキタクシー〜ぞっこんイカ・レボリューション〜黒いストッキング」>「夫婦蛸(with吉田安孝氏/ビブラスラップ)」>「ひかりのうた」
アンコール:「サラ金ブルース」>「カプチーノもう一杯」

新曲や新アレンジが多く、あれほどリハを連日繰り返したにも関わらずミスも目立ったけど、やってる俺もジェットコースターのようなスリリングさを味わえ、テンションが持続。やり切ったという充実感あり。ドラムマシンの採用でラップアレンジの曲がメドレーでやれるようになったのもこれからは強味になりそう。ほぼ毎回来てくれる江都屋氏やウサギ女史からも「今夜は新境地だった」とおホメの言葉をいただく。まだまだいくっすよ〜。

一周忌 (2006.04.06)

盟友、テッツンこと原 哲之君が亡くなってからちょうど一年がたつ今日、奥さんの孝子さんから手紙と小冊子が届けられた。冊子『細見谷と十方山林道 2002』は、生前彼が廿日市市吉和の細見谷渓畔林で実施したフィールドワークをまとめあげたもので、これを読めばこの地がいかに希少かつ繊細な自然環境を有しているかがよくわかる。今回の冊子送付は再刷を記念してのこと。
今、十方山林道舗装化計画が実現の方向へ傾きつつあるが、ちょっとした工事であっても生態系に及ぼす影響ははかり知れないだろう。この報告書編集時、彼の容態はかなり悪化しており、体を気遣った奥さんが「そんなに精魂詰めんでも、、、」と声をかけても「ワシにゃ時間がないんじゃ」と言って書斎を離れようとはしなかったそうだ。京都大学を卒業したあと、望めばいわゆるエリートコースへの道も選べただろうに、頑に現場での学問にこだわってナント、漁師の世界に飛び込むも、志半ばに発癌。
手術、療養を経て、広島に無念の帰郷。そして生き甲斐を見つけようと模索するなかでたどり着いた、細見谷渓畔林環境保全活動。41才の生涯のうち4分の一は闘病生活という過酷な運命を戦いきり、燃え尽きた男。「遺志を継ぐ」などという辛気くさいセリフは好きじゃないが、俺は思いを同じくする者として、保全運動にこれからも関わっていきたいと思う。
ところで奥さんの手紙によると、最近、原君から彼女へ次のようなメッセージが3度続けて届けられたという。

「いつもみんなを見守っていること、自分(原君)を心配する必要はないこと、自分は今とても幸せに過ごしていること、人生は大変さがあっても予定通りだということ」。

「たぶん私が一度では信用しないからでしょう」と孝子さん。いやいや、くどいところが実に原君らしいじゃないの(笑)。それにしても、もう一年か。その一年前には、やはり大親友だったTさんが逝ってしまい、俺には2年続けて辛い春となった。その時の心境で作った曲がある。

『春は流れて』

春は流れ 春は流れ
狂おしく 狂おしく
とめどなく とめどなく
巡りくる 巡りゆく

刹那にひそむ 天上への階(きざはし)
闇は輝き 体は塵となり
またいつか 会おう 旅路の果てに
ただひとつの きみの名を呼ぶよ

花は咲き 花は散り
夥しく 夥しく
風は立ち 雨の気配
もう少しだけ もう少しだけ

地平に霞む オリオンの三ツ星
はぐれた心に 一杯の水を
またいつか 会おう 旅路の果てに
ただひとつの きみの名を呼ぶよ

永遠に続く 命の循環を Oh,yeay 讃えよう
新しくいずる 命の躍動を Oh,yeay 讃えよう ララララ

とめどなく、、、巡りゆく、、、
新規ナレ仕事、、、ライブリハ、、、 (2006.04.05)

午後よりテレビCFナレーションの収録でダブルヘッダー。二件目のオファーは、2月に作ったナネットのデモ音源を聴いた某制作会社からのもので新規。プロモーションの重要性を今さらながら実感。いくら才能や実力があっても、結局のところその存在を人に知ってもらわねばどうもならん。広島は狭い。日本も狭い。しかし、そんな中にあっても俺のミュージシャン、ナレーターとしての知名度は大海を漂うミジンコ君ほどに心もとない。せめてエチゼンクラゲぐらいの話題性が、、、、、、煮ても焼いても食えんっつーの!!

夜、喫茶こばやしスタジオで今週金曜日に迫ったソロライブ二度目の通しリハ。一部、二部とも、大半がスロウかミディアムテンポなのに、すごく疲れる構成(笑)。サーキットトレーニングより、ゆったり動くヨガや心体育道呼吸法の方が発汗量が多いのといっしょなのか?新曲の仕上がりは上々。期待してて下さい。どうもね、ライブ当日は花見の予定が入ってる人が多くて集客はあまり望めそうにない。時間がある人は富士見町スタジオダックに慰めに来てやって。8時半からです。
春の気 (2006.04.04)

雑務に追われて気がつけば夕方。それにしても桜が咲く頃降る雨の、なんと狂おしいことか。この時期、オヤシラズが疼いたり肋間神経痛、ジンマシンが出たりと体調も色々とややこしいのでよけい気分が澱み、目ぇ開けているのに、不可思議な幻影まで差し込んできたりもする。

幻影といえば先日、観光でハワイ・オアフ島を訪れた某日系人が、トレッキング中に道に迷い、マウナウィリ滝に通じる小道で<ネメフネ>と遭遇したという記事が某ブログで紹介されていた。メネフネとは、かの地に住む妖精のこと。人間の男性の膝下にも満たない身長しかないハワイの先住民とか。アイヌ民話によく出てくるコロポックルみたいなもんだろう。ちなみにネメフネを見たという日系青年は、その時かなりホワイトシャーク(カンナビス、つまりマリファナの一種)をやっていたらしいので、やっぱ幻影だったかも。でも、ホントにいたら素敵だね。
ヤル気も開花?! (2006.04.03)

Far East Lounge名義で4曲入りマキシシングルをリリースしたのは2003年。製作費が回収できた段階で安心してしまって売る気が失せ、最近はライブ会場に持ち込むことさえ忘れる始末。こんなことじゃいかーん。内容は今聞いても充分グレードが高いと思うし、今年はひとつ物販(F.E.LオフィシャルTシャツも考案中)にも力を入れてみるべしと強く決心し、チケット売場に置くCDのPRスタンド等をハンズに買いに行ったとさ。ついでにほかの売場も見て歩くと、俺の創作意欲を不必要に煽るものがあるわあるわ。俺ね、そのうち革細工とか彫金とかやってみたいのよ。ま、そのうち。

本日よりついにアロハシャツ解禁。そんでもって冬ものなんざとっとと仕舞っちゃいますけんね。ユミチャン印のハイビスカスもすでにでっかい蕾をつけてたりしてヤル気120%なんだぜい。夏よはよこい。
へべれけサンデー (2006.04.02)

雨のため江波山で予定した心体育道花見会中止。そこで、兄弟子S氏の呼びかけで都町にある天ぷら屋「たかま」に「なんとなく今日は飲みたい気分」の5人が集結し、真っ昼間から宴会。この店、湯来道場生の実家なのだが、出てくる料理がどれもこれも感動的にウマイ。また、俺らのほかにも同じ様に杯を重ねる客多数。日曜日とはいえ陽のあるうちからほぼ全員ほろ酔いっつー店は、沖縄以外で目にしたことはないなぁ。いや、実に素晴らしい。結局、チーム心体育道でビール大瓶1ケース完飲。ヘロヘロっす。
気候変動、、、今年のカープ、、、 (2006.04.01)

夕方、裏庭(比治山)の登山道から、十数人の赤ら顔の集団が「ううっ、寒い寒いっ」とガタガタ震えながら下りてくる。まったくもってゴクローサン。花見とはいっても比治山はまだ花を探さにゃならんほどの文字通りお寒い状況ですもんね。たしかに変な気候ではある。東京はすでに散りはじめているというのにこちらは最低気温が4度だったりするし、例年なら開花宣言と同時にアロハシャツに着替えてる俺がいまだにハイネックセーター。詳しいことは勉強中だが温暖化の影響でよけいな寒波を呼び込んでいるらしい。そう、今年の豪雪もそれに起因しているのだ。これからますます、今までの定説、常識が通用しなくなる。それは美しい日本の風物詩にも甚大な影響を与えるはずだ。俺らの認識の範疇を大きく超えたところでとんでもない気候変動が、それも人の力では修復不能な規模で進行しているのは間違いない。

今日のカープ開幕2戦目、中日に1点差で負けたけど、選手のコンディションや運不運を差し引いてもブラウン流なら今期はそこそこいい成績が残せるような気がしてきたス。6イニング交代制は、最後まで投げ抜きたいピッチャー心理を考えれば酷かもしれないが、薄い投手陣でフルシーズンを闘い抜くならこのような選択もあるんだね。っつーかフツー思いつかんよの。
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