Far East Lounge 三代目春駒小林一彦オフィシャル 小林一彦イラスト

 HOMENEWS36.5°DISCOGRAPHY屈折日報直球160キロの世界
 GALLERY HARUKOMA人間世界遺産PROFILEよい子の掲示板MAIL 
2007年07月の日記

リーバイス3本で2500円 (2007.07.31)

終日執筆。
夕方、サンモールの古着屋「キロストア」へ。本日を持って閉店のため、ラストのヤケ売りをやっているのではと期待して行ったのだが、ほぼ通常通り(笑)。そのかわり「ボックス詰め放題2500円セール」というのをやっていた。縦24cm、横29cm、厚さ11cmの段ボール箱に、個々の値段にカンケー無く詰め込んで2500円ポッキリでOKというシステム。
「これにジーンズだと、どれくらい詰め込めるんかね?」
と訊ねれば
「なかには3本詰めたお客さんもいらっしゃいますよ。ただし詰め方にテクがいりますけど」
と店員。ふうむ、それなら相当にお得じゃん。テクがいるそうだが、そんなもん力づくでねじ込めばいいのだ。
っつーことで、リーバイス501ばかり、グリーン、ピンク、ブルー(これはほとんど新品のワンウォッシュ同様だった)の3本を、ラクラクと詰め込み成功。ふふふ。これであと数年、ジーンズを買う必要はなくなった。
土用の丑の日 (2007.07.30)

終日執筆。極力クーラーをかけずにすませたかったので、窓やドア、すべてを開け放って風を入れるも、座ってるだけで汗が滴る。「半身浴」みたく、腰から下はプールに浸かって仕事するというのはどうスかね?

今日は「土用の日」。よって、夕食は当然鰻!
「鰻が売れなくて困る。なにか妙案を」と鰻屋の主人に泣きつかれた異才、平賀源内が「昔から丑の日に<う>の字がつくものを食べると夏バテしないと言うではないか。店先に『本日丑の日』と、でっかく書いて貼っておきなさい」とアドバイスしたところ見事大当たり。これを機に、土用の丑の日に鰻を食べる習慣が全国に広まった、との説が有力。源内が「日本初のコピーライター」と呼ばれる所以でもある。本業は蘭学者でありながら、あるときは焼き物師、またあるときは浄瑠璃作家、そして1769年には歯磨き粉のCMソングを作ったりもしているから、その節操のなさは俺以上かもね(笑)。
眺めのいい蕎麦屋、、、自民大敗、、、 (2007.07.29)

昼前、家族で近所の幼稚園に行き、きっちり投票を済ます。
その後、広島港旅客ターミナルの2Fにある眺めのいい某蕎麦屋にて海を見ながら昼食。目当てだった隣のインド料理屋がいっぱいなのでやむなくこっちへ入ったのであるが、これが当たり。「医食同源」をコンセプトにオーガニック食材を原料にしているのがウリだとか。俺の体は、健康的な料理を美味く感じるように出来ているだな。たぶん(笑)。
続いて、プリンスホテルへ。ショッピングモールの一番端にある「お好み焼きパーラー」のソフトクリームが、これまた期せずして非常にナイス。元宇品の原生林(広島市内で唯一存在)を窓越しに臨みつつ、エエ歳こいたオッサンがソフトクリームを気色満面でペロペロす。嗚呼、至福。

夜、TVの選挙速報を見る。
たとえ政権が交代してもこの国の破綻を救うのは難しいと思う。だからといって投票を易々と棄権するのはどうなんだろう。政治はこの国の一部であり、一般庶民がその政治に公平なスタンスでコミットできるのが選挙なのだ。今、ひとりの人間として投票できる権利を使ってやれることをやり、その上で他者に過度の期待をせず自分力を高める。俺はそう考えているよ。明日からも黙々と、そして時にヘラヘラとまかり通る所存でござい。サノヨイヨイ!
ザワザワ (2007.07.28)

午後より、所用で市内を奔走。
前々から気になっていたあるモノを遂に注文。これがどう役立つかは今のところ不明。わからんのに買うな(笑)。だが、妙な胸騒ぎがある。
さらばドコモ、、、沖縄ミーティング、、、 (2007.07.27)

昼過ぎ、ウチから徒歩1分もかからない「au段原ショップ」へ夫婦で行き、俺はドコモから、オタマはソフトバンクから鞍替えする。機種も「防水」「GPS」「ワンセグ」対応の今月出たばかりのヤツの色違い。新規登録になるから本体価格0円。これでもう、バッテリー切れ(数回通話orメールしただけでエンプティ)、やたら圏外(俺のFOMAは特に感度の悪い機種らしい)などのイライラからは解放される。

夜、喫茶こばやしスタジオで気絶するぐらい激しい独り稽古をやった後、PICOへ行き、10月25日〜29日沖縄ツアーの行程を久保と調整する。最初、初日と最終日以外は八重山方面で過ごしたかったが、このエリアは実に広大で、また那覇から距離がある(石垣島まで約500km)のでこの日程ではのんびりできぬことが判明。しかも今回はオタマとセガレもフルに同行するので強行軍は避けたい。ということで、主に本島とその近くにある離島を巡ろうということになった。那覇では泉崎のライブハウス「La manZana」で今度こそリベンジ。また、首里の友人マキムンが国際通りにあるライブハウスを紹介してくれるという。ま、ライブは2カ所程度にとどめ(ある程度集客できねば店に迷惑かけるし)、泊の「ナークニー(上原正吉芸能館)」やコザの「姫(我如古より子さんの店)」などの民謡酒場も久しぶりに訪ねてみたいし、那覇から近い西原にある「沖縄空手博物館(笑)」も行きたい。それから、数年前にシーカヤックで渡った久高島や座間味も家族に見せてやろう。っつーか、4泊5日じゃ全然足りんじゃんか(笑)。
キロストア、、、ちょっといいハナシ、、、 (2007.07.26)

終日執筆。本日も快調に仕事が片付いていく。

今月一杯でサンモール内の古着屋「キロストア」が閉店するげな。ただ今、店じまい全品半額セールにて、中古リーバイス501など500円〜2000円以下で手に入るのではなかろうか。ここ2年で買った5本のジーンズはすべてこちらで購入したもの。古着とはいえ、探せば程度のいいものがけっこうある。わざわざ1万円以上も出してダメージジーンズなんぞ買うよりよっぽど賢いと思うのでちゅが。俺が最近履いている、「紅イモ」「赤」などド派手なヤドクガエル系半パンも、ここでゲット。さぁお急ぎくださいませい!

夜、かつての同僚からちょっと意外なオファー。彼女が声をかけてくれたことが正直嬉しい。1日考えさせてもらうことにする。***なら無理だが、@@@なら出来るかもしれん。ぐふふ。まだまだヒミツじゃよん。
新南島風土記、、、歌あればこそ、、、 (2007.07.25)

午前中執筆。
午後は某外車ディーラーにて取材。帰ってから再び執筆。
今週は調子が悪い、と思っていたのは気のせいだったようで、今日午後の時点で相当量の仕事が片付いている。

息抜きに読んでいる新川 明「新南島風土記/岩波現代文庫」が面白い。1964年、米軍支配下にあった沖縄は八重山地方の民俗芸能を新聞記者だった新川がつぶさに聞き書きしたものだが、無味乾燥なレポートではなく、文学的な言い回しが多々あり、イマジネーションが広がる。たとえば、波照間の章「果ての島・流人の末裔」はこんな一文で締めくくられ、嬉しくなった。

『そこに独りたたずんで水しぶきを浴びていると、さながら自分も流刑者の一人になったように思われて、すべてが空しいような、やるせないような寂しさが身体を吹き抜け、研ぎすまされた岩の切っ先を握りしめる両の腕が、辛うじて体をささえていた。』

また、巻末で池澤夏樹さんが解説しているとおり、この本は「島の生活」「被収奪の歴史」「歌」という3本柱で構成されている。いや、歌があってこその琉球であり八重山なのだ。だからこそ数百年に及ぶ圧政下でもギリギリ生き延びられたのではないだろうか。NO MUSIC,NO LIFEだったのだ。
弾の摘出 (2007.07.24)

昨日のダイアリー「死ぬまで歌うたる」みたいなヤボなこと書いてちょっと反省。歌いたいから歌うんであって、やりたいからやるんであって、使命感ウンヌンを言いだしたら、暑苦しいだけだっつーの。リクツやコトバで決まるもんじゃない。サノヨイヨイ!

取材仕事があり、大叔父の葬儀には参列できず。オフクロの話では高天原で火葬ののち骨を拾う際、戦時中に前線で被弾し心臓に留まったままの「銃弾」を探したが見つからなかったとのこと。
「鉛は時間が経つと血液中に溶けてなくなるんじゃろうかね?」
まさか(笑)。おそらくは火葬時の熱で溶解したんだろうが、とにかくこれで大叔父は60数年ぶりに弾が摘出できたわけだ。しかし、スゴイよのう、心臓に弾くらっても死なんかったなんて、根性ある男。さすが「その男ヨシオ」の弟だけあるじゃん。大叔父よ、今度こそ安からに。
梅雨明け、、、縁(えにし)、、、 (2007.07.23)

終日執筆。
今日午前中、山口が梅雨明け宣言。っつーことはこの海に近い南区もそうなのだろう。中区にある市民球場のプロ野球中継をテレビで見ていて、そっちは土砂降りなのに、こっちは雨雲さえ見えないというときがよくある。直線距離にして4km程度でこうまで違う。だいたい県境など天候には知ったこっちゃないわけで、空見て「おおっ、やっと梅雨明けか!」と納得できればそれでよし。広島気象台より春駒稀少だい!(意味ナシ)。

夕方、市内某所にて大叔父の通夜。終了後の会席で、遠い親戚にあたるY氏から「『ぞっこんイカ』のテーマソング、聴いたけど素晴らしいですね」と言われてびっくり。店頭で流れているのをたまたま耳にしたということだが、これだから音楽は恐ろしい(笑)。しかし、彼の父上が記した聞き書き小説「ある鎮魂歌」がなかったら、「その男ヨシオ」はこの世に存在しなかっただろう。Y氏の父上は俺のオフクロの従兄弟にあたる人で、東大主席卒の秀才。風化する原爆体験をなんとか語り伝えたいとの一心で40年近く前に俺の祖父、濱本嘉夫にインタビューし、上梓した小説が「ある鎮魂歌」である。Y氏の父上もすでに亡くなったが、僭越ながら不肖の孫、三代目春駒が生きて歌える限り、その魂を引き継ぐ所存である。いや、死ぬまで歌うたるんじゃい。
大叔父、逝く (2007.07.22)

母方の祖父(「その男ヨシオ」こと濱本嘉夫)の弟、つまり大叔父が、本日昼前に亡くなった。享年93歳。数日前から入所先の老人ホームで体調を崩していたらしい。息を引き取る前、俺のオフクロと話がしたいとしきりに言っていたようだ。付き添いの人がすぐ連絡をとってくれたのだが、あいにく同時刻オフクロは難病を患って入院中の友人の見舞いに行っており、間に合わなかった。
ヨシオじいさん同様、大叔父もハワイ生まれかと思っていたが、彼は母親が日本に帰って再婚後に生まれたらしい。つまりネイティブハワイアンとのハーフであるヨシオじいさんとは、異父兄弟で、純日本人。第二次大戦に召集され、前線で被弾。一命をとりとめるも、弾は心臓のど真ん中にめり込んだまま。手術でヘタに取り出すとかえって命が危ういということで、ずっと手がつけられずにいた。大叔父はとてもやさしいひとで、俺ら兄弟を自分の孫のように可愛がってくれた。子供のいない彼は、俺のオフクロが娘みたいなもんだったんだろう。最後に会いたかったのが俺のオフクロとは。なにを伝えたかったのだろうね。
auええのう (2007.07.21)

このケイタイ(FOMA P700i)を使って約2年。バッテリーがへたっているようで、充電しても3回程度通話しただけですぐエンプティ表示になる。そこで新しく買い替えようといろいろ物色してみた結論が、「今のドコモにゃ欲しい機種が無い!」である。FOMAのいいところはテレビデンワだろうけど、購入したころに2回使っただけ。別に必要ないのだ。逆に欲しい機能は「GPS」「防水」「ワンセグ」で、これがすべて備わったものはドコモには見当たらない。auなら新機種のうち2種がこれに該当するし、FOMAを機種変更するよりは、こっちを新規で手に入れる方が間違いなく安い。それに街のマルチビジョンでバンバン流れているau新機種5パターンのプロモーション映像、実は俺がナレーションやってるんだよ(笑)。2カ月前の収録時、原稿読みながら、「ほ〜、けっこうエエじゃん」と思った次第。夫婦で買えば(オタマはソフトバンク)さらに安くなるし、今月中に決行しようかね。

夜は道場へ。護身の新しいバリエーションを3つ習う。心体育道はいい意味でますますシンプルになっていく。スポーツ的要素の強い「格闘技」と、なんでもありの実戦の場で役立つ「武道」は、俺の中では明確な線引きが出来ている。で、俺がやっているのは純粋培養された極上の武道。このDNA、なんとしてでもモノにしたい。
日本最南端ユニット (2007.07.20)

終日執筆。昨日の取材分を原稿にまとめているのだが、取材のやり方そのものに今回は反省点がある。半年だけで数十本のインタビューをこなし、どこかに慣れによる油断が生じたか。それでも要点だけは外していないのが救い。どんな状況に置いても対象を「自分の場」にたぐり寄せる力がまだまだ足りんようじゃの。

波照間島から夢のようなCDが届いた。日本最南端のユニットであるPANANUFA(パナヌファ)が、自分たちで経営する、やはり日本最南端の食堂「PANANUFA」でレコーディングした12曲入り。彼らの音源に興味を持ったのは、昨年、盟友AKIRAさんがここでライブをやったときの写真をAKIRAさんのオフィシャルHPで見たのがきっかけ。共演したPANANUFAのサンシンと歌を担当する波照間良美さんの歌う神々しい横顔にグッときたからだ。まるで精霊が囁いているかような歌声は期待を裏切らないどころか想像を軽々と超越していた。ふぅ〜。まいったね。ニハイユ!(波照間のコトバで「ありがとう!」)
やっぱりアブナイ (2007.07.19)

夕方、近所の某TV局にて季刊誌の取材。ここを訪ねるのは今年で3回目、そのうちの2回はTVCMのナレーターとして。次回はコピーライターでもナレーターでもなく、ミュージシャンでお願いしますってか(笑)。

前にも書いたけど、人という生き物は必ず間違いを起こし、機械というものもまた必ず壊れる運命にあり、自然災害は誰にも予測できない。これでいくと「万が一を起こさないために」などと絶対かのような安全性をうたい続ける原子力発電は、この点に置いてすでに「大ウソ」を言っていることになる。今回の地震で、その矛盾がイッキにあぶり出された。発電所構内に出来た蛇腹状に波打つ路面。火を噴く変圧器(原発を冷却する電源がここから供給されているとしたら、と考えるだけでも恐ろしい)。60数カ所もトラブルが発生しながら、メルトダウンが起きなかったのは、ただただラッキーというほかない。彼らの言う「安全」が、今回のような想定外の揺れをまったくシミュレーションしてはいないのは明白だ。

阪神大震災が起きた時、海外の特派員や駐留米軍はすぐにヘリを飛ばさなかったが、それは周辺の原子力発電所が放射能漏れを起こしていないか、確認がとれていなかったからだと聞いている。つまり放射能に汚染されているかもしれない被災地上空に不用意に足を踏み込む事を最優先に警戒したわけだ。「放射能」に対する認識が、この国の住民と海外とでは、それほどの開きがある。
「まず、原子力発電とは、実にキケンきわまりないものです」
政府や電力会社は、ここから話をスタートさせ真を問うべきだったのだ。いきなり「安全」「クリーン」を語るのはペテンである。この機に、すべての原子力発電所閉鎖を切に願う。上関原発計画なんぞも白紙にしてくれよ、当然。
音源 (2007.07.18)

このところ、俺の音源に関する問い合わせが多く寄せられている。俺にしてもFarEastLoungeにしても、一部のライブ音源以外、最近レコーディングしたものがないというのが実に心苦しい。KEISON、Seu Jorje、豊田道倫のように、「ギター1本でパパッと録りました」的な超シンプルなものでも早急に用意したほうがいいような気が。だれかタダか、もしくはすごく安くオペレーターやってくれんですかいのう?アルバムタイトルは「南国ごっくん!」で決まってますし。けけけ。
排気ガス、、、民衆の時代、、、 (2007.07.17)

朝、大通り側のサッシをあけると、オエ〜ッとむせるほどの排気ガス臭。連休明けで出勤を急ぐ車が列をなしている。この中の一体何人が、本当に車を必要としているのだろうか。チャリにしません?

本日一杯まで沖縄休暇を取っていたのだが、なにもしないと頭がなまっちまうので終日執筆。先週取材させてもらったフリージャーナリスト吉田光宏さんの原稿をまとめる。国内だけでなく世界を股にかけ主に環境問題を追っている彼も「近い将来におとずれるであろう飢餓の危険性」を憂慮しておられた。年金問題しかり、この国のお粗末きわまりない政府にはなにも期待できん。地域が、民衆が、協力し合って自発的に防衛策を講ずる必要がある時代なのだ。失言がどうしただの、政治屋にモンクたれても効果はないように思う。自分で出来る事を考え実行に移そうではないか。吉田さんが推奨している山口型放牧のように。
タワレコ、、、震度6強、、、 (2007.07.16)

昼過ぎ、半年ぶりにタワレコへ。CDはここんとこ、ずっとアマゾンで注文していたので、足が遠ざかっていた。試聴すると、うっかりいらんモノまで買いそうになるし(笑)。で、今日は試聴はしないと決めて1時間物色、候補6枚の中から「ティナリウェン〜水こそ命〜」なる一番ヘンなやつを購入。このユニット「砂漠のブルース」の代名詞になってるとか。帰って聴いてみると、なるほど、灼熱のサハラ砂漠を放浪しているようなキャラバンサウンド。いいじゃん。
買わなかった5枚も、ブラジル、キューバ、ポリネシアという具合で、欧米や日本のものは最初から眼中になかった。俺はカネ儲けを決して悪く思っていないから「商業主義」というコトバを使いたくないんだが、今、いわゆるメジャーから出ている多くの音源にほとんど魅力を感じない。っつーか、莫大なスタジオ代、高価な楽器&システムを使いながら「そこまでしか出来ないの?」とうんざりしてしまうのよ、イチ音楽ファンとして。

新潟県中越沖地震発生。最大震度6強。原発が火災。
父ということ (2007.07.15)

本来なら、沖縄にいるはずの俺とオタマ。当然この期間、仕事を入れてはおらんわけで、ヒマ。家族協議の結果、マリーナホップ>トイザらス>ダイキと、ニューファミリーの定番コースを巡礼す。まぁ、これはこれで悪くない。子がうまれたことにより、俺には別の次元がかい見えてきている。っつーか「おおっ、俺ってこんな一面もあったのか」と驚いているのだ。それは強くて大らかで優しいもので、紛れもなく本能に根ざしている。今夜、ひいきにしているNHK大河ドラマ「風林火山」で千葉真一演ずるところの板垣某が討ち死にした。彼もまさしく「父親」だった。
ゲロリアンの妄想 (2007.07.14)

昨夜の残念会から帰ってすぐ、トイレに駆け込み2ゲロを2ラウンド。飲んで吐いたのは久しぶりだぜオッカサン。で、今日は終日胸焼けに苦しむ。げに恐ろしきかな泡盛「菊之露」。雨の中、オタマに胃薬を買いに行かせる。

未遂に終わった今回の沖縄ツアーに向け、新調したものがいくつかある。客に叩かせるつもりのお子様用ミニタンバリン(小さいけどエッヂの利いたエエ音するんじゃこれが)、リーバイス501ハーフパンツ(沖縄名物「紅イモ」を彷彿させるエグイ紫色)、カープTシャツ(ライブ時に着用し、終了後、現地の友人でカープファンのMクンに進呈する予定だった)、「RUSS-K」の釣り針形シルバーペンダント(やっぱ海気分に浸りたいじゃん?)、ウクレレ用ハードケース(旅にはソフトケースは不向き)、小型プリアンプ「L.R.Baggs/Gigpro」(オベーションウクレレ弐号機「赤い彗星」は出力が低いので。でも結局は初号機をチョイス)など。
むろん、これらを無駄にはせん。10月にはリベンジを果たすつもり。12日付の日報にも書いた通り、友人の居る石垣島、「菊之露」の蔵元がある宮古島など離島にも遠征したい。そんでもって離島こそ、ウクレレがよう似合うのよ。
ライブで収益を得るのが目的であれば、沖縄エリアは割が合わないと思う。飛行機など交通費が相当かかるし、友人がいるとはいえ、コンスタントに集客するのは無名の俺には難しいだろう。だが、そんなもん、あの日本離れした、まったりと濃密な人と空気感の中でやれるシアワセの前には霞んでしまうのだ。楽器を手にするには、「何者でもない自分と向き合う」という旅の一番の醍醐味を失う覚悟も必要だけど。ああ、胸焼けのせいで頭がまとまらん(笑)。
リベンジへ向けて? (2007.07.13)

台風4号で沖縄への飛行機が欠航になったことなどおかまいなしに、朝っぱらからケイタイがジャンジャン鳴り、話している最中に自宅デンワも鳴り、同時に来客を告げるブザーが鳴り、、、、そんな暴風雨圏内的状態が約1時間続いた。沖縄の友人が言った「春駒さんて、まさに<嵐を呼ぶ男>ですね」。結局どこにいてもそうなのか、おい。とほほ。
それにしてもこの4号、パワーがハンパではなく、慣れっこになってるはずのウチナンチュ(沖縄人)も、ビビるほどとか。13日正午現在、車が風で横転したり、停電もあちこちで起こっているようだ。

夕方より、市内某沖縄料理店にて、今回沖縄渡航を果たせなかったメンバーに、ちゅーぴー梶山夫妻も交え残念会(笑)。二次会でPICOに行った途端、泡盛「菊の露」が効きはじめキョーレツな睡魔が。「もう少しおりたい」というオタマを宥めながら親子3人イチ抜ける(笑)。
七転びヤッホッホー (2007.07.12)

東京でフリーライター&エディターをやっている弟のユーチャンよりデンワ。
「ワシもオニィと同じ日程で沖縄へ取材(カジキマグロ・トローリングコンテスト)に行くつもりじゃったんじゃけど、大会そのものが台風で中止になった」
とのこと。がははははー。飛行機ならまだしも、海上はこの数日、波高6メートルぐらいになるからフネは絶対出せんよな。っつーか、俺も笑ってる場合じゃなく、台風進路予想図を見る限りでは飛行機着陸時刻に申し合わせたかのごとく沖縄本島直撃じゃん。時間ずらしてでも、飛行機飛んでくれんかな。

などと思いつつネットでANAインフォメーションを見ると、昼過ぎの時点で本日12日18時以降の沖縄発着は全便欠航がすでに決定したようである。「明日はさらに厳しい状況が予想されウンヌンカンヌン、、、」ということで、これはもう潔く諦めたほうが良さそうだ。たとえ着いたとしても数日は離島へは出かけられないだろうし、これでよかったのかもと思えてきた。ただ、申し訳ないのは会うのを楽しみにしてくれていた沖縄の友人や、ライブすることをOKしてくれた那覇「La manZana」のマスター。ま、2カ月後以降にリベンジするってことで。

そして夕方、遂に欠航が発表された。了解。明日、広島市内の某沖縄料理店へ今回行く予定だったメンバーが集結し、次回いつリベンジするかミーティングするです。今度は波照間、宮古島あたりまで遠征したい気分。ただじゃ起きんで。
山口型放牧 (2007.07.11)

某季刊誌の仕事で、山口在住のフリーライター、吉田光宏氏をインタビュー。最初、こちらから彼の自宅のある防府へ訪ねる予定であったが、「四国で取材があるので、途中広島へ寄りましょう」と言っていただき、カメラマンA氏のスタジオにお招きする。彼、吉田さんは、先月1日に「〜農業・環境・地域が蘇る〜放牧維新/家の光協会」から出版したばかり。この本がホンマにすごい。農家の高齢化&跡継ぎ不在で限界集落が数を増すなか、耕作放棄地の維持のみならず、イノシシなどの野生動物被害の防衛策、財テクにも効果が期待されるのが、俗にいう「山口型放牧」だ。この本が出てすぐ読破。全身痺れるまでに感動した俺は、矢も楯もたまらず彼に連絡を取り取材を直談判。快諾していただき、今日のセッションとなったわけだが、実に有意義な時間でありました。放牧の詳細に関しては、頭を整理したうえで、あらためて当ダイアリーで紹介したい。
親父の機転 (2007.07.10)

実家である「喫茶こばやし」は、この夏で29周年を迎えようとする老舗。開店当初からず〜っと贔屓にしてくれている客も少なくない。で、本日午後、いつも顔を見せるはずの、近所で独り暮らしをしているT老人(87歳)が現れない。気になったマスター=俺の親父は、彼のアパートまで様子を見に行ったそうな。ドアにはカギ。ためしに声をかけると中からT老人の弱々しい返事。「具合が悪くて動けない」とのこと。ただならぬ気配を察知し、救急車を呼ぶが、それがやってきた頃にはT老人はすでに意識が混濁。県病院に担ぎ込まれた時点では、ほとんど危篤状態。幸い、処置がよく、一命をとりとめたようである。まさに間一髪。親父のすげぇおせっかいなところがたまに鬱陶しくもあるけど(笑)、今日の一連の行動は大尊敬に値する。やるのう。
封印された極意 (2007.07.09)

終日執筆。今月一杯、取材と執筆の凄まじい波状攻撃が続く。その合間を縫っての沖縄ツアーだが、天気予報では数日前、非常に強い台風4号クンが発生し沖縄に接近中とか。この調子では広島を発つ日にジャストミートの可能性も出てきた。3年前、沖縄滞在中に一度だけ台風が「かすった」ことがあるけど、それでも大した風圧だった。たのむ、お日さんよ、ニッコリ微笑んでくれ(笑)。

夜はいつものように喫茶こばやしスタジオで歌い込みと独り稽古。ただでさえ湿度が高い中、空手着は吹き出す汗でたちまちベッチョリ。お、そうそう、今回の沖縄ツアーでは中頭郡西原町にある「沖縄県空手博物館」にも行ってみたい。大陸から攻め込まれるだけでなく、15世紀琉球王国時代の禁武政策、1609年以降の薩摩藩による武器禁止令などにより、素手で身を守ることを余儀なくされた琉球の民衆が編み出した護身術「唐手(トゥーディ)」が空手のルーツ。一説によると、唐手を本土に輸出せざるを得なくなった際、ヤマトンチュー(本土の人間)に極意が流出するのを怖れた琉球の武術家たちは秘密協定を結び、意図的に「型」を改変したということである。本土が琉球に対し、数百年来行って来た理不尽な扱い(それは今も続いている)を見ればその心情は充分理解できる。実際、現在行われている一般的な空手の型が実戦で使えるとは、教える側も習う側もまったく思っていない。しかし、封印された部分には、現代空手にはない「掴み」「投げ」なども数多く含まれていると聞く。心体育道を創始された、我が師匠、廣原 誠先生が、試合では使えないとされてきた騎馬立ち、前屈立ち、三戦立ちにさえ、極めて高い実戦性を発見されたように、原型には侮れないエッセンスがまだまだ含まれていそうな気もする。沖縄空手博物館にはその手がかりがあるかもしれんのだ。ああ、だから台風4号クンよ、どうかお手柔らかに。
買い出し部隊 (2007.07.08)

午後より、家族で街の中心部へ。今週末からの沖縄ツアーに備え、セガレの紫外線対策に帽子等を購入。昔なら子供なんてじゃんじゃん陽に当たらせてもよかったのに、オゾン層の破壊で余計な心配をしなくてはならない。
オタマにはキャスター付きバッグを、と思い、さんざ見て回ったけど、このひと、どんなに廉価なモノでも買うと決断するまでに相当な時間を要する(笑)。俺が「**を買う!」と宣言すると、たいてい「はいどうぞ」というので決してケチなわけではないのだが、こと自分が使うものに関しては慎重。結局、明日以降、再度物色しに来るそうな。
俺は、ウクレレ用マイクロプリアンプ、カエルの彫像(石製)、パンツ、ポロシャツなど、沖縄とは関連性を見いだせないブツばかりゲット。いや、ひとつだけあった。直径15センチほどの子供用ミニタンバリン。これをだね、那覇でライブやるときにだね、客にいきなり手渡して演奏に参加させたろうという魂胆なのよ。ぐふふ。ライブにゃやっぱ、サプライズがなくっちゃ。待っとれよ沖縄!
日々なる快楽 (2007.07.07)

この2週間を一言で表現するなら「バクチ」。自分のカンのみをたよりにクライアントが喜びそうなプランを矢継ぎ早に提案。それがほぼ受け入れてもらえ、今週はひたすら実作業。このプロジェクトに関わってちょうど10カ月が経過したけど、クライアントはもちろん、それを目にする一般ピープルにも好評を得ているということは、読みは間違っていない、今のところは。経験則、センサーの感度、表現のセンス。どれが欠けてもダメなわけで、しくじれば報酬は手にできん。これは紛れもなくギャンブル。スリリングさが、たまらなく快感でもある。


陽が昇るから目を覚ます 目を覚ますからハラが減る
ハラが減るから狩りをする 狩りするからメシ食える
メシ食えるからカネいらない カネいらないから働かない
働かないから時間がある 時間があるから遊んでる
遊んでいるから不満がない 不満がないからケンカがない
ケンカがないから気分がいい 気分がいいから眠くなる
眠くなるから陽が沈む 陽が沈んだらあと知らない
だからアフリカ平和です だからボクらはブッシュマン

〜映画『ブッシュマン』のブッシュマン宣言より〜


「なにか常に批判したりジャッジしてないと気が済まないなら、それはキミが本能をおろそかにし自分自身の問題に目を向けていないからだ」
随分昔、ある男にそう諭されたことがある。「なに言いやがる」と、当時の俺は聞く耳持たなかったけど、なるほど、アンタの言ったことが最近はわかるようになったよ。ありがとう。今の気分はブッシュマン。
ハイビスカス王子、、、アンプラグド、、、 (2007.07.06)

午前中、取材仕事。15年の付き合いになるカメラマンA氏とのタッグはすでに「阿吽の呼吸」の域ゆえ、本日も滞りなくフィニッシュ。

現在我が家には一ヵ月前に購入した2鉢のハイビスカスと、3年前にユミチャンからもらって枯らしてしまい、最近奇跡の復活を遂げたド根性ハイビスカスの計3鉢がある。そして今日、ユミチャンから新たに1鉢プレゼントしてもらった。これは薄いオレンジの花をつけるとか。ふふふ。「ハイビスカス王子」と名乗ってヨカですか?

夜、PICOにて、来週に迫った沖縄ツアーの那覇ライブに備え、同行する久保、椎名さん(ピアニカ)と軽くリハ。事前練習などやったのは、29歳以来、実に15年ぶり。FarEastLoungeは極東イチのジャムバンドであるからして、今後もやるつもりはない(あのグルーブを出すにはむしろやらないほうがいいとさえ思っている)が、今回は「ヤシガニ兄弟」という沖縄限定仕様の新ユニット。ジャンベ若葉マークの久保の要望に応じてのリハと相成った。ツン氏が、「マイク使わせてやりたいがどう繋げばええんかわからん」と言うので、一切電気を通さない完全なるアンプラグド。これが楽しかったぁ!バンドの根源的スタイル。俺ら、どこでもやれるじゃ〜ん。
音楽の島 (2007.07.05)

実家建替えブロジェクトround:1「プラン編」、図面もディテール調整に入ってきた。細部で一番気になるのは楽器の置き場所だ(笑)。武道稽古はスペースさえあればいい。風通しや陽当たりが少々悪かったとしても、ある意味、過酷な環境だからこそ稽古になるともいえるので問題はない。だが、アコースティックギター6本(テイラー、ベイビーテイラー、オベイション2本、ナショナルスティール、カオル・シアルファ)、ウクレレ4本(オベイション3本、マウイ)は、温度変化が少なく、しかも取り出しやすい場所に置いておきたい。こういうところ、なんとなくミュージシャンぽくない?え、だめスか、やっぱし。

沖縄ツアーが一週間後に迫っている。4泊5日の行程のうち、一日だけ那覇のちゃんとしたライブハウス「La manZana」のステージに立てることになったので緊張感もある。しかし、ライブをやろうがやるまいが、かの地は俺にとってすごく音楽を感じさせ、曲のインスピレーションを与えてくれる場所。それは2001年夏、初めて沖縄へ足を踏み入れ、翌日にはいきなり那覇〜座間味シーカヤックツアーを遂行したときから強烈に作用してきた。実際、今歌っている曲の大半、っつーかそのほとんどは沖縄体験がなかったら生まれてはいないはず。いや、思い切って告白すると、それまでの数年間、俺にとって音楽とは「苦痛」と同義語にさえなりつつあったほどだ。わはははは。そんな俺をゾンビのごとく蘇らせてくれた沖縄、これが愛さずにはおれまひょかっての。はぁ、ぶ〜ちゅぶちゅ!
鍵無しっ子、、、アル・ローズ氏のフットワーク(注:ガニ股)、、、 (2007.07.04)

午前中、豪雨の中、市内某所にて取材。
昼前に終了し、家に戻ったはいいが、ここで不覚。俺、うっかり鍵を持って出るのを忘れたんだよね。なのにオタマはすでに外出。一泊の予定で実家に帰っちまった。っつーことは明日まで家には入れんじゃん!、、、、、、大家さんに電話すると、幸いなことに合鍵を貸してくれるという。やれやれ、助かりました。

夜、「カポネ」にてシカゴのシンガー、アル・ローズ氏のライブ。なるほど、このプログラムを紹介してくれ、しかも、今回彼のコーラスとしてサポートする美由記ちゃん、Maggieさんがお薦めするするだけのことはある希少な変態ぶり(笑)。「ジャンル?んなもんカンケーねぇ。面白いと思ったもんはどんどん取り入れるだべさ」とでもいいたげな、サノヨイヨイ的な無軌道&無節操ぶりに嬉しくなった。もちろんじっくり聞かせるナンバーも押さえてる。自由になりたいがために音楽を始めたはずが、気がつけばその音楽によって自らの首を絞めている輩が多い中、アルおとっつぁんの開けっぴろげな存在(年季の入ったガニ股ステップもお茶目)は痛快そのもの。これでイイのだ。おっと、ディーバお二人のコーラスもお美しゅうございました。
雨降ればこそ (2007.07.03)

ある女性のブログを見ていると「私の好きなコトバ」として「NO RAIN, NO RAINBOW」とあった。久しぶりにグッときた。ホンマにその通りだね。ありがとう。
鳴りの秘密 (2007.07.02)

某季刊誌の取材交渉いよいよ大詰め。誌面の大半はメドが立った。今週2本取材をこなし、来週沖縄へ行く前に何本か入る予定。取材時の緊張感が好きだ。狩猟民のココロでござい。

ウクレレ弐号機の「赤い彗星」。手に入れた時は、表板がコアウッドである初号機に比べ、格段に鳴りが悪かった。あれから約一ヵ月で、ほぼ遜色ないまでのレベルに。俺のライブを見た人は「ウクレレがあんなに迫力あるビートが刻める楽器とは知らなかった」とたいてい驚くけど、それぐらい渾身のパワーで毎日しっかり弾き込んでやると、ウクレレでもギターでも期待以上の音で気持ちよく響いてくれるようになる。
そうそう、土曜日にはウクレレ用ハードケースもゲット。カマカ製で5000円(笑)。これで長旅も安心でちゅね。
異物 (2007.07.01)

昨日アマゾンで手に入れた永坂壽「異物」を読む。フリーライターとして活躍後、94年に宮古島へ移住。「カリブの酒場 isla(イスラ)」を経営しながらミュージシャンとしても活動中でボブ・マーリィが好きらしい。それが著者について知っているすべてであるが、これは久々のヒットどころか、20年以上も前、丸山健二「台風見物」「イヌワシのように」を読んだ時以来の超重爆を食らって息も絶え絶えになりましたとさ。
かの地を舞台にした作品はたいていが「無垢なる癒しの楽園」というありきたりのポジションを越えることはないが、「異物」に収録されているこの4編は、沖縄の離島へ移り住んだ「よそ者」が自然や地元民の放つ怖いまでの剥き出しの生命力に圧倒される様が実にリアルに描かれている。ストーリー展開も秀逸絶技で、読み始めたらイッキに引きずり込まれ途中下車など出来はしない。マジ、ページをめくる手が何度も震えたス。文字に威力を感じた一冊。
islaといえば去年の12月、盟友AKIRAさんがライブをやったスポットでもある。年内にでも行ってみるか?
バックナンバー
build by HL-imgdiary Ver.1.24

HOMENEWS36.5°DISCOGRAPHY屈折日報直球160キロの世界
GALLERY HARUKOMA人間世界遺産PROFILEよい子の掲示板MAIL 


Copyright?2003 HARUKOMANIA All rights reserved